ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ENDLICHERI☆ENDLICHERIライブ 5月8日

 子供たちのことでいろいろあって、1日たってしまいました。胃が張り裂けそうなくらい、それはそれはいろいろと、子供たち双方、別々の心配事で頭を悩まされていて、レポどころじゃない?!というムードになりかけていましたが、それはそれ。これはこれ(笑)こんな時こそライブを思い出して、エネルギーをもらおうと思い、書いてみます。
 また例によって記憶が怪しいのですが、日を置いてもこれ以上思い出せそうにないし(笑)というわけで箇条書きです。MCなどの詳しい楽しいレポは一緒に行っていたまよさんちや、桜子さんちの昨日の日記にたっぷり載ってますので、そちらに飛んで、堪能してきてください。とってもわかりやすく素敵な文章です。
1.レーザービームの声
 あと9公演を残すところまで突っ走った後とは思えない、素晴らしくクリアーな声でした。パワフルでレーザービームのように、耳に心にまっすぐに届く声。目を閉じて聞きたくなります。でも少しも見逃がしたくないし・・・ジレンマです。
2.念願の「16」初聴き!
 十川さんのキーボードの前奏が素晴らしくカッコよかったです。途中まで聞いて、調性といい、弾いているフレーズといい、ここからどうやって「16」の最初につなげて行くのだろうと思っていたら、なんの違和感もなく転調してCDで聞きなれた「16」に入りました。学生の頃、「即興でイントロを作る」という練習をとことんさせられたことがあって、凡人(わたし)に浮かぶフレーズというものが、いかに「似たかよったか」なのかを痛感したのですが、さ〜すが、プロ中のプロ!想像もつかないイントロを繰り出して来るなあとうなりました。なんて素晴らしいのでしょう!ブラボー!
 曲のバックに夕陽の映像が流れるのですが、オレンジ色でとてもきれい。つよしさんの声と「オレンジ」相性抜群です。このふたつの相乗効果だけですでにうるうる。ここのところの日替わりが毎日これだというのが、なんだか納得できました。エンドリの音楽のエッセンスが詰まった1曲でもあるような。
 先に触れた十川さんの見せ場とともに、中村修司さんの見せ場もあって、この人はこんなにすごいギターを弾く方だったのか〜と呆然とするくらいヤラレてしまいました。熱くて心臓をぎゅ〜っとつかまれるような感じ。うまく表現できませんが、時々いい意味で狂気じみて聞こえる西川さんの臨場感あふれる音とも全然違う熱さで、ギタリストが出す音が、ひとりひとりこんなに違うのだというのを始めて実感的に知りました。
 この曲があることで、全体を通してみると、バンドの皆さんそれぞれに見せ場があって、とってもいい感じです。
 それとは別に、単純にこの曲や、この曲を歌うケリーが大好きなので、ただひたすらにもっと聞きたいと熱望しているわたしもいます。次回も聞きたいな〜。ダメかしらん?!
3.美しく在る為に
 スティーブ氏のパフォーマンスを久しぶりに見聴きすることができて、やっぱり釘付けになりました。もはやこの人の虜です。
 特にこの曲の「鎖の音」がまた聞けたのがうれしかったです。うわさの「火花」を始めて見ました。「バチバチバチ」という火花とつよしさんの歌の競演。これがまたものすごく合うのにびっくり。激しさやはかなさや痛さ・・・・いろいろな事を連想させられました。つよしさんを取り巻く後光のような光と喧嘩することもなく、不思議です。とにかくこの曲がますます幻想的に、ますます浮世離れして感じられ、しばし異世界へ(笑)
4.ソメイヨシノ
 どんどん歌いこんでますます進化していて表現力を増したなあとひたすら聞き入っていました。最後の間奏の始まりの大好きなフェイクで鳥肌が立って、そこから最後までがなんだか神がかり的にすごく感じていたら、ご本人や大久保氏もそう思っていたらしいです。
 この曲が終わった後で客席に向かって「ケリーって叫んでみて!」と珍しくおねだり。会場に大きな「ケリー」の声が響き渡ると、「歌いながらちょっと泣きそうだった!」と。実は感極まっていたらしいです。「大久保さんのドラムがすごかったから」というようなことを、後ろを振り向いてご本人に訴えてました。確かに、鬼気迫るものがあったような。
5.雄
 この間見たときより、更に進化してました。よりアフリカンになっていて、音が厚い感じもしたのですが。
 4時過ぎごろ、リハーサルでこの曲を何度も何度もやっていました。歌入りで、しかも同じ場所を何度もしつこいくらい熱心に繰り返していました。こんなに回数を重ねているのに、まだまだ進化をやめない努力をしているのがすごいです。尊敬です。
5.The Rainbow Star
 この曲は、演奏している皆さんが、とにかくとっても楽しそうです。ノリがよくて、はじけてます。途中で修二さんと西川さんとつよしさんが丸くなってぴょんぴょん跳ねながらぐるぐる回っているのがとてもかわいらしかったです。つよしさんは手ぶらなので、軽やかにぴょんぴょん。後のおふたりはギターを抱えて心なしか重そうなのですが、笑顔は全開。「オトナの人の楽しくって仕方ない笑顔」っていいな。なんだかちょっとうるうる(変かなぁ?)負けるな、オトナ!!(自分にも言ってます、笑)
 この3人と言えばギター三銃士も健在。ギターってこんなに個性的な・・・まだ言うか。以下省略(笑)
6.個性が立って
 3月のライブは、バックのメンバーみんなが、主役のケリーの良さを伝えようと一生懸命盛りたててくださっているような印象で、微笑ましいライブだなあと思ったりしていました。3角形の先端にケリー氏が立ち、後ろからみんなで支えるような温かいイメージです。
 ところがだんだんに、いい意味でお互いに遠慮がなくなって、ひとりひとりのサポートメンバーがそれぞれに素晴らしい個性を十分に発揮し始めている気がします。ひとりひとりが個性的であればあるほど、ケリーはケリーでどんどん未知の領域にまで引っ張られて上って行くし、にもかかわらずバラバラにはちっとも見えず、チームワークはむしろ良くなっているように見えます。「si:」の頃から少しずつ培ってきた信頼がここへ来て新しいメンバーも加わった「チームエンドリ」として結実しつつあるような。今後もこのつながりが続いていくといいな。「チームエンドリ」万歳!
7.Chance Comes Knocking
 始まってわりと早いうちに、一旦ストップ。「あれ?終わり?」とおもちゃを取り上げられた子供みたいに欲求不満気味になっていたら、ここからCHAKAさんを呼んでの掛け合いへと移ってゆきます。呼びかけにも即興のメロディーが乗ってます。
 なんだかアレンジが変わり、一段とカッコよくなっていて、CHAKAさんがいっぱい英語のアドリブを入れてました。心ゆくまで応酬を繰り返した後には、また長々ケリーのギターソロが・・・。
 今回のライブからこのヒトのギターの虜になっています。もっと弾いて、もっと聞かせて・・・とどこまでも貪欲になってしまいます。髪の毛を振り乱してギターソロに興じるその姿はものすごく色っぽくて、ドキドキドキ。まっすぐに伸びた前髪以外がふわふわしているのはギターソロ仕様?と勝手に理解しました(笑)
8.残り8公演
 最初にこの日程を見た時、喉は?無茶なんじゃ?と驚いたのですが、この進化っぷりを見ていると、この公演数を乗り越えることはものすごく意義があることなんじゃないかと、尊敬と驚嘆をこめて思います。
 某有名音楽教室の年間のレッスン回数は44回です。44回レッスンに通うということが、どれだけの成長を保障するものかを考えると、これを集中的に、しかもこんなに高いレベルの演奏者たちと一緒にしているというのが、どれだけ貴重で希少価値のことであるかがわかる気がします。したくったってできるものではありません。
 単純に歌だけのことを考えても、同じ歌を、これほど短期間に歌い込めることなんて、二度とないかもしれません。そう思うと、ライブDVDはもちろんですが、ライブCDがほしいなあと思います。その進化っぷりを耳で確かめてみたいです。この特別なパーティーの「証し」をずっと残しておきたいです。
 友人たちや、レポをしている方の文章を読むと、「今回が一番よかった」「前回よりずっと進化していた」と口をそろえて皆さん言うのは当然かも。
 技術的なことのみならず、tankのあの小さな(小さくもないですが、笑)環境の中で、ファンとケリーとの信頼関係もどんどん培われているような。初期の頃の痛々しいほどの切実さが抜けて、どんどん伸び伸びといい意味でやりたい放題になっている気がします。主観的にですが、以前は彼ら(KinKi Kids)はふたりとも、ちょっとファン(というより、かたまりになったファンかな?)を怖がって、距離を置きたがっているような印象がありました。 光一さんが、「SHOCK」で毎年ファンの方たちと長期間に渡って親交を深めているように、つよしさんも今回の長期ライブで、普通に「ファンは怖いものじゃなくて、味方だったんだ!」と実感してもらえたらいいなあと、そんなことを思ったりしています。
 つくづく思うのですが、短く書けなくてごめんなさい。ここまでなんとかたどり着いてくださった皆様。お疲れさまでした。こんなのしか書けなくてすみません(深々と礼!)