ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 テレビつれづれ。

 この頃、なんだかとても涙腺が弱くなっていて、それがとっても不本意です。元々鉄の涙腺?だったはずなのですが・・おかしいなあ。
 昨日、レッスンとレッスンの合間にちょろっとだけ途中からつけたテレビ「志村動物園」で、「星になった少年」でおなじみの象のランディーが「哲夢さん」のことを忘れていず、彼の写真や声などに大きく反応した場面をちらっと見ただけでぽろぽろと泣いてしまいました。そう言えば月曜日のHEY×3でも、宇多田嬢に「フランダースの犬」のあらすじを教えるためのほんのちょっと編集したアニメを見ただけでもうっかり号泣しそうになりました。どういうことでしょう(笑)特に動物が出てくるととても弱いです。なんだかおばあちゃんに一歩近づいたみたいでちょっと哀しいです(笑)
 それはそうと、1週間前の話で恐縮ですが、今頃になって録画してあった平原綾香嬢の出ていた「僕らの音楽」を見ました。西川進氏や亀田氏がサポートで入っていると聞いていたので、興味があったのです。どんな曲を一緒に演奏してるんだろうな?と興味津々で見てみると、今日Mステでもやっていた「翼をください」だったので、ちょっと意外でした。西川氏や亀田氏と「翼をください」が一見とてもミスマッチに思えたので。実際に聞いてみるとそれほど違和感はなかったし、わたしは教科書でこの曲に出会った世代ですが、オンタイムで流行っている頃にこの曲と出会ったオットなんかだと、案外バンドアレンジで当たり前と思うのかも・・なんて思ったりしました。
 ところでその「翼をください」ですが、この曲は2部合唱で歌ったり、学校の行事で歌わされたり、そうそうソプラニスタ岡本知高氏のアルバムにも入っていましたっけ。何かとまつわる思い出が多いのですが、一番印象に残っているのは、SMAPがコンサートで歌ったバージョンです。
 マレーシア時代、まだジャニーズのことをちっとも知らず、誰のファンでもなかった時代に、同じコンドミニアムの日本人の小マダムたちの家を、なぜかSMAPのコンサートビデオが回ったことがあって、わたしも見せてもらいました。今思えば、このビデオは、わたしにとってジャニーズの世界への入り口でした。どうみても別世界で、わたしには一生接点がないだろうと思ってい世界、(ビデオでとは言え)初めて見たジャニーズのコンサートだったのです。多分7〜8年前の事だろうと思うのですが、時を経て、今のわたしがどれだけこの事務所のからんだ商品やコンサートに手を出しているかを考えると、わたしの音楽自分史の中では、大事なターニングポイントだったのかも(笑)
 今思い出そうとしても、あれが何年ごろのどのコンサートのビデオなんだかさっぱりわかりません。1996年か7年頃だったのではないかと思います。(ずっとSMAPのファンでいらっしゃる方なら、ご存知でしょうか?いつか、もう一度あのコンサートのビデオを見てみたいです。)
 あいまいな記憶をたどっていくと、まだ幼さの残るSMAPが、コンサートの間中ステージの上を隅々まで走り回り、力いっぱい歌い踊り、最後の最後にこの曲を歌っていました。倒れるんじゃないかと思うくらい傍目にも疲れ果てて見える彼らが、空虚な瞳で「このわたしの願い事がかなうならば、翼がほしい」と歌う姿はとてもせつなくて、切実で、心にずんと迫って来たのでした。
 ああ、そんなこともあったっけ・・・と、平原嬢の歌声を聞きながらそんなことを思い出していたわたし。あのビデオを見たこと、その時の気持ちなど、すっかり忘れ去っていると思っていたのに・・・不思議です。
 思い出ってそんなもので、何かのスイッチが入ると一気にそのときの気持ちやら光景やら、匂いまでも芋づる式に思い出してくるのが不思議です。特に音楽を媒体に甦った記憶はわたしにとってはとても鮮明であることが多いです。