ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 やっぱり音楽っていいな!

 夕べの堂本兄弟は久しぶりに音楽漬けだったので、わくわくしながら楽しく見れました。ああいう風に若い子も往年のスターもトップミュージシャンも一緒になって音楽をするという番組がわたしは大好きなので、今回は大満足でした。もちろんすごく歌える人もいたし、ちょっと気の毒な人もいたけれど(笑)、そういうことよりもみんながひとつのメドレーを作り上げるために一生懸命真剣に、でも楽しく仕事をしていた姿がよかったです。ゲストミュージシャンの武田真治くんも、野村よっちゃんも、トモちゃんやソニンちゃんも、みんながとても魅力的にみえました。
 つよしくんの歌は「大迷惑」がとても新鮮でした。あの歌は試しに歌ってみればわかりますが、ものすごくむずかしいです。前にカラオケで人が歌うのを聞いたことがあるのですが、この歌を下手に歌うと「がんばって歌っているんです」って感じが全開になってしまって、この曲のイメージをぶち壊してしまいます。本人がついて行こうと必死になればなるほど聞いているほうはどんどん覚めてしまう怖い曲なのです。そこへいくとつよしくんは、とってもさりげなくカッコよく一見しごく簡単そうに(そんなわけはないのですが)歌っていて、「やるなあ!」とうれしくなりつつ聞いてました。つくづく引き出しがいっぱいある人です。
 それに対して光一さんは舞台で鍛えられているせいか堂々としていて(あのふわふわな髪型、わたしは好きかも)アンダルシアの入りのところでは大笑いしながらも溶けそうだったし、「完全無欠のロックンローラー」は、せりふを含めてカッコよかったです。
 他に印象に残ったのはさすが〜な清志郎さん、HIBARIさんの歌声と、堂々としていたカエラちゃんの2曲。それからそれから土屋公平さんの歌声。彼はビジュアルも含めて「ひゃ〜っ」と声を出してしまうくらいカッコよかったです。
 ものすごく正直に言わせていただければ(妙にへりくだるわたし)、ここのところこの番組を面白いと思ったことがなくて、いつも哀しい気持ちで布団に入る日曜日でした。多分番組が目指している方向とわたしの求めているものが全く違うんだわ、番組との相性も悪いのかもしれないし、そろそろ潮時かなあ?なんて思っていたのですが、今日の放送がよかったので、もう少しだけ「がんばって」見てみようと思いました。
 そもそも「がんばって」バラエティーを見るってこと自体おかしいと思うのですが、唯一KinKi Kidsを見ることができる場所だと思うと捨てきれません。夕べみたいな番組だったら逆に深夜何時からだってオンタイムで見るんだけどな。「音楽が専門なんでしょ?!音楽的レベルについては満足なんですか?」というメールを前にいただいたことがありますが、それについてはあまり気になりません。上手で完璧な歌や演奏を求めるなら、どの歌も本人が歌ったバージョンを聞けばいいのだし、CDを聞けばいい。そうではなくてライブならではの音のゆがみやリズムのずれなんかは多少目をつぶっても、チームがひとつになって音楽に携わっている、そういうのに惹かれるのです。ゆったりのんびり耳を傾けつつ、突然、「これはすごい!」と興奮させられたり、原曲とはぜんぜん違うのに、「意外なくらいはまってる、これもありだ」なんて納得させられることもあるし。
 毎回とは言いませんが、たまにはこんな風に番組を作っていただけたら心底うれしいです。MCがなくても、全員がまんべんなく歌わなくても、とにかく「音楽番組」らしさがちょっとはあってほしいなあと思うのです。(って誰に言ってるんだ〜、笑)