ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「30分は短い・・・の?」

一昨日から昨日にかけて、振替レッスンの嵐でぐったりしています。例年にないパターンで動いていて、30分のレッスンを週に2回するのではなくて、「1時間続けて2回分」という振替です。正直言ってこんなやり方がいいのかどうか半信半疑だったのですが、これはある生徒の一言から始まりました。「先生、30分短いよ。すぐ終わっちゃっていつもつまんな〜い」「え?そうなの?うそでしょ?」ということで、たまたま彼女の振替1回分をくっつけて1時間にしたところものすごく好評で、彼女が他の生徒たちに1時間レッスンの話をしたら、なぜかみんなが「ずる〜い」と言い始めて、4人ほどの生徒の振替レッスンが1時間バージョンになりました。
 そもそも初級の4〜5歳児から小学生の生徒に1時間の個人レッスンの間集中力が続くとは思っていませんでした。いつもの30分間だってだれるときはだれるし、レッスン時間はわたしにとってはある意味エンターテイメントだと思っているのです。どれだけテンポよく弾いたり歌ったり書いたりして、飽きずに終わるかということには心血注いでいるつもりなのですが、倍もやって大丈夫なのかなあ?わたし、できる?という思いもありました。
 ところが実際にやってみると、生徒たちの落ち着いて楽しそうなこと。「テンポ良く」よりも「じっくり」が求められていたようです。ピアノを弾くということだけに焦点を当てたとしても、思っているより子供たちは根気良く取り組めるんだということがわかり軽いショックを受けました。
 とは言っても毎回1時間なんてしたら、わたしの方が参ってしまいそうだし(神経がとてもくたびれます)子供たちだって毎回では飽きるでしょうから、たまの振替の時の楽しみでちょうどいいのでしょうけれど。とりあえず、長くやってきたシステムにあぐらをかいてはいけないということだけはよくわかりました。特に歌は「いるかはざんぶらこ」だの「思い出のアルバム」だの「雨ふりくまのこ」など何番もあって「一番だけね」なんて言われる曲がフルで歌えたのが何よりうれしかったんですって。教室ではインフルエンザの2月あたりから、年度代わりして新学期が始まって落ち着くあたりの5月ぐらいまで、まだまだバタバタしてレッスンダイアリーが真っ黒状態は続きます。今年は20人もいるので、よほどのことがなければ新しい生徒を取ることはないと思うのですが、この時期はとっても神経がくたびれます。