ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

突然の事故ーパート1ー

今朝起きたとき、こんな一日が待っているとは想像もできませんでした。
子供たちを送り出して洗濯機を回しながら、生協の注文書を書いていた8時30分、突然の電話。どこからかというと、救急車のなかからです。「お宅のお嬢さんが事故に会われまして、某市立病院に搬送中です。」とのこと。一瞬振り込め詐欺かと思いましたがバックに「ピーポーピーポー」と聞こえていたし、「すぐに病院に来るように」と言われ本当だということがわかりました。(ドラマではこんな場面はよく見ていましたが、こんな電話がかかってきたことは初めてです。)
救急隊員の人によれば、「顔と手足をちょっと打たれたようですが」ということなので、どうみても命にかかわることではなさそうでしたが、急に心臓がバクバクし始めて、数分の間右往左往したあとなぜか洗濯物を干して(多分動転していたんだと思います)車で数キロ先の市立病院へ行くことにしたものの、病院の場所もおぼろげにしかわかりません。玄関を出たら隣のおばちゃんが出てきたので、だいたいの行き方を聞き車のキーを回しました。回して初めて思い出しました。我が家の車にはナビコがいるじゃないか(カーナビのこと)・・・と。こういう上の空になりそうな時には、カーナビはありがたいですが、やっぱり動転していたようで、行き先を入力するのも時間がかかってしまいました。走行中に携帯にメールが入ったので車を止めて見てみると事故にあった当本人から、ふざけたメールが入っていて「お母さん大丈夫?パニックになってない?わたしは大丈夫です(力こぶの絵文字)」なんて書いてあります。こんなのが打てるくらいなら、大丈夫だろうとホッとするやら腹立たしいやらで苦笑いです。
病院に行ってみたら、念のためにレントゲンを取り終わったところで、結果脳には損傷が一切なく、ひざや手のかすり傷と、唇のひどい内出血、ほっぺがちょっと腫れていた程度で多分ものすごく怖くて不安だったのでしょうけれど、必要以上に饒舌なアネが念のためにと貸してくれた車椅子に乗っていました。
事故は道路工事で道が半分ふさがれていて、お互いが良く見えずに自転車のアネと対向車の男性が信号が変わると同時に走り出したところでぶつかったそうで、たいしてお互いに速度が出ていなかったので、かすり傷で済みましたが、自転車はほぼ大破、もしもお互いもう少しスピードが出ていたらと思うとゾッとしました。交通を整理する人もいたのですが、なにぶんにも朝が早かったので、まだ配置についたばかりで片側ずつ通すお仕事を始めていなかったそうです。
一緒に歩いて帰れるぐらい元気を取り戻したアネと会計の列に並んでいるとき、事故の相手の車の人がやって来て、お互いにぎこちなく挨拶しました。オットは再来週まで出張中だし、一人でなんとかしなければとか、どこかの雑誌で「事故直後は軽々しく余計なことを言ってはいけない」という記事を読んだことなどが頭の中でよぎって、多分緊張もあってとても冷たい顔をしていたのではないかと、今はちょっと後悔もあるのですが、その時は平静を保って見せるのが精一杯でした。
アネは今は落ち着いてベッドに入ってすやすや眠っています。午後からかなり落ち込んでいる風だったのですが、こっちもいろいろと考えていて彼女の気持ちのフォローにまで気がまわらなくて、せめてもと「のだめ11巻」と「ケーキ」と「ラブ★コン9巻」を買って来ました。
しばらくは腫れが残るかもしれませんが、本人は顔の腫れさえたいしたことなければ明日から学校に行きたいといっているくらいですので、(書いておいてなんですが)ご心配なく。
ただ家に帰ってホッとしたのもつかの間、本当に大変なのはここからでした。保険屋さんと、自転車屋さんと、警察と、工事現場の整理のおばちゃんと・・・・いろいろな方と話したり交渉したりするたびに落ち込んだり震え上がったり、愕然としたり唖然としたり・・・。意外な場所で不意にやさしさを投げられて、自分がイヤになったりもしました。未解決事項の山を目の前にただ今頭が飽和状態です。
事故に会うというのはこういうことなのかと思い知らされていますが、ここで嘆いていても仕方ない。ケセラセラの呪文を唱えつつ、なけなしの頭をフルに回転させて最善の方法を考えたいと思います。

というわけで、忘れてはならないし、冷静さを失わないためにもしばらく事故の覚書を続けようと思っています。今日アップしたことはほんのさわりで、ポイントがややずれているのですが、とりあえずここまでにしたいと思います。
いろいろな場面で助けていただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。