ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

年末年始コンサート編

気がつけば6日になってしまいました。23日オットが戻ってきて翌日妹が来た辺りからあまりに怒涛の日々だったので記憶がとっても薄いです。人って忙しすぎて飽和すると端から忘れるようにできているのかも。ちょっと前の出来事もあんまり記憶に残っていなさそうな光一さんの気持ちってこんなんかしら?とふと思ったりして・・なんて感心している場合ではありません。これ以上先に延ばしたところで、もっと思い出すわけもないのでコンサートの感想と、その間の出来事なんかを書こうと思います。さらっと書くつもりが下書きをしてみたら、やはりとてつもなく長くなっています。なので、興味とお暇がある方のみ覚悟のうえお読みください。
尚、あくまでも個人の感想ですし思い違いもあるかもしれません。文章もへんてこです。なので信用しすぎずに、「こういう風に感じた人もいるのね」と、さらさらっと読み流していただければと思います。
31日編
出かける前から雪が降り始めて、2時半に出かけようと思うときにはもう積もっていました。かなりの雪です。2時半に早めに家を出たのはグッズを買うなら今日しかないと思っていたからで、みぞれの中1時間くらい並んでいたのですが、こういう事態は容易に想像できたので完全防備で貼るカイロを3つくらい背中に貼ってジャケットのポケットにもひとつづつ入れていたので、思ったほど寒くはありませんでした。この時に数列前の女の子が派手に転んでしまい、右半身がびしょびしょになったのを目撃してその子がその後風邪をひかなかったかが、ずっとずっと気になりました。コンサートは楽しめたかしらん?転んだことが不思議じゃないくらい地面はビショビショの上につるつるでした。いつもはライブフォトとパンフレットぐらいしか買わないわたしですが、今回はバスタオルやらCD缶やら買ってしまいました。あまりの寒さのために半ばやけくそになっていたのかも(笑)でも買ったことは後悔してません(笑)
この日の席は1塁側スタンドの40列なので決して前の方ではありませんでしたが、30日と反対側で全体が見渡せる場所だったので、初めてセットがどうなっていて、舞台がどんな風になっているのかがわかりました。ドームでのこういうコンサートに慣れていなければ全部が見えないというこの状況が理解できないかもしれないですが、本当に席によって見え方が全然違うし、全部見えて当たり前なんて思っているとひどい目にあいます。ともあれ30日の場所より見えるところが多くてそれだけで幸せでした。30日にはダンスに心奪われたわたしでしたが、この日は歌声に魅了されました。たまたま位置がよかったのかもしれませんが、単純に声の調子が良いように聞こえたのです(主観的な感想です)なのでこの日は「青の時代」「Misty」「to heart」「夏の王様」「もう君以外愛せない」「薄荷キャンディー」に「anniversary」などお馴染みナンバーがとっても新鮮に心にひびきました。わたしは小さい頃から常に音楽にふれる毎日だったので、日ごろから音楽的なことでごまかされるのはとってもイヤなのですが、生演奏にせよ彼らの歌声にせよCDよりはるかに良く聞こえて、それがコンサートを重ねて歌いこんだためなのかそれともコンサート会場という特殊な場所で聞いているという魔法なのかということは、すでに何度も思いを馳せていますが、どうやら結論としてはKinKi Kidsは生歌の方が数倍よいことだけは間違いないような気がします。今回もその思いを強くして帰ってきました。
1日編
MCがとっても楽しかったしたくさん笑ったりほろっとしたりもしたのですが、細かいレポートはもっと記憶が確かなお嬢さん方にお任せするとして、わたしはちょっと別の視点で語ってみます。この日は席が本当に良くて、花道から真正面に歩いてきて、わたしたちの座っている席の何列か前の正面でトロッコに乗り換えたり、向かって右のステージに曲がったりする本当にステキな場所でした。なので立ち止まる二人が何度も見れるし、立ち止まって歌ってくれるポイントでもあって、何度もドキドキ心がふるえました。
ふたりをじっくり見ていると間近な光一さんはまるでアンドロイドのような隙の全くない美しさでこの世のものとは思えない感じ、一方つよしくんも日ごろイメージしているより実物はずっとずっと美少年なのですが(ファンの癖に失礼な話だ!)、そのなめらかな動きといい表情といい、人間以外の何者でもない感じがして対照的でした。
とっても印象的だったのは、一回目のMCでいつもは絶対そんな弱音は吐かない(いろいろな仕事が重なって疲れ果てた)光一さんがつよしくんに「今日はどうもあかんから、つよし進行して」(言葉は違うと思いますがニュアンスはそんな風でした)と丸投げしてしまったことに驚いたのと、突然任されてしまったつよしくんが、急場にもかかわらずこともなげに、前日までに光一さんがしゃべったのと同じ内容を特に気負うこともなく、普通にしゃべって進行していたことです。こういうところが彼らのすごいところで、任せたと信頼して言い切れる光一さんも、こともなげにそれをやりきるつよしくんも本当にどっちもかっこよかったです。KinKi Kidsの絆の深さはきっとこういうところなのでしょう。
またこの日は、「コンサートをきっちりやり遂げるという仕事」に没頭している彼らと、純粋に音楽やダンスに没頭している彼らの両方が見れるおいしい席でもありました。たとえばトロッコに乗り換えるタイミングだとか、次のアクションに移る時、ふたりで呼吸を合わせたりアイコンタクトで確認する場面が何度か見れて、それはとっても瞬間的な短い時間なのですが、ふたりして仕事人の冷静な顔をしていました。
それからどんなもんやでつよしくんが「会場の隅々まで、必ず見ている」と言っていたのも嘘じゃないんだという現場も目撃できました。彼は外周しているときよく見ると、何段階にも手を振り分けているのです。ごく近いところのファンには小さく床と水平にした手のひらをひらひらさせて、少し遠いスタンドの下のほうには少し大きい動きで、そして場所ごとに4階の隅っこを必ず見上げては、大きなアクションで左右に手を振って「端っこのファンもちゃんと見てるで!」という風に。そんな気持ちが本当にひしひしと伝わって来てうれしかったです。サイン色紙やボールもわたしが行く頃には遠くに投げるのが上手になっていて(笑)31日や1日には遠くへ投げるあまり、客席を飛び越えてカーテンの裏にまで色紙が行ってしまい、まわりのファンが一瞬呆然として探している場面を見ました。
そんな気配りを見せつつも、いったん曲の世界に入りはじめると、ものすごい集中力でいい声を保ちつつ歌うのです。「si:」のコンサートの時も思ったのですが、高所恐怖症のつよしくんはその直前まで確かに高いところを怖がっている風に見えたのに、次の瞬間には音楽に浸る気持ちが勝ってしまったかのように、高い場所を忘れて陶酔したようななんともいえない表情できれいな声を響かせます。いつもそうですが、結局わたしはこの人たちの歌声に中毒のようになっていて、この声さえ聞いていられれば何もいらないような気持ちにさえなってしまうのです。そして聞いても聞いてもおなかいっぱいになるということがなくて、更にまたあの歌声に酔いたくなる・・・。4年前に初めてコンサートを経験した時に、生の歌声の素晴らしさに気がついてからというもの、もはやCDでさえ物足りなく感じてしまうのです。
ただ今回初めて気がついたのは、光一さんはもちろんつよしくんも多分歌と同じくらいダンスによる表現も好きに違いないということで、意識しているのかしていないのか、常に体がなめらかに動きステップを踏み、この人にとってはダンスもまた音楽の表現の一部なのかもしれないと思いました。そのくらいずっと体が自然にリズムを刻み、最後の最後セットのふたがしまるぎりぎりまで踊っていたのが見えました。
逆にダンスの方が好きだというイメージがある光一さんは、歌もまた格段に上手になっていて、踊りと同じように歌にもずっと努力を怠らず密かにトレーニングを続けてきたんだなあと、そして彼もまた、歌うことが本当に好きに違いないと思いました。2回目のアンコール、ふたりだけで歌ったアニバは鳥肌もので本当に素晴らしかったです。
最初にも言いましたが、職業柄コンサートを見に行っても音楽会に行っても、音楽に対しては点数が辛くなってしまって、どんなに好きな人のコンサートでも、著名な音楽家の演奏であっても落胆して帰ることも珍しくないのですが、今回のこのコンサートは最後に来てたまたまほぼ正面の、音が良い場所で聞けたことも手伝って(ドームでは音に関しては運不運があるので)本当によかった〜と心から言えるものになりました。良い席を当ててくれた友人には本当に感謝の気持ちでいっぱいだし、最高のものを見せてくれたご本人たちにはもちろん心からありがとうと言いたい気持ちです。音楽的刺激もたくさん受けて来て、今年のわたしの仕事にも良い影響がもらえたような気がしています。
この日は元旦にもかかわらず、友人たちと居酒屋で見たばかりの出来事やKinKi Kids話に花を咲かせました。去年と同じ居酒屋です。お会いするメンバーも昨年とほぼ同じ方々で、KinKi Kidsを知らなければ絶対に日常で接点のない方々です。一緒にコンサートに入った友人たちとはメールで語り合ったりするものの、その他の方たちは遠く北海道の方々でいらっしゃることもあって、お仕事やら日常やら細かいことは全く何も知らないのです。それでもKinKi Kidsという共通の話題があることや、年に何回かいろいろな場所で顔をあわせていることもあって、すっかり身近なお知り合いのような感じがしているから不思議です。今日のコンサートのあれこれやいろいろなエピソードを聞きながら本当に楽しい時間を過ごさせていただいて、その場の一員に混ぜてもらえていることがただただうれしく感じつつ、元旦の夜が更けて行きました。実際には日付変更線を越えて家に帰ってから、いろいろと用事を残してしまっていたので大変でしたが、どんなにあとが忙しくなったとしても、この楽しさには変えがたいと思った3日間でした。