ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

今日からスタート

夕べ電話で今日の11時半から来る予定だった中1の子が「カツアゲ」されて警察に行かなくてはならないので・・・・という恐ろしい話を聞かされました。年の初めからなんと言うことでしょう。犯人はすぐに警察につかまったそうですが、高校生のカップルで余罪がいっぱいあって翌日に改めて交番ではなくて警察署で事情を聞かれるのだそうです。なんということでしょう。乱暴ではなかったけれど腕をつかまれて離してくれなくて逃げそこなったのだそうです。そういうことならピアノどころじゃないし、翌日のレッスンはキャンセルだなと思いながら話を聞いていたら、警察に行く前にピアノに寄りたいので(すごい話!)もっと早く行ってもいいですか?というではありませんか。もちろんいいに決まっていますが、そのはりきりようにちょっとびっくりしているわたしです。結局今年最初のレッスンが彼女になり、朝9時からレッスンをしました。
今日は今のところ4人の生徒が朝から来ました。もちろん新年一回目のレッスンはみんなあまり練習ができていません。わたしだって小さいころお正月はそんなに練習しなかったので、最初からあまり期待をしていません。どの子も最初のレッスンは片手練習からはじめて、むずかしい場所を部分練習して忘れていた勘を取り戻してもらい、ちょっと練習すればうまくなれそうなところまでなんとか引っ張り上げているうちに、時間切れとなって終わってしまいました。
この話になると、いつも私の友人の先生はびっくりします。彼女は年始めの最初のレッスンは渇を入れるために、練習して来ない生徒はけちょんけちょんに叱り飛ばして、余りひどいのは「出直してらっしゃい!」といってそのまま帰すんですって。「そうすると翌週は死ぬほど練習して来るよ」だそうですが、わたしのやり方はそんな彼女から見ると、生っちょろくて、過保護で過保護で見てられないそうです(苦笑)わたしの方こそ、そんなやり方でよく子供たちがピアノが嫌いにならないなあと驚いているのですが、やっぱり彼女のところの生徒はみんなハングリーでわたしのところの生徒は一様にのんびりしている気がします。できることなら脅迫観念にとらわれながら練習をするのではなくて、今日来たことによってピアノの楽しさを再認識してもらって、自主的にピアノに向かい始める年はじめてあってほしいなあと思うのですが、甘っちょろいのでしょうか?最後に一曲弾いてあげて今日のレッスンは終了。小さい頃「あんなふうに弾けたらいいな」と先生の演奏を聞いてはため息をついていた自分を思い出しました。わたしもがんばろっと。