ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

浅草そぞろ歩き

今日は会社員時代の友達と、お互いに子ども達を連れて浅草へ行きました。オットとわたしは同じ職場の同じフロアーでしたが、わたしが入社したときオットはサウジアラビアに駐在していたのと、8つ年上のオットは最初から遊び相手という感じではなかったので、わたしが会社員の頃遊んでいた仲間はほとんどが同期入社の男女でした。入社した頃はバブルの真っ最中で新入社員が30人もいて(今では考えられません)、同期だけでバスを借り切って伊豆にいったり、カラオケやボーリング大会をしたり、残業で顔を合わせれば帰りに居酒屋に寄ったり、とても仲の良い同期入社グループの中に彼女と彼女のダンナがいて、夫婦ふたりとも飲み友達で遊び友達、まるで大学時代のサークルのようなノリの楽しい毎日を過ごしていたのです。そしてお互い結婚してしばらくのブランクの後、実はマレーシアでこの一家と再会して、かの地でもバーベキューをしたり、一緒に島に旅したり家族ぐるみのつきあいをしていたわけなのです。そして、彼女は今ダンナがシンガポール駐在中、我が家は半分ジャカルタに駐在のようなものだし、彼女の今現在の家と我が家の間くらいの場所ということで、午後から浅草に出かけました。
 ROXで待ち合わせて釜飯屋さんで昼食を済ませたあと、抹茶アイスを食べて、仲見世をそぞろ歩きして、浅草寺でお参り、そのあとまたROXに戻ってウインドーショッピングして別れたのですが、暑さの割には風が吹いていて、結構気持ちが良かったです。子供たちも文句も言わずよく歩いてくれたので助かりました。それにしても、こんな風に子連れで浅草で歩いていることを、二十歳前後のわたしたちが見ていたとしたらさぞかし驚いていることでしょう。自分達の変わりっぷりにではなく(失礼な!)もう少しで出会って20年もたとうというのに、会えばすぐにあの頃のわたしたちに戻れてしまうということにです。そんなことをしゃべっていたら、アネが真顔で「あと10年もしたら、きっと会うたびにみんなの生存確認だよ!」とか言うので笑ってしまいました。まだ、そんな年ではありませんのことよ(笑)
 それにしても浅草という町は、見て回るには本当に楽しい町なのですが、どこで休憩するんだろうね?と途方に暮れるくらい、休憩できそうな場所がありません。地元の方ならご存知なのかもしれませんが、おいしそうなご飯屋さんはたくさん目に付くもののわたしたちはおなかがいっぱいだし、すわるところが見つからないけれど足は棒っきれのようになってしまい、ROXで探し回った末、窓と床の境目の20センチくらいの段差に一列にすわって30分ぐらい休憩してしまいました。この町ではお年寄りや外国人がとってもたくさん出会いましたが、かの方たちはどこで休憩されているのでしょう?黙々と歩き続けたわが子たちは、彼女一家と別れた途端、「足がいた〜!」と言い出して、帰りに本屋に寄ると楽しみにしていたくせに早々に電車に乗りました。特にオトートは部活帰りで(8時から12時まで)、駅の証明写真屋のカーテンの中で着替え、コインロッカーに荷物を預けて電車に飛び乗って、女ばかりのそぞろ歩きにつきあったのでぐったりだったと思うのですが、文句も言わずつきあってくれて、大人になったんだなあと少し感心しました。