ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

わたしのところの生徒で、年長の子ども達は、みんな初見演奏が得意です。なぜかと言うと、練習が嫌いな子が多いからです(笑)かく言うわたしも、中学時代は練習する暇がなかった半分、練習嫌い半分でずいぶん初見能力が鍛えられました(自慢してどうする!)そうやって追い込まれると叱られたくない一心で一生懸命楽譜を読むようになるんだよね(それでもずいぶん叱られましたが)なんて言ってられないほど、みんなが練習をさぼりのほほ〜んとしていて、喝を入れようかと思っていた矢先、今日はとても嬉しいことがありました。
 一人の子が中学校の合唱コンクールのピアノ伴奏に立候補して、選ばれたのだそうなのです。その子はセンスがあってとても上手なのに、生徒たちの中でも特に引っ込み思案で、人前で弾くなんてとんでもないというタイプだったので、その子が立候補したとは、余計にうれしかったです。本番のホールは昨年ゴマキ玉置浩二もコンサートをした地元では大きくて立派なホールなので、「し〜んと静まり返った中に自分の音が響く瞬間が気持ちいいよ〜!」と言ったら、「今からドキドキです。どうしたら緊張しませんか?コツを教えてください」と言うので、「そりゃあ、納得いくまで練習して、目をつぶってもページをめくる場所の譜面のしわの形まで目の裏に浮かぶようにしておくことかな」と言ったら、「え〜?絶対に無理!練習嫌いだもん!それが一番むずかしい」って今からそんなこと言ってどうするの?見守るこっちの方が胃が痛いよ!というお話でした。もちろん、追い込まれれば頑張るんでしょうけどね・・いずれにせよ、楽しみです。