ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 堂本剛LIVE【FUNK詩謡夏私乱】2014.8.12 渋谷公会堂 その6

やっときました!その6です。
もういい加減飽きた〜というみなさま方。
もうちょっとでおしまいです。
ほんとはほかにもやりかけのものがいっぱいなのですが、とりあえずこれを終えないことにはと思ってます。
興味がない方は膝の裏を掻いたり、膝の裏に手を挟んだりしてやり過ごしてください…
なんちゃって(笑)

ああ、疲れ過ぎてつよしさんのMCをパクリ始めてる(笑)
ヤ・バ・イ!!

さらに今回、この6ら辺は好きな曲、思い入れがある曲が多いため、感想にもほどがある文章になってるし、途中で想い出語りまで始めちゃってて、ちょっと読みづらいかもしれません。

いえいえ。めんどくさいなぁと思われた方は、潔く飛ばしてくださってかまいませんので(笑)
しばらく経ってからまた、忘れた頃にでものぞいていただけたらと思います。


それにしてもここのところ、アクセス数が2000越えしている日がちらほらあって、ちょっと怖くなっています。
普段はあんまり気にしてませんが、ふと見た時に「今日はいったなぁ」と思う日でも1000くらい。
それでも十分に多いけど…

今回2000越えに気がついてしまってから、怖っ!と思い始めて急にくじけました(笑)
それじゃなくても日が経つにつれて記憶があやしくなって、大丈夫かなぁ?とドキドキしながら書いてます。
いい加減なことを書かないように気を引き締めなくては。

こんなにたくさんの方がいらしてくださってるのか!と怖がり始めた頃、絶妙なタイミングで、拍手コメントをくださったY.S.さま。
いつも本当にありがとうございます!
検索でいらしてくださる方が多いのかなぁ?と思いますが、いつもの方もちゃんと読んでくださっているんだなぁと思うととっても心強いです。

ゆきはなさん。
この間の「はなまる」といい、今回の拍手コメントといい、いつもここぞという時に差し伸べてくださる手がとても暖かくて心に沁みてます。
ありがとうございます!
このテーマが終わってしばらくしたら、ぜひぜひコダーイについても書きたいです。
実は温めてます。もう少々お待ちくださいね。

そしてたくさん拍手ボタンを押してくださったみなさま方。スターをくださったみなさまにもとびっきりの感謝を!!

すぐに間違いを指摘してくださった、さと嬢、N嬢。
とっても心強く、ありがたいです!これからも気になることがあったら、どしどしお願いしますね。


ちなみに…この感想は8でケリをつける予定です。
ケリはケリでCHERIではありません。
CHERIにはケリはつけられません。
今回のツアーはいつもに比べれば動員人数は多い方かもしれないですが、それでもまだまだチケットを求めているツイートをたくさん見ます。
渋谷でも、最後の最後までチケットを探していたのに、とうとう見つからなくて涙を飲んだ方もたくさんいらっしゃるみたいだし。
もうちょっと大き目のところで追加公演とか出ないかなぁ。

渋谷公会堂はshipに比べれば、それでも2300でしたっけ?キャパとしてはかなり大きめな方だと思うけれど。
大きいキャパのところでやる公演の一番素敵なところは、多分「想い出の共有」ということだと思うのです。

たとえば、ドームなら5万人以上が同じライブの経験をいっぺんに共有できるわけで。
そこまでじゃなくても、代々木なら、武道館なら、横アリなら1万規模の「想い出の共有」がなされるわけです。
これって実はすご〜く大事なことのひとつでもあるような気がして…

せっかく素晴らしいライブが毎日のように行われていても、それを経験できる人がほんのひと握りだとすると、こんなに素晴らしいライブなのに「世の中に伝わりづらい」って言うのが、とっても残念だと思います。

先日わたしが行った日ではない日のMCで「Ah〜!にっぽん!にっぽん!」という掛け声の話が出たというのを読みました。
つよしさんは意外とTwitterを追いかけていて、「今回のツアーでもこの掛け声をしたかった〜」「できれば次のライブでぜひぜひみんなで一緒にやりたい!」とツイートしてらっしゃる方がたくさんいたというのが、つよしさんにも届いた!という話です。

みんなで一緒に、こういう掛け声みたいなことが「自然発生的に」できたら…どんなに楽しいだろうなぁ〜と思う一方で…

しかしながら、この掛け声のことは、わたしの周りのかなり濃いファンでもほとんど知っている人はいませんでした。
いろいろと辿って行ったら、この掛け声はshipのオーラス周辺にライブに行った方々しか知らないことだったみたいで。
関東在住の友人たちで、この辺りのチケットが取れた方が少なかったせいもあると思うけれど。

あの素敵なオーラスのレポを読むにつけても、あの時の一度きりの空気はとっても味わってみたかったですけれども。会場の近くにいたかったという気持ちはありましたけれども。
ふっつーにオトナとして、勢いで突っ走って家庭を放り出してチケットもないのに奈良まで出かけるのはとても無理だったのも事実で。
そんなことをしたら、今後ファンをやってられないかも?と理性?計算?が働いたのもまた事実で(笑)

そういう人たちがほとんどと思われる会場で「あの時の再現を自然発生的にみんなでやる」というのは…高いよ!ハードルが!やっぱり高過ぎる〜!
リズムは?タイミングは?メロディーはあるの?

イメージをすることでさえも、とてもとてもむずかしいです。

少なくとも渋谷公会堂に集った人は、そうは言っても関東の人が多かったでしょうから、あの2000人の会場の中のほんのひと握り、どうかすると数十人単位くらいしか、それを聞いて「ああ、あれか」と思った人はいないのではないかな。

そもそもshipのキャパは極端に小さかったし、奈良から遠く離れた地に住む者としては、まずはチケットを取り、遠征費を掛け、家族との予定を調整して…満を持してライブに参加するには、あまりにもハードルが高く…それでも数回参加できただけでも、ありがたいと思っているし、決して不満足だったわけでもないのですが。

ツアー全部じゃなくてもいいから、大きいところでもやって欲しいなあというのは切実に思うことでもあります。

かと言って、追加をしようとすると、いろんな事情やつよしさん自身の他の仕事との絡みもあるでしょうから、そう簡単なことじゃないというのは百も承知として…

つよしさんが心から求めているライブが、そんなに大規模なものじゃなくて、しかもひと手間かけて、自然が多いところにみんなを招いて長期的にライブを行うことに意義を感じていて、その考えも否定せずに今後のあり方として、どういうのだったらみんながうれしいんだろう?とちょっと考えてみるとすると…


たとえば深夜帯でもいいから、BS辺りでもいいからテレビでライブ中継があったらどんなに素敵でしょう!…テレビの威力ってスゴイですよね〜


たとえば大都市数か所のホールでパブリックビューイングとか。


たとえばロングライブの間、あちこちの映画館で、毎週土曜の夜は公演中継とか!!…夢はふくらむ〜


某有名アーチストさんは、カラオケルームでライブの実況中継のチケットを販売っていうのもありましたっけ。

そういうのがあれば、会場に実際に入れる人はたとえ少なくても、行けない人が置いてきぼりにはならないし。
ものすごーく決心して、そこら中に根回しして(笑)遠征しなくても、ライブが体感できるわけだし。
ライブ期間中、ときどきでも、新しい音楽が生まれ、その曲が成長していくその過程を全国各地で居ながらにしてで見れたら…どんなに素敵なことでしょう!

結果的にその収益が、つよしさんがひと手間掛けるための大事な軍資金になるかもしれないし。
たまたま見た企業の方がスポンサーになってくださるかもしれないし!!

ファンが誰よりうれしいし。

ファンじゃない人でも、音楽が大好きな方が、ちょっと映画館ならのぞいてみようかなぁと思ってくださるかもしれないし。

な〜んて、素人考えにすら、ほんのちょっとの時間にいろんなアイディアが泉のように湧いてくるわけで…
ああ、ラジオに送ってみよう夏私乱!…ねえ、みなさま方!!

(とこの辺、わたしにしては深い時間に書いたし、猛暑で頭も沸騰していたので、支離滅裂過ぎてすみません、笑)

ああ、前置きだけでもうずいぶん長くなっちゃった。
エントリーを変えるべきかもですが、えいままよ。
このまんま行っちゃいます。
11曲目は『Ginger』でした。
この辺りで…つよしさんのライブにしては、すでに曲目が多いなぁとうれしくなりました。
わりと少な目なイメージなので(笑)
少なくても全然いいんですけど、それでも1曲でも多く聞きたいファン心。

そういえば、2回目のMCの最初にずいぶん涼しくなったと言ってました。
空調さん、エアコンがずいぶんがんばってる!と。

そのせいなのか、つよしさん、今回はビジュアルも全然変わりません。
髪が汗でぺったりなったりもしてなかったし、終始うるわしいまま…という印象でした。
疲れも知らず、ピチピチのパンツで(ほんとこのパンツ素晴らしい、笑)縦横無尽に楽し気に動き回り、ステップを踏んだり腰を振ったりするその姿にくぎ付け。

そして表情といい、歌う姿といい、吸い寄せられるように、惹きつけられてやまないことに感動すら覚えていました。
何年この顔を、声を、言葉を、この人らしさを追いかけてきたことか。
そしてまったく飽きていない、むしろいつも今が一番!と思わせるところがスゴイなあと思います。

メロメロなおのろけみたいなトークは置いといて(笑)

期待していた「Ginger」は期待通り、すっごくよかったです。
アレンジはほぼCD通りだったんじゃないかな?
あまりにあたりまえすぎてもはや忘れてるけど、こういう曲を歌うと、つよしさんって本当に上手いなあと思います。
すごくいい声なのはもちろん、音程がピタっとはまっているから本当にストレスレス。
今回どの曲もよく声が出ていて、歌いずらそうだと感じる曲は1曲もなかったし、こういうアップテンポがよくて複雑に上下する曲を歌うと巧さが際立つなと思いました。

バックと歌のバランスも、最初の方は時々アンバランスに聴こえた曲もあったけど、時間の経過とともにすごく整ってきた気がして…
多分これは演奏者側の問題ではなくて、天候もあんなだったし湿度も高くて、会場の音のコントロールがむずかしかったのだと思うけど…このあたりではすでに何も気になることはなくなっていて、ひたすらに気持ちよく、超ノリノリで聴いてました。

わたしにしては!?(笑)この曲は意外と歌詞を覚えていて、一緒に口パク気味に口ずさみながら身体を揺らすのが楽しかったです。
音もいたるところ楽しくて、豪華で、一見ワクワクするほど楽しい曲なのだけれど、実は歌詞はものすごくパンチが効いている…のはMC編でも触れたとおり。
「こういう感じ」がまさしくFUNKらしさなんだろうなぁとまた思いました。
『FUNKの尻尾どうしても掴みたいんだ!どしても!』
まだ書いてないアンコールの曲名をパクってしまいました(笑)

FUNKミュージックに出会ったのが今でよかったかも!?
学生時代に出会ってたら、ゼミの探究のテーマが変わっていたかも!?(いやいやいや、笑)


MCで聞いていたモニターの映像がものすご〜くシュール系でおもしろかったです。
フランス人の思うジンジャーってこんななのか!!(笑)
このミスマッチ感は、そのまんまこの歌から受ける多面体な印象ともあいまって、妙にツボでした。

曲全体としてカッコイイと言えばカッコイイし、シニカルだと言えばシニカルだし。
なんといっても本当に個性的。他の人には絶対に作れない!

きっぱりとした自己主張が清々しいと言えばそうも言えるし、モニターを見ればクスっと笑えるところだらけだし。
センターのつよしさんは、音楽そのものをとっても単純明快に楽しんでいるし、客席もまたノリノリだし。超楽しいし。
いろんな気持ちが沸いてくる歌だなぁ。

ここはこれからご覧になる方はモニター共、要チェックです。
ぐいぐいくる目の前の人の吸引力にやられながら、がんばってモニターも見るのです!!
ファイト!(笑)




そして、12曲目はめざめた瞬間に夢の中でも流れていた『shamaspice』です。
この曲はshipで生まれた曲のひとつですね。
「しゃましゃま」部分が始まる前のインスト部分が実はとてもカッコイイです。ところどころ挟まる変拍子がカッコイイ。
そこですでにノリノリです。
全部の楽器がひたすらに刻み、鳴らし、全速力で突っ走る感じがすごく好き。

中間部分でコーラスさんとつよしさんが遊び心満載の、軽やかで楽しいフェイクを入れるところもすごくいいです。

「しゃましゃましゃましゃま…」のところはみんなで言います。
つよしさんはもちろん、バックを固めるみなさんも全員。
そして客席を煽りながら、目をかわいく耳に当て、こちら側にも何度も何度も言わせます。
なかなか上手に言えなくて、さらに何度も言わされる(笑)
「もっともっともっと〜♪」
この煽り、意外とつよしさんお得意のヤツですが、なんとなく耳についていたのか、先日生徒に「ここでもっと盛り上げて〜」って言ってるのに、ちっとも盛り上がらないソナチネを聞きながら、思わずわたしもつよしさんっぽい言い方で、思いっきり言ってました(笑)うつったな(笑)

そんなどーでもいい情報はともかく…この曲、こんなに楽しい曲でしたっけ?

ただただ「しゃましゃましゃましゃま」意味もなく言ってるだけなのに、こんなに楽しいなんて!こんなにもおもしろいなんて!
多分初めて参加したちびっ子だって楽しめるだろうし、妙齢の方だって、老若男女、誰にでもできるこの遊びに夢中になります。一体感ったらスゴイです。

こんな風に「すご〜く深い意味が隠れている曲」と「ほぼ言葉遊びでできていて、ただただ楽しい曲」が混在しているのもFUNKっぽい気がするし、どっちに転んでもやっぱり曲全体に乗っかるのが楽しいのもFUNKっぽい気がします。

最初の方では、つよしさんは豆まきのように、「しゃましゃま」の欠片を手でつかんで客席に向かって放り投げるようなアクションで「もっとがんばれ!」と促してましたが、途中から「胡椒入れ」「スパイス入れ」みたいな透明な入れものが出てきます。

この中にキラキラ折り紙を細かく細かく切ったみたいな小さな欠片がいっぱい入っていて、つよしさんがさかさまにして曲に合わせて、リズムを取るようにマラカスみたいに、客席に向けて振りかける!振りかける!振りかける!

つよしさんがまるでティンカーベルみたいになってます。
意外と長持ちする中身。

みんな笑顔でキラキラの行方を追いつつ、振りかけている人の顔をうっとりと見つめる!見つめる!見つめる!(笑)

すっごく楽しくてちょっとせつなくて、永遠にこの時が続けばいいのに〜なんて思ったのはなんとなくライブも終盤の予感があったから。

メンバーさんにも次々とこの「しゃましゃま」をひとりずつ振っていきます。
ナチュラルにトライして、全然言えずにはにかむ名越さんのキュートなこと!!
KenKenはベースとデュエットで「しゃましゃま」してつよしさんがにっこり。
Duttchさんのユニークさ。
スティーヴさんはあえてまったくリズムを無視して独自スタイルを貫いてゆっくり朗々と。
つよしさんに大爆笑されてるし!!

誰を見ても、何を見ても大喜びをしているつよしさんのかわいさってば、驚異的!!

そしてわたしはやっぱり何度言っても満足に言えず、つよしさんはまったくよどみなく、涼しい顔で言い続けてました。

帰り際にキラキラの本当に小さな欠片を通路で発見して思わず拾いました。
とっても大切にバックのポケットにしまったつもりだったのですが、家に帰ったらどこにもありませんでした。
あれは夢の中の出来事だったのかなあ?という感じ。
言われてみると、そもそもあの目の前のつよしさんそのものが、夢の中の出来事だったかも?とすら思えたりして〜(笑)
ああ、楽しかったなあ…



そして本編最後が、13曲目となる『これだけの日を跨いできたのだから』です。
tank初期からずっとファンでいた人たちにとっては、この曲はきっと、誰の胸にも特別の意味を持って存在していると思うのですが、わたしもそうです。

100公演も行われた最初のtankでの公演の最後の曲は必ずこの曲でした。
彼は当時まだ、10代の頃に負ったいろいろな心の傷、身体の不調も含め、完全には癒えてはおらず、いろいろともがいていた時期でした。
あの特設会場の小さな空間の中で、ベテランの実力派ミュージシャンの方々に見守られながら、少しずつ自分を解放し、ゆっくりとファンとの信頼関係を築き、自分らしい歌や音楽のスタイルをさまざまに実験し、経験し、掴んでいく道の途上でした。

歌を歌って泣いて笑って あなたに愛してると云いたい
これだけの日を跨いできたのだから
あたしたちはね 歩いているの
一歩一歩と 人生って道を

ほんとにね。
今歌うと深みもまた違う気がします。

つよしさん的歴史にも数々リンクしているけれど、自分の過去の想い出にもまた、いっぱいリンクしているのですよね。

特に最初の100回公演は本当に長かったから、あのライブをきっかけに仲良くなって、今でも友達関係が続いている友人が何人もいるし。
時にはtankのロビーで結構シリアスな打ち明け話を聞いたり、話したりしたこともあったし。

ひとりでかなり早めに会場に入って、ロビーのベンチで長い時間雰囲気に浸り、ぼーっとしていたこともありました。

我が家で言えば、横浜のライブの最中に突然アネが学校に行けなくなって、精神のバランスも壊して、そこからしばらく壮絶な日々だったのですが、心身共にボロボロで極限状態の時に、それこそしがみつくように行った日もあったなぁとか。

そのぎりぎりで引きこもりがちだったアネが、突然「わたしもケリーのライブに行きたい。行ってみたい!」と言い出して横浜に連れてったこともあったし、オトートを連れて行ったら、誰よりもまっすぐにMCを受け止めて、めっちゃ感化されて帰ってきたこともあったなぁとか。

不思議とくーさんが大好きになった子どもたちは、いまだにくーさんグッズをベッドサイドに置いてるし(笑)

あの頃母にくっついてライブに参戦したうちの子たちでさえ両方20代ですでに社会人だから、結構いた10代の子たちがファンになったきっかけは何だったのかしら?ちょっと聞いてみたいです。
いずれにしても仲間が増えるのはいつだってうれしいですけど。

当時の喜びも悲しみもこの曲と一緒に乗り越えてきた気もするし、tankに持っていって、帰りにそっと置いてきたネガティブな思いもあれば、一緒に歌ったり手を叩いたりしながら、笑ってるのにこっそり涙ぐんだりした想い出もあって…

久々に聴くことができてこんなにしみじみした曲はありません。

最初SWING-Oさんのイントロはピアノっぽい音じゃなくて、キーボードらしい音で、ちょっと新しい風が吹いている感じ。

歌が始まる前のイントロも、聴いている人の何割かは、かなり知りつくしているから、演奏する方もしづらかったかしら。
でも、不思議と変わった部分に違和感を感じることはなかったです。

十川さんバージョンもまた、聴いてみたい…とも思いました。

イントロのところの印象的なワンフレーズは、オリジナルは確かtamaちゃんだったんでしたっけ?
あのスイートな声を空耳しました。
今のソウルフルなコーラス隊のみなさまの声も大好きなのですが、あそこだけはもう一度、いつかtamaちゃんの声で聴いてみたいなぁ。

さらに、自分的にですけれども、感慨深くて胸がいっぱいになって、なんだか半ばふわふわっと地に足がつかない感じで聴いてしまったのに、自然にそこがくると、勝手に手がclapしたり、自然に体を揺すったり…
思うよりも先に身体が覚えていて、そんな自分をちょっと冷めた目で見ている自分もいたりして(笑)とっても不思議な感じを受けました。

つよしさんは当時ほど切実な感じではなく、余裕をもってとってもいい声で歌っていて、月日の流れを感じました。
この曲は本当にいい曲だし、年を取れば取っただけ、経験を積めば積んだだけ、表現に円熟味が加わって、さらに素敵な表現になっていきそうなので、折に触れてこれからも聴けたらいいなぁと思います。

この曲の時、わたしは剛さんの横顔をほれぼれしながら眺めていたのですが、不意にアンプに映ったつよしさん自身の影が目に入り、その影にくぎ付けになりました。
身体をちょっと折り気味にして熱唱している、その影もまたなんだかとっても表情があって、色っぽかったのです。

ああ、あの影だけでいいからもらえないかなぁ〜持って帰りたい!!(ムリです!)なんて真剣に思ってしまったおバカさんがここに。

本物がこの上なく至近距離にいるのに、影を見ていたわたしってば。

最後の方でコール&レスポンスになるところ「Na〜na!」の応酬のところも健在でした。
tank初期の頃、向こうから切実で重たいものが投げられて、こちらからもおずおずとはにかみながら返した日々のことも思い出しました。

ついでにもうひとつ、とっておきのtankの想い出が蘇りました。
たまたま参加した日の「「Na〜na!」のところでのエピソードです。
「女性だけで!」とか「20代だけで!」とか、当時いろいろとつよしさんが言いながら該当する人だけに「Na〜na!」を振っていて…
何回目かに「あなただけで!」と言ったのです。
あなたって誰?って思っていたら、なんと「Na〜na!」と返したその人は男声で…なんとドリカムのマサさんだったのですよね。
そうなのです。この日はドリカムさんたちもご来場だったのでした。
同じ日に入られて覚えてらっしゃる方もいるのじゃないかしら?
あの時は心底びっくりしましたけど、つよしさん、うれしかっただろうなぁってみんなで言い合っていたのを不意に思い出しました。

おっとまたまた脱線しちゃった。

12日に戻します。

今はもうちょっと上手に、もうちょっとお互い気楽に、つよしさんとファンはキャッチボールができるようになったなぁと感慨深く思いました。
そして…当然ですが、今回は聞いていても辛くはならず。
つよしさんの歌い方、充実っぷりを目の当たりにしていたせいもあると思いますが、思わずにこにこしちゃうような、前向きな気持ちが泉のように湧いてきて、とっても楽しくしあわせな気持ちのままこの曲が終了。

ところどころ挟まる、美声のフェイクもまたさらに洗練されて、すご〜く気持ちよかったです。
声が本当に気持ちよくふわっと出ていてムリがないのですよね。

新しいファンのみなさま方には、この曲はどんな風に響いたかしら。
ちょっと「どんなだった?」と聴いてみたい気持ちにもなりました。

なんだかこの1曲はものすご〜く満足度が高くて、終わってステージのみなさんがはけても、なんだかまだhappyな気持ちは続いていて…
しばし呆然と浸っている間に、自然発生的に小さく起こった「つよし!ちゃっちゃ」のアンコールの声が耳に入ってきて、そうだった!そうだった!と慌ててわたしたちも合わせました。

そしてこのコールと手拍子が、次第に周りの方々を、少し遠くの方々を、2階の方々をも巻き込んでいって、その輪がどんどん大きくなりました。
やがて会場全体を巻き込んで大歓声になったあたりで、そう待たずしてつよしさんがご登場。

ああ、久しぶりにアンコールのあるべき姿を見たような気がしました。

切実な「もっと見たいから出てきて〜」という想いのこもった温かいアンコール。
このくらいの大きさだと一体感を感じるのにはちょうどいい気がします。拍手の音でさえいい音に聞こえたし、やっぱり渋谷公会堂、好きだなぁ。
いろいろ矛盾してるけど(笑)

この日記のあと、3回目のMCを書いて、アンコールの3曲…
完走できるのか?わたし。

こんなに長い文章を最後まで読んでくださったみなさまには心からの感謝を!

推敲しているうちに「HEIAN FUNK」がやってきました!!
実は10時過ぎには届いてました。
インターネットの接続が切れたり、一回書いた日記を誤って消したりして(涙)あれからはや2時間です。
一緒に出掛けようよ〜と休みのオットが呼んでるので、帰ってきてから午後はゆっくり昨年の平安神宮のライブを反芻したいと思います。