ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 オトナの夏休み 〜プラトニック遠足編 その1 ジェノバ

いつも日記にたくさんの反響をいただきありがとうございます。
前のコメントにもお返事してませんが、やっつけでしたくないし、きちんとお返事したいので、明日あらためてさせていただけたらと思います。

さて。

少し前の話になりますが、昨年とほぼ同じく、KinKiさんの記念日の頃に二日連続で『オトナの夏休み』してきました。

この『オトナの夏休み』は実は昨年不意に始まったもので、昨年もちらっとだけ日記で触れました。
この日の日記です。

今回もまた、同じメンバー、ヨーロッパ在住のしゆさんと関西在住の諒さんと、関東在住のレインの3人による、珍道中の記録です。

そもそも住んでいる場所が違いすぎるし、ネット上でもリアルでも、生息場所がほんとにそれぞれで、まったく接点のない3人だったのですが、たまたまご縁あって、ぽつぽつと日常的に会話するようになりました。

Twitterとかのフォロー関係もお互い以外はほとんどと言っていいほどかぶっていないし、普段話している相手も見ているサイトも全然違うのに、なぜこんなに仲良くなったのか、その経緯も覚えていないくらいなのですが、気がつけばあれ見た〜!?と興奮したまま言葉を投げたり、かと思うと不意に弱音を吐いたり、自分の日常に疲れすぎて本音が出たり…
距離があるからこそなのかもしれないけれど、飾らずムリせずお互い素を見せ合える、ちょっと独特な友達関係ができてきた気がします。

とるもとりあえず、最初のとっかかりで共通点は、つよしさんおよびKinKiさんのファンだということだけ…と言ってもいいくらいでした。
それが今ではどんな話でも臆せずできる、無防備でも平気で、すご〜く楽ちんな感じになってきて、そういうのもすごくhappyです。

昨年の夏は、3人で渋谷とか横浜とか中目黒とか代官山とか、スカイツリーにも行きました。
関東在住なのはわたしだけなので、前回も東京編では普段の方向音痴を返上して、かなり予習をして臨みました(笑)

横浜編は、しゆさんのご実家からそう遠くないということで、彼女に案内をお願いして、KinKiさんが初めて一緒に泊まったとされるホテルや、大桟橋、赤レンガ倉庫、アルバム特典イベントが行われたとされるモーションブルーにも連れて行っていただきました。

それはそれは夢のように楽しい時間で、3人で集ったのはほぼ初めてという間柄にもかかわらず、ものすご〜く盛りあがりました。
夕陽のあまりに美しい景色に触れた時は、揃いも揃って息をのんで沈黙していて。それでもちっとも重くなくて、3人でぼーっとしているのもまた楽し!
まさしく日常とはかけ離れた、オトナの夏休みと言っていい一日を過ごしたのでした。

そしてそれがあまりにも楽しい2日間だったので、来年もまたやろうね!と言って別れたのが一年前。
来年は一体何が起こっているのか、まだだれもわからないんだよね〜なんて言っていたような気がしますが、その通り、一年前にはまったく想像もしなかったドラマ「プラトニック」が始まり(笑)
3人ともがっつりはまり、青年に魅了され、いろいろと語り合ったので、やっぱりそこははずせないということで、今年の夏休みは「プラトニックのロケ地めぐり」をしまくる2日間になったというわけです(笑)

人生って不思議〜♪
明日は何があるかわからない。

ところがところが…
オトナの遠足が決まった段階で、かなり前から今回の目玉は『プラトニック遠足』になることが決まっていたものの、直前になってあの「最終回」を見たわけです。
見終わった後ネット上で集ったわたしたちは言葉もなく、呆然とそのショック状態を共有しておりました。

揃いも揃って「この終わり方はダメ〜っ!!」と言ったまま沈黙し、兄弟を見ながらもイマイチ気持ちが切り替わらなくて楽しめず、翌日になってもまだまだ気持ちが切り替わらずシュンとしている始末です。

こ、こ、これは…遠足だ!などと能天気に言っていていいのかしら?
ロケ地を訪れたとして、和やかにご陽気に楽しめるのかしら?

大丈夫?わたしたち。

せっかくのオトナの遠足が涙涙になったりしたら…それこそ台無しではありませんか!!(笑)

そしてぎりぎりまで、なんとか立ち直ろうと焦り、まだまだダメだと絶望し、でもこう考えれば?ああ考えてもいいんじゃない?ともがき(大げさ、笑)…
いつの間にか遠足当日がやってきました(笑)


結果的には全然大丈夫だったんですけどね。

そして、よくも悪くもおなかの中にみんなで溜めていた、ドラマに対するいろんな感情がロケ地を見るにつれそれぞれの中に浮かんできて…
青年のレクイエムと言った感じもあり。

ドラマのあのシーン、このシーンについて、語る!語る!
納得したこと、納得できなかったこと。聞いてほしいこと、ただただ言いたいだけのこと。

時にひたすらに吐き出す感じで。
ある時は「そうそう、そう思う!」と賛同したり、黙って聞いたり、そうかなぁ?と思ったり。
それもみんな人それぞれ。
その時その時の感情の赴くまま…

みんなそれぞれの場所でドラマをいっぱいリピートしてきていたから、どんな断片的な話をしても、ああ、あそこね!とわかっちゃう楽しさ。
こんなに違う日常の中で、同じドラマに身を焦がし、いろんな思いを共有しているって不思議。

この旅は青年のためのレクイエムでもあるのと同時に、自分たちにとってのカタルシスという側面もあったのだなぁと思います。

そしてドラマのことを語ってるはずが、いつの間にかお互いの生活のことを語ってたり。
同世代トークをしたり、世相トークになったり。
ひたすらに暑い!と繰り返したり(笑)
海の向こうのまったく違うお国事情を聞いて驚いたり感心したりしたのもまた楽し!

この二日間でわたしたちは、神奈川から東京の東の端っこまで、あちこちいっぱい電車にも乗ったし、とってもよく歩きました。
3人で会ったのはまだ3回目なのに、一緒に歩いて動いて歩きまくった2日間は、またみんなの距離を縮めたと思います。
家に帰ってアプリで何歩くらい歩いたかしら?と確認したら、なんと2日間で4万歩強も歩いてました。

あまりにくたびれて黙り込んだり、疲れすぎてハイテンションになってはしゃいだり、途中喉が渇いて死にそうになってコンビニでキンキンに凍った飲み物を買い、手で温めて溶かしながら、チューチューしながら歩いた道。
知らない路地。知らない景色。
そしてたどり着いたあっちやこっちのドラマのロケ地。青年の足跡をたどる旅。青年の心に触れる旅。
青年とつよしさんを時に混同し、時にいやいや別の人だから!と確認し合う旅でもあり(おばーちゃん、笑)
小学生の遠足みたいなテンションでもありました。

またかけがえのない想い出がひとつ。

二日間、がっつり遊んでくださったしゆさんと諒さんには心からの感謝を!!
今はまたそれぞれの場所に戻り、いつもの日常を過ごしていますが、またお会いできる日を楽しみにしています。

さて。
また、かなり前置きが長くなっちゃった。
ここからは、ロケ地の記録です。
最初の日、待ち合わせたのは渋谷の半蔵門線のホームでした。
プラトニックのロケ地を巡るには、半蔵門線のお世話になると便利です。
この路線は東西にとても長くて、神奈川方面の田園都市線と東京へ向かう方面の半蔵門線が途中で相互乗り入れをしています。

最初の目的地は渋谷から田園都市線一本で急行と各停を乗り継ぐと30分くらい。各停でまっすぐ乗って行っても40分くらいで到着できるところにあります。
駅名は藤が丘です。

駅を降りて800mくらいのところにあるレストラン、ジェノバです。
正面口から出てひたすらまっすぐなので、すぐにわかります。
今はかなり暑いので遠く感じるかもですが、もうちょっと涼しくなってからなら、距離的にも景色も、とっても気持ちよく歩ける感じの街路樹が美しい道でした。

ガソリンスタンドを越えたところに、ドラマで何度もリピートしたあの夜闇にオレンジ色が映えていたあのイタリアンレストランが!!
途端に脳内にピアノマンが流れるわたしの脳みそ(笑)

沙良が青年はきっと来ないと思いながら、それでもあきらめきれずにタクシーで向い、重たい気持ちのまま入って行ったレストランです。
外観はこんな感じ。

入り口はこんな感じでした。

入り口を入ると、まさしくドラマでも映った光景が。

レストランの中は、テレビで見た感じよりずっとアットホームな感じ。
思ったよりこじんまりとしてますが、でもあちこちきちんと人の手が入っていて、居心地よく整えられていました。

窓際のドラマで二人が座っていたとおぼしき辺りは、老夫婦が座っていて、わたしたちはそこが見える辺りに座って、帰るまでに画像だけでも撮らせてもらえたらいいね〜なんて作戦会議(笑)

前菜の画像しかないのは、この先は食べることに夢中だったからです(笑)

いろんな味のバラエティーのある前菜が少しずつお皿にのっていて、すっごくおいしかったです。
ランチはわりとリーズナブルで、あとはパスタと飲み物。デザートもついていて、お得な感じでしたよ。夜はちょっと敷居が高そうでしたけど(笑)


デザートはこのテーブルにたくさん並ぶものの中から自分で選んで一種類を食べます。
その時は意識していなかったのですが、ドラマのシーンでもまさしくこれらのデザートが映っていて、わたしたちは、3種類をシェアして食べたのですが…
わたしたちも食べた縞々のケーキ!!ドラマでも映ってました!!すご〜い、と帰ってから大興奮(笑)
ご存じでした?お二人さん!!

そして食べ終わる頃には撮影に使われたとおぼしきテーブルに人がいなくなっていたので、お店の人にお願いして、画像だけ撮らせていただきました。
わたしはご存じのとおり画像を撮るのがめっちゃへたくそなので、これはすご〜く上手に画像を撮られる、諒さんの手なる画像をお借りしたものです。

お互いの近況を報告し合ったりもして、たくさん笑って話しての間に間に、ふと青年と沙良の気持ち、あの7話の束の間のしあわせな光景がよみがえってせつなくなるわたしたち。
「のどかわいちゃった」とあえておどけた沙良の気持ち。
いろんな覚悟を決めてあそこに現れ、沙良を待っていた青年の気持ちはどんなだったんだろう?

あくまでもドラマの中の出来事なのに、どうしてこんなにせつないんだろう。
そしてどうしてこんなに引きずっているんだろう…と思いながらも…
それでも全体としてなんだか陽気で、とっても楽しいプラトニック遠足なのでした。

このお店を出たあとは、次なるロケ地へ向うため、また藤が丘の駅を目指します。
藤ヶ丘から次のロケ地までは徒歩もいれてほぼ30分くらいでした。