ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 三峯神社への旅 その2 


珍しい「三ツ鳥居」をくぐって神社の敷地へと入っていきます。
ちょっと見づらいですが、これ真ん中の鳥居の両側に小さめの鳥居があります。
実は以前に大阪の友人に車で連れて行っていただいた奈良の大神神社にも、公開はされていないそうですが、同じ鳥居があるそうです。

隋神門に向います。

この門は、神域に邪悪なものが入り来るのを防ぐのですって。
 
門を入ってから、ややしばらく森の中を歩くのですが、高い木がいっぱい。朝の澄んだ空気の中歩くのはとても気持ち良かったです。
途中鳥居をくぐったあたりで、時間をちゃんと残しておきたくて、ツイッターに画像を投稿しようかな?と思い立ったのですが、電波がきてないことに気がつきました。
ああ、こんなところまで来てネットにつないでちゃいけないとハッとしたので、山を下りるまでその後ネットにつなぐのはやめました。ちょっと反省(笑)



狛犬がほんとに犬だ!と一瞬思わされますが、痩せていてもうちょっと精悍な感じ。
三峯神社の眷属(お使い)はオオカミなのですって。
そしてわたしはこれらを見ながら前の日記に書いた愛読書「狼の護符」の本で見た世界へ一歩足を踏み出そうとしているんだなあとワクワクドキドキし始めました。
このオオカミの狛犬さんは、日本武尊の道案内をされ、その勇猛、忠実さから、三峯神社の使い神に定められたと伝えられているのだそうです。
あちこちの鳥居の脇などに、いろいろな色の前掛けをした狛犬が。
秩父のパンフレットを見ていたらこんな風に書いてありました。

神様の霊力を受け、神様と同じ働きをするものとして仰がれる動物を総称して眷属と言います。稲荷のキツネをはじめ、シカやカラス、ウサギ、サル、ニワトリなど昔の人々が身近に見かけた動物が多いなか、三峯神社宝登山神社をはじめ秩父地方を中心に信仰されるオオカミは珍しく、また神にもっとも近い眷属といわれています。

ちなみに先にちょろっと話題にした日本武尊の大きな像があって見てきました。

アネと「タケルちゃんだ!」とかふざけたことを言ってごめんなさい(笑)
これ、ドドーンと大きくて存在感抜群でした。
この像のまわりには碑がたくさんありました。
山口青邨氏の句碑、野口雨情氏や斎藤茂吉氏の歌碑などがありましたが、どれも文字をはっきり読むことはできませんでした。
秩父の山は首都圏にあって、比較的行きやすいところですが、古くからたくさんの文化人に愛された場所でもあるのだなぁと実感しました。

手水舎にも美しい装飾がほどこされています。

楽殿があって、オットもわたしも天川弁財天を思い出しました。また行きたいねぇとぽつり。

本殿もまた美しいです。
まずは参拝してから、「気守り」やお札などを。
ここで最大の不覚。オットにお札を頼んだら、オオカミの護符もあったのに、違う文字だけのものをいただいてました。
ああ、オオカミの護符、欲しかったなぁ。
さらに毎月一日のみいただけるという「白い気守り」もいつかいただいてみたいと思ったので、またいつかリベンジに行きたいと思います。

御朱印はちゃんといただきました。
そして…

本殿のすぐ下に、大きな大きな御神木が2本。
順番で拝めるようになっていて、そばまで行って存分に木に触れることができるのです。
知っている方もいらっしゃるかと思いますが、わたし、大きな木がとにかく大好きで、吸い寄せられるように寄っていってしまう方なので、おとなしく列に並んでアネと一緒に拝んできました。
並んでいる方々みんな、いざ御神木の前に行くと、ご本尊を拝んだ時よりもずっと長いこと木に触れ熱心に拝んでらっしゃいました。
かくいうわたしたちもですが、木に手のひらを合わせてじーっとしていると、何ともいえないいい気持ちになりました。
木に守られているような、大地のふところに抱かれているような…
エネルギーが充填されていく感じ。ああ、しあわせなひと時でした。
さて。

神社の敷地の中においしいコーヒーが飲めるところがあるのです。
三峯神社興雲閣という施設の一角にある小教院という喫茶店のようなところです。
三峯山の岩清水を使用したコーヒーはとてもおいしかったです。ちょろっとついていたお菓子共、とってもおいしくいただきました。
ちなみにアネはお抹茶と羊羹。これも一口もらったのですが、おいしかったです。
この喫茶店が入った興雲閣には、日帰り入浴ができるところや宿泊施設、宴会場、カラオケ施設もあって、それが本殿の目の前にある不思議(笑)
オットはいつか泊ってみたいと言ってパンフレットをもらってましたよ。
さらにお茶を飲み終わって外に出るとおみやげ屋さんもあって、もうちょっと行くと縁結びの神さまもいらっしゃるそうです。

これは自動販売機。ここにもオオカミさんが!!
とっても濃厚でいい時間を過ごしたあとは、また紅葉を楽しみつつ山を降り、帰りに「秩父と言えば」のお蕎麦をいただいて帰りました。
びっくりするのは、たくさんのお蕎麦屋さんがあるのに、どこもとっても混んでいたこと。
お昼ちょっと前だったと思うのですが、駐車場はどこのお店もいっぱい、待っている人がたくさんいました。

そしていただいたのがこれ。
細い麺だったのですが、とってもおいしかったです。アネと「おいしいね」と言いまくりながら食べてました(笑)

そしてお蕎麦屋さんの向かいにあるコンビニの横にあったお地蔵さん。
ああ、秋だなあという感じ。思わず「里の秋」の歌が口をついて出て、ずっと歌いながら画像を撮ってました。
なぜ「ずっと」かというと、トラックとか駐車場の車がどうしても写っちゃうの。
秩父」も里の方は思ったよりずっと「街」だったし、やっぱり近郷近在からもたくさん人がやってくる観光地でもあるんだなぁという印象を強く持ちました。
交通量がどんどん増えてきて、山に向かう道は乗用車やバイク、自転車でいっぱいです。
そういえば、秩父はツーリングのメッカでもあるのですよね。
朝早く出て、お参りが終わっているわたしたちは余裕でしたけど、車で行くなら早めの時間をオススメします。
わたしたちは、次はしだれ桜の季節に行きたいねと話しました。
ずいぶんたくさんのしだれ桜の木がありました。
それとは別にショコラ嬢とも、いつか春先の「1日」に公共の交通機関を乗り継いで白の気守りをいただきに行きたいねと話しました。
今回は体力にまったく自信がない運動不足のオットとアネと一緒だったので、本殿のみでガマンしましたが(笑)実は徒歩1時間と書かれていた奥宮にもとっても行ってみたかったのです。
多分、イメージとしてはバスで室生寺や天川に行くのとそんなに違わない気がするのですが、とりあえず関東民としては日帰りできるしね(笑)ということで、いつか決行の日を夢見ておりますのことよ。
彼女はわたしより先に行っていて、いいところだよ〜と教えてくれた方なのです。
「狼の護符」の話はshamanipponの精神ともすごくつながる話しで、多分お仲間さんたちの中にも読まれたらとってもご興味を持たれる方がたくさんいらっしゃるのではないかしら。
ちょっと前の地元の歴史が、半世紀もたたず、もう忘れ去られようとしていることにも愕然としますし、知っておいた方がいいこと、知的好奇心をそそられることがいっぱい書いてあります。
そしてやっぱり最後には「戻ることが未来」かもしれない…という思いでいっぱいになります。
オススメです。
わたしはこの本の作者の方が作られた映像というものを見てみたくて、いつか手にいれたいと思っているのですが(元々は映像の方が主だったそうです。)どこかでまだ手に入るかな。
画像が多くて読みづらくて申し訳なかったですがちらっと行ったことを書いただけなのに
「三峯の日記、どうした?待ってるよ?」
と言ってくださる方が思いのほかたくさんいらして、とてもありがたく思いながら記憶を辿ってみました。