ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 縁を結いて その2 謎

まずは表題曲、『縁を結いて』について書こうと思いました。
最初は誰でも書けることから検証していこうと思ってピアノに向かって音を拾っていたのですが…そこでひょんなことに引っ掛かってしまい、ちょっと停滞してました。
このあたりはちょっと専門的な話で、しかも混乱しているので(笑)なんじゃそりゃ?と思われたら、読み飛ばしてくださいね。ある意味ひっじょーにどーでもいいことかもしれません(笑)
理論が得意な方がいらしたら恥をしのんでこっそり言いますが(笑)教えていただきたいです。
前置きが長くなりました。
この曲の最初の音は聴音したらシ♭でした。
最初の和音がソ♭シ♭レ♭だから…♭六つの変ト長調だな…ということでメロディーのコピーはそんなにむずかしくありません。
鍵盤をお持ちの方は弾いてみるとわかりますが、黒鍵だらけです。ほとんど黒鍵だけをたどって行くと正しい音が拾える…というくらい。
調性的には黒鍵無しのハ長調からかなり遠い長調ということになります。
だからなんとなく響きがまろやかというか、やさしい音に聴こえる…というのはわたしが抱いたイメージです。
(ちなみにどうでもいい情報ですが、KinKiのフラワーも同じ音シ♭からスタートして、よく黒いところだけで遊び弾きしてました。こちらはほぼ完ぺきに黒鍵だけで弾くことができます!)
大サビのところで転調するのですが、これはどう聴いても嬰ヘ短調。♯が3つのイ長調平行調です。
だとすると…最初のところは同じくシャープ系、同音異調の嬰ヘ長調なのかな?
へ長調から嬰へ短調への転調は同主調です。このふたつの調は共通する音が多いので、転調してもとても自然に入って行けます。
実際この曲のこの部分の転調はとてもなだらかで自然です。
転調部分に一番ドラマを感じるパターンが多いですが、詞の流れは別として、曲としてだけ聴いたら、この曲に限ってですが、わたしは転調から元に戻った時によりドラマを感じます。
どっちの調であれ音は同じなので、どうでもいいといえばいいのですが、最初何調と言うのが正しいのか気になって「SONGS」に載っているという楽譜を確認してきたら、やっぱり最初は最初に思ったとおり「変ト長調」になってました。
考え過ぎかしらん!?
ただし、最初が嬰ヘ長調だとすると、この日記の最初の部分が全然変わってしまうのですよ。言及する音は一緒なのにも関わらず…(笑)
ちなみに最初の部分がどう変わるのかというと、このようになります。

この曲の最初の音は聴音したらラ♯でした。
最初の和音がファ♯ラ♯ド♯だから…♯六つの嬰へ長調だな…ということでメロディーのコピーはそんなにむずかしくありません。

別物じゃん!!(笑)
やっぱり避けては通れない!…と思ったので、一応書いておきます。
そこのところは置いておいて、転調のあと、また元の調に戻ると、パーっと雲が晴れて光が射し込んだかのように最初よりも更に明るい調子に聴こえます。
さっきも触れましたが、わたしはここがとってもドラマチックで好き。「希望」を音にしたらこんな感じかな?明るい光が射しこんできます。
大サビの部分も調性としては短調かもしれないけれども、そんなに暗い印象ではないし、一瞬曇り空になったかな?というくらいの音なので全体を通して響いている音は明るいです。
にも関わらずどこかせつなくて心もとない気持ちに支配されるのは、今の日本の状況や聴いているわたしの側の問題?
歌声が静かに濡れているように聴こえるから?歌い手が穏やかに歌を紡ぎながら、実は心の底では深く悲しんでいるように聴こえるから?!
特にAメロ部分は、休符が結構長くて、沈黙の部分にとっても音楽を感じます。絶妙の余白というか、間というか、この部分がとても好き。
途中ちょっと前につよしさんがカヴァーして表現した「昴」を彷彿とさせるような大きな世界観を感じたりもします。
あまり感情は差し挟まずに淡々と書こうと思ったのですが、あらためて書いてみるとやっぱりウエットな文章になってしまいました。
続きはエントリーを変えて書きます。