ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 地震関連のこと

なんとなく下書きを書きかけたまま、散漫な気持ちになって途中でやめちゃってる日記がたくさんあることに気がついたので、記録としてまとめてアップしておきます。
★4月8日の夜11時半過ぎ
お風呂にゆっくりつかっていたら、突然グラグラっと大きな地震がきました。びっくりです。
ここのところかなり頻度が多く地震がくるので、たいがいのことでは驚かないのですが、
今夜のはいつもより長い横揺れで、震災の日当日の余震の時みたいに電灯がギーコギーコとイヤな音を立てるので、このままお風呂にいるのはもしかして危険かも?と思って慌てて服を着ました。
被災地は?原発は大丈夫だったかしら?とまっさきにそんなことを思いました。
これ以上かの地のみなさまが苦しめられるようなことがありませんように…ほんとに心からそう思います。

★4月11日 夜
5時からの生徒は6年生のYちゃん。
彼女ははいはいしている頃からおねえちゃんのレッスンについて来ているので、かなりお互いにお互いのことをよく知っている気持ちでいます。
彼女のレッスンが始まって10分ちょっとでかなり大きな余震がきました。
地元の震度は5弱。多分先日の震災とほとんど変わらない揺れだったと思います。
あの時もレッスン中。今回もレッスン中。同じように食器棚が勝手に開いてまたワイングラスがひとつだけ飛び出して粉々になりました。
例によって中2階の閉めきったキッチンにひとりぼっちだったバロンは、キッチンテーブルの下で震えていて、わたしがとびらをあけて「バロン!」と呼んだら一目散に走ってきて飛びついてきました。
バロンを抱いたまま階段を駆け下りてレッスン室に戻って、3人でぴったりくっついて地震をやり過ごしたのですが、この間の震災といい、今回の余震といいものすごく長い時間揺れている気がします。「いつまでも終わらないんじゃないかと思ったね」と生徒。
いつも男まさりで何事にも動じないYちゃんが、半笑いしながら目には涙を溜めて、片手でわたしの腕を、片手でバロンの前足をぎゅっと掴んでました。怖かったんだろうなぁ。
揺れが完全におさまった頃アネとオトートも降りて来たので、ガラスの処理とバロンは彼らに任せてレッスンに戻ったのですが、Yちゃんが一生懸命動揺を隠そうとしているのがなんだかとっても健気で、10年以上見ているのに全然違う一面を見たような気がしました。
一生懸命怖さを我慢している顔、不安な顔をできるだけ見せまいとして笑っている顔。…やさしい子なんだなぁと思いました。
その日は近所の子ばかりだったレッスンにはなんら支障はありませんでしたが、オットの電車は案の定大幅に遅れてとんでもない時間に帰ってきました。
まだまだこんな日が続く?と思うと来月から学校が始まるオトートにも、もちろんアネにも携帯の充電器を買ってきて持たせた方がいいかもしれないとか、カードラジオも必要かも?とかいろいろなことを考えます。
明日KinKi友達と会う計画は延期になりました。仕事までに帰れなくなったら困るので。哀しいですが、仕方ないです。
PS:地震直後にまたトイレ迷子になったバロン。昼間や人がいる時は大丈夫なのですが、夜中やちょっと怖いことがあると違う場所にしてしまうみたいです…困ったなぁ。

★4月13日
夜8時、中学2年生になったばかりの生徒を送りに外へ出たら、生徒が「先生、すごい。星がいっぱい!!」と言いました。
見上げると満点の星とはいかないまでも、たくさんの星たちが夜空のキャンパスにちりばめられていました。
計画停電以降、街の灯りも外灯も最小限に抑えられているので、まるで空に星が増えたかのように感じられます。
いつもはわずかに4つか5つ見えれば「今日はよく晴れている」と思うくらいです。
「今まで見えなかったんだね〜ほんとは昔々からずっとそこにあったのに。」とFちゃん。
彼女を送った帰り道、ふたたび星を見上げて思わず出た歌が「十二色とひと色あたし〜♪」
最近折に触れてこの歌が口をついて出ます。意識し始めた「なるべく自然のままに暮らし、自然のままを楽しむ」というテーマと「縁を結いて」。
つくづくいいタイミングでいい曲に逢えたなぁと思います。
思えばちょっと前までに夜空を見上げて歌う歌の定番は「おぼろ月夜」でした。かの曲もとても美しい日本の景色が浮かぶ歌。
それが「縁を結いて」に変わってもちっとも違和感がない不思議(笑)
歌が生まれた時代はもちろん全然違うのですが、普遍的な日本人としての感覚というものがあるのではないかな?とふと思った星を見上げた春の夜。