ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 なんだかヘン…な日常。

なんということはなく日記を書く余裕がなくて、しばらくあいてしまいました。
いえいえ、地震以来一度も電車に乗っていないくらいだし(ふつうだったらありえないこと)町内から出たのも数えるほどで、時間はいくらでもあるはずなのにおかしいなぁ、何をやっているんだろう!?という感じ。
毎日毎日、ぎりぎりまで出ない計画停電の予定に振り回されている感はあります。
「停電の時間までにあれとこれをやって〜」と買い物に行って、キリキリしながら大行列に並んだり。
計画停電地区は、停電の30分から一時間前には大手スーパーやドラックストアが閉店してしまうので、買い物はいつも駆け足です。
駅前のスポーツクラブは、前日の情報で開けるか閉まるかを決めてしまうらしく、停電が突然中止になるといつも入り口で係の人と年配の皆さんとの押し問答が繰り広げられているみたいです。
毎日ジムに通うのを楽しみにしている人は停電がなくなったのなら行きたいのでしょうし、ジムのコーチの皆さんには決定権がないのでしょうし…いつも気の毒だなぁと思いながら通り過ぎています。
一方で商店街の小売店は元気です。
お店の中は薄暗いですが、停電していても手計算で物を売ってくれるし、売り手も買い手もごっちゃになっておしゃべりをしたりするのもなんだか和みます。
街のパン屋さんお豆腐屋さん八百屋さんが、地震からこっち、上手に大手スーパーと住み分けをしつつ活気づいてきた気がします。
わたしの仕事関係では、計画停電の予定が変更になりがちなので、ぎりぎりまでレッスンができるのかどうかがわからないというのがただ今のところ、最高にストレスです。
決定事項に合わせて変更を連絡したり、家で待たせておいた子を電話で呼んだりしなくてはならないのでいつもの何倍も手間がかかります。
必然的に問い合わせも増えて、なんだか電話が多くて困っています。
先日、日本へ戻ってきて以来、一番古くから教えている生徒のおかあさまが、突然「娘をやめさせます」と言って来られました。
ものすごいショックでした。
何が原因なのかと思ったら、公立高校の受験に失敗して、月謝が払いきれなくなりました…とおかあさん。
こんな事態は初めてです。びっくりして思わず言葉を失いました。
聞けばおとうさんの仕事も計画停電のために激減してしまい、収入が不安定過ぎて、娘の趣味になどお金を掛ける余裕がないのだそうです。
「その話をしたら娘に泣かれました。」とおかあさん。
なんてせつない話なんだとわたしもがっくり。
更にもうひとり、ピアノだけじゃなくて運動方面でもとても期待されている生徒がいて、この子は確実にピアノをやめることになるので、この春には何人か新しく生徒を募集しなければと思っていたのですが、今は子どもたちも春休みが近づいてかなり時間に融通がきくものの、このままこのペースで計画停電が春以降も続いたとすると、わたしの仕事事態の存続もむずかしくなるかもしれません。
いっそのこと、ここいらで教室を閉めようか…なんて今までは考えもしなかったことをふと思ったりもします。
同じ地区の中でも、計画停電が行われる地域と、ほとんどない地域があって、この地域格差が今はともかく長く続いた場合、さまざまな経済活動に影響したり、子どもたちの学習環境にも地域格差ができたりしないのだろうか?という心配もあります。
こういう時こそ「ケセラセラ」の出番かなとも思います。『先々のことを心配し過ぎたところで、せいぜい禿げるくらいだよ!』と言ったのは近所のおばあちゃん。そうだそうだーっ!!ゲラゲラ。
そんな小さな悩み大きな悩みに振り回されてあっという間に一日が過ぎていきます。
昨日は月に一度の検査の日(コレステロールとか血圧とか肝機能とかそんなの)だったのですが、血液検査の結果は暴飲暴食の限りを尽くした(笑)誕生日前後と比べるとずっとよくなったものの、やっぱりまだ中性脂肪が高くて、先生が「もっと納豆とか、葉物とか…積極的に食べた方がいいんだけど…」と言いかけて
「そっか、売ってないのか。そうよね〜それは仕方ない」と自己完結してらっしゃいました(笑)
「今はバランスの取れた食事は努力だけじゃできない時代だものね」と先生もあきらめ顔。そうなんです!そうなんです!
とはいえ、薬を飲むほどではないレベルだったので、経過観察ということで成人病関係はおしまい、花粉症の薬だけ山ほどもらって慌てて出たら、ちょうど向いのスーパーが開店だったので飛びこみました。
このご時世買い物をするなら「開店と同時」がベストタイミングです。この時ばかりは家で仕事をしていてよかったと思います。働きに出ていて、買い物に行く時間に制約があるご家庭は本当に気の毒だと思います。
まず真っ先に向かったのが食べたいのに買えない納豆の棚ですが、地震以来、初めて店頭で見かけたかも!!
ただし、おひとりさま一パック限り。
3個組なので我が家が家族全員で食べるにはひとパック足りませんが、とりあえず確保しました。
ちょっと前までまったくなかったお豆腐はほぼ入っていたみたいでしたが、我が家にはまだひとパックあったのでこちらは遠慮。
週末にはまったくなかった鶏肉が入っていたので(日曜日は鶏肉の棚にも豚肉だけが置いてありました、笑)もも肉を買い、これまた週末にはまったくなかったヨーグルト(無糖のパック)をふたつと、もやし(これも久々に見ました)とほうれん草も買いました。
「安全」」と書いてあったほうれん草も「あやしいものだから買わない」と言っている人がいましたが、わたしは買う派です。
そこまで疑い始めたらきりがないし、風評被害の片棒をかつがないように気をつけたいです。
夕べは幸いにも夕方の停電がなかったので、夕飯はレンコンのきんぴらともやしのガーリック醤油炒め、ほうれんそうの胡麻和えと砂肝とニンニクの茎炒め…と野菜をワンプレートにたくさん盛って久々の野菜三昧。それらにプラスサバのみりん干しと玄米雑穀ごはんという超ヘルシーメニューにしました。
かと思うと停電と丸被りして市販のパスタソースをかけただけのパスタになってしまったり、インスタント麺になったり。
たまたま手があいた日は山のごとく豚汁や野菜スープを作ったり。
その気になったって、スーパーに材料がない…なんてことはしょっちゅうだし。
なんにせよ2時間先の予定もわからず、何事も行き当たりばったりにしか進んでいかないので、よく言えばベテラン主婦の腕の見せ所とも言えるし(笑)その日暮らしここに極まれり…という感じです。
ちなみに今日はパンは普通に入っていたし、ヨーグルトもおひとり様ひとつ限りじゃなかったです。
だんだんに市場にものが入ってきたかな?という兆しを感じました。
こんな生活をしていると、夜すべてが終わったり、あると思っていた停電がなくなったりするとドッと疲れが出るのか、最初に戻りますが、ボーーーッとひたすらぼんやりしてしまいます。
いざ寝る段になって「あれ?今夜は何してた?」と思うこともしばしば。
パソコンをせっかくつけても気がつくと無意識にソリティアを開いていて、何も考えずに1時間以上やっていて、突然あれっ!?と気がついたり(笑)
やっぱり疲れがたまっているのかしらん。
今日もどうやら停電がなさそうなので、なんとか上手に時間を使えたらと思っていますが、どうなることやら。
ちなみに…あんまりはりきって言いたくはないのですが、あえて本当のことなので書いておくと…(笑)
停電がないからと言って時間が有効に使えるっていうわけではないみたいです。安心しちゃうと意外とボーっとしている時間が長く、「時間がない!」とキリキリしている時はたいがい要領よくすべてがちゃんと間に合います。
「なんだかヘン」シリーズがもうひとつ。

これは我が家のベランダの一部分です。今朝洗濯ものを干そうとしたら、こんな風に一面に黄色い粉が吹き出ていて仰天しました。
なんだろう!?なんだろう!?と思ってました。
ところが…なんと12時のNHKニュースでこの粉の話をしてました。
都内のあちこちで「これは放射能じゃないのか?」とか問い合わせがあったのですって。
思わず食い入るようにテレビを見ていたら…なんと黄色い粉の正体は花粉らしいです!!えーーー!?それもまた別の意味で恐怖…という話でした。ちゃんちゃん。