ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 脱先入観!

きのうは病院デー。ひとつは生活習慣病の気があるということでひと月に一度通っている内科で血液検査を受け、もうひとつはなんと、年末の大掃除で痛めた右手が悪化して接骨院に行きました。
ものすごくバカみたいなほんとの話ですが、大掃除で強力換気扇洗剤のスプレー缶を連射していたら、テニスエルボーとかになる場所の筋肉を痛めてしまったという…なんとも情けないお話です(笑)
人差し指の指先の筋肉だけを短時間に酷使すると、この骨とこの骨が動き、ここに命令を出しているのはここで…と辿っていくと肘の方だったという…幸いにもピアノを弾く指先はなんともありませんが、肘の方は何かの刺激があるたびにバチバチっと火花が散るみたいな痛みが走ります。
年始になり一旦は治りかけていたのですが、右手で灯油缶を持ちあげたらグキっとなり、その後は鉄鍋を持ちあげてもグキっ。濡れている洗濯ものの籠を持とうと力を入れてもグキっ。
とうとう生徒の左からかなり右の方の鍵盤へと手を伸ばしただけで肘がキューっとなって目から火花が散るようになってしまい(笑)降参して接骨院へ行ったというわけです。
まあさほどシリアスな話でもないのですが、おばあちゃん予備軍レインは、しばらく毎日接骨院と湿布と包帯がお友達という右肘のオーナーとなっておりまする(笑)
てなわけで、待ち時間が山ほどあったわたしは、きのう病院でさまざまなことに思いをはせておりました。
その中のひとつについて日記に書いておくと…
昨年とにかくはまったドラマをふたつ挙げるとしたら「Mother」と「流れ星」です。
この間今年の大河ドラマの一話目を見ましたが「江〜姫たちの戦国」もおもしろそうだなぁと思い続けて見ることを決めました。
最近はまるドラマにはある傾向があって、これらの物語に共通していること…とふと思って考えてみると、どの物語にも「一見にせものに見えることのなかに本当のことが隠れている」ということだと気がつきました。
「Mother」では、松雪さん演じる奈緒は目に見えている事実だけでは「誘拐犯」なのですが、その実「継美」ちゃんを大切に思い本当の母親として彼女を育てたいという母性は本物でした。
「流れ星」は偽装結婚からスタートする物語ですが、次第に本物の愛情が育っていくふたりの愛はそれはそれはまっすぐで曇りがなくて、心を打たれました。
「江〜姫たちの戦国」の一話を見る前に、たまたま昼間「歴史秘話ヒストリア」を見たのですが、江姫のおかあさまであるお市の方は、夫浅井長政とスタートは戦略結婚でありながらやがては本当の夫婦の愛情を育くみ、3人の娘たちを産んだ人で、江姫は母みたいな本当の意味で愛情深き結婚生活を理想としていた方だということを知りました。
ドラマの中ではまだ江姫は赤ちゃんで、一話は主に母お市の方浅井長政を軸に描かれた物語でしたが、十分に見応えがあっておもしろかったです。
これら、最近気になるドラマの数々のことを考えると、わたしがちょっとひねくれているのかもしれないですが、わたしの最近の傾向として、さまざまな先入観を打ち破って「本物の気持ち」にたどり着きたいという気持ちが強いのだということに気がつきました。
最近の世の中、まずは他人や自分への否定から入って
「わたしが」「政治が」「社会が」「就職が」うまくいかないのは「誰が悪い?」「わたしが悪い?」「誰のせいだ?」「わたしのせい?」「誰さえ去れば」「何さえ買えば」「アイツさえやめればきっと」……
本当にイヤな世の中になったなぁと思うことが多いです。
人の揚げ足を取るような報道、人々の発言のなんと多いこと。
でもちょっと待って…
勝手に「にせもの」と思いこんでいるものの中に、もしかしたら「本物」が混ざっているのに、まったく気がつかず排除しようとしていたら!?
実は隠れているかもしれない真実(ほんとう)から目をそむけているのだとしたら!?
本当に変えなくてはならないのは、もしかしたら先入観にがんじがらめになっている「自分」かもしれない…
なんだかそんなことをつらつらと考えてみたりしました。
先日両親に会った折「働きざかりで知恵も気力も充実しているキミたちの世代、40代、50代が実質この国を動かしているんだよ。そのことを自覚しているか?」というようなことを父が言いました。
そういえばそうかも。
そんな世代のわたしたちからメディアに踊らされて、自分を持たずあっちにふらふらこっちにふらふらしていていいのかしら!?と思ったわけです。
とりあえず脱先入観。
物事の本質にたどり着く努力をしたいものだと思います。