ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 京都 旅日記 その2 2年越しの夢

月刊京都688号2008年11月号は、2年前の秋に発売されました。当時、京都のお友達がわざわざ手に入れてくださった雑誌です。
副題は「禅寺、天井、龍めぐり。」とあり、特集ページには「京都古文化保存協会 小嶋一郎さんとめぐる 禅寺の龍と紅葉」とあって、京都の龍の天井絵があるお寺がたくさん紹介されています。
たとえば相国寺妙心寺建仁寺東福寺などなどの天井絵が載っているばかりか、「京都 龍の水伝説をたずねて」というページあり、都の龍をたずねるMAPというものあり…それはそれは心惹かれる雑誌だったのです。
この本には東福寺の堂本印象さんという方が書かれた「蒼龍図」という天井絵も載っていて、日本画家さんのお名前の素敵さに心を奪われたりもしましたっけ(笑)
ちなみにこの2008年という年は、初めてつよしさんが奈良でライブをした年です。
春に初めて行った奈良に強烈に魅せられたわたしたちは、11月に12日〜13日の二日間、2度目の奈良旅行に行きました。
その当時の旅日記にご興味がある方はその1あたりから読んでいただくとして…時期をほぼ同じくして発行されたこの雑誌のことは、2008年の旅の直前に、ふぇるまーたを通じてお知り合いになったHNひろこさんという方に教えていただきました。
多分京都にしか売っていないだろうということで、奈良への旅の途中でなんとか手に入れようと努めたものの、時間切れで結局見つけることができず、とても残念に思っていたら…数日後に別の京都の仲良しさんのDanさんが、わざわざこの雑誌を探して送ってくださったという…この月刊京都さんは、京都在住のふたりの友人のご好意により我が家へとやってきました。
ひろこさんDanさん、あらためて言わせていただきますが、当時は大変お世話になり、ありがとうございました。
今回の日記に関係がある部分は旅日記3のコメント欄にあります。
以前の日記からではありますが、あえて引用すると

レイン 2008/11/23 01:11
ひろこさま
紹介してくださったご本の話なんですが、実は買いに行く時間がどうしても取れずあきらめてがっくりしながら帰ってきたら、翌日にやさしい京都の友達が見つけてわざわざ送ってくれたんです。ステキな情報をいただいて本当にありがとうございました。

ひろこ 2008/11/26 14:09
お返事ありがとうございます。気にとめていただいていて大変嬉しかったです。
『龍めぐり』、私は地元という事もありおもしろく読んだので、思わずその勢いでお勧めしたものの、楽しんでいただけているか心配です。
本を手に入れられた経緯を聞くとやっぱりレインさんの人徳だな〜と・・
素敵なお友達がいっぱいのご様子で、レインさんの広範囲にわたる好奇心あふれる温かい文章とともにお友達とのやり取りも、楽しみにこちらへ覗きに来ていました。
先日、奈良に先立ち、京都・相国寺へ鳴竜に会いに行ってきました。
行くといっても歩いて行けるほど近いのですが・・(苦笑)
連休中にもかかわらずお天気が優れなっかったせいか、人も少なく、ゆっくりできました。
龍の下で手を打つと、本当にパ・パ・パ・パンと共鳴するのです。それは只音が共鳴するというだけじゃなく体にも、心にも響くようでした。
雨というお天気も、周りの音を消して、鳴龍に集中できた要因かも・・
昔の人が龍が鳴くと考えた気持ちがわかります。
天井に描かれた龍は本当に力強くて、雲など他の部分が消えているのに、それだけが残っている というのも不思議でした・・(顔料の加減なのでしょうが・・こう書いてしまうと身も蓋もないですね)
龍を見ていると心穏やかになり、他の龍にも会いたくなりました。

レイン 2008/11/27 22:50
ひろこさん
『龍めぐり』ね、とっても楽しんで読ませていただいてますよ。
「鳴竜」って確かラジオでも紹介されてたアレですよね。確かラジオでは東京にもあるって言っていたので、わたしも行けたらいいなあと思います。
雨の日に龍。これも素敵な符号ですよね。

このコメントでひろこさんが相国寺に行かれたという話をしてくださって、その鳴き龍にとても興味を持ちました。せっかく近くまで行ったのだから、京都にも寄ってくればよかったなぁとも。
しかし当時のわたしたちの興味の中心はあくまでも奈良であり、宿泊地も奈良だったし京都は友達と会いご飯を食べに行っただけ、往復の時に通っただけというとてももったいないことをしていたのでした。
「いつかこの雑誌に載っているお寺のうちのどこかを訪ねる日が来るといいな」とは思っていましたが、実際に実現する日が来るまでになんと2年の月日を要したというわけです。
だからと言って忘れたわけでもなく、月刊京都は時々取り出されては付箋をあちこちに付けられたり、友人とのランチに持ち出されたりもしつつずっとそばにありました。
そして今回、ちょっと時期こそ紅葉の時期とずれちゃいましたが(笑)「京都への旅」もまた、つよしさんによって突然もたらされたという偶然!!なんて素敵な符合でしょう。
2008年にこのやりとりをしてからも、ありがたいことにひろこさんとはずっとコメントやメールお手紙のやりとりをしてました。
今回の京都でのライブが決まった折には、さっそく「龍めぐりに行くとしたらどこが行きやすいですか?」と教えていただきましたし、ライブ会場でごあいさつできたのみならず、その後のご飯にもお誘いして楽しい時間を共に過ごすことができました。
それだけじゃなくて、この月刊京都を手に入れるためにご尽力くださった、Danさんとひろこさんをそれぞれにご紹介することもでき、何重ものしあわせな夜を過ごすこととなりました。
おふたりともその節は本当にお世話になりました。平安神宮ライブの夜、みんなで一緒にお会いできて本当によかったです。
今後とも京都と埼玉で距離はありますが、どうぞ折に触れて仲良くしていただけたらうれしいです。
お会いしたライブの日にはまだ龍めぐりには行けていなかったのですが、10月8日の日にあらためてショコラ譲とリベンジのチャレンジをして、相国寺建仁寺へは行くことができました。
ふたつのお寺の話は別途エントリーを変えて書きたいと思いますが、2年越しの夢が叶ってとてもうれしかったことをぜひぜひひろこさんやdanさん、そしてみなさまにご報告したくて日記に書かせていただきました。