ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 音楽のチカラ

 先日、松本隆さんの特集を見ました。
もちろん松本氏とKinKiさんたちの対談を楽しみにしていたのですが、想像はしていましたが、わたしたち世代にとってはなつかしい曲のオンパレードに、気がつけばずっと口ずさみながら見てました。
 KinKiさんたちを知る以前、わたしはあまりジャニーズの方々に興味がなくて、どちらかというと松本氏というと女性のための詩をたくさん書いている方という印象を持ってました。
たとえば「木綿のハンカチーフ」はレコードを持っていたし、聖子ちゃんや薬師丸ひろこさんなど、女性歌手の歌の中にどかーんと好きな曲が多かった…と思っていたのですが、先日の番組を見ていて、最もはまったアルバムのことをすっかり忘れていたことに気がつきました。
それは何かというと

A LONG VACATION

A LONG VACATION

「A LONG VACATION大瀧詠一氏の超名作アルバムです。あらためて調べてみたら、これは1981年の作品だったみたいですが、このレコードは聞きすぎて擦り切れちゃったので、2回買った覚えがあります。
だからと言って大滝さんファンというほどでもなく、ほんとうにこのアルバムそのものが好きで好きでたまらなかったのだと思います。
このアルバムの存在を完全に失念していたのは、多分歴代のヒット曲特集でほとんど流れないからです。テレビにあまり出ない人だからでしょうかね。あんなに爆発的に売れてたのに。
松本氏をきっかけに、あの頃の甘酸っぱい思い出ごと、大好きなアルバムのことがどどーんとよみがえってきました。
君は天然色」「カナリア諸島にて」「雨のウェンズデイ」「スピーチ・バルーン」「恋するカレン」今歌われても全然色あせたりしてないし、変わらずキュンキュンする自信ありです。(そういやそういやカバーアルバム!このあたりも歌ってほしいかも!)
 それにしても出てくる曲、出てくる曲全部知ってる、全部歌えるってすごいことだなぁと思います。それだけ松本氏の携わる歌は楽曲の力が強いということもあるのでしょうし、その時代時代の日本人の感覚を捉えるのが本当に上手なのだと思います。
同じようにその時代時代を捉えるのがとても上手なユーミンと組んで、ものすごいヒット曲を生んでいったのもよくわかる気がします。
松本さんの歌詞の中に繊細で壊れそうな男の子を歌った歌詞が多いのは知りませんでしたが、デビューしてからここまでのKinKiさんたちの軌跡を見ていると、KinKiさんたちと松本さんが出会うのは、ずっと前から決まっていた必然のような感じすらします。すごいです。
対談の内容そのものも結構興味深かったし、世代の違うKinKiさんたちと松本さんが松本さんの詩の世界について共感しあいながら語っているのが素敵でした。
歌も結構たくさん流れてすごくなつかしかったです。全部生で見ていたし、歌が流れるとその頃の自分の気持ちも一緒によみがえってなつかしいことなつかしいこと…
な〜んてすっかり懐古モードになりかけたら…「えっ!?なになに?スワンソングのこれって…もしやまさか…あれじゃないの?!」
ゲームをやっていたアネに「ひとりで何ぶつぶつ言ってんの?」と笑われました。だってそりゃあびっくりです。
あの東京ドームライブ映像ではありませんか!!
あのアリーナの真ん中ら辺から突如始まった時のものすごい歓声が、「スワンだーっ!!」とわかった瞬間のドキドキが、まるできのうのことのようによみがえりました。
これがこんな風に編集されてテレビで流れたのは、多分初めてなのではないかと思います。
「これがあるってことは、アレも出るってこと!?…キャーっ!!どうしましょ!?」
「まだぶつぶつ言ってるよ…」多分あきれたであろうアネはもう何も言って来ず、そっとしておいてくれました(笑)
番組が終わったあとはツイッターに行って「KinKi Kidsに逢いたいに火がついたよね!」「新曲求む!」とつぶやいて共感してくれた友人たちとハイテンションでつぶやきあったりもしました(笑)DVD!?それはもう出るものとして…という次の話ですよん。ふふっ。
何にせよ時間にしたら多分さほどの長さでもないですが、KinKiさんに飢えているファンにとっては十分に潤った時間だった気がします。
いつか彼らがこんな風に歌詞だったり曲だったり、演奏だったりダンスだったり、お芝居だったり伝統芸能だったり。
専門分野のお客さまのお話を聞いたり、お客さまと一緒に作品を作ったり味わったり…というような番組があったらいいのにな〜なんて想像はどんどんふくらんでいます。