ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「永遠に」そしてテレビ露出週間の後で

 今朝のめざましTVで、オリコン速報を見ました。無事、「永遠に」が初登場1位を取ったようです。
 実はドラマの視聴率クソ食らえ派のわが家は(大概我が家が絶賛するドラマの視聴率はいつも悪いんですもん、笑)当然ながら、音楽の好みもあまり評判に左右されません。誰が何万枚売り上げていようが「そんなの関係ない!」と言い切れる方なのですが、この間たまたまオリコンを見ていて、なんてCDが売れない時代になったんだろうとびっくりしました。日本のJ-POP自体がなんだか加速度を増して衰退しかけているような気がしてなりません。
 わたしのごひいきのアーチストの皆さん(誰とは言いませんが少なくとも二組とも超実力派のはず!)なんて、そりゃあもうボロボロです。気の毒なくらい。順位は悪くはないのですが、枚数がびっくりです。作品の質が落ちたなんてちっとも思わないし、むしろいつも以上にいいじゃない!?と思うのに、数字が付いて来ません。数字至上主義ではないけれど、「そりゃああんまりじゃない!」ということが立て続けに起こった後だったので、今回のKinKi Kidsが前回のシングルよりちょっとでも上げたということが奇跡と思えたくらいでした。やっぱり、KinKiはファンの数が違うなあと、変なところで感心したくらいです(笑)「39」の売り上げに至ってはもう奇跡の領域で(笑)冗談は抜きにしても、数年前のさまざまなCDの売り上げと現在のアーチスト諸氏の売り上げ枚数を単純比較することに意味があるとはとても思えません。
 それにしても、なんでこんなことになっているのでしょう!?極端に音楽番組が減っているのも如実にそれを表しているのでしょうし、音楽バラエティーはともかく、わずかにある音楽中心の番組はほとんどが深夜の時間帯に追いやられているのが現実です。
 「魁!音楽番付」や「音楽戦士」は新しいアーチストや楽曲のことを知るチャンスをくれる番組だと思いましたが、翌日仕事や学校がある人はとてもオンタイムでは見れませんし、好きなアーチストが出るという情報でもなければ、多分気がつかずに通り過ぎてしまいそうだし…
 アニメやゲームの主題歌を歌っている人のレコード会社はほぼ決まっている気がするし、ドラマの主題歌をよく歌うアーチストもまたお馴染みのメンバーという気がします。
 普通の音楽ファンとしては、決まったものしか聞かないという姿勢はなんだか客観性に欠けるような気がするし偏るし・・・もっといろいろな音楽に触れたいなあと常に思うのに、出会う手段がなかなかないのが残念です。
 そんな中、先週末のミュージックステーションは出ていたミュージシャンが実力派の皆さんばかりで、音楽好きにはたまらないラインナップでした。何年か前まではこういう番組が週にいくつもあったし、もっと音楽業界自体が活気にあふれていた気がします。
 J-POPの土台を苦労して作り上げた来られた先人の皆さんは、今のこの状態をどんな風に思っていらっしゃるのでしょうか?コツコツといい作品を出しているアーチストさんはたくさんいるのに、このままだと益々隅っこに追いやられて、J-POPは衰退の一途を辿ってしまいそうでさびしいなあと思います。
 あれ?何を熱く語っているんだろう?わたし。大幅に話が逸れました。
 さて、「永遠に」の限定、通常版に入っている全4曲を無事に1枚のCD-Rにまとめました。この作業をするのが極端に遅かったので、今回は思いのほか普通にCDをたくさん聞きました。初回版も通常版も多分50回じゃきかないくらい聞いてます。普通に流しっ放しにして時々チェンジというやり方で聞いていたのですが、どう考えてももう元は取ったことと思います(笑)我ながらよく聞いたなあと思います。
 今回のCD、何が面白かったって、両方のボーナストラックも含め、全部の曲のカラーがまったく違うのです。「永遠に」は正統派の壮大なバラードだし、「涙ひとひら」はダンスチューン。「夢幻ノスタルジー」は突き抜けた高音と、むずかしい幅の音程で作られているハーモニーがとっても気持ちいい疾走感のある楽曲だし、「旅路〜You're my buddy〜」はなつかしの歌謡曲風。なんだか11年目のKinKi Kidsのニューカタログのようなシングルです。
 「どんな注文にだって応じられます。プロの歌い手ですから!」とか「As You Like It!」とかキャッチコピーまでうきうき作ってしまいそうな楽しさです。
 1曲目の「永遠に」はイマイチじゃない?という声もそこそこで見ましたが、CDを何度聞いてもどこがイマイチなのかわからないわたしは、もしかしてまったく音楽の何たるやがわかっていないのかも?!(笑)
 少なくともわたしにとっては、「今までの曲の中で一番」とまでは言えないまでも、十分にこの曲が好きだし、「買わなきゃ」とか「聞かなきゃ」とかって義務感で聞いているわけでも、「たくさん売れてほしいから」なんて理由でご祝儀買いしたわけでもなく、自分が楽しみたいから購入し、聞きたいから何度もリピートしているわけです(笑)
 結局は自分が好きかどうか、楽しめるかどうか・・・っていうのがすべてのカギを握るポイントなのかも(笑)