ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[日記]バトル勃発!

 バトルと言っても、そんな物騒なバトルではありません。ついこの間、大変なことになったばかりのミントとわたしの缶詰バトルです。つまり、「えさバトル」勃発というわけです。
 そもそもミントはとっても食いしん坊なのですが、退院してからというもの、食いしん坊にもっと拍車がかかり、大変なことになっています。だからと言って糖尿病なので、極端な体重増加は大敵。もう元気になったからには、もうちょっとストイックになっていただかないことには、持病が悪化してしまいます。
 入院した前後は、あまりにも何も食べられなくなってしまい、「お願いだからご飯を食べて!なんでもいいから食べて!」と言っていたのに、そのミントにこんな風に悩まされる日が、こんなに早くやって来ようとは(笑)
 そもそも彼女が食べているのは、ずっとドライフードで、ここ1年くらいはその中でも糖尿病用のドライフードを選んで食べさせていました。元々シャムネコとは思えないくらいのおデブちゃんですし、どんなに厳しい夏であろうと、食欲が全然衰えないのです。ところが病気のとき、珍しく何も食べれなくなってしまい、それはそれは心配しました。この子が食べられないというのは、余程のことなのだろうと思ったのです。実際、かなりきわどい状況だったらしく、病院で苦肉の策で出してもらった缶詰で、彼女は生きる気力を取り戻したようでした。もちろん、あの時はとにかく自力で食べられるようにならなければ、もうダメかもと思うくらいの非常事態だったわけですから、「缶詰を自力で食べましたよ〜」と先生に言われた時は、ものすごくうれしかったわけです。その時は、体重はどんどん減るばかり、見るも無残な状態でしたし・・・。
 ところが、今はとっても元気になり家に戻っているわけです。体重もあっという間に元に戻りつつあります。そんなわけで、早々にいつものご飯に戻そうとしたら、ものすごい抵抗にあいました。一旦缶詰の味を覚えてしまった彼女は全くドライフードのご飯に興味を示さなくなってしまったのです。
 病院でも「いきなり、ドライフードに戻すのは大変でしょうから、徐々に戻していきましょうね」と言われたのですが、徐々にどころか、ミントはますます缶詰に対する執着が強くなるばかりです。
 朝6時代には、わたしたちのベット脇で待機していて、寝返りを打とうものなら「起きたわね」と言わんばかりに隣に来て、「おなかすいた」を訴えます。ドライフードを入れると、一瞥しただけでまた、わたしを追ってきます。「にゃあにゃあ」言いながら「おなかすいた」といつまでも訴えます。
 しばらく無視するのですが、忙しい朝、そんなにつきまとわれては仕事にならないので、仕方なく缶詰を開けていると、ず〜っとつきっきりで見守ります。そしてわたしを先導して2階のえさ置き場まで振り返り振り返り歩きます。
 わたしは意地になって、餌箱のなかで、ドライフードと缶詰を熱心にスプーンで混ぜて単独では食べられないようにがんばります。それをじ〜っと見守ったミントは、わたしを横目にそれはそれは器用にドライフードを避けながら缶詰の魚をほおばります。缶詰を全部食べ終わっても続きがもらえないとわかると、しぶしぶドライフードにも手を出します。段々缶詰の量を減らさなければと思うので、ちょっとずつ缶詰とドライフードの比率を変えようとがんばっているのですが、あんまり缶詰を減らしすぎると、今度はすぐに「おなかがすいた」が始まり、生徒がいようがいまいがおかまいなしに、レッスン室の前でえさをもらえるまで「にゃあにゃあ」鳴くので始末に終えません。
 一昨日病院に連れて行ったら、先生が「おお、ほぼ、元通りじゃない。食欲があるっていうのは、強いね。あんなにぐったりしていた子が、こんなにがんばれたのは、きっとこの食欲のお陰だよ!」ほめてくださいました。「あれ?このままでいいんですか?」と念を押したら、「いやいやいや。そろそろこの辺にしておかなくっちゃね!」ですって。そんなに簡単に言われても。「先生、本当に困ってるんです!」と訴えたら、「がんばってね」と笑顔で言われてしまいました。十分にがんばってるんですけど(笑)これ以上、どうしろと・・・(ぶつぶつ)
 さて、今日も今日とて夕方熱心にドライフード交じりの缶詰を召し上がり、十分に満足された彼女はとなりの椅子に丸くなり、すーすー、軽くいびきをかいています。どんな夢を見ているのでしょう。案外食べてる夢だったりして(笑)ちょっと頭を撫でたらいびきのまま、ゴロゴロ言ってます。元気になってホントよかったねえ。でもお願いだから、長生きして・・・と、そこだけはなんとか説得したいわたしです。一瞬でいいからネコ語が話せるようになって口で説得できるといいのだけれど(笑)強情はやめて、早くドライフードに戻ってください、ミントさま!!