ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「自己責任」

 どうしても触れておきたかったので、嫌な話題ですがアップします。
 金曜日に中学校の保護者会に行きました。この学校とのつきあいは、アネの時からもう5年目ですが、こんなに深い絶望を感じたのは始めてでした。先生方と子供たちがちぐはぐだという雰囲気はここ1年半くらい、なんとなく感じていたのですが、「とうとうここまで来てしまったか・・・」という感じ。坂を転げ落ちるように、教室も子供たちも荒れ放題。それより何より気になったのが、先生方のやる気のなさ。この学校はどうなってしまうのでしょう。
 最も絶望的だと感じた先生の発言は「自己責任で」の連呼と、「ご家庭でなんとかしてください」ばかりが繰り返されたということ。なんだかとても突き放された気がしました。
今日本ではこの「自己責任」という言葉を国を動かす人たちも、そして子供を育む人たちも平気で口にする世の中ですが、それがとてもとてもイヤです。マスコミに煽られて、流行語のようにすらなっていて、とても恥ずかしいことだと思います。
 そもそも「自己責任」という言葉は人に対して投げる言葉ではない、とわたしは思うのです。「わたしの自己責任でやらせていただきます」と言うときは、並々ならぬ決意と責任を持って、「たとえ引き返せなくなっても、どうしてもやらなきゃダメなんだ!全部責任は取りますからやらせてください。」と訴える時こそ使いたいと思います。
 この言葉が人に向けて投げられるとき「俺たちには関係ないからね。あとで何が起ころうとも責任は取れないよ、それでもよかったら勝手にやれば」と言われているように感じてしまいます。恐ろしいほどの責任回避の匂い。かかわりあいになりたくないという空気。こんな風に人の上に立つ人が逃げ腰でいては、学校も日本も、よくなって行きようがないような・・・。自分が今立っているポジションにかかわらず、すべての大人が、この国のあり方や歩いて行く方向を、本気で真剣に考える時が来ているのではないかと思います。