ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 癒されること

 今朝、5時過ぎに窒息しそうになって目が覚めました。なんと、猫のルナとミントが2匹続けてわたしのお腹の上を走り去ったのです。「痛った〜!!」憮然として起き上がったときには、もう姿が見えません。この子たちはどちらも貫禄たっぷりなので、とても重いのです。通り道はいくらでもあるだろうに、何故わざわざ人のお腹の上を歩くのか理解に苦しみますが、時どき、わたしはこの子たちに痛い目に合わされます。バロンはいつだって人の方をみて暮らしていて、時として不憫なくらいなのですが、ルナとミントは都合がいいときだけ思い切り擦り寄ってきます。
 だからと言って、犬のほうがかわいいということでもなくて、猫には猫のかわいさがあります。たとえば丸まって熟睡している風なのに、家族が前を横切っただけでゴロゴロとのどを鳴らして大喜びを表現してくれたり、自転車で帰ってくると、ピンと尻尾を立てて走ってきて、ぴとっと体を寄せてきたりします。そういう姿を目の当たりにするととてもとても癒されるのです。(だからといって、お腹の上で追いかけっこされるのはかわいいとは言えません。心臓にも内臓にも悪いに違いないです。)
 ところで癒されるといえば、この味も。この間圧力鍋の圧力を抜くタイミングを失敗して、なんだか離乳食っぽくなるという失敗をしたポトフですが、今回はうまくいきました。このあいだ、なんだかちょっとしつこかったので、豚のばら肉だけやわらかく煮た時に一度ゆでこぼして見たら、この間よりずっとあっさりおいしくできました。野菜はもう究極のぶつ切り(笑)キャベツは4つ割りぐらいです。必要なら後から切ればいいや・・ぐらいの気持ちでやったらちょうどよくできました。味付けはコンソメキューブと、月桂樹の葉やバジル、オレガノなどのスパイス類、にんにく、塩少々、(そうそうベーコンを入れたので、これにも塩味がついてたかも)くらいです。生徒が絶対に来ない時間を読んで作ったのですが、圧力を抜いた途端月謝を持ってきた子がいて、ぎりぎりセーフ!危ないところでした。
 月謝を持ってきてくれた子が、手の中に何かを大事に抱えていて、「先生、そっとのぞいて」と見せてくれました。手のひらに乗っているのは小さなインコのヒナでした。ゆっくり撫でさせてもらったら、なんだかとってもいい気持ち。撫でられるのも気持ちがいいですが、撫でるという行為も、癒されるのかもしれません。
 そのほかにもマッサージ機に乗る、眠りをむさぼる、本を読む、刺繍をする・・・癒しのための道具はたくさんありますが、わたしにとっての究極の癒しはやっぱり音楽です。ピアノに向かって子供が弾くようなやさしい曲を弾いて見るだけでも癒されるし、CDをかけてみるのもよし。ここのところの、心がいがいがしている時の特効薬は、「si:」DVDの「オリカラ」のところです。つよしくんの歌声に耳を傾けつつ、中村修二さんやウエケンさんや先生の表情を画面の中に探します。彼らの人の良さ全開のとっても優しい目、気持ちの入ったプレイを見ていると、なんだかとっても心がなごんで「愛はやっぱりいい」と素直に言えそうな自分に出会えます。なあんてくどくど書いてるところからして、ちょっとくたびれ気味なのかもしれません。
 というわけで、ちょっとこじつけも含みながら、「癒される」にこだわって書いてみました。