ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[音楽]遅れて来たマイブーム2

「The Golden Oldies」福山雅治
TV「福山エンヂニヤリング」発で、福山雅治スペシャル・バンドによる、初のカバー・アルバムです。
 このアルバムが出たのは2002年だそうで、どうして今更これにどっぷりになってしまったかというと、MDの整理をしていて、なんだこりゃ?と目に留まったからです。当時聞こうと思ってレンタルしてきて、聞きもせずにほったらかしていたらしいです。その頃PTAで毎日のように学校に行っていたのですが、PTA仲間のなかに熱烈な福山ファンがいて、薦められるままに手に入れていたのです。ちなみに彼女ほど熱烈ではありませんが、わたしも福山くんは好き、役者福山くんも、歌う福山くんも好きです。
 一回聞いたら処分しようかなあ?なんて思っていたら、気がつけばどっぷりはまって、とうとう先週KinKi KidsのCDを予約するついでに、CDを買ってしまいました。だいぶ前のものなので2割引。ラッキーです。
 この中には昭和歌謡がたくさん入っていて、どの曲も原曲と比べてがっかりするということがないのがすごいです。特にお気に入りは「青春の影」「ファイト!」「ルビーの指輪」「雨のバス」「ラスト・ダンスはあなたに」「ケンとメリー〜愛と風のように〜」「そして僕は途方に暮れる」そしてビートたけし氏の「浅草キッド」も詩も曲もとっても素敵です。・・・う〜ん!いっぱいすぎて語れません。
 日本の歌手はもっと積極的に名曲のカバーをすればいいのになあと思います。こんな風に質のいいカバーなら大歓迎、心地よくてちょっと哀しくせつなくなります。
 中島みゆき嬢(?)のアルバムは中学時代に散々聞きましたが、彼女の声質やら歌い方がなんとも重たくて、聞いているほどに地の底へ落ち込むような感じがして、個人的に、はまりきれず残念だったのですが、福山くんの「ファイト!」は、同じ曲とは思えないほど、スタイリッシュでスマートです。でも、情感はきちんとこもっていて心にず〜んときます。「そして僕は途方に暮れる」は大沢誉志幸氏の名曲で、もともと大好きだったのですが、この曲を福山くんが歌っても全く違和感がなくてものすごくせつない気持ちになります。気がつけばカバーだということを忘れて、曲自体を無防備に鑑賞しています。それだけ福山くんが上手にうたっているということなんだろうなと思います。
 どうやらわたしは歌もお芝居も(場合によってはダンスも)達者な、器用なタイプの人たちに心惹かれてしまうようです。たとえば、唐沢寿明さんとか、岸谷五朗さんもそうだし、玉置浩二さんも、歌はもちろんお芝居もとても上手です。女性で言えば、松たかこさんとか、とても魅力的だと思います。表現力が卓越した人が自由にお芝居と歌を行ったりきたりしながら本領発揮しているのを見るのがすきなのかも知れません。
 そういえばこのアルバムの中の一曲「ラスト・ダンスはあなたに」は越路吹雪さんの名曲で、わたしの祖母が彼女の大ファンでした。彼女もまた歌って演じられる素敵なスターでした。
 蛇足ですが、このアルバムにどっぷりしていると、どうしてもファンの性(サガ)で、こんなアルバムをつよしくんが作ってくれたらどんなにいいだろう?と思ってしまいます。彼はまさに、お芝居と歌を行ったり来たりできる稀な才能を持つ人の一人だと思っています。いろいろな顔を持つ様々な唄を、どんな風に料理して自分のものにして歌うのか、とっても興味があります。どうですか?つよしさん。カバーアルバム出してみませんか?「福山エンヂニヤリング」みたいな番組、今の彼でやってほしいです。KinKi Kidsが毎週一人のゲストを迎えて、一緒に歌ったり踊ったり、インタビューしたりカバーしたりっていうのでもいいな。ひとつの曲をひとりが歌い、ひとりが踊るなんていうのもいいのではと思います。シチュエーションコントならぬ、シチュエーションショートミュージカルショーなんてどうでしょうね。おっと最後は妄想話になってしまいました。