ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ごくせんと金八先生

ごくせんは若い子にとっての「水戸黄門」だと評論している方がいましたが、本当にそうだと思います。ヤンクミが黄門さまで、必ず悪党をやっつけてくれます。安心して見ていられるし、後味がいいに決まっているので毎週安心して大笑いしつつ見ていますが、ここに出てくる不良たちを見ていると案外いい子たちで、不良じゃないじゃない?なんてほのぼのしてしまったりします。
 それと比べて金曜日の金八先生に出てくる子達は、一応普通の子達という設定ですがよっぽどやっていることや言動が恐ろしいような気がしてなりません。桜中学は普通の公立中学の設定なのですが、あそこまでひどい印象を公立の学校に与えることに意味があるのかなあ?と首をひねってしまいます。今回初めて金八先生が脱落寸前です。これでもか、これでもかと突拍子もない出来事ばかり起きすぎです。自殺、ドラッグ、子供を虐待、ひとつひとつのテーマは深いですが、これらを全部詰め込んで2クールに詰め込むにはドラマとして無理があるのではないのでしょうか?またそれらがあまりに強烈なので、ほのぼのとしたエピソードもいつも通り盛り込まれてはいるのですが、それらかすんでしまって、どこまでいっても救いがないように思えてしまうのです。
 ドラマはドキュメンタリーではないのだから、もちろんいろいろな部分がデフォルメされていてもいいと思います。でもドラマは誰でも見れるものだし影響力の大きいものですから、「ごくせん」を見て子供が不良ってかっこいいんじゃないかと短絡的に思ってあこがれたり、金八先生を見てこれを見た日ごろ子供に縁がない世代の人が「今の若いのはあんなのばっかりで駄目だ!」なんて勘違いしないかなんて心配になってしまいます。