ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ファンタスティポ

昨日は子供たちと3人で一日中ティポに浸って来ました。朝一番で映画を見たあとで渋谷まで行き、ご飯を食べてからパルコに行くと、運良くあきらめていたティポのチョコレートの限定セットがちょうど再入荷したところだったみたいで楽々手に入りました。なんてラッキーなのでしょう。ぐるっと展示してある写真を見た後で、本人には言わずに買ってあったティポチョコをオトートに「これはアンタ用のバレンタインチョコね」とあげたら、ちょっとびっくりするくらい喜んで、恥ずかしいとも言わず、ずっと家まで大事そうに抱えていました。(グッズも一番熱心にほしがったのはこの子で、ストラップやらマグカップやらパンフレットやらいろいろ買わされました。姪っ子用にも、ストラップとパンフを買おうと言ったのも彼・・・買ったよ〜いもうと!)
映画の内容については後ほどネタばれの感想をこっそり書くつもりですが、わたしは思ったとおり好きな世界観の映画でしたし、多分はまって共感するだろうなあと思っていたアネはやっぱりものすごく共感していました。オトートには内容的にちょっとむずかしかったようで、この映画は子供向けでもなく、あえてわかりやすくて万人受けするものとして作ったものでもなくて、単館上映で見たい人は何度も見たくなるようなそんな映画だと思いました。
金曜日にもう一度見る予定なのですが、ただただもう一度見たいシーンやら、今度見るときはもっと注意してみたいシーンやらがたくさんあります。それと音楽。この映画の音楽は独特ですが、映像と同じくらい心に残ってあとを引くのがバックに流れる音楽です。映像といい、音楽といい、ファンタスティックな「ここ」ではない世界に引きずり込まれたようなそんな気分で、映画館を出て街を歩いていても、買い物をしていてもふと見たばかりのシーンが頭をよぎったり、音楽が頭の中で鳴っていたりしていました。幻想的で気持ちのよい一日でしたが、悲しいかなヒールのあるブーツの足と大荷物を抱えた手が途方もなく痛くなって現実に引き戻してくれました。ティポ関連以外にも、いろいろ買い物があったのです。一日たった今日も足やら腕やらが痛くて、家事にレッスンに支障を来たす気さえしますが、「きのうのことは夢じゃなかったんだ」とちょっとうれしかったりして(笑)帰る道すがらシナリオブックを読みながら帰ってきたのですが、これがまた面白いです。深いなあと思います。ピアノ曲のなかにもとっつきのいいものと悪いものがあって、第一印象が途方もなくよくてもすぐあきてしまうものもあれば、みんながいいというのに初聴きでちっともいいと思えないのにアナリーゼ(音楽的な分析)したり、その曲を勉強していくうちに、なるほどと少しずつ好きになる曲もあります。この映画はまさしくそんな感じ。最初の第一報ではそんなに興味もなく、プロローグを見たあとですら、そこまでではなかったのですが、もうどっぷりです。今回はネタばれを見たり、人の感想をたくさん読んだりもあえてしていました。何より公式のメルマガさえもが、内容を小出しに紹介している不思議なスタイルです。でもそれらの前提があって、少しずつティポワールドにいざなわれていき、片足を突っ込んだ状態で見たというのが妙に新鮮でした。予習したところがどうつながるのかをわくわくしながら見たり、自分がどんな風に感じるのかを予想してみたりやっぱりなんて思ったり裏切られたり。
いろいろ経験した上で考えるに「こういうのがあってもいいと思うよ。」なあんて思うこのごろなのです。