ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ハプニング

珍しいことがいっぱいあった木曜日でした。ひとり目の生徒は、来た時からしゃっくりしていて、とうとうレッスン中ずっとしゃっくりが止まりませんでした。おちゃらけたりする子ならふたりで大笑いだったりするところですが、この子がとってもまじめでおとなしい子なので、何も言えませんでした(笑)おどかしてあげたら止まるかしらん?とか、水をあげようかな?とか頭の隅っこでいろいろと考えましたが、本人があまりにまじめにいつも通りに弾いているのに、水をさすのもなんだと思い、気の毒だなあと思いつつもそのままレッスンを続けました。それにしてもしゃっくりをしながらピアノを弾くのは想像以上に大変だったようでレッスンが終わってものすごく消耗した感じで帰って行きました。ただ見ていただけなのに、わたしまでなんだかぐったりしました。
3人目の生徒のほっぺたにはなぜか「鼻くそ」がついていて(笑)気になってたまらないのですが、そんなことを女の子に指摘したら傷つくかなあ?なんて思ってとうとう彼女が帰るまでそのことを言えませんでした。帰ってきたオトートにこんなことがあったらどうする?とさりげなく聞いてみたら、「かわいそう〜教えてあげればよかったのに。帰りに友達に会ったかもしれないのに。」と言われました。そうだった。そこまで考えが及びませんでした。教えてあげればよかったな。ごめんね。
最後の子は小学2年生の男の子で、学童のあとで来るのでいつもくたびれ気味なのですが、今日はとってもがんばって練習してきたので聞いてほしいと言うので、こっちもより気合を入れて聞きました。バイエルの20番あたりというのは、越えるのがむずかしい両手の第一関門という感じなのですが、確かにがんばっています。半分弾いたところで間違いがひとつもないことに気づいて、なんとかノーミスのまま弾き終えて自信をつけさせてあげたいと思ったら、私のほうが異様に緊張してしまって(笑)弾き終わった後に「いつも力を抜けって先生言うけどさ。先生の方が力を抜いた方がいいよ!」とものすごく冷静に言われてしまい爆笑してしまいました。はた目にも相当緊張して聞いていたらしいです。当の本人はわたしがどんなだったかがわかっているくらいだから、多分かなり冷静に弾いていたに違いなく、ほんとうにミスタッチゼロで軽々と難解な曲をクリアーして行きました。心地よい完敗!最後のレッスンがこの子で後味がよかったです。