ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 2015年のSHOCKのこと

ちょっと前になりますが、今年の「Endless SHOCK」見てきました。
2月28日のことです。

わたしはこと、コウイチさんのソロ活動に関してはそこまで濃いファンというほどではないし、本当にこの舞台が大好きな方々の中には、台詞が全部入ってるような方もたくさんいらっしゃるので、そんな方々から見たら、あまりにも素人感想過ぎてびっくりするかもです(笑)

でも、わたしなりに毎年楽しんでいるし、今年は見ない友人がたまたま回りにたくさんいて、そういう方々にちらっとでも雰囲気を伝えられたらと思ったので、へたくそなりに書いてみます。

そんなのでよかったら、期待しないで「続きを読む」から入ってみてくださいね。
ざっくりとした感想ではありますが、記憶違いなどありましたら、遠慮なくご指摘いただけたらと思います。
ここ数年は年に一度という感じになってますが、もう何年も妹と一緒に行っていて、姉妹だけでゆっくり話をするいい機会にもなってます。

ちょっと早めに待ち合わせて、買い物でもして、早めに夕飯を食べてから観劇にする?なんて言ってたのですが、いざ逢ってみたら、ふたりともしゃべりたいことがたくさん溜まり過ぎていて、早々に買い物は切り上げて、ひたすら近況報告やら、家族のことやら、いろいろとしゃべり倒してあっという間にいい時間になってしまいました(笑)

帝劇の前まで行くと、例年に増して大きなポスターがあちこち貼ってあって、中に入るとさらにコウイチさん祭り!
天上から吊り下がっているもの、貼られているもの、コウイチさんだらけです。

しばしぽっかーんと見とれるわたしたち姉妹(笑)
その癖ふたりして画像も撮らず、ひたすら瞬きシャッターに身を任せ(笑)

土曜日の夜公演だったのもあると思いますが、今回、ファン層がかなり若くなった気がしました。
若いお嬢さんたちもたくさんいらしてて、華やいだ雰囲気。
なんだかとっても新鮮に感じましたよ。

席が2階のかなり前の方だったので、座った瞬間に「理想的じゃない?」と言い合いました。

実際ダンスシーンのフォーメーションがとてもよく見えたし、ステージ全体はもちろん、ステージの両脇もいい感じに見渡せて、とても満足しました。

何年か前に書いた日記を覚えてらっしゃる方もいらっしゃることと思いますが、3列目くらいに座ったことがあって、この時はひたすら座長に見とれていて、まったく中身を覚えていない…ということがあったので、前の方は確かにうれしいけど、観劇には向かない…ということを思い知っていて、以来一番好きな場所はこの辺りかもと思ってます(笑)

ここ数年のコウイチさんの雑誌などの言動からすると、どうみても、彼が一番今力を入れている場所は「SHOCK」な気がするし、コウイチさんにせよ、つよしさんにせよ、わたしは彼らが一番輝いているところをどうしても見たいなぁと思うファンなので。
楽しみにしていました。

他にも久々にしたことがあって、それはパンフレットを買ったこと。

サイズが大きいこともあって、ここ数年は妹に見せてもらうだけで満足しちゃってたのですが、行く前にKアルバムからKinKiさんのファンになったという、うちのアネとオトートの間くらいの年の仲良しさんのよみさんが「とってもよかったですよ〜」と薦めてくださいました。

そういえばここのところ、ちゃんと読んでなかったなぁと思ったのです。それで、今年は久しぶりに買って隅々まで読みました。
実際とても読み応えがありました。
いろんな意味で初心を思い出しました。
(そしてついでに言っちゃうと、その勢いでもう一回ちゃんとKinKiのコンサートのパンフも読み返して、猛烈にそのことにも触れたくなりました。これは別途!)
SHOCKのパンフレットについても、ちらちら本文中で触れられたらと思ってます。

さて。

今年のSHOCKは意外と変化があるらしいよ!とは聞いてましたが、ほとんど知らないまま、行ったので、本当に驚いた部分がありました。

一番驚いたのが、2幕のヤラとコウイチのものすごく緊迫したやりとりが、歌になっていたところで、そこはひっくり返っちゃうくらいびっくりしました(笑)

えっ?そこを歌に?

なんだかミュージカルというよりは、すべての台詞にメロディーを乗せるオペラ調な感じでした。
ここ、慣れないせいもあるかもしれないけど、わたし的にはちょっと違和感を感じたかも。
なんだか緊迫感がちょっと損なわれた気がしたので、唯一残念に思ったのはそこくらいでした。

逆に一番感動したところは、2度目にコウイチさんが噛みしめるように歌った「One Day」のシーンで、今でもその歌声に心がぎゅーっとします。

小喜利のときにつよしさんが、コーイチさんは曲にのめりこむと「い」が「ひ」になるって言ってたのが印象的なのですが「One Day」に「い」があったらきっと全部「ひ」になってたんじゃないの?というくらい、ものすご〜く気持ちの入った「One Day」でした。
(ややこしいたとえ方でごめんなさい、笑)

最初の方の2曲くらいまでは、台詞も含め、正直、あれ?まだのどの調子、完璧じゃないのかな?というくらい、ちょっとかすれたり、歌がフラッとして不安定に感じたところもありましたが、一回目の「One Day」あたりから、すご〜くいい感じになってきて、その後はそんな風に感じたことも忘れてました。

今回のリカちゃん、宮澤さんは、プチグラマーって行ったみなさんがおっしゃってましたけど、その意味がわかりました。
顔はとっても小さくて、ちっとも太ってはいませんが、身体がとっても女性らしくって、魅力的な方でしたよ。
でありながら、とっても品がよくて、ああ、やっぱり血筋は争えないなぁという感じ。
育ちの良さが演技にも歌にもダンスにも現れていて、今年のリカちゃんからは、伸びやかで、裏がない明るさのようなものを感じました。
歌声もとっても素直でまっすぐで、とっても好印象でした。

ストーリーは、今までで最もわかりやすかった気がしました。
シェークスピアは怪我をする前のコウイチがやりたいと言っていたから、ヤラがひとり守ってやっている」な〜んて台詞、前にはありましたっけ?
とにかく記憶力が弱くて、だからこそ何回見ても新鮮でいられる?ような気もしてるのですが(笑)今年のその台詞で、初めて「ああ、だから唐突に感じたシェークスピアで正解なんだ!!」と気がつきました。

もちろんもう何度も見ていて、まったく違和感自体はなくなってますけど、最初に見た年、多分2001年?2002年?くらいかな?
この時は正直、突然挟まるこのシェークスピアあたりの意味するものがわからなくてぽっかーんとなったことを思い出します(笑)

10年以上経ってやっと疑問が解けて納得するわたしもたいがいどうかと思うけど(笑)

思えば遠くに来たもんだ〜♪

座長以外では、越岡くんか岸くんかのどっちかを目で追っていることが多かったです。

座長氏が岸くんについて「丸呑みしたいほどかわいい」と発言していたことをツイッターで知ってたのですが、その時はなんだかあんまりいい印象を持たなかったのは、今思えばジェラシーだったのかも?(笑)

実際見て、同じその台詞を舞台を見ながら聞いたら、納得しちゃいました(笑)
岸くん、ほんと、魅力的になっていました。

前回見た時と、最も変わったと思ったのは彼でした。
他にも新しいジュニアの子たちが入っていたのですが、同じことをやっていても、彼だけがひと味違うと思う場面が多かったです。
役に入り込んでいるのはもちろん、あちこち自分なりに工夫もしているのが伺われたし、ふとした感情を表現する表情だったり、ひと振りだったりが、とっても印象に残りました。

わたしは他のジュニアの子たちをほとんど知らないので、ふぉーゆーを除くと、唯一顔と名前が一致するのは片手でも余るくらいなのですが、彼は久々に出てきたスター候補かも?と思ったりしました。楽しみです。

ふぉーゆーはやっぱりとっても安定していて、落ち着いて見ていられるし、座長が信頼しているのだなぁというのがとっても伺われる感じでした。
昨年まではついつい追いかけちゃうのは辰巳くんだったのですが、今年は彼やマツがいなかったので、ちょっとさみしく思いつつ。

パンフレットを読むと、コウイチさんはふぉーゆーの将来みたいなことにも思いを馳せていて、ふぉーゆーという絶対的な場所を持ちつつ、でも、一人ひとりでも別の舞台でもちゃんと活躍する場を持てるような役者になれるように…なんてことまで考え、それを本人にも伝えていて、それはMAを隣で見ていて思った経験もあるだろうし、SHOCKを巣立った後のことまで思いを馳せる、深い愛情のようなものを感じました。

そしてもちろん、ふぉーゆーがいかにSHOCKの「要」のひとつを担っているかもあらためて知れた気がします。

そういえば、パンフレットとふぉーゆー話でもうひとつ。
同じコウイチチームの一員というポジションでも、同じ役を辰巳くんがやったときと、越岡くんがやったときとでは、まったく違うものになる気がする…と座長が語っていた部分がとてもおもしろく感じました。

今回越岡くんは、前回までのヤラチームの一員という役柄から、コウイチチームの一員というポジションの役に替わったのです。
本人も思った以上にその変化は大きなものだったと語っていましたが、座長も早くからそのことをかなり意識していたそうで、

「タツミならきっとこう考え、こう行動するであろうところを、コシオカだったらこう考え、こう行動するだろうと思う」…なんて、やる前から性格付けがまったく違うように感じたそうです。

そんな風に本名がそのまんま役名なわけで、それはやりにくい部分でもあるとご本人たちもおっしゃってましたが、もちろんそれが素の彼ら通りというのとはまた全然違うにせよ、一人ひとりのキャラクターであり性格を、座長が日ごろからちゃんと把握していないと出ない言葉だろうし、本当にコウイチさんは、SHOCKについて、とことん誰よりも考え抜いているのだろうなぁというのが伺われました。

そりゃあ、あんな風に終わったあとに抜け殻にもなるってもんだ!なんて思ってしまいましたよ(笑)

全体として、無駄がどんどん省かれて、どんどん削ぎ落とされているように感じている舞台でしたが、わたしはこっちの方が断然好みでした。
太鼓の場面も殺陣の部分でもそれを感じましたが、違和感はなかったです。

インペリアル・ガーデン・シアターでの公演のオープニングが「AMERICA」から新曲に変わったのですが、蝶ネクタイの衣装がとってもかわいくて、照明も例年よりさらにパワーアップしているように見えて、ここは見所のひとつになった気がしました。
ただし…残念ながら曲の印象がほとんどないのですよね〜「AMERICA」がとっても好きだったというのもあるかもですが、ビジュアルのほうに完全に気を取られてたな!という感じ(笑)

フィナーレの「CONTINUE」は、昨年大幅に手が入って、友人たちがこぞって「誰が何を歌ってるんだかさっぱりわからなくない?」と混乱していたところですが、ここ、昨年よりすっごくわかりやすくなってましたよ。
こうやって、あちこち少しずつ手が入っているのが、すっごく鈍感なわたしでさえ、わりとわかったところが多くて、宝探しをするような楽しさがある舞台でした(笑)

ライバル役のヤラは本当にダンスが上手で、特にここ2年くらい、役として見たときに、言うほどヤラが負けてる感じに見えなくなっていて、そこが役としてはどうなんだろう?と思ったりもするのですが、コウイチさんのバディーとしての屋良くんは、本当に頼もしくて、まさしく背中を預けられるパートナーなのだろうなぁというのが伺われました。

特に後半の太鼓の入る「MUGEN」とか、ふたりの呼吸や動きがぴったりそろって、本当に美しくてとってもよかったです。
ここは劇中劇的にも、最大の見せ場のひとつだと思うし、目を奪われました。

ただし、その屋良っちの巧さを今後も最大限に生かすなら、なんとなく前半の部分の劇中ヤラの焦りみたいなものは、どうしても説得力が薄まって、ちょっと残念な感じもあり。

多分ここ数年地方公演のみの内くんのライバルが時々強烈に見たくなるのは、そういうストーリー上で、もっと入り込んで見たいという気持ちからなんじゃないかとわたしは自分では分析しています。

屋良くんのソロ曲は、さらに洗練されて、元々好きですけど、年々もっと好きになっている1曲です。
曲名すら把握してないのですが、だだっだだっ だだっだだっ!ってヤツです。

この曲では、岸くんも歌うのですが、彼の声も好きです。
いつか機会があったら、1曲がっつり聴いてみたいかも。

それに対して、コウイチさんのダンスやパフォーマンスは「Higher」がとっても好きでした。
これは多分に個人的な好みかもですが…一時期トラヴィス氏の振付けが、細やかなダンスが巧みなヤラにはベストマッチだけど手足が長く見える、伸びやかなダンスが魅力で持ち味の座長との相性はどうなの?と感じてた数年があって。
なんだかなぁと思っていたこともあったのですが、今年はまったくそれを感じませんでした。

同じ曲、同じ振り付けでも、この曲を舞台で演じ始めて数年、振り付けが完全に自分のものになったというか。
ラヴィスの振り付けに寄り切られず、彼らしい個性が前面に出ていたように感じたのです。
彼の持ち味、伸びやかで美しいところは損なわれず、トラヴィスらしさも消さず、すっごくバランスがよくなった気がして、見ていて気持ちよくて、うっとりでした。

個人的にはですけれども…
普段、KinKiになっちゃうと、どうしてもつよしさんに目を奪われることが多く、それはわたしに限らず、二人組の両方のファンだという共通点はあっても、みなさん属性はさまざまで、理屈じゃコントロールできない部分でもあると思うのですが、こうしてソロのダンスを心行くまで眺める機会を得ると、ああ、やっぱりわたし、この人のダンスもこの人そのものも、本当に大好きと思うのですよね。

つよしさんの隣にいる人だから大事なんじゃなくて、この人はこの人だから好きなのだ!
コウイチさんはコウイチさんだから好きで、つよしさんはつよしさんだから好きで、さらにKinKiというグループが好きなのは、また別の話と言ってもいいかもしれません。

これら全部がわたしの本当の気持ちで、決して矛盾はしないのだと気がつきます。

年中行事のひとつとして、そういう気持ちを再確認できたこともとてもハッピーでした。

オーナーは前田美波里さんが戻ってらして、舞台がとってもぎゅっと締まった気がしました。
自分がブロードウエイに立っていた頃…という台詞がここまでぴったりはまる方は今までにいらっしゃらなかったのではないかな。
やっぱりミュージカルの舞台をたくさん重ねて来られている大先輩だけに、台詞もダンスも安心して見ていられるし、ただ立っているだけでも、一本芯が通っている気がして、見ていてとても気持ちよかったです。

パンフレットの彼女のインタビューのページでも興味深いページがあって、それはコウイチさんが「周りが見えなくなったらおしまいだ。それだけは忘れないでね。」と彼女に言われるシーンで、「それだけは忘れないでね。」の台詞を、強く言われるかと思いきや、とてもやさしく言われてハッとしてぐさっときた!みたいに言っていた部分で…

この辺りのふたりのやりとりはとっても興味深かったです。

そしてこの場面に限らずですが、コウイチさんが役の中のこと、自分が気がついたことを、どんどん出演者に言っていく人だというのに、あらためてびっくりしました。

元々情が深い人なのは十分に知ってますけど(笑)あんなに人に興味がなさそうにしている人が、針の穴も見逃さないように、舞台やそこで演じている人、多分裏の隅々まで見ていて、細やかに言うべきことは伝え、飲み込むべきは飲み込み、そうやって、何年もやっているのだなぁというのをあらためて知れた気がします。

そんな緊張感あふれる舞台のトップを、もう何年も準備も含め半年以上、毎年やってれば、そりゃあ対等なもうひとりと責任を分け合える場では、多少気も抜けるだろう…それもやむを得なし?と変な意味じゃなく、心底そう思ったりもしました(笑)

2幕のジャパネスクあたりを見てると、やっぱり海外をにらんでるのかな?と思ったり。
外国人から見た日本のイメージってこんなじゃない?というところが、より際立ったようにも思えるし、滝沢くんがシンガポール公演を行うように、近々コウイチさんのEndless SHOCKも広い世界へ飛び出していくのかも?

きっとジャニーさんの中には、そういう構想が着々とできあがっているような妄想もしつつ、見てました。

そう思うとちょっと心配なのはやっぱり喉かな。
喉元過ぎれば忘れちゃうし、喉は痛いけど声に影響はないし…みたいなことを言ってましたけど、長丁場になればなるほど、どんなに節制していても、ケアをしていても扁桃腺が腫れちゃうことはあるだろうし…

どうぞ怪我なく、喉を大切に…というのをつくづくと思った今年でした。
ああ、最後はママになっちゃった(笑)

素人感想ですみませぬ。楽しかったです。