ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「街」への旅 プロローグ的に・・・

そんなに壮大なことをするつもりは最初は全然なく・・・
ツイッターでみなさんが「今日はソロCDデビューから11周年の記念の日」というお祭りモードになっているので、なんとなくそういえばわたしの中の街の思い出は?・・・なんて思いながら、軽い気持ちでふぇるまーたの過去ログを辿りつつ記憶を手繰り寄せていたら、思わずどっぼーん!と深みにはまったという(笑)
もう「街」のCD発売から11周年なのですね〜月日が経つのはなんて早いのでしょう。
オンタイムの記憶はもちろん多々ありますが、どちらかと言うとドラマ「夢のカリフォルニア」の印象が強いかな。
つよしさん扮するスポンジのような終くんのキャラも好きだったけど、終くんの家族がとっても素敵で、クドカンさんのお兄ちゃん、余さんのお母さん、岸部一徳さんのお父さん。これらのみなさんとのシーンにはほのぼのさせられたなぁとか、柴崎コウちゃんと国仲涼子ちゃんとのしらす丼エピソードとか、つよしさんが超リアルにボロ泣きしたシーンのこととか・・・なんだかいろんなことが次々浮かんできます。
それからもちろん「街」の印象的なあの日比谷の景色をバックに撮影されたPV。
こちらは後々ファンになられた方でも、一度はどこかでご覧になってるんじゃないかな。
この頃わたしは「MEMORIZE」というところで日記を書いていて、このログが前の前くらいのパソコンと共に去りぬ・・・になってしまったことが悔やまれますが(笑)どんなことを書いていたのか、ちっとも覚えていないのが悲しいです。
ますますもって「ふぇるまーた」が備忘録になっている今日この頃。
とりあえず、11年前は置いておいて、近い方の過去への旅をしてみようと思い、記憶を辿っていたわけですが・・・
まずはこの間ショコラ嬢と「今までに一番印象に残っている生で聴いた『街』はなに?」を言い合った時、二人であげたシーンは実は一緒。
「1度目の薬師寺のライブで歌われた『街』」でした。
あの時は始めての神社仏閣ライブで、しかも東儀秀樹さんがゲストで・・・初日だったので何が歌われるのかまったく知らないままに始まって、思わず歌い出した瞬間に「ああ、この曲・・・」と涙ぐみそうになったのを思い出します。
その時の日記のログを探していたら、ほかにも印象的な生「街」の記憶がいくつも蘇ってきて、辿るのが結構大変で楽しかったです(笑)
たとえば、水声ライブ(2011年11月)の時の『街』。
さらにもうちょっとさかのぼって、7月の東京フォーラム、豪太さんとフミヤさんの七夕ライブのゲストに出た時の『街』
そしてもうちょっとさかのぼって6月の十人十色の時の『街』
そして、先程も触れた2009年の薬師寺ライブの時の『街』
どれもひとつひとつ印象も違えば、もちろんつよしさん自身の気持ちも少しずつ違っていて、見ている方のわたしの気持ちもまた、さまざまに変化してきました。
過去ログを読むことで、それらが鮮明に蘇ってきて、ああ「街」という歌は節目節目で必ずつよしさんが歌い、温めてきた曲なのだなあということがあらためてわかります。
そして、そこまで読み進めて、ちょっと待って、E☆Eでも確か「街」を歌ったはず・・・と思い出の扉がまたひとつ開き、今度は「CHERI」ログを辿る旅。
この旅の途中では「HIGHERイベント」のログも一緒に出てきて、寄り道をしている間にドラマーの「江口氏」がこの日叩いていることを発見して、最近SONGSでもつよしさんと共演された江口氏とのご縁は、てっきり「音楽を終わらせよう」のMステが最初だと思い込んでいたフシがあるのですが、もっともっと前からのご縁だったことに気がついて「あぁ!」と膝を打ったり・・・
そんなことをしているうちに、あっという間に時間が経って、TANKのログを辿っているうちに「そうそう、不完全のDVDの中にも「街」があるじゃないの!!と思い出して、とうとう「不完全」まで引っ張り出してきて当時の「街」に触れてみたりもしました。
ああ、これはこれでものすごくヒリヒリするし、ものすごく染みるけど、やっぱり好きだなぁ。
この時のこの曲は、ラストのフェイクが天まで昇って行きそうで、鳴り止まなかった拍手の記憶が強烈に残っていたりもするのだった。
な〜んてことまで思い出して、そこでやめておけばいいのに、やっぱりこれを紐解いてしまうと、あんな歌こんな歌、あんなタップこんなパフォーマンス、紫のTank、愛しのくーさん、水槽を自由に泳ぎ回る巨大なENDLICHERI。
誘惑が多すぎて、今日のところはここでお開きとなりました。
でも実はまだまだ過去を辿る旅は先があって、家に残っているライブDVDの中の映像だけに限定しても「si:」にも入っているし、「LIVE ROSSO E AZZURRO 」にも入っているのですよね。
そして、わが家のたくさんあるDVDのどこかに(あるいはビデオだったのかしらん?)絶対に11年前の「街」もあちこちあるはずで・・・。
これらの映像を全部掘り出そうとしたら大変なことになりますが、やっぱりやってみたい・・・なんて誘惑にかられました。
そして全部の感想をあらためて並べてみたいなぁ。
いえいえ、また新しいことを始めてはなりません(笑)もちろんまずは「カバ語り」からです・・・(笑)
思えば遠くへ来たもんだ〜♪
つよしさんのソロ歌手としての歩みも、こうして11年間、その時々の最高を搾り出しつつ積み重ねられて、全部の先につながる今があるのだなあと思います。
娘は「僕らの音楽」や「SONGS」を見てやっぱりあの11年前の「街」が一番好きと言いましたが、それはあの曲ができた時代のつよしさんが強烈に彼女の中に残っているからなのではないかなあと思われます。
そして、わたしほどその後もずっと変わっていく「街」を追いかけてきたわけではないから。
一方わたしは断然今が好き。
というより、その時々の「今」が好き・・・が正しいかな?(笑)
どんな色を重ねられても不思議と「これはムリ」とか「前の方がよかった」とならないところがファンなのかもしれないですが、そんな風に思える場所があるのはしあわせなことだと思います。
時とともに変わってゆくもの、時を経てもちっとも変わらないもの。
その両方が大好きというのは一見矛盾しているようで、実はそうでもなくて。
「ぼくの声は水のように〜♪」とつよしさんが歌ったのは「Technologiaー意思」ですが、最近のつよしさんを見ていると、彼の気持ちや彼の歌声を「水」にたとえたいと思うことが多々あります。
たとえば大きな川の水の流れは、悠久の時を経てもちっとも変わらないけど・・・そこを流れている水は常に下流へと走り、一瞬たりとも前の瞬間と同じ水ではない。
川はまた生き物で、自分の力でどんどんカタチをも変えて行くけれど、だからと言って水そのものが変化するわけではない・・・
声の音色そのものも、たとえカヴァーを歌っても、特にここ最近は誰の色にも染まることもなく、まさしく水のように彼は彼のまま元歌の心に寄り添っている・・・と思ったり。
Technologiaの最後は確かこうでした。

今がやさしい場所へたどり着くよ(う)にと
今が美しい場所へたどり着くよ(う)にと

そうだったらいいな。そうでありますように。