ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[日記] 集中レッスン。

 画像は、目下のところ我が家の甘えんぼ姫の名をほしいままにしているルナ。ベットの上に洗濯かごを置きっぱなしにしていたら、そこに入ってご満悦。
 彼女、ミントが入院していなくなった途端、わたしの横にべったり張り付いて体のどこかに触れて眠っています。後ろ足の片方がそっと腕に触れていたり、耳だけがわき腹にくっついていたり…身体をぎゅっと引寄せるとゴロゴロ言う癖に、しばらくすると居心地が悪そうに、やっぱりちょっとだけ触れる位置へと移動します。そっか。暑いのかもね。
 それにしてもルナさん。もう7年以上一緒に暮らし、今までは決して夜一緒に寝たりはしなかったというのに、不思議です。当然のようにわたしの隣を陣取っていたミントに遠慮していたのかも?!となるとミント姐さんが戻ってきたらどうなるのか、とっても興味深いです。
 さて、おとといと昨日、別々に音大の頃の友達から電話がかかってきて、結構両方とも長電話になりました。どちらの友達の今も、そして同級生の消息もいろいろと聞いてみると、みんないまだにすごく勉強熱心で、誰も音楽から離れていず、なんだかとってもあせりを感じました。レッスンに通っているのはもちろんのこと、大学のサマースクールに行って指揮法を勉強しているとか、新しい資格を取ろうとがんばっていたり、たくさんの生徒を持って、数人の先生と一緒に大きな発表会を企画したり、リトミックの教室をやったり。音楽療法や通信教育の教材つくりなど、大学の資格とは別の分野で活躍している人もいました。
 音大卒業生はみんな、小さい頃からずっとひとつのことを毎日続けるということが染み付いていて、いくつになっても「習う」ということをやめられないらしいです。音楽関係に限らず、習い事を始めると止まらないという話でも、大いに盛り上がったりしました。わたしもちょっと前までパソコンの資格とリに夢中になっていたので、その件に関してはもちろん大きなことは言えません(笑)死ぬまでこうやって何か習うことをやめられないの?!死にそうによぼよぼしながら、這うようにして何かを習っていたりしてね。それって考えようによっちゃ、ホラーじゃない?なんてぞっとしたり。
 そんな話の流れから、思わず本音が出て、「このところ、わたしが一番生活が乱れているかも」なんて今年のライブ三昧の生活についてちょっと自嘲気味にしゅんとして話していたら、友人が曰く、「実はそのライブ参戦が、アンタにとっての(音楽の)集中レッスンだったのかもね。」と言ってくれ、ああ、そんな考え方もあるのかと、ちょっとだけ目からうろこ。大いに慰められました。
 どうしてそんな話になったかというと、彼女が今わたしが習っているピアノの先生を紹介してほしいという話から。わたしの先生は30代で若いですが、指導者であると同時に第一線のピアニストで、その割りにレッスン料がリーズナブルなのです。そして、プロであれ、受験生であれ、アマチュアのピアノ好きであれ、どんな立場の人間に対しても同じように真摯に教えてくださる素敵な方なのです。出身大学にもこだわらず、派閥も関係ない、そんな先生とはなかなか知り合うことができないし、レッスンに通う回数も自由に設定させてくださるし、レッスンをしながらでも通いやすく、是非紹介してほしいと頼まれたのです。
 「先生のワンレッスンのレッスン料が、ライブのチケット代と一緒」という話から、話がそっち方向に逸れて、ライブについて、何度も通わずにはいられなかった話、音に心底惹かれてしまった話など、普段は「特定のお仲間」にしか絶対にしないような熱弁をふるってしまったのです。
 彼女も以前、自分もあるロシアのバレー団(踊るほうの)にはまって、やっぱりものすごく短期間にたくさんの公演を取り付かれたように見に行ったことがあるそうです。なんでバレー?なんでロシア?と言われつつ止められなかったんですって。多分理屈じゃなくて、どうにも惹かれてたまらず、自分の本能的な感覚に従って通わずにいられないという現象があるんじゃないかしら?なんて言ってました。「通って通ってなにかを学び取ってやろう」と無意識に貪欲になってしまうのは、多分わたしたちに共通した癖なのかもね…と。
 ま、9割は言い訳かもしれないけれど、そうやって集中レッスンをした成果は、どこかに蓄えられているかも?!と思うとちょっと気持ちが楽になります(笑)それが実際に仕事や自分の今後に活かせるかどうかは、わたし次第かもね。
 彼女に「先生を紹介してよ」と言われたことで目が覚めたわたしも、そろそろ自分のレッスンに対して本気にならなくてはなりません。いいきっかけをもらった気がするので、近いうちに先生にレッスンをお願いする電話をしてみようと思っているところです。