ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 マンダラ航空

 インドネシアのスラバヤという空港にいるオットから夕方電話がありました。「アネを出して!」と言います。明日誕生日の彼女におめでとうが言いたいのだそうです。「明日かければいいんじゃないの?」と言うと、「明日じゃ間に合わないかもしれないんだ」とオット。???と思いながら彼女に電話を渡し、後から聞いてみたら、タイトルの航空会社「マンダラ航空」の飛行機に乗るところだったらしいです。この飛行機でインドネシアの国内を30分強、仕事のためより地方の都市に入るそうなのですが、すごくマイナーな航空会社で、かなり不安だったらしく、明日まで生きていられるとも限らないので、「とりあえず、おめでとうだけは言っておこう」と思ったんですって。そんな縁起でもない(笑)
 その後数時間後に電話があってもちろん無事に着いたので笑い話ですが、やっぱりうわさにたがわず、マンダラ航空はちょっと類をみない飛行機だったらしいです。
 そもそもフライト直前になって、「フライト時刻が2時間早くなりました。」とローカルスタッフを通して電話があったのだそうです。「飛行機が遅れる連絡」ならともかく、2時間早く出発するとはどういうこと?みんなちゃんと集まるの?もしかしてその連絡を伝えてくれたローカルスタッフが聞き間違いじゃないの?と疑問符だらけになったそうです。
 また、空港で待っていても電光掲示板のフライト案内はちっとも変わらず、そのうちに扉が開き、「口頭で」搭乗の時間になったことを告げられたそうです。その後飛行機に乗り込むために、当然のように4〜50人の乗客みんなでぞろぞろと滑走路を歩いて行ったんだそうです。走っているバスなどをよけながら、飛行機のところまで行くのが、スリル満点だったようです。
 オットは旅慣れているので、多分飛行機の座席の上の荷物を乗せるキャビネットがすぐにいっぱいになると踏んで、先頭の方を歩いて行ったそうですが、やっぱり後から乗り込んで来た乗客たちは荷物を乗せる場所に困って苦労していたそうです。
 そんなこんなでマンダラ航空初体験は、乗り込むまでがドキドキで、どうなることかと思ったけれど、乗ってしまえばトラブルもなく、つつがなく、ほぼ定刻どおりに着いたようです。電話口で「もしかして、天国からだよ・・・とか言わないよね?」と念を押したら「大丈夫、生きてるぞ〜!」と(笑)それはそうにきまっているわけですが(笑)明日でここは去り、またジャカルタに戻るそうですが、帰りはインドネシアでは名の通ったガルーダ航空で帰るそうなので、「大丈夫だ」とオット。
 わたしがずっと昔会社に勤めていた頃は、「ガルーダ航空」も知らなかったので、名前を聞くと結構すごそうに聞こえたものでしたが、20年弱もたって「ガルーダだから安心」という言葉を聞いている不思議さよ。そういえばバリへ行くときに、わたしたち家族もガルーダには乗ったことがあることを思い出しました。きれいな飛行機でした。
 ガルーダ航空さま、マンダラ航空さま、大変お世話になりました。今後ともオットをよろしくお願いいたします。(ペコペコ!)