ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

O albumのこと その1 そしてSTARS。

個人的にここのところ、どんどんテレビ離れが進んでいたのが、今期は思いのほかおもしろいドラマがいっぱいあって、毎日追いかけられるようにドラマを見ています。

「俺の家の話」「監察医朝顔2」「その女、ジルバ」「にじいろカルテ」「ドリームチーム」あたりがほぼオンタイムで見ていて。

ゆっくり追いかけているものもあるし手一杯と思っていたら、久々に大河ドラマも見始めてしまい、結構今までにない新鮮な感じに惹かれてこれもか~!!となっているところです。

どれも本当に面白いです。

幸せな手一杯。幸せな忙しさ!!

気づけば2月もあと一週間を切り、急に気持ちが焦り始めました。

やっぱり二月は逃げていくなぁとしみじみ思ってます(笑)

とはいえ。

出張レッスンの姉妹が、お母さまがいよいよ出産とのことで来週からひと月間お休みになるし、もうふたり事情で一旦休んでいる子たちがいて。

3月は例年になく予定が空いて、時間ができそうな気配です。

相変わらず非常事態宣言下だし、予定通り解除されたとしても、急にバンバン出かけたりはしないと思うけれど、せめて昨年の3月の最初以来、一度も行けてない都内の実家に安心して行けるようにならないかなあ。

それが今現在の一番切実な願いであり、問題かも。

さて。

O albumです。

一昨日祝日の前の日だったので、久しぶりにオンタイムで聴けたどヤでTopaz Loveがかかりました。

「わぁ、このタイミングでTopaz Loveとは、相談者さんならずとも沁みるじゃないの♡♡」としみじみとうれしくなった時に

ちょっと待って!?このアルバムに全然日記で触れてなくない!?と、不意に思い出したのです。

これだけ毎日たくさんこのアルバムを聴いているのに、一体どういうこと??

ファンなのにあるまじき!!!(笑)(笑)

というわけで、今さらですが、ちょっとずつ書いて行きたいと思います。

(曲目が多くて今でも買えそうな通常盤を一応貼っておきます。)

全然触れていないからと言って、アルバムがイマイチなわけでは全然なくて。

むしろ歴代のアルバムの中でも、かなり好きな方です。

とりわけ好きなKinKiのアルバムは?と聞かれると、今まではDとNを挙げることが多かったわたしですが、これらと並ぶくらい好きかも。

現在進行形で、日々の生活の中に深く入り込んでいて、繰り返し聴いています。

今作は一つ一つの作品の完成度が高くて、歌い方やアプローチも様々で、1曲1曲がまるでとても良質な短編小説みたい。

作家陣をみれば超納得で。

堂島孝平さんをはじめ、久保田利伸さん、坂本真綾さん、マシコタツロウさん、松井五郎さんに織田哲郎さん。

松本隆さんに細野晴臣さん。吉田建さんに成海カズトさんに竹内アンナさんetc.etc.

そんなすごい作家陣の作品の中に、堂本さんたちの最強タッグ曲や、剛さんの自作曲もあって、バラエティーに富んでいることといったら。

でありながら、全体として聴いた時に、ちっともちぐはぐではないし。

これでもかと無理やり詰め込み過ぎな感じもなくて。

よもや豪華な主菜ばかりでしつこいよ!という風にもなってないし(笑)

呼び覚まされる感情や感覚は1曲ずつでぜんぜん違うから、まったく飽きがこなくて、聴くたび、曲が変わるたび、新鮮な新しい発見があります。

剛さんが「1日に何曲もレコーディングをして、情緒不安定になりそうだった!」と言ったというのもいかにもです。納得!!(笑)

そんなこんなで、多分ファン界隈広しと言えども、発売からこれだけ経って、いまだにこんなに聴いてるファンも珍しくない?と自慢したくなるくらい聴いてます(笑)

(同じようにLOVE FADERSは朝のルーティーンや車でオットと出かける時に必ず聴いているので、間違いなくここ一年で一番聴いているアルバムはこの2枚です。)

とりわけ夕ご飯の支度をする時は、フラゲ日以来ずっと、O albumをお供にすることに決めていて。

今は家族も最大の楽しみが食事ということで、わりとていねいにご飯を作っているので、ここだけでも毎日必ず一周は聴いている計算になります。

どこかのタイミングで、キッチンのステレオにCDを入れて、ウッドコーンのスピーカーを通して聴いてみたら、ひと味違うとてもいい音色だったので。

今はずっと、VictorのミニコンポにCDを入れて、スピーカーから流れてくる音たちを存分に味わいつつ、あれ?時代が巻き戻った?というスタイルで聴くのがお気に入りです(笑)

最初、このアルバムが出ると決まった時、ざっと曲目を見た時に、前作からの時間の中で、その間にあった出来事とその時にリリースされた曲たちを照らし合わせるまでもなく。

どうしても「テレ東音楽祭」で、突然に知らされた情報から始まった一連のひたすらに怖かった日々が思い出されてならず…

特に「The Red Light」「Topaz Love」「会いたい、会いたい、会えない」あたり。

あの辺のシングルの頃はどれも、聴き手としてのわたしの心がかなりこじれていて。

楽曲たちと正面から向き合うことを恐怖から拒んでたなぁと感じる瞬間も多々あって。

アルバムとしてまとまることで、過去の出来事が蘇って、またネガティヴな気持ちになりたくないな…とか、いろいろによけいな心配をしていたのが…

気がつけば聴き続けるにつれて自然とこれらの曲たちへのわだかまりや、過去と結びついたちょっと怖い気持ちは完全に消えていて、不思議でした。

剛さんのソロ曲の赤い鼓動のHeartの歌詞が思い出されます。

愛のあしたがきのうを愛にする

まさしくそういうことなんだろうと。

剛さんのなんとも不運な耳の病気。ジャニーさんを失ったこと。未曽有なウイルス。

次々起こるとんでもない出来事の中で、時間をかけてゆっくりと生み落とされたアルバム。

そこに込められたふたりの想い、あえて選んだであろう楽曲たち。

受け取ったイメージは限りなく誠実で真摯で。そしてとても温かくて。

それらにゆっくり毎日触れているうちに、愛のあしたの道筋が一本筋が通る形で信じられて。

気がつけば、きのうの愛もちゃんとすとんと腑に落ちていたというわけです。

取り越し苦労も甚だしい(笑)案ずるより産むが易し…です。

特に「Topaz Love」はこのアルバムに、この順番で入っててくれて本当によかったなぁと思う1曲でした。

シングルで発売された当時はどうしてもこの曲が生まれた経緯を目撃したこともあって、KinKiさんの私小説のように聴いてしまって苦しかったのが…

「会いたい 会いたい 会えない」のアウトロを経て、あのキラキラのイントロを聴いた時、甘酸っぱくてちょっとせつない元々の「作品としての」世界観が突然に見えたような気がして…

あれっ!?こんなキュンキュンする曲だったっけ?とはじめて本当のこの曲に出会えたような新鮮な気持ちになりました。

一旦感情の糸がほどければ、ふたたびこんがらかることもなく。

冒頭に書いた一昨日のどヤでは、相談者のピュアな女の子の気持ちを救い上げ、昇華させる曲としてこの上なくぴったりな選曲だと思えたし、何より「わぁ!ここでTopaz Loveだ!!」と喜んだ自分をとてもうれしく思うもう一人のわたしがいました(笑)

(だからと言って、あの曲ができた経緯や、横スタでふたりそれぞれに心を寄せて、哀しみとしあわせがないまぜになって揺さぶられた気持ちを否定するわけでもないです。

あの断面では「彼らの精一杯」がとんでもなく心に沁みたし、合作という形でもがきつつ一歩を踏み出した、あの一連の出来事も葛藤も、きっとふたりに必要なことだったのだろうと思ってます。

一方で作品そのものとしても、ちゃんとまじりっけなしに味わえてよかったという感情です。)

さて。

なんだか大きく逸れていっちゃいました。

O albumです。

好みの曲は全部と言ってもいいくらだし。

心を揺さぶられてならない「新しい時代」やら「Slash」やら。

明らかに分岐点だったであろう「KANZAI BOYA」やら。

なんでこのアルバムに入らなかったんだろ?と本気で思っていたら、Ballad Selectionに既に入ってたんだっけ!~な「道は手ずから夢の花」の話とか(笑)

堂島せんせはもちろん、織田さんや成海さんやマシコさん曲はやっぱりKinKiさんにばっちりハマるなぁとか。

久保田さん、二人それぞれの本質的な音楽的違いを生かしたスゴイの作られたんだなぁと唸ったりとか。

99%のすごい威力!?(笑)とか。

竹内アンナさんのみずみずしさが新鮮!とか。

他にもたくさんたくさん書きたい話はあれど…

ひとまず、この宝の山のアルバムの中で、わりと一見地味そうでいて、わたしがとても心を揺さぶられ、大好きな曲の一つについて書いておきます。

ラストの吉田建さんの作品の「STARS」です。

この曲を聴くと、とてもとても楽しかった「O正月」の配信ライブを思い出します。

この曲を歌っている時のKinKiさんの温かくてやさしい顔。

特に剛さんが、KinKiな現場の旧知の仲間たちに囲まれ包まれて。

無意識なんじゃ?といった感じに自然とふわっと微笑みながら、しあわせそうに歌っている姿はかなり久しぶりに見た気がして…

とんでもなく胸キュンでした。

作詞作曲は吉田建さん。言わずと知れた「チームKinKi Kids」のバンマスです。

とても近いところで若い頃からの二人を、そして二人の音楽性や人間性をも見て感じて来られた大先輩のおひとりが、彼らに向けて書いてくださった曲なのだなぁというのがしみじみと伝わるとても素敵な歌だと思います。

どうかすると建さんがKinKi に提供して来られた曲の中で、わたし的には一番好みかも?というくらい好き。

シンプルだけど、KinKi Kidsの魅力がすごく前面に出ていて。

「全部抱きしめて」「好きになってく愛してく」からの進化系のようにも感じます。

あの頃から経験値が格段にあがり、それぞれが実力をつけて持ち帰ったものを携えて、この曲が、そしてこの表現が生まれたかのようなイメージです。

Ah…青い星 世界の片隅で ボクを待ってる人がいる

この建さんの詞の「青い星」の例えは剛さんの詞の世界観にも近くて、いつもこのバンドを指揮している仲間の匂いを感じるし。

ひとつひとつ夜空に光る 小さな星のように

ひとりひとり哀しみの果てに 孤独は消えてゆくんだ

というこの詞も好き。

そしてキーワードのひとつ「Stand alone」の配し方もとても好き。

バックの音の数が、特に序盤はとても少なくて、ふたりの歌声の音色の美しさ、素敵さがしっかりと前に出すシンプルな編曲も今の彼らにこそぴったりな気がします。

たくさんの楽器の音や声で過度に彩らなくても「ふたつの声が一番の美しい音色の楽器」なのだなぁ。

そして後半、音の数が増え豪華さを増しても埋もれない強い歌声。

KinKi Kidsの歌手としての魅力が詰まっているなぁと素直にそう思えます。

大好き♡

この曲に限らず、アルバムのそこここに発見があるし、大好きなポイントはいくらでもあって、聴くたび新鮮な気持ちを運んできてくれるこのOalbumについて、余裕がありそうな3月にかけて、ゆっくり書いて行けたらいいなぁ。

何よりも、後々今の気持ちを振り返る備忘録にしたいのだ!!

今更かもしれないけれど、こういうのを突然に始めるのもまた、ふぇるまーたらしいのかも!?と自己完結して終わります(笑)