ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その7 長谷寺

大和八木駅からいつものレンタカーを借りて、ナビに入れてみたら、意外と長谷寺は近く、覚悟していた渋滞もそれほどではなかったので、近くまではわりとあっさりとたどり着きました。

ところが、ぼたんまつりのため、あちこち通りが車は通行止め。

さらに駐車場も遠いところにしかなくて、車を停めて15分くらい山道を歩きました。

さて。しつこいですが…

この日、ここへと導かれた元の元はこのポスター及びCMです↓

https://nara.jr-central.co.jp/index.html

のみならず、前日生オケで西本さんの指揮で、この曲を聴いてしまったものだから、いてもたってもいられなくなったというわけです。

「ら~ら~ららら~ららららら~♪ ら~ら~らら ら~ら~ ららら~ららららら~♪」(ダッタン人の踊りの節回しで)

本当にずっと頭の中で鳴り響く音に導かれるように、ここまで来てしまいました。

長谷寺は何度か行っていますが、ぼたんまつりの季節に行ったことがないので、とてもわくわくしていました。

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仁王門から登廊を登ってゆく道すがら、両側にたくさん咲き乱れるぼたんが華やかでいろどりもあざやか。とても美しかったです。

外国の方々もたくさんお参りに来られていて、登廊の階段の幅の狭さにとても苦戦してらっしゃいました。

そしてペットの犬を連れた方ともたくさんすれ違いました。

ここは犬連れOKのお寺なのですね。

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ぼたんも綺麗でしたが、シャクナゲも美しかったです。

集印所で平成最後の日のご朱印をいただく行列もかなり長かったですが、やはりせっかくなので、並んでいただくことにしました。

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その後、ちょうど十一面観音さまの特別拝観中だったので、本堂の前で、また長い長い行列に並びます。

並んでいるとお坊さんが一人ずつに塗香(ずこう)をくださり、これを手に塗って清めてくださいと言われました。とても品のいい香りでした。

その後、受付のところで血縁の五色線の念珠を左腕につけていただき、回廊をもう少し並びながら進むと、長谷観音さまの前に出ます。

「ここでひとりずつ順番に、どちらかの御身足に触れてご祈願することができます!」と繰り返される声に導かれつつ。わたしは左足になりました。

お願い事をしてください!!と言われたのですがとっさにまったく浮かばず・・・

「いつもありがとうございます!」とともに「世界平和」とか「みんなが健やかでありますように」とか、とてもぼんやりしたお願いをしてしまいました。

十一面観音さまの御身足はたくさんの人々が触れて祈ってきた証でしょうけれど、ぴかぴか、つるつるで、黒々と光っていて。

これまでどれだけの人々の心のよりどころになってここにいらっしゃるのだろうと思いました。

そしてこの場所から見上げてはじめて、身の丈10m18センチという観音さまの全貌が明らかになります。

普段は上半身しか見ることができないので、希少な体験をさせていただきました。

この一連の流れを辿り、はじめて観音さまと血縁(けちえん)が結ばれたことになるそうです。

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その後、本堂の中でお坊さまたちが集まって、般若心経が始まり、一緒に気持ちよさそうに唱えるオットったら。

最後までぴったり合ってたぞ!とたいそう自慢げでありました(笑)

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わたしは外舞台へ出て、遠景を心ゆくまで眺めて、やっぱり山の景色が好きだと思いました。
これからさらに山へ山へと行くのですけれども。

本当はもっとゆっくりじっくり隅々まで見て回りたかったのですが、夕暮れまでに山にたどり着きたい・・・ということで長谷寺をあとにして、いつものレンタカー、あえて山道を辿りやすい軽自動車で天川への道を行きます。