ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 9月12日 そがわのしわざ(ゲスト:スティーヴエトウ)本所地域プラザBIGSHIP

火曜日「そがわのしわざ」ライブに行ってきました。

会場は地域のコミュニティーセンターという感じのこじんまりとしたところですが、ライブ会場になった多目的室はキレイだったし、とてもいい感じのところでした。


お目当てのライブは4階ということで、エレベーターを降りたら、もうすでに人が並んでいて、スティーヴさんが目の前で準備をされているところでした。

以前スティーヴさんのソロのライブを見に行った時も同じようなアットホームな雰囲気だったので、その時のことも思い出しつつ。

開場時間がきて、そろそろと列が進み始めたら、スティーヴさん自らが入り口で入場料やグッズ販売をお手伝い。


普通に談笑しつつ、列がだんだんに進んで行きます。


そして行く前から「かわいいなぁ」と思っていたこれを購入。

会場のお手伝いをされていたおねえさんがとてもかわいく着てらしたので、さっそく真似して赤いカーディガンと合わせてみましたよ。


昨日これを着てピアノのレッスンをしたら、ちびっこにもとても好評でした。

十川さんの「しわざちゃん」と、スティーヴさんの「イヌちゃん」とのコラボTシャツです。


おふたりにあやかって、これを着てレッスンをしたら、わたしも肩の力がほどよく抜けて、生徒たちに素敵な音楽体験を提供できるといいなぁと思います。

できれば色違いで何着か欲しいかも!!とさえ思いましたのことよ(笑)(笑)


会場はほどよく生音が届く大きさで、90人くらい。

補助椅子を全部出すと120とか、130とか言ってたかな?

ピアノの発表会にもいいかも?と思いました。

音のストレスもなかったです。


何よりこんな小さなところで、第一線のプロ中のプロの方々の生音に触れられる贅沢。

思いっきり堪能してきました。


もしかしたら電子ピアノ系とか、キーボードが中心なのかな?と思ってもいたのですが。

入ってみたら、YAMAHAのグランドピアノがドドーンと置いてあって。


わたしも日常的にYAMAHAのグランドに触れているしで、期待が高まります。

足元にピアニカ。
(ほとんど使われませんでしたが、笑)


舞台向かって右にスティーヴさんのパーカッションのスペースが作ってありましたが…

その前に白いスクリーンが張ってありました。


前日あたりのツイートでは、おふたりともこの会場がいっぱいになるとは思ってらっしゃらなったようですが。

いえいえ。

いい感じにいっぱいでしたよ?

早めに行ってよかったです。


というのは、わたしはせっかくグランドピアノを弾く十川さんを堪能できるならば、鍵盤を弾く手や指先が見たいと切望していて。

手が見える左側にどうしても陣取りたかったのです。

実際、とてもいいポジションをゲットできたので、ガン見し放題!!

とってもしあわせな時間を過ごしたのでありました。


ライブの始まりは、アニメーションから。

スクリーンに映し出されたのは「しわざちゃん」と「イヌちゃん」のかわいらしい動画。

このライブは小さい子大歓迎で、スティーヴさん曰く「泣き放題!!」だそうなので(笑)

何人か小さいお子さんが混ざっていたのですが、そこここで、かわいらしい笑い声が響いて、それだけでしあわせな気持ちになりました。

天然でかわいい「しわざちゃん」としっかり者っぽい「イヌちゃん」。

助け合って会場に到着する温かいいい動画だったのでありました。

ちなみにそのオープニング動画は公開されていたので、貼っても大丈夫かな?

こちらからどうぞ。

さて。

登場された十川さんはENDLICHERI☆ENDLICHERIのWATERIZEのTシャツを着てらして。

おぉ!くーさん!!と早速テンションが上がりました。

(以下、静止画は撮影OKだったので、画像はご本人たちが含まれます!)


会場を訪れていた方々も、いぬくんバッチやスティーヴさんのサイン入りのお帽子の方たちや。

奴さんバックを持ってらっしゃる方々、ピンクのベレーの方々、小さく見知ったグッズを持ってる方も普通に混ざってました。


そんな雰囲気の中、グランドピアノに譜面が置かれ…

ライブがスタートしました。


そうそう、十川さんは、ご覧のように、譜面台をわりと水平に近いくらいの角度でセッティングされるんだなぁとか。

変なところにも目がいくわたしなのでありました(笑)


スティーヴさんは前日に譜面を渡されたとおっしゃってましたが、スティーヴさんの前にも楽譜があって。

やっぱり水平に近い置き加減!!

そっか、アドリブが多いだろうし、ちゃんとおふたりがアイコンタクトができるように、譜面が邪魔にならないように水平なんだ!!

当然のことに気がつきました。


そもそもおふたりが楽譜のある曲を演奏する感じが新鮮で。

わくわくしながら見てました。


全曲ではありませんが、ところどころ、曲名が紹介されていて、1曲目は「コンスタントレイン」という曲。

おだやかでやさしい音。

スティーヴさんはどんな楽器で絡まれるのかなぁ?と思っていたら、なんと叩いてらっしゃるのは段ボール箱。

金属の?金属のはずがないか?プラスチックかな?(結局はよくわからないのですけれども、笑)刷毛みたいなバチで段ボールを叩いていたのですが、この音がやさしくてピアノの生音とベストマッチ。

とてもいい感じでした。


この画像がスティーヴさんの辺りの楽器群なのですけれども。

椅子の位置に注目されるとわかりますが、真ん前に箱があるでしょ?

これがスティーヴさんのほぼ定位置でありました(笑)


9割くらいこの箱を叩いてらしたのではないかしら?


ちょこっとだけ、いつもつよしさんのライブでも見かける鈴がいっぱいついている楽器。

あとは、赤い「コンガ」…かな?あれを叩いた曲が1曲と。


個人的に超ツボったのは、トライアングルを次々と持ち替えていって、最後にでっかいトライアングルで〆た曲。

あの辺、視覚的にも音の斬新さも、とてもとても楽しかったです。
となりのちびっこが思わず身を乗り出してトライアングルが大きくなっているのをガン見していて、わかる!わかる!気になるよね!子どもは正直〜と思ったり(笑)



一方の十川さんは、ピアノを弾くフォームがとても美しくて、指の形とか脱力加減とか姿勢とか、まるでお手本のようでした。

うちの生徒に見せたいよ!!


キーボードやピアノを弾かれる方の中にもいろんな方がいて。

クラシック以外のジャンルでは、音はとても素敵でも、フォームを見てびっくり!なんてこともありがちですが、十川さんはほんとに綺麗です。

そしてペダリングがとても繊細で、ピアノの音を最大限に美しく響かせていて。

すごいなぁ!見習いたいなぁと思っていたわたし。


目で追ったり、目を閉じて聴き入ったり、忙しかったです(笑)


これ以外に曲名がはっきりしている曲が「ときめき」という曲と「旅立ち」という曲の2曲で。

十川さんが作曲されたであろう曲たちは、とても多彩で、色もジャンルもさまざまな感じでとてもおもしろかったです。

アンビエントっぽい曲があるかと思えば、ジャジーだったり。

クラシックが好きな人が好きそうな曲もあり。


普段クラシック寄り感覚の時のレインとしては、「旅立ち」という曲が、ちょっと現代曲っぽい要素や、多分変拍子とか、おもしろい転調もあったかな?…

大好きでした。

ちょうど土曜日のラジオ以来、大好きなドビュッシーが頭にあったからかもしれませんが、この曲の中にも、なんだかフランスっぽいような、印象派っぽい印象を得たのですが、ほんとうのところはどうだったんだろう?

一日経ってしまったので、記憶が誇張されているかもしれないし、すでにしてさだかではないのが、とても残念です。

(というか、音の記憶のところはわたしの勝手な印象だし、かなり記憶も怪しいので、話し半分くらいの感じで読んでくださいね!ぺこぺこ。)



即興曲はこの日、壁のデジタル時計の時間をネタにしていて。

すでに2曲目にして「今の曲名は何?」とスティーヴさんに問われて

「20:03分!!」(終わった時刻!)などと十川さんが言ったりもしつつ、おふたりでとても盛り上がってました。



演奏は素晴らしいのに、1曲終わるとびっくりするほどゆるくって(笑)


この画像は、叱られ坊主のお二人・・・ではなくて(笑)

この格好でかなり長くしゃべってらして。

せーので立とうとしたら、よろよろしている十川さん(笑)

ちなみにお色直しをされて、お着替えになったTシャツは言わずと知れた「TU FUNK ALL STARS」のもの。

あまりに足が痺れてて、ペダル踏めるかなぁ?なんておっしゃってましたけど(笑)

始まったらさすが〜


まったく足がしびれてとんでもないことになっているようには聴こえませんでしたよ?(笑)(笑)


さらに途中散乱している楽譜を繰りつつ、どこまでやったかわからなくなっている十川さん!!

その方を横目に

「これはやりました!」

「これはまだですね〜」

冷静に仕分けしてあげるスティーヴさんっていう図もおもしろかったです(笑)


このくらいの年になると、助け合わないと!な〜んて冗句を飛ばしてらしたけど、それ、わたしもちょっとわかります(笑)

なんかちょっと違うことに気が逸れると???ってなるんですよね〜


実は奈良のお坊さんたちだって足がしびれるらしいとか。

竹内氏とのツアーで、スティーヴさんはものすごい大移動の末にここにたどり着かれたというお話とか。

車の運転は竹内氏と交替だった話とか。

先に呑んだもの勝ちで、竹内せんせが何のことわりもなく昼ビールを呑んだので、スティーヴさんが午後はずっと運転することになった話とか(笑)

ゆるいMCもとても楽しかったです。


即興の2曲目では「20時10分にしよう!」と相談して始めたのですが、お二人とも壁の時計を気にしてらして(笑)

時間が経つにつれて、それがネタっぽくさらにあからさまになってゆき・・・

最後は急停車!!

新幹線を無理くり停めたみたいになっている!!と言い合って笑ってらっしゃいました。

そんなところもお茶目でおもしろいおじさんたち!!
(世代的にはそんなに変わらないので、あえて親しみを込めてそう言わせていただきます!)

そもそも息を合わせてちゃんと「ここ」というところで即興曲を締められるのもスゴイのですが。


「かのチーム」では年齢上から、一番と二番目のふたりとおっしゃってましたけど。

そんな歴戦のベテランアーチストお二人の、とびきりのアドリブがたくさん聴けて大満足でした。


多分この曲の終わり方があまりにも急だったのが気になってらしたのか、最後の曲は9時ジャストにばっちり納め、構成的にも素敵に終わり。

おぉ!!さすが〜!!と感嘆しきるで終了。


そんなところもすごく素敵でした。


ああ、この曲ももう一回聴きたいな!!


そうそう。


この最後の曲は途中で演奏をし直すという「時空のゆがみ」問題をまさしく体感する素敵なものになりました(笑)

その経緯はこうでした。

9時には演奏をやめる予定だそうですが、それまであと10分少々くらい時間があるということで。

アンコールをやることになったのです。


いい感じに即興で演奏が始まり。

ふたりの演奏が軌道に乗ったちょうどその頃に、あれ?ラップ?スティーヴさんなの?と、本当に真面目にそう思いました…最初は!!

ところがところが、聴いていると、それは会場の多目的ホールの事務方さんからの放送で。

9時にはすべて片付けて、全員会場の外へ出てください!の注意勧告だったのでありました(笑)


でっ、もちろん一旦演奏が止まり。

「おっかしいなぁ。なんでこれが流れるの?予約はちゃんと9時45分までに延長してあるはずなんだけど!!」と首をかしげる十川さん。

「なんで?」と言う話になったものの。

もちろんのことながら、誰もそのなんで?に答えられる人はいません。



「最初声が聞こえてきたときは、スティーヴのラップかと思ったよ!」ともおっしゃっていて。


あら、わたしと一緒だわ(笑)と思ったり。


そんなこんな、しばらく「なんで?」「なんで?」と首を傾げたものの。


「まっ大丈夫だろう」…と仕切り直して始まったのがラスト曲だったのです。


そんなゆるゆるの「なんで」を挟んだのに、いざまた始まったら、ブレイクなんのその!


さらにかっこよく演奏が進むからスゴイです(笑)

こういう瞬発力とか、さっと切り替える集中力がほんとにさすがで。

プロの技をまざまざと見せつけていただきましたよ〜

かっこよかったです。


さらに、この曲以外にも、今メモを見てみると、音符をちょっとだけメモった曲があって。

「ミソドレ ミソドレ レソラレ レファ♯ラレ」(右手)

という謎の音符の並びと共に・・・


「左手が好き!!大好き!!」と自分で書いてるのですが、どう大好きだったのか思い出せない鳥アタマ!!


和声進行がとても美しかったのは覚えていて「美しい階段をひと足ずつ淡々と降りる!!」と謎なメモが残ってて。

なんだったんだろう?

これ、すっごく弾いてみたいと思ったの。それは今でも覚えていて。


実を言うと、CDも販売されていたのです。なんで買わなかったかなぁ?


というか、入場の時に購入すればよかったのですが、聴いてからでいっか?なんて思っていたら、ライブの途中で、十川さんがこの日、ご自分のCDを2枚しか持ってきてなかったことが判明!!(笑)(笑)

ひとつ前の列の方が一枚買われたと言っていたので、残っていたとしても、あと1枚しかないらしく。

そんな貴重なCDをわたしが買ってしまったら申し訳ないような気持ちになって、まだありますか?とは聞けませんでした。


Tシャツは通販も考えてらっしゃるみたいですが、CDの方も、ぜひぜひ通販もしていただけたらいいのにな〜と思いました。

ここで言ってもなぁという感じですが、売っていただけませんか?売ってください!!です。


それにしても十川さんって方は、本当に欲がなさすぎで!!

9月30日にまた、同じ場所で、今度はボーカルの方とライブをされるそうですが、そのフライヤーも持ってくればよかったとかおっしゃってて。

スティーヴさんにつっこまれてました(笑)(笑)

「心のフライヤーを飛ばします!!」っておっしゃってましたけど。

とてもよかったので、宣伝させていただいちゃお!

9月30日、6時が開場で、6時半が開演。

場所はこの時と同じく浅草から徒歩15分くらいの本所地域プラザBIGSHIPだそうです。

「ひろとみのそがとも」というライブで、ボーカルのとみさんという方と十川さんのライブだそうです。

予約はいらないそうですよん。

チケット代は3000円。

とおっしゃっていたと思います。多分近くなったらツイッター等でまた十川さんがアナウンスされることと思います。

気になってらっしゃる方はぜひぜひ!


今回わたしが参加した方のライブさらにお安く、2000円だったのですが、それは調律代とかも省いて、PAもおしゃべり以外は使わず、なるべくチケットが高くならないようにとの配慮があったそう。

だからピアノはホンキートンクとおっしゃってましたが、そこまで荒れた音とは思わなかったです。

演奏された音楽そのものは、もっとそんなピアノでもおもしろかっただろうなぁと思った曲もありましたけど。


さらに、実際、曲が終わるとマイクのスイッチをオンにしておしゃべりして。

始まる寸前に律儀にスイッチをオフして、スタンドに戻す…という作業をしてらして。

そんなところもおもしろかったです。


そういえば何の流れだったか、十川さんは奈良のスティーヴさんのお宅に泊めてもらって、手料理をごちそうになったことがあるそうです。

朝ごはんとかもスティーヴさんが作られたみたいで、マメな方なんだなぁとしみじみ思いつつ。

ちらっと「彼もいたね〜」なんて話が、まったく自然に出てきて。

しかもそこはちっとも深堀りされず、いつのことだったっけ?と言い合うものの、ふたりともそれがいつのことだったかはちっとも思い出せずで(笑)

結局記憶が辿れなかった話が、わたしの世代的にもあまりにもリアルで、いろいろとおもしろかったなぁ。


何よりも、「彼」は普通に友達で仲間の一員で、そこは特筆すべきことでもなさそうだったところに、とっても安心したし、よかったね〜と思いました。

もっともっとエピソードを話してとも思わなかったし、そこを期待して行ったわけでもないから、そのくらいでちょうどよかったなという意味の「いい加減」でございました。

(「いいかげん」ではないです、笑)


じゃあ何がそんなに聴きたかったかと言うと、自由度が高い生のセッションで、極上の音たちの思わぬ化学反応で。

結構コンスタントに、年に何度かは十川さんの音もスティーヴさんの音も聴けてはいるけれども。


ビックバンドの中にあっては、やっぱりどうしても細切れで。


端から端までこの人たちの音を一度存分に聴き倒してみたいと思ったからなのですが…


そういう意味でも本当に大満足の2時間でありました。


しかもその音が、マイクを通さない生音で、目の前で十分に堪能できたのが何よりしあわせだったし、音がマイルドで耳にもやさしくて。

ここのところの、どんどん大きさがエスカレートしているようにも思える「ライブでの音問題」(誰かれ問わず!)


そういうのと逆行するようなナチュラルで良質な音を、とことん堪能できる素敵ライブだったなぁと振り返っています。

前の列に、オットよりも年上の男性の方がいらしたのですが、終始指で調子を取りつつ、リズムに合わせつつとても楽しそうで。

とても微笑ましかったです。


かと思うと、わたしの隣は小学生と幼児くらいのふたりの女の子を連れたおかあさんだったのですが、その子たちの反応もとてもおもしろかったです。

最初から小さい子連れでもOKを歌っていて、実際に「乳幼児大泣きOK」と書いてあるわけだから。

多少騒いだりぐずったりしても全然OKなライブですが…


おかあさまは、なんとか子どもたちがおとなしく見れるように十分に気を配ってらしたし。

わたしも仕事柄、小さい妹弟を伴ったおかあさまがレッスン室に入って来られたり。

出張レッスンの際に下の子がいるところで教えることもあるしで、ほかの人よりは比較的慣れている方かもしれませんが…

一旦集中してしまえば、周りの音は気にならなくなるし、わりと平気でした。


むしろたとえばお子さんの声とかに、ステージの方々がとても神経質になっていたりしたら、そのことが気になってしまうかも?だけど。

スティーヴさんや十川さんはまったく気にせず演奏をされていて。


だんだんに小さい子がぐずり始めて『ここまでだな!』とおかあさんが見切りをつけて途中退場された親子に、スティーヴさんが演奏途中でなごやかに手を振ったり。

それはそれで全然アリな、平和で楽しい光景だなと思いましたのことよ。

ただし。


もちろんこれは、あくまでも演者さんたち、入場者双方の理解と・・・

小さい子どもを伴って来られた方の最小限の基本的な配慮。


そしてみんなの、暗黙の了解があって初めて成り立つことだとは思いますが、この方式は、ひとつの素敵な提案かもしれないと思いました。


わたしのおとなりのちびっこちゃんたちも、時に飽きてるかも?という瞬間もありつつ。

何か他のことに気を取られている風なのに、突然目の前で鳴ってる音を鼻歌で再現してたりもして。

ああ!ちゃんと耳は音を追ってるんだ!なかなかにいい耳してる!ちゃんと音程をトレースしてるぞ!なんて思う瞬間もあって。

無理やり付き合わされているわけじゃなく、ちゃんとこの場の一員としてこのコも楽しんでいるんだなぁと実感したエピソードがありました。

この日の体験が、もしかしたら先の彼女の音楽を形作るうえで、重要なターニングポイントになるかもしれません。


わたしも小さい子とレッスンをしていて「ねえ、聞いてる?」と生徒に何度も言っちゃったりする日もありますが(笑)

聞いてなさそうでも、ちゃんと聴いてたりするのが子どもなんだよなぁ〜なんて不意にレッスンのことを思い出したりもして。

カリカリしてみたところで、損するのは自分だけだなぁなんて思ったり(笑)

興味が散りがちなちびっこをも振り向かせる力量を持たなくては!と思ったりもしたのでありました。

さて。


気持ちの良い余韻に浸りつつの帰り道、浅草まで歩いて行ったのですが、スカイツリーと浅草の景色がとても美しかったです。


ちょっとぼやけてて恥ずかしいのですが、あえて、水面にゆらゆらする灯りが柳の枝みたいで素敵だったので、画像を貼ります。

本当の柳の木も映ってますけども。


あの柳の『風をまともに受けず、枝の隙間から受け流す感じ』が、オトナな感じでとてもとても好きなのです。

そういえば『柳に風』ということわざも好きだなぁ。

風にとことん逆らうのではなくて、どんなに揺らされても上手に受け流す「しなやかな強さ」のようなもの。


十川さんとスティーヴさんのベテランコンビのライブには、そんな感じも抱きました。


今回のライブもがちがちに決められたものではなくて、かなり大まかにしか決めごとがなくて。

それでも立派に成立させてしまう、偶然に身を任せることのできる強さのようなものを感じました。


間違えてはいけないのは、それができるようになるためには、血のにじむような努力と、実践(ライブ)の場数を重ねて来られたのであろうことで。

ここまでに培ったものに自信があるからこその、ad libitumで。

どんな状況が来てもどんと来い!の強さがあってこその自由度の高いライブで。

生まれた音の数々のすばらしさだと思うのです。


そういう長年の積み重ねがあること前提で。

一旦すべてをからっぽにして、無になってみる。


そして無から生まれる新しい音の数々に身を任せてみる。


リラックスしてほわんほわんしゃべってたかと思うと、突然『ガっ!』と集中して入りこむ、おふたりのその切り替えの早さたるや。


いろいろとおもしろかったです・・・とても。


そう考えると「そがわのしわざ」「時空のゆがみ」は『心のゆとり』の象徴のようでもあり。

心にほんの少しの隙(すき)。

ゆとりや余白を持つこと。


「完璧」という呪縛に捉われすぎず、小さなことやハプニングを笑い飛ばせる強さを持っておおらかに音楽に向かうこと。

そんなおふたりのあり方の素敵さも思いました。


何げにこういうのって、実は今の世の中に最も必要で大切なことかもしれないと思いました。


ちなみに。

スカイツリーや景色を上の部分だけ、もうちょっとマシに撮ったのがこっちです。


次にここを訪れる日は、願わくば浅草公会堂でありますように…

あっ!もしかしたら9月30日も運よくピアノのレッスンがなんとかなれば行けるかも?だけど。


さらに。

この「しわざちゃんとイヌちゃんのライブ」も第二弾があれば。

そしてそれがもうちょっとちびっこ時間にもやさしければ。

うちの生徒たちをぜひぜひ連れて行きたいと思いました。

段ボールを叩いてても、あんなにかっこよく音楽できるんだよ!?

ピアノってこんなに楽しいんだよ!?

という最良の教材でもあると思いました!!

そんな機会があったら、場所もそこそこ行きやすいですし、今度こそ生徒を連れて行きたいです。




そして、そして。


このところ、ちょうどいいタイミングでいつも目にする虹。

この日の夕方に、友人と入ったカフェで遭遇しました。

前に載せた虹よりは幾分マシかしら(笑)


最後に・・・

MCの中で、自然とKinKiさんやつよしさんに触れられた部分もあったので、続きを読むから少しだけ大丈夫そうなトーク部分を書いておきます。

ここまではOK!ここからはNG!の基準がいまひとつわからなかったので、わたしが感じたここまでは大丈夫じゃない?という部分を書きます。

その話、ダメだってよ?とお聞きになった部分があれば、教えていただけたらと思います。

速攻削除したいと思います。

・お二人のトークに東京ドームが何度か出て来て『なんとかKidsさん』の話になりました。
 十川さんが招待席からご覧になっていた時のこと。
 ライブの終盤にかかりの方が迎えに来られて、お客様たちは野球で使うベンチの辺りで待機するのですって。
 客席からドームの外へ出るのに、結構な時間がかかるからなのですが…
 そのベンチに待機してからが長かったのだそうで。
 終盤とはいえ、そこから1時間は「なんとかKidsさん」がしゃべっていて。
 その長さにも驚いたし、どっかーん!どっかーん!なウケ加減にもびっくりされたそうです。

 「いつか東京ドームで?」みたいな話になって、十川さんが、あの人たちみたいな(トークの)腕は持ってないからなぁ!みたいにおっしゃってました(笑)
 ふたりであの大きな場所で、トークで回すのはスゴイって感心しきりでありました(笑)


・スティーヴさんは最近つよしさんともお逢いになったみたいで。
 だいぶ耳がよくなっているようだとお話されてました。
 
 「小さな声も聞こえてますよ、あのひと」

 だったかな?
 そんな風におっしゃってました。

 逆にスティーヴさんの方がよくきこえなくて、思いっきり「ええっ!?」と聞き返したくらいだとおっしゃってました(笑)

 そこからスティーヴさんご自身もドラム缶などをバンバン鳴らしていることもあって、耳がかなり悪いというお話をしてらっしゃいました。

 冗談交じりにではありますが
 
 『トークなんかも時々聴こえてない・・・いやむしろ聞いてない・・・かな?』

 なんておっしゃってましたけど。

 その話の流れで、そんな状態でも音楽はできている・・・という話や。
 
 イヤモニがとても悪そうに思われるかもしれないけど、それをしていることで、入ってくる音をコントロールし、耳を守っているとも言える・・・

 みたいな話もしてくださって、そこは目からうろこでもありました。

 逆に耳に直接入ってくる生音の方が、ノーコントロールでうるさい状況もあるそうです。

 
 わたしの友人の中にも本職の音楽家のみなさんがいらっしゃいますが、やはり耳が完璧ではない方が数人いらっしゃって。

 でもどの方も責任あるプロのお仕事を立派になさっていて。

 どちらにしても「完璧にならなければ!」みたいなことを言いすぎるのは違うかもしれない、と最近思い始めていたのが…

 今回もいい意味で裏付けられたように思いました。(主観込みですけれども・・・)


・奈良にお住まいのスティーヴさんから、あの応援動画にお坊さまたちが参加してくださることになった時のエピソードも聞かせていただきました。

 みなさん、とても快くOKしてくださったばかりか、ちゃんと作業着の作務衣から法衣に着替えてくださったそうです。