ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 N album 「ざっと感想」・・・なのにその1

実写版「銀魂」へのつよしさん出演決定情報でしょ!
新曲「道は手ずから夢の花」でしょ!
さらにはつよしさんの曲がミラノコレクションで流れた・・・ですって?!!

次々やってくる情報に目を白黒させてしまってます(笑)

予想をはるかに超える展開に、もちろんうれしくてならないのですが、こんなに次々やってくることに慣れてないので、どう反応していいものやら(嬉)

で、ふぇるまーたにはぜんぜん書けてないのですが、あっちこっちで友人たちと、実り豊かな「初秋のお祭り」がネット上で開催され・・・
(ネットって便利ね!職種も住んでいるところも家族構成も・・・すべてがまちまちな、さまざまな友人とオンタイムで話せるし、笑)
いろんな属性の友人たちと、あっちでもこっちでも散発的に集っては盛り上がり・・・大変忙しいことになってました(笑)

それはとても楽しくて素敵なことなのですが・・・
一方で、なによりもせっかく書きかけていたアルバムの感想が一向に進まないということに(笑)

まさかご本人たちに更新を阻まれることになるとは(人のせいにするな!自分でしょ!笑)なんともおもしろい展開です。

一瞬すべてをすっ飛ばして、新情報から?とも思いましたが、いやいやいや。
やっぱりここは順番どおりにしようと思い直し・・・このエントリーからにしました。

ちなみに、ここのところJweb関連も比較的頻繁に更新されてうれしい限りです。

コウイチさんの短い二連発の更新も、なんだか心がぽかぽかとしてとてもとてもうれしかった出来事でした。

そうそう。そういうなにげない日々のことを、ファンは一緒に共有したいのだ!!
この出来事をファンに伝えようと思ってくれた、その気持ちだけで胸いっぱいです。
そしてコウイチさんの衣装がパツンパツンという、珍しい事態がおもしろすぎて(笑)
なんだかテレビの画面を見てはニヤニヤしてしまいました。


そしてそして・・・
一方のつよしさんの、今日のjweb更新のやさしいこと!!
彼のことを「天才だからね!」と言う方もいますけど、そんな一言じゃ片付けられないでしょ!とわたしはいつも思っていて。
つよしさんもまた、血の滲むような努力の人だと思うのです。
うまく運ばないことだらけ、作品を作ったり表現したりすることだけに集中することなんてとてもできない環境の中。
ポンと与えてもらったものは近年とんとなくて、すべて一から全部自分で関わって、汗をかきかき道を切り拓きながらやっとここまでこぎつけたわけで。
まだまだきっといろいろなことと闘っているであろうことが容易に想像できて、時々とってもせつなくなるのです。

そんな彼が、多分今も大忙しの中、ファンにも心やさしい言葉を投げてくれるから・・・
なんだかジーンとしてしまうのです。
ああ、ほんとうにありがたいことだな!

もうすぐアリーナツアーも始まりますが、まずはコウイチさんやつよしさんご自身が「いいライブになったな!」と実感できるライブになりますように。
彼らが心底楽しかった!充実したなぁ!と思えたなら、きっとわたしたちファンも無条件に楽しいはず!happyなはず!

彼らのしあわせをいつも心からお祈りしています。

さて。本題です。

N album(初回盤)(DVD付)

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N album

N album

20周年だからぐっとオトナになったKinKi Kidsをこれでもかと見せるのかと思いきや・・・
ちらちらとラジオで曲がかかり始めたとき、最初に思ったのは、新しいアルバムはなんてポップなの?こんなにポップなのも久々で新鮮だわ!ということで(笑)

なんとなくアルファベットは進んだけど、曲たちは一見すると時計の針が逆戻りしたかのような不思議な感覚を覚えました。

とはいえもちろんそれは最初の一撃で。
聴いているうちにいやいや、時計の針が逆戻りとか・・・全然そんなことはないぞ!・・・と気づかされます。

なにより本人たちの歌唱力が初期アルバムの頃と比べると圧倒的に上がっているし。

一見とっつきのよい耳障りがよい音楽だけど、コードもブルーノーツやメローファンクっぽいテイストが入っていて、アレンジも歌い方もものすご〜く凝っていて、むずかしいことをしていることに気がつきました。

それなのに、ちっとも小むずかしく聴こえないのは、彼らがことさら大仰に歌ってはおらず、さらっと歌っているから。
つまり、上手に歌っているからで。

そこが多分カラオケが上手な一般人とか、本業以外の上手い人とはまったく違うところなのだろうと思いながら聴いてました。
「どう?上手いでしょ?」という歌唱ではなくて、聴き手の気持ちにとことん寄り添った、聴かせるための歌なのだと気付きました。

さらにタイトルと歌とのギャップにこれまた驚かされる曲が多かったです。

イメージの中では、大人っぽいものが来るんじゃないか?と思っていた曲がことごとくPOPだったのには驚きました。

多分わたしの中の堂島曲のイメージが「Misty」だったり「SPEAK LOW」だったりでぐるぐるしていたというのもあると思うのですが、蓋を開けてみたら、むしろ「いつも僕は恋するんだろう」の方のイメージに近かったかも?と思いました(実はこのあたりも若干もう変化してきてるんですけどね。)

全体的にみて、堂島くんがプロデュースに参加してくださったことで、いつもよりさらに客観的な目で見たKinKi Kidsの素敵なところがより前面に出ている気がします。

こうして文章にしていて、実際にはすでに雑誌やラジオで答えが見つかった話もあるのですが、あえて最初に思ったことも書き残してあります。

今回はいつもにも増していっぱい聴いています。

多分わたしは昨年からずっと心のどこかで「アルバム」を求めていたんだなぁと思います。
昨年の年末年始のコンサートもとても楽しかったのですが、なんだかあるべきものがないさびしさが心のどこかにあって。
多分それがアルバムだったのだなぁと今、とっても実感しています。

彼らのアルバムはまるで短編小説、あるいはオムニバスのドラマのようで。
1曲1曲を味わうのが本当に楽しいです。

そんな一枚一枚がとても大切なアルバムが「A」からはじまって今回とうとう「N」までやって来ました。

自分記録用だしちょっと雑なメモです。
順番も超ばらばら。
その割にやっぱり長いのですが・・・

仕事がただ今猛烈に忙しくて、まったくと言っていいほど余暇でひとりの時間がないので、思いつくままに箇条書きにしました。

・少年性の滲む曲たち
ラジオ「よんぱち」で鈴木おさむさんが「なぜか作家さんたちは、KinKi Kidsに曲を提供しようとすると、KinKiっぽい曲を充ててくるよね」「硝子の少年だった人たちがオトナになっている過程の歌。」と言うようなことをおっしゃってました。

KinKi Kidsも「なぜか作家さんたちが僕らのことを見抜いたような詞を充ててくる」と不思議そうに言っていました。

で、そういう側面ももちろんあるのでしょうけれど、わたしが思ったのは少し違っていて・・・

作家さんたちみんなの心の中にも、硝子の少年だった頃の自分がいて、その少年性みたいなものが、KinKi Kidsのデビューからの軌跡を辿りつつ、彼らに曲を提供しようとするときに自然と引っ張り出されたりするのかな?ということで。

わたしが前から、そういう一面がおありなんじゃないかしら?と思っている方の筆頭は実は秋元さんで。
たとえばAKB系のみなさま方に提供する曲とはかなり趣が違っていて、職業作家さんの詞というよりは、私小説風?の作風が多いように思います。


今回の「鉄塔の下で」からもそんな感じがしました。

この曲と「変わったかたちの石」はどこか似ていて。どうかすると、変わったかたちの石を持っていた少年の続きの物語として「鉄塔の下で」があるような気さえしています。

ちょっと松本隆さんが書きそうな詞という感じもあって、やっぱり少年性が強く出た曲でとても好きになりました。

秋元さんだけじゃなくて、堂島くんもまた、彼の中の少年が書いたような曲を提供しているし。

松本さんは元々永遠の少年と呼ぶにふさわしい方だけど、一見そうでもない感じの達郎さんや拓郎さんをはじめ、多くの男性の作家さんが、KinKi Kidsの曲を書こうとすると、少年な自分が引っ張りだされるのかしら?そういうのがあるとしたら、おもしろいなぁ・・・なんて思いました。


・シングル曲の強さ
「鍵のない箱」のどこか全体としてキラキラしていて、そしてやさしいのにとってもせつない感じ。
ズラなコントも挟んだライブのhappyな思い出も蘇って、なんだかとっても心がほかほかピカピカ(他意はないです、笑)になる1曲だったことはまだ記憶に新しいところです。

さらに「夢を見れば傷つくこともある」の突き刺さり加減ったら。

KinKi Kidsって夢を見せてくれる人ではあっても、積極的に「夢を見せようとする人たち」、もっと言っちゃえば「サービス業の人たち」ではないから(褒めてます!そういうところが好き!笑)簡単に舌ざわりのよい言葉をくれたりはしないけれど、だからこそ心から信頼できるし、こんなに長くファンをやっているんだという感じもあって。

ふたりの自分への厳しさみたいな感覚とか、世界や世間に対してもふわふわっと口先だけでおいしいことを言う人たちじゃない・・・みたいな感覚がこの曲ととても合っているような気がしています。


「薔薇と太陽」の強烈さ。
わたしはかねてより、いつかKinKi Kidsにジュリーみたいな曲を歌って欲しいと思っていたのですが、ジュリーの曲にたくさん関わってらした船山氏をアレンジに迎えたことで、夢が半分叶ったような気がしました。

謡曲全盛時代を彷彿とさせる、聴かせて魅せるシングルだったなぁとしみじみ思ってます。
CDジャーナルで、真保さんが

吉井さんが持っている歌謡ヤクザ的なヤバさ。それをKinKi Kidsが歌うことによって、得難い表現が生まれたなぁ、とも思うんです。

と、とってもおもしろい表現をなさってて、思わず吹いたのですけれど、言いたいことはとってもよくわかりました。
最初の方で触れた純朴で硝子の少年たちのイメージからはとっても遠くて、ある意味「演じる」意味合いの強い歌。
こういうのもまたとっても似合う人たちだというのを今回ファンも、お茶の間も思い出したのではないかと思いました。
そういう意味でも、双方にとって、とってもいい出会いになったのではないかしら。

どの露出もとても楽しくて、終始わくわくしながら見てましたが、最新のうたコンもとてもよかったです。

さすがNHKで、2番までしっかりと歌わせてもらえたし、この歌のドラマ性がしっかりと伝わったのではないかと思いました。
見終わってからややしばらく、おばあちゃん世代がたくさん食いついてらしたエピソードがたくさんツイッターに上がっていて、とてもしあわせに思いました。
昔はこういうドラマチックで遊び心がある歌謡曲がいっぱいあって、老若男女が毎週テレビの前に勢ぞろいして、一緒に盛り上がっていたものでした。
そんな旧きよき時代のことを思い出した人も多かったのではないかしら。
そうなの、そうなの。この人たちも「あいちゃん」や「まおちゃん」に負けない、国民の孫的存在になれる好青年だと思います。むふふ。

おっと、話が逸れちゃった。

これらの曲たちはアルバムの中で聴くと、個性が際立っていて、ああ、シングルってやっぱりこういう曲だなと唸らされます。
どの曲もやっぱり存在感が半端ないです。

ここに次なるシングルがもう加わることが決まっているんだなぁと思うと、ウキウキわくわくします。
次のシングルの曲もまた、とっても個性が際立つ名作の予感ですね!
安藤裕子さんの作品「はじまりの唄」の動画をyoutubeで見て、とてもとても期待感が増しました。
こんなにしあわせでいいの?という感じ。
いえいえ、満喫しますけどね〜♪ああ、楽しみ♡



・「ホタル」
家事をしながらぐるぐるとアルバムを聴いていることが多いですが、この曲がくるたびに、何をしていても手を止めて、思わずスピーカーの前に座り込んでしまいます。
胸がぎゅーっと痛くなって、どうにもこうにも・・・という状態に陥ります。
心を歌の世界観に引きずりこまれる感じ。なかなか戻ってこれなくなる歌です。

歌詞に共感とか、構成がとか・・・そういうのを分析する気にもなれないくらい、とにかく独特で圧倒的なの。

コウイチさんが雑誌で「この歌の世界観には入り込みやすいし、日本から消えてゆく景色を嘆くような、誰もが持っている気持ちを、吐き出しやすい。」というようなことを言っているのをとても興味深く読みました。
確かにそういう側面があるから心がぎゅっとなるんだろうなぁと思います。
最近、こういう歌は少ないけれど、わたし的にはもっと世に出て欲しい曲なんだと再確認させられました。

Mステではじめて聴いたとき、わたしはずっと昔の菅野美穂ちゃんがドラマの中で歌っていた「ZOO〜愛をください」が思い出されてならなかったのですが、なんでだろ?と久々にあちらも聴いてみたのですが、一見すると、似ていたのは動物の名前が羅列されてるところくらいでした(笑)

でもよく聴いていくと、やっぱり受ける印象は似ている気もして不思議。

「ほたる」を聴いていると、失っていくのに気がついていながら、止められないさまざまな景色や気持ちが次々と浮かぶ焦燥感とか、静かな絶望みたいな気持ちが沸いてきます。

捉えて離さない不思議な力を感じます。

とつとつと感情を吐露しているようなふたりの歌声と表現もとても好きです。

ついでに言っちゃうと、CDも良いけど「9月ですが、突然〜」のラジオで歌われた生歌が本当に素晴らしくて、こっちバージョンもウォークマンに入れました。

これと同じ感覚はひとつ前に触れた「夢を見れば傷つくこともある」にもあって。

ああ、こういうのがつよしさんがよく言うところの「現実を歌うアイドル」なのかな?とか思ったり。

この2曲は、全体としてPOPでとても聴きやすいこのアルバムの中にあって、始まるとどうやっても聞き流せない曲たちになってます。大好きです。

まだ書くの?って感じですが、その2へ続きます。