ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 2016年6月 奈良旅の記録 その8 天川村到着

先日来、とっても気まぐれな旅日記で、お目汚し失礼してます・・・という感じなのですが、意外と反響をくださる方がたくさんいらして「楽しみに読んでるから、最後までちゃんと書いてね!」と言っていただいてます。

ありがとうございます。
うれしいです。

というわけで、先、行ってみよう!!


長谷発、13時53分、ほぼ定刻通りにバスに乗ったわたしたちは、一路、天川村を目ざしてまたバスに揺られました。

ショコラ嬢もわたしも、荷物がとても多いので、別々のシートに分かれてどっかと座り、しばし休憩です(笑)
沈黙がちっとも重くないところが、彼女と一緒だととてもありがたいところで、ほぼ雨もやんでいたし、景色に見入ったりしつつ、わたしは、ほぼ何も考えてなかったなぁ(笑)

今までレンタカーで何度か天川村を訪れていますが、長谷からだとあっという間に天川村に近づいて行きます。

いえいえ、下市町からだって1時間です。

山道の運転に慣れたプロ中のプロが運んでくださるわけだから、乗り遅れさえしなければ、バスはとっても便利です。

いよいよ天川村に入っていく入り口「川合」という、村内唯一の信号の直前には大きなトンネルが二つあります。
「新笠木トンネル」と「新川合トンネル」です。
ふたつのトンネルのうち、後から出てくる新川合トンネルは2751mと、とりわけとても長いので、なんだか別世界の入り口のように感じます。

オットと行くときは、いつもつよしさんの曲を掛けていて、このトンネルの辺りでは、わりと「ラカチノトヒ」とか「ロイノチノイ」とか。
もしくは「shama shama shama shama ×2 nippon〜♪」な〜んて例の早口言葉系のアレとか(笑)

いわゆるお経ソングってヤツ(失礼、笑)が妙に似合うと思うのか、それ系をかけて口ずさみながら通りすぎることが多いです(笑)

そして、なんだか宇宙の中に落っこちていくような?不思議な感覚に捉われることが多いのですが・・・

今回はバスだったせいか、なぜか全然いつもと違うことを考えてました・・・

銀河鉄道の夜とか、ネコバスとか、そんなメルヘン系?
子どもの頃のわたしが、トンネルの向こうから手招きをしているような。
戻っておいでよ!と過去から呼ばれているような不思議な感覚(笑)

次々、規則的に後ろへとビュンビュン飛んでゆくトンネルのライトをぼんやりと眺めていると、まるで次元の割れ目にでも入っちゃいそう(笑)

そしてこの先へ行って、なにか口にすると・・・両親がブタになっちゃって〜

違う!違う!・・・それは千と千尋の神隠し!(笑)

っていうか、あの話の世界観に入ってしまうなら、間違いなくわたしはブタになっちゃう側でしょ(笑)(笑)(笑)

千尋くらいの年の子がいっぱいいるうちのピアノの生徒たちは、さて、わたしを忘れずに迎えに来てくれるかしら・・・

(な〜んてね。な〜に妄想してんだか!笑)

そうこうしているうちに、見慣れた川合のバス停です。
お客さんは何人かいて、誰もブザーは押さなかったのですが、もしかして気付かない人もいる?と思ってくださったのか、バスは停車し、再度「川合です。」とアナウンスがありました。
こういうところ、本当に細やかだなぁと思います。

そして、バスが動き出してから再度アナウンスが始まり、これがとても興味深いものでした。

「ここからは自由降車区域となります。お降りになりたい方は、バス停以外でも降りることができますので、左手を挙げてください。バスを止めやすいところで停車いたします。」

というようなアナウンスだったと思います。
いいなぁ、素敵だなぁ、住んでいる人々にやさしいなぁと思いつつ。

一方でわたしは超どうでもいいことを考えていて(笑)行きつけの歯医者さんでも「治療中痛かったら左手を挙げてくださいね!」と必ず言われるのですが、こういうの、どうしていつも右手じゃなくて左手なんだろう?的なことを(笑)

まっどうでもいいんですけどね。

さて。

洞川温泉に行く際は、いつも信号を左へ折れていくことになるのですが、今回は天河弁財天社の敷地内?といってもいいくらいのペンションに泊まるので、右折していくバス(「中庵住行」のバスです。)に乗っています。

洞川温泉方面に泊まるなら、違う時間のバスで目的地が洞川温泉というのがたくさんあります。むしろ本数的にはこちらのバスの方が多いです。
逆にわたしたちと同じように神社の方に行きたいなら、バスの本数はかなり限られてます。
どちらにしても、詳しくはこちらのサイトで調べられます。)

こちら側は、わりとなだらかな道で、山というよりは、里という感じのところをバスがこまごま走って行きます。

実際ペンションの方によれば、標高がずいぶん違うんですって。
こちら側の方が低いそうです。

キャンプ場や村役場、郵便局、消防署、いろいろな建物があります。

ずいぶん山深いところを通ってここまで来たというのに、ここにもまた、普通に天川の人々の暮らしがあるんだなぁと、不思議な気持ちになります。

そして常にバスの車窓左手に、存在感がある「川」の存在があって・・・
川沿いの道をバスがゆっくりと通って行きます。

ほどなく、川向こうにあっという間に天河神社への入り口?という感じの赤い鳥居のような門が見えてきて、えっ?もう着いちゃうの?という感じ。

わりと細い道を入っていくと「次は天河大弁財天社」のアナウンス。
ほどなく目的地に到着です。

「うわぁもう?」

「早いねぇ〜!」

口々に言いながらバスを降りました。

こちらもちゃんと定刻通り。

14時23分に着きました。

当然ながら、目の前に天河弁財天社があります。
雨あがりの草の匂い。お手水のところが花ざかりです。

ほんとはそのまんまお参りしたいくらいのテンションだったのですが・・・

いやいやいや。すんごい大荷物だから(笑)

はやる気持ちを抑えつつ。
まずは敷地を横切ってペンションへ。

ペンションの玄関の扉を開けたら、「いらっしゃい!!」と穏やかな温かい笑顔に迎えられました。
どこへ行ってもこんな風です。

自然とこちらまで笑顔になります。
しあわせだなぁ。

この時点ではすぐにお参りに行くつもりだったのですが・・・

なぜか、成り行き上、まったく違うところに行くことになるのです。

実際にお参りに行ったのは2時間後くらいになるとはこの時点ではゆめゆめ思っておりませぬ(笑)

夜になってから「予想外のことが次々起こるから、旅っておもしろいんだねぇ〜」としみじみ言い合うことになるわたしたち。

そういやここ、画像がなかったな。

次はすぐに書きます。