ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 レッスンのなんやかんや

今日は一日、HDDの整理とダビングに明け暮れてました。
オットは仕事でしたが久々子どもたちが揃って家にいて、なんだかとってものんびりまったり。
午後からは煮物をしながらブンブブーンを見たり、夜にはトーキョーライブもあって、なんやかんやほんわかhappyな一日だったなぁと振り返っています。

拍手コメント、ありがとうございます。
「わたしも世界中のみんなで」が好きとおっしゃってくださった方、握手!握手!ぎゅっぎゅーっ!!
わたしの周りでは、意外とこの曲大好き!と声高に叫んでも、そうかなぁ?と首を傾げる方が多いのです。貴重なお仲間を見つけた気分です。
とてもうれしかったです。ありがとうございます。

さらに、Gさん!!お久しぶりです。拍手コメント、とってもうれしかったです。
若干畑は違いますが、同じ芸術関係の学校を出た者として専門分野での「頂上で会おうね」の心境、とても共感しながら読みました。
このジャンルでもまた、それぞれが歩いてゆく道は、ひとつとして同じものはないような気がします。
でも、違う道へ分かれたようでも、きっといつかはかつての仲間たちと「お互い無事たどり着けたね〜」と言い合えると信じたいですよね。
そして宗教に対して抱いている思いも似てますね。
かつてのご経験にはほんとびっくりです。そんなことがあるんですね〜
もしかしたら相手の方は善意からそういうことをしたのかもしれないけど、そうだとしたら余計に厄介ですよね。
まったく悪気はないわけですから…むしろよかれと思ってしていたのだとしたら、さらにややこしいなぁと思います。
いずれにしても、やっぱり人が信じているものを頭ごなしに否定して、自分の考えを押し付けるのは、わたしも違う気がしましたよ。
コメントありがとうございました。

さて。

この日記はレッスン日記です。

ちょっと前の日記に書いた、お試しレッスンをしたりーこちゃんとのほんとのファーストレッスンは、無事終了しました。
今回はちゃんと「ねんねの手遊び」も忘れずしました。
やっぱりとっても喜ばれて、初めてのおかあさんから離れて、ひとりで防音室に入る緊張が一気に解けた模様で。
かわいらしい声でけらけら笑いながら「またやりたい!」と言ってくれたので、一応成功だったと思われます。

久々の4歳児なので、どんなアプローチをすればいいのか、ずいぶん忘れていて「好きな歌はなぁに?いっしょにうたおう!」と誘ったら「ぞうさん」と「チューリップ」と言い、久しぶりにこれらの曲の伴奏をしながら一緒に歌いました。

一生懸命「ぞうさん」と言おうとしているのに、微妙に「じょーさん」になっちゃったり。
「まーちゃんのバナナ」という歌を替え歌にして、好きなくだもので「りーちゃんのすいか」と歌ってたら、「すいか」って言おうとして「しゅいか」になっちゃったり(笑)

パーにした手の周りをえんぴつで辿って、指の型を取って、そこに指番号を書いてもらう…というのをやったのですが、手の型を取っている段階で「くしゅぐったい!」な〜んてくすくす笑いながら言うので、もうそこですでにメロメロ。

かわいいんだよぉ!!

さらに数字は書ける?って聞いたら、自信満々に「かけるよ!」と言うので書いてもらおうとしたら、「5」のところで鏡文字になりそうになって、どっちだったっけ?と悩んでる。

何をやっても真剣そのもので、さらにやることなすこといちいち健気でかわいくて、どうしようかと思いました。

この子の成長をおとなりで毎週見ることができるんだなぁと思ったら、とても楽しみでわくわくします。
「たんたかたーん」のリズムも一回で覚えたし「チョキを作って鍵盤中のドを探す。」というゲームにも夢中になっていたし、なんだかいろいろ期待が持てそうです。
相性いいかも♪
なんやかんやで、いつも結局はそう思うのですが、やはり今回も同じことを思いました。
楽しみです。

そのあと来たあいちゃんは、すでに5年目。
ものすご〜く小柄なので、普段はすっごく小さい子のように思っているのですが、前のレッスンの4歳児と比べると(失敬な、笑)彼女がいかにおねえさんかがわかって、急にたのもしく思えたので、本人にもそう言ったら、「なにいってんの、せんせ。もうわたし、5年だよ!」と言われてしまった(笑)
そうでした!すいません(笑)

そんな彼女は、今「ノルウェーのおどり」という曲をやっていて、先週ノルウェーは何大陸か?という話になって、あいちゃんは「ユーラシア大陸」といい、わたしが「ヨーロッパ大陸じゃないの?」と言い、ありゃ?どっちだっけ?なんて思ってたのですが、大陸という意味ではあいちゃんが言った「ユーラシア大陸」が正解だったね!と言ったら彼女も同じように気になって調べたみたいで、「え?でも見る本によって、大陸の考え方って違うみたいよ?だから先生のも必ずしも間違いじゃないかも?」なんてオトナっぽいことを言い…
心底オトナになったなぁと感動したのでありました(笑)

しばらくノルウェー話をしてレッスンをして、最後の最後、りーちゃんに言ったのと同じように「何が歌いたい?」と聞いたら、簡単じゃないヤツ。単純な歌はもう飽きた!と超生意気なことを言うのでゲラゲラ。

よ〜し、そこまで言うならとっておきの、歌いずらいやつをやってやろうじゃないの!ということで、「アンデスの祭り」という教科書に載っている、彼女にとってはまだ見ぬ曲をチョイス。

この曲は4段が全部違うメロディーで、しかも(コールユー)ブンゲン並に音程が上下して、完璧にはずさずに歌うのが意外とむずかしい曲です。

い〜い?初見で完璧に歌ってよ?2回明らかに音程をはずしたら、リピートね!またはずしたらもう一回リピート。
音程をはずし続けていた場合、レッスンは終わらないからね!!

と言ったら大喜びで「よ〜し!」とやる気満々です。

こういう遊びをすると、うちの生徒たちは俄然燃えるらしく、すっごく盛り上がります。

ピアノでミスタッチがあまりにも多いときにも「爆弾」というゲームをします。
い〜い?セーフは二回までだからね!と言って、弾き始めてもらい。
3回ミスタッチをしたら、手の上からわたしの手が落ちてきて、ストップというすっご〜く単純なゲームですが、これがなかなかに盛り上がります。

これをすると、ミスタッチだらけだったのが、あら不思議、突然間違えなくなる子。

爆弾が落ちるというのをなぜかやってもらいたがって、わざと間違える子(ダメじゃん、笑)

でも何度も爆弾が落ち続けると「来週もう一回」ということになるので、このゲームを始めると途端にみんな間違えなくなることが多いです。

要は間違えても平気というのは、練習不足もあるかもだけど、意外と癖になってるだけのことも多くって、ちょっとした緊張感を与えられれば、間違えなくても弾けるということなのだと思うのです。

こういうドキドキをはらんだゲームはみんな好きなので、適度に入れながら(わたしも)遊んでます。

ちなみにあいちゃん。
一度も音程をはずさずに、一発合格!そしてガッツポーズで帰ってゆきました(笑)
あっぱれ〜!!

そうそう。そういえば、ある生徒が先日、この曲、おかあさんが大好きなので、弾いてみたいんだけど、むずかしいかな?と持ってきたのが「ピアノマン」でした。
ちょっと弾いてみて!と言われて、初見で弾いたのですが、途中から感情が入りすぎてヤバイことになってしまいました(笑)

生徒の前なのに、なんだか脳裏にプラトニックがまざまざと浮かんできたのですよね。
そして、実在もしない「青年」とのさまざまな思い出が蘇り、なんだかちょっぴり泣きそうでした(笑)

たとえばもちろん8話のラストシーン、沙良さんと待ち合わせして。ピアノマンが流れたまさしくそのシーンとか。
たとえばもう先がないとわかっていて、それなのに、ひとりひとりに合った香りを調合しては、みんなに渡しに行くひとつひとつのシーンとか。
最後の防犯カメラの笑顔とか。

ひとりでそんなになにもかも背負って、そのまんま消えていくなんて…どんなにさみしかっただろう。どんなに哀しかっただろう。
野島さん的には、愛する人さえいれば死すらも怖くない…がテーマだったのかもしれないけど。

やっぱりそんな人生さみしいし、たとえ納得づくだったとしても、青年がそんな風にひとりで消えていったと思ったら…一年経ってもいまだに哀しい(涙)
なんだかとんでもなくせつなくて哀しくて、そして愛おしい青年の足跡がいろいろと浮かんでは消え。

音楽ってほんとに、いろいろな記憶を手繰り寄せて、まざまざと、今まさに起こっている感情のように見せてくれます。
そういうところがほんとに素敵なところでもあり、哀しくせつないときもあるけど。

やっぱり総じていいものだなぁと思います。

わたしも「ピアノマン」のいいアレンジの楽譜を探していたのですが、生徒が持っていたものが今まで見たなかで一番原曲に近い感じだったので、早速コピーさせてもらうことにしました。

この生徒にはちょっとむずかしい気もしますが、こういうのって結構がんばるとできちゃったりするから。
わたしももっと練習するから、一緒にがんばろう!!とはっぱをかけておきました。

生徒が帰ってから、ちょっとだけ弾いて「この曲は、ちょっとかっこよく弾けるようになりたいんだよなぁ!」…と独り言を言ったら、オットがいつの間にかそばにいて「うまくなったら、オレが歌ってやるよ!」と言いました。
いやいやいやいや。
「ノーサンキュー!!」
(と心の中で全力で言ったことはヒミツ、笑)