ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 2014.5 春の奈良 旅日記 5月18日 その3 薬師寺から西大寺方面へ

ひとつ前のプラトニックの感想にとってもたくさんの拍手をいただきました。
ここのところ、スターもいっぱいいただいてまして、いつも反響をくださるみなさま方に、本当にありがとうございます!とお伝えしたいです。
拍手コメントをいただいた、Cさ〜ん!ドラマについてはきっと同じように思ってらっしゃると思ってましたわん。
貴重なお昼休みにふぇるまーたのことも思い出して、わざわざ開いてくださったことがそもそもとってもうれしいです。
ええ、近々某所に伺いたいです。実は呼ばれてる気がしてました。むふふ。

そして、この日記の本題。
え?まだ続いてたんですか?と言われそうですけど、奈良旅記録の続きです。
ええ、細々とですが続くんです(笑)
くじけかけていたら、Hさまより拍手コメントをいただきました。もしや見えてました?
いつも本当に絶妙なタイミングで拍手コメントをいただいている気がします。
お会いしたことはありませんが、なんとなく勝手にふぇるまーたの周りにいてくださるファミリーのおひとりのような感覚でいて、いただいた拍手コメントを何度も読ませていただきました。
本当にいつもありがとうございます。
心からの感謝と共に、ゆるゆるっと続けます。
法華寺を出たわたしたち(オットとわたし)は、一路薬師寺に向って自転車のハンドルを切りました。
オットがグーグルせんせに尋ねたところ、大きな道に案内されたので、車の多い車道をひた走ったのですが、非常に暑い日ですでにくらくらしているわたしたち(笑)
ずいぶん走った気がしたあとに(実はそんなに走っていませんが、笑)尼ヶ辻という案内図が出てきて、ここが地元のお友達、R嬢のことを思い出して、オットにそのことを言ったら、自分の知り合いでもないくせに「ねえ、呼んだら?Rさん呼ぼうよ!ビール持って薬師寺に来ない?って聞いてみなよ!」とか言うので「はぁ?」っとゲラゲラ。
そもそも平日なんだからお仕事でしょ。しかもお寺にビール持って来て!とはなにごとじゃ(笑)せっかくの友情を壊す気?
そんなジョークを力なく飛ばしつつ、よたよたと自転車を薬師寺の駐輪場に車を停めました。
薬師寺に行ったのは久しぶりです。

一歩入ったらびっくりするほどたくさんの人。
そうなんです。今回の旅はまるっきり修学旅行シーズンに被ってしまったらしく、どこへ行っても中学生?高校生?の修学旅行、もしくはちびっこたちの遠足と行きあって、とてもにぎやかでした。

まずは日光、月光さま、そして薬師如来さまにご挨拶です。


今はこちらしか見れない西塔をじっくりと眺めました。


こちらは大講堂の中から撮った画像です。

そういえば、以前にショコラ嬢と行ったとき、宮大工の小川さんとすれ違ったことがありました。
画像では左側に映っている、あの東塔の覆屋(すっぽり修復中の東塔が入る覆い)の中にいらっしゃるのかしら?なんて思いつつ。

どうしてもこの景色をみると、思い出されるのがつよしさんの薬師寺ライブです。
こちら側からの景色ということは、多分つよしさんやバンドメンバーさんから見えていた景色に近いのかな。
薬師寺ライブは、特にDVDにもなった一回目のライブの時かな。あの日が神がかりなお天気で、お守りの雨合羽のことなんかも思い出し、いろいろと想い出深いですが…
またいつかあの場所、あの空の下で、体感できる日が来たらいいなぁと思いつつ。


わたしの頭の中は、平城宮跡からずっと、「空〜美しい我の空」がずっと流れていて、「ララ美我空〜♪桜の音楽 いくつもの 帰らない 青い詩なぞった」なんて思わず口ずさんでいたのが、ここへ来てライブをやったこの場所に立ったら突然「春涙」が出てきました。
ああ、この曲もまたライブで聴きたいです。

この曲の途中で日がだんだんに暮れてゆき、まるで演出の一部みたいに神がかりだったあの光景と歌声は、きっとこれからも折に触れて思い出すんだろうなぁと思います。

大講堂では、オットも何かに夢中になって見ているようだったので、わたしはふわふわといろんなことを想いながらしばし物思いにふけってました。

そして、大講堂を出たあとは、聖観世音菩薩像さまのところへ。
この方は日本屈指の美しいお姿の観音様として有名なのだそうですが、お顔はもちろん、日光月光さまと同じくプロポーション?が本当に美しくて、いつまで見ていても飽きるということがありません。
こういう丸みのあるシェイプの仏さまが大好きなのよね〜なんて思いながら、かなり長いことひたすらに眺めてました。
そういやこのお方のことをちょっとつよしさん風味と言っていた友人がいましたっけ。
奈良にあるものはなんでも「つよし」にしちゃうつよし脳(笑)
もちろんわたしもなんですけどね。


そして玄奘三蔵院伽藍へ。
ここに来たからには、平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」も見ないで帰るわけにはいきません。
それにしても、ここも見るのは何回目だろう。
何度来てもまた来たくなる場所なのですよね〜
まだ奈良や薬師寺にご縁ができるようになってそんなに経っているわけでもないのに、すっかりとお馴染みの場所になっている不思議。
また来たいなぁと切実に思いながら、薬師寺を後にしました。

自転車に乗るやいなや、売店を横目で見て「ああ、ビールも売ってる」と物欲しげな顔でオット。
ですが、ここはガン無視(笑)
どうせあとで飲むんだから、今はやめとけば〜と思ったわけですが、妻の無視っぷりに恐れをなしたのか、お水を買っておとなしく引き返してきました(笑)

ところがこれがよかったのか悪かったのか…
数時間後にはふたりして思いのほかガンガン飲み過ぎて、せっかくの奈良の夜だっていうのに、興福寺周りを和平と千秋のごとく、本人たち的には気分もよろしく!?ほろ酔いでへらへらしながらお散歩して、ホテルに着くやいなや寝てしまい、オンタイムで堂本兄弟が見れなかった残念な日になってしまったことはこのときはまだ知る由もありません(笑)
ああ、もったいないことをしました(笑)
今となっては、その時に撮った画像とかは残っているものの、何を話したんだか、話してなかったんだか、それすらもふたりともほとんど覚えてないという…ダメダメ夫婦なのでありました(笑)


薬師寺から唐招提寺への道は、とてもとても緑が美しかったです。
たくさん人が歩いていて、中でも外国からの観光客が意外と多いことに驚きました。
唐招提寺の前まで来たら、残念ながら門が閉まるところでした。ああ時間切れ。
いつかゆっくり訪れたいです。


代わりにこちらも閉店間際のおみやげ屋さんで、ちょっとだけ休憩しました。
そうしたら、こんな風にくたびれたのかふんぞりかえってくた〜っとなったせんとくんがいて、くすくす笑ってしまいました。
このお洋服はなんなのだ!
おもしろかったのでTwitterにあげたら、友人たちが口々に「天魔さん風味?」とか言うのがおもしろかったです。
ほらここでもまたつよし脳健在。
そういえばそういえばの白い服!!…つなぎ?じゃないのが残念だけど。


そこからは、わたしが大好きなサイクリングロードを通って西大寺に戻りました。
この道はあまりにも景色が美しくて、至福の時でした。
この画像でもなんとなく伝わると思うのですが、本当に美しいの。

しかし、前になり後ろになり走っているオットが
「どうして行きからこの道を行こうって言わなかったの!?」
「知ってるなら早く言えばよかったのに!」
「何も奈良まできて、こんなきれいな道があるのに、あんな広い道を行くことなかったよね〜っ」
といつまでもぶーぶー言うので辟易〜っ(笑)
だって法華寺からどの道をどう行けばここに出るのか、実はさっぱりわからなかったのです。

夕暮れ時だったこともあると思うのですが、空が広くて地面がたくさんあって、風が少しずつ涼しくなって、自転車で走っていて本当に気持ちがよかったです。
埼玉のわたしが住んでいるあたりもかなり平地が広がっているので、大地が広く見える方だと思うのですが、なんせ建物が立ちすぎてて、空も地面もあんまり印象に残りません。
さえぎるものがありすぎるのです。

この広々が多分この辺りの何よりの宝物だと思います。
このあたりに住んでいたら、犬の散歩も楽しいだろうなあなんて思いつつ。
でも、もしかして都があった頃の奈良はこうではなくて、日本中から人が集まって、今でいえば東京のようなところだったのかもしれません。
少し前に呼んだ「国銅」という本のことを強烈に思い出しました。奈良が舞台のお話です。
この本のこともちらっと触れようと思ったのですが、どうせなら3日目に東大寺にも行くので、そのあたりの記録の中であらためて触れようと思います。



西大寺駅に近づくにつれて見慣れた光景が広がり、さきほど通ってきた平城宮跡が遠くに見えました。
この見え方は…と思い出しました。shipの帰り道にライトアップされたのが見えた場所だ!!
うっわ〜なつかしい。

しばし遠い目になって見入ってしまいました。

いっぱい立っていた係員さんが、ちょっとでも誰かがしゃべろうものなら飛んで来られるので、ものすご〜く大人数が行列を作って歩いているのに、静かに、ひたすら静かに、誰も口をきかないまま駅に向かって歩いていたあの想い出がよみがえりました。

近隣の迷惑になっちゃいけないし、結果的にはしゃべらないことで音楽がひたすら反芻されて、すご〜く余韻に浸れる素敵な空間に浮かび上がる平城宮跡
この時はまだ日が暮れていなかったので、シルエットじゃなくて、はっきりくっきり建物が見えて、すごくしあわせな気持ちになりました。

このあとでガトードボアさんに寄って、いそいそとケーキを買い、自転車を返していよいよ近鉄奈良駅へ。
宿へと向かうのですが、そこは次にしようと思います。