ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ゆめみるハワイ

ザテレビジョ〜ン♪を買ってきました。
カウコンの未公開部分面白いなぁ。年をまたいでややしばらくの後、ツイッターで見ていたら、カウコンに入った別のグループファンの方々が、口々に「KinKiっておもしろ〜い。お笑い芸人みたいなんだね〜かっこわらい〜とか言っていて???どこが?と思っていたのですが、この記事を読んでポイントがわかりました(笑)
KinKiの方のライブのページもあって、12ページ、超オトコマエでクラクラするくらいのつよしさんと、珍しくにっこにこで写真に写るコウイチさん。ふたりともすっごくいいお顔なんですけど。ここだけでも買った価値があったというものです。むふふ。
いえいえテレビ誌ですから・・・もちろん新ドラマ情報なんかもチェックしたいです。
さて。
このエントリーは本です。
今年こそはたくさん本を読んで、本エントリーを充実させたいです。
最近めんどくさくて読みやすい本しか読んでいない気がするので、今年は一見ちょっとむずかしいものにも臆せずトライしたいし、必ずしも興味があるものじゃない本にもチャレンジしたいです。
さて。
最近図書館へ行く機会がありました。読みたいと思っていた本を探していたのですが、それらはなく・・・代わりに独身の頃ガガーっとはまって、しばらくお休みして、また最近はまり始めた「よしもとばななさん」の本を2冊読みました。
その中の一冊がこれ「ゆめみるハワイ」です。

ゆめみるハワイ

ゆめみるハワイ

amazonのページの本の紹介のところには、こんなことが書いてあります。

ハワイへのオマージュ、フラのある生活、息子さんとの微笑ましいやりとり、よしもとばななさんの日常がいっぱいつまった、あったかくてときどき切ないエッセイ。
出版社からのコメント
MISS2010年1月号から2011年12月号まで巻頭連載された大人気エッセイを書籍化。
エッセイに合わせて撮り下ろされた、気持ちよいそしてスピリチュアルなパワーを感じる
ハワイの写真とともに、よしもとばななさんの日常を垣間見る素敵なエッセイ
内容(「BOOK」データベースより)
よしもとばなな、ハワイに恋するエッセイ集。

この本はひとつひとつはそう長くないエッセイとハワイの写真から成り立っていて、エッセイはもちろんばななさん。そして写真はばななさんのお友達、潮千穂さんが手がけていらっしゃいます。
文章を読む前にパラパラとめくった時、ちほさんの写真がハワイの典型的な青い海と抜けるような青い空のそれではなくて、曇り空だったり、薄暮だったり、トワイライトだったり、夜空だったり・・・典型的なハワイらしさとは違う、少し変わった景色を捉えたものが多いことに気づき、強烈に惹きつけられました。
ハワイの花の写真やいかにも観光地然とした海辺の写真もあったけど、全体に普段着なハワイという感じ。
それは多分ちほさんが実際にハワイに住んで生活していた人だから・・・というのが大きいのではないかと思います。
外から来た人が表面的に撮った写真ではぜんぜんなくて、ハワイってこうだよね・・・な写真じゃなくて、そんなところがすごくいいなあと思いました。
そしてもちろんばななさんの旅の中の日常や、同じ景色を見ても一味違う彼女の目のつけ所、彼女がずっと習っているフラの話やフラで出会った人たちのこと、心の中の話などもとても興味深く読みました。
写真といえば、この本の中の写真には虹の写真がいくつかあって、そこにもたいそう心惹かれました。
そして最も心に残った一文をちょっとだけ引用させてもらっておきます。
これはばななさんが、フラの先生のおひとり、マヘアラニさんのことについて書かれた文章です。
この方は見た目がバービー人形みたいな派手で美しい顔とスタイルをしていて、さらに稀にみる運動神経とフラの才能にも恵まれています。
なので、誰よりも早く異例の出世をされた方です。
その美しさゆえに恐ろしい目にもあっているし、たとえば(女を武器にしたとか?)変な疑惑を掛けられたりもしているのだけれども、ご本人は誰よりも努力家で、そのことを知っているばななさんは先生をとても尊敬しているのです。
ばななさんは、この方の真価が正当に評価されていないと思っていて、とっても心を痛めているのです。そしてこの一文。

なんて誤解さえやすい人なんだ、と思った。いつでも人の百倍くらいやってるのに、なにをしてもなんてことなくクリアして遊んでるみたいに見えちゃうんだ。
でも神様は見てる、お月様も虹もみんな見てる、それからこうやって静かにちゃんと見ている人がたくさんいる。だからいつまでも輝いて、と心の中でそっとお祈りをした。

わかるなぁ・・・とても。
まさしく「こんな人知ってる!」と思ったのでした。その人にもこの文章を捧げたいです。誰とは言わないけど・・・誰のことを言ってるか丸分かりかもしれないけど。えへへ。
特にフラに関わる人の描写は、素敵なのがたくさんあって、ばななさんの人を見る目の鋭さとやさしさをたくさん感じました。
そしてフラの哲学みたいなものにもとっても興味が湧きました。
そういえばちょっと前に友達からこの考え方おもしろくて自分が楽になれるよ!と教えてもらったオポノポノもハワイ発ですよね。
たとえばヨガ、たとえば太極拳、たとえば柔道なんかにも独特の哲学があると思うのですが、フラにもそういうのがあるみたいで、昨日本を返すついでに、またフラを絡めてハワイの古来からのものの考え方、教え・・・的な話がいっぱい載っている本を借りてきてしまいました。
スポーツの・・・というより、どちらかと言えば、アーリーアメリカンのそれとか、アポリジニやマオリ族の伝統的な考え方、先人の知恵について書かれた本に近い感じなのかな?
これもまた戻ることが未来的な目からウロコの発想もありそうで、読むのが楽しみです。
おっとまた話がそれちゃった(笑)
この本の話に戻して・・・
文中に出てくる「ハワイはまるで天国みたいですよね。」という言葉に対して、誰が誰に言ったのだか忘れてしまいましたが「いいえ、天国の方がちょっとハワイに似ているのです。」と言う会話。
なるほど〜そうかも・・・って妙に納得して、とても心に残りました。
いえいえ、なんの根拠もないのですけれども。
わたしは2回だけハワイに行ったことがあって、2回目は子育て真っ盛り、アネが5歳の誕生日より少し前、オトートが2歳になる直前でした。
(2歳から飛行機の運賃がかかるというものすごくセコイ理由で無理やりその年の夏休みに行ったのです、笑)
その時はあまりにも日々に疲れていて、心がぎりぎりだったのですが、どういういきさつだったか、ムリヤリどうしても・・・とオーシャンビューの部屋を選び、毎朝毎夕、ホテルのラナイから海を眺めているだけでものすご〜く元気になったことを思い出します。
その後南国で暮らすことになって、アジアの島々へもいっぱい行ったけど、あのハワイがなければ、バリやプーケットもなかったかもしれない?・・・くらい、わたし的には大事な大事なターニングポイントだったような気がします。
海でのバカンス方向に家族を引っぱり込もうとしていたサーフィン大好きのオットにしたら、ひっじょーに好都合な成り行きだったと思うけど(笑)
当時、すべてを忘れてただただ毎日浜辺に出勤して(笑)海を見ながら感じながら過ごしたハワイの数日間は宝物のような時間でした。
あの時はまだ子どもたちが小さかったので、ハワイを感じただけで、特にどこへも動かなかったし、ハワイについても細かいことは何も知らなかったけど、いつかまた彼の地を訪ねるきっかけができるといいなあと心から思いつつ、わたしの心の中のハワイをもうちょっと育てたいなあと思いました。