ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 平安結祈ブルーレイ 「水音ときみが楽譜!」

なんでインドなんだ!オット!!
平安結祈のブルーレイがやってきました。

火曜日はせっかくフラゲしたのに夜のレッスンの関係で見始めるのが遅くなっちゃったので・・・特典映像のTsuyoshi × NARA × TsuTsumiだけを見ました。
堤監督とつよしさんが奈良を旅している映像です。
続きを読むからは若干のネタバレです。
まだDVD、及びブルーレイは発売直後なので、なるべく踏み込み過ぎないようには気をつけてはいますが(笑)この特典映像がどんな風になってるのか、完全にフレッシュな気持ちでご覧になりたい方はまだ読まないでくださいね。ご自分もご覧になってから、あらためていらしていただけたらと思います。
見始めてすぐ、最初の方の映像で常にバックで聴こえているのが天川のせせらぎの音!!
この音を聞いた瞬間に「ああ、この音がどうしても聞きたかったんだった!!」とものすご〜く思いました。
瞬間、春の旅行の時に行った洞川温泉に、そして天川神社に・・・家に居ながらにして(コウイチさんみたいに、笑)離魂して行けたような気さえしました。
天川村の朝の空気、そぞろ歩きの間に間に聞いたせせらぎの音。ごろごろ水。
ああ、また行きたいなぁ。天川。
この感覚を共有できるのは・・・圧倒的に一緒に旅をしたオットなはずなので、ぜひぜひ一緒に見たくてうずうずしているわけですが・・・肝心な時にインド出張中だという・・・残念!
もちろんせせらぎの音だけじゃなくて、この特典映像の旅そのものが、そしてつよしさんの素の表情が、堤監督とのやりとりのすべてがものすごくお宝です。
本編を見る前に特典映像だけで「もう元は取った!」という気持ちになりましたのことよ。
オットが帰ってきて一息ついたら、絶対にこれを見せなければ!
この旅の記録は、おまけにしておくのはもったいないくらい長いです。
何より世代が違う堤監督とつよしさんがじっくりと突き詰めて話をしているのが素晴らしいと思います。
日頃から思っていること、同じものを見てお互いが思ったことをまったり言い合ったりしながら、時に笑いも交えてのんびりフィルムが進んで行くのですが、ずいぶん前、つよしさんがまだ少年だったころに、濃厚に、そしてとことん過酷にひとつの作品に共に関わった彼らが、ずいぶん長い時を経てまた久しぶりにお仕事のタッグを組んで、共に仕事をし、共に旅をしているのです。
この事実だけでもドラマチックだなぁ・・・と思います。
あの頃いたいけな硝子の少年だったつよしさんはすっかり確固たる自分を持った青年になっているし、堤監督はたくさんの作品で評価を得た今も尚、更にたくさんの新しい作品を生み、より円熟味を増しています。
それぞれに別の場所で人生経験を重ねた彼らが久々に交わす会話の数々はどこか親子のそれのようでもあり。戦友のそれのようでもあり。年齢に関係なく普通の気を許した友達同志のようでもあり・・・とてもおもしろかったです。
映画平安結祈の本編の中で放映された対談では、どちらかと言うと堤監督は聞き役で、つよしさんが一生懸命語っている印象でしたが、この旅の記録では監督がナレーションをしていることもあって、監督の思いがより伝わってきます。
監督のお父さまが実は能楽師だったそうですが、そんな監督が能楽堂を持つ芸能の神様、天川神社を訪れ、その中で語っている映像には偶然じゃないものを感じます。
いつかつよしさんがスティーヴさんに天川神社とのご縁をつないでもらったように、今度は監督とのご縁をつよしさんがつないでいるという、まさしく「縁ドリケリー☆縁ドリケリー」な一面にもぐっときたりもしました(笑)
ブログを拝見していると、堤監督という方はこれだけ忙しく複数のお仕事に関わっていながら、一方で寸暇を惜しんで学校にも通い、レポートを提出されたりもし、まだまだ新しいことを学んだり、お仕事の間に間にも空の写真をせっせと撮ってブログに載せたり、とても精力的に自分の人生をさらに充実させようとしてらっしゃるように見えます。わたしのアンテナにはずいぶん前からずっと監督のブログも入っているのですが、つよしさんやコウイチさんとの関わりがある時ない時に関係なく、よく読みに行かせていただいてます。
そんな堤監督がこの特典映像の中で、圧倒的に年下のつよしさんを相手に決して年上目線でもなく、監督目線でもなく、つよしさんと一人の人と人として、じっくりと話をしているのがとっても印象的でした。
つよしさんもまた、もともと年上とか年下とか、芸能人とか一般人とか、そういう目線でモノを見たりはしない人ですが、映像の中のつよしさんは、今回さらにリラックスしているように見えるし、表情もとても豊かで自然体です。
多分堤監督のファンという方が見てもとても興味深い映像になっていると思います。
監督ファンの方にもオススメです!ちなみにDVDもブルーレイも中身は同じです。
映像全編を通して最も印象に残った話は堤さんからつよしさんに投げられた「きみが楽譜」という言葉。
とても興味深かったので、書きたいことがいっぱいあるのですが、今の時点ではキーワードどして書いておこう。
詳しく書き過ぎるとこれから見る方の邪魔になりそうな気がするので、もうちょっとしてから細部には触れたいです。
それから一瞬ですがふたりの口から「役者」という話が出て、心躍りました。
なんとなくですが・・・いつかふたりが演技という土俵でまたタッグを組む瞬間が遠からずあるような気がしてなりません。
そうだといいなぁ・・・と希望をこめて書いておこう。
話の間に間に、春オットと歩いたばかりの景色がたくさん出てきました。
生々しい水害の爪痕に呆然と立ち尽くす二人の姿も、お互いに実は高所恐怖症なんだと言い合いながら吊り橋を歩く姿も・・・あの平安神宮直後の天川を生々しく映し出していて、堤監督とつよしさんにとってはこの中止になった原因の台風の爪痕を辿り、つよしさんのふるさと奈良をふたりで感じる旅も含めての「平安結祈」なんだろうなあと思いました。
一方で後半の今井町の旅に関しては、ここで堤監督と見たもの、話したことの中で、後にアルバムのヒントにもなったんじゃないかな?なんて思う部分もあり。(天川でのお話の部分にもありましたけど。)
もうちょっとしてみんながほぼ中身を見終わった頃に、この特典映像の中身について、じっくり思ったことを書きたいです。
そうやって誰かと話したり何か経験したり、人との出会いで化学反応が起きたりしたこと、それらひとつひとつがつよしさんの心を豊かにし、また新しい世界観、新しい作品へとつながっていくのだろうなあと思いました。
その過程がちょっとだけ垣間見れた気がしてうれしかったです。
さて。
今日明日も夜にもレッスンがあるので、ライブ本編も見るのは週末かな。
できれば途中で途切れたりせず一気に全部見たいので、それを楽しみにあと二日、がんばろうと思います。