ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

日々のこと

ここのところ、毎朝庭に出るのが楽しみになっています。
というのも一度全部切り詰めたサフィニアがまた満開になっているのです。

こんな鉢が6個あります。
その他にひまわりも続々咲いてきてこんな感じ。

こちらはなぜか背が高くなりすぎ。下からかなり見上げなくてはなりません。
中2階のキッチンの窓まで届きそうな勢いです。
エアコンの室外機の更に向こう側にもたくさんひまわりが植えてあって、今日はひまわりに小さなかまきりが止まってました。
この他に前に画像を載せた黄色い薔薇があって、日々草プランターが3つあって、さらにグラジオラスが咲いたかと思ったら月下美人が咲いたり、ブルーベリーがいっぱい実をつけていたり。
…とはいえ、これらは毎年のこと。特に今年が特別というわけでもないのです。
にもかかわらずここのところ、しょっちゅう庭に出て花をいじっているのは、オットに言わせると
いとうせいこう氏のベランダー本にかなり影響を受けたから」ということらしいです(笑)
「今まで誰の言葉も響かなかったのに(わたしのまわりには父やらオットやら園芸好きがいっぱい!)せいこう氏の言葉は響いたんだろうね〜」と感慨深げにオット。えへへ、そうかもそうかも(笑)
我が家の朝はネコたちのえさを待つ鳴き声や、階下からのバロンの「早く起きて!待ってるよ!」なパタパタ走る音から始まります。

こんな風に今朝は揃い踏みでした(笑)
こうやって日々何かを発信してくる動物の訴えに耳を傾けるのが楽しみなように、庭に出て、我が家の草木が今何を求め、してもらいたがってるのかしら?と考えて回るのが最近とても楽しいです。
さて、先週の日曜日はオトートの二十歳の誕生日でした。
我が家では子どもたちの誕生日とクリスマスだけは手作りで必ずケーキを作ることになっています。
もちろん何のケーキを作るかはその日誕生日の人のリクエストが最優先です。
オトートはいつも生クリームとフルーツのケーキを食べたがるので、今回もまた生クリーム仕立てで黄桃と白桃のケーキにしました。
今年は二十歳だしちょっと奮発してロウソクと一緒に上に飾るチョコと飾りも買ったら、なんだか幼稚園児のケーキみたいになっちゃった(笑)
これじゃあんまりかわいすぎる…ということでチョコでちょっとオトナっぽくデコってくれたアネが、ついでに両さん風味にしよう…と眉毛と口を書いたら更にスゴイことになっちゃって笑える代物に(笑)
でも味はなかなかでした。


気がついたらオトートも二十歳です。成人です。
今日は早速県知事選挙の日がやってきて、初めて家族4人、みんなで歩いて選挙に行きました。
彼には生まれながらにとんだ荷物を背負わせてしまい、ここまでの道のりは決してなだらかではありませんでしたが、ありがたいことに心身ともに健康に今日まで育ってくれました。
インフルエンザ以外はほとんど病気をしたこともないし、高校も大学もほぼ2時間通学ですが、文句ひとつ言わず、無遅刻無欠席で淡々と通学しています。
見かけよりもずっと図太くたくましく、ちゃっかり要領のいい末っ子気質も多分に含み、強い心を持ってまっすぐ歩いているその姿はまぶしいです。
サークルではキンコンカンという楽器(ハンドベルの親戚みたいなヤツ)をやっていて、仲間と老ホームや幼稚園、施設などで演奏活動をしています。
相変わらず不器用だし、何もかも健康な人と同じというわけにはいかないし、彼の持つ遺伝病は治療法がやっと見えてきた…とはいえ、まだまだ治験の段階だし、誰もが治療を受けられる状況というわけでもありません。
それでもできることを精いっぱいやり、福祉の仕事をしたいと言い、更にアニメや音楽やプロ野球観戦など趣味の世界でもあちこちに触手を広げ、日々を精いっぱい楽しんでいる姿を見ていると、本当に神さまにありがとうございました…と感謝したい気持ちになります。
小学校一年生の時に、筋ジストロフィー症という病気の告知を受けなければ、子どもたちにもっと様々なことを求めていたかもしれませんが、早い時期に病気がわかったおかげで、それからの彼の毎日は、そして娘の毎日も…足し算で考えられるようになりました。
一日一日が家族の笑顔とともに過ぎて行くことが本当に心からありがたいことだと思えるようになりました。
もうみんな大人になったんだから、別に親の仕事はないでしょう?と言われることもありますが、我が家はそういう家ではないみたい。
愚痴をいっぱい聞かされてうっとおしいと思うことも、同じテレビ番組を見て大盛り上がりになることも、誰かの不機嫌が伝染して全員がなんとなく殺伐とすることもありますが、きっとこれからも、こうやってぶつかったりくっついたりしながら、にぎやかにやっていくのだと思います。
今日8月下旬の家族旅行を予約してきました。
昨年オットとふたりで行った仙台に、今年は家族で行くことになりました。
わたしたちが昨年見た景色を子どもたちとも分かち合いたいし、震災のこと、これからの日本のこと、みんなでいろいろ感じて帰ってきたいと思っています。