ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良 漫遊記 4月9日編 その1

 この漫遊記を先にするか、赤坂から行くか迷ったのですが、時系列でこっちから。
 折しも今日は大切な友人のひとりが、奈良にひとり旅に行っているはずなのですが、あちらのお天気はどうなのかしら?!Kさ〜ん!楽しんできてね!
 関東は今日は本降りです。雨音が規則正しくリズムを刻んでいて、Funky!?…というよりは、ショパンの響き…に近いような静かで穏やかな気持ちで雨音を聞いてます。いろんなことがあったからね〜今週は(笑)
 そんなことを言ってるくせにBGMは剛紫さんです。大いなる矛盾(笑)
 さて、ここからはレイン名物ピンボケ写真とともにどうぞお楽しみください。一部画像はお友達のさと嬢やらshi:ちゃんにお借りしました。いつもありがとう。

 まずは、この画像。これは行きの4月9日新幹線の中から撮った富士山です。はっきりくっきり見えました。
 それまで静かに座っていたのに、突然お互い申し合わせたように画像を撮ろうと必死になったのですが、窓ごしに撮るのはとってもむずかしくてあたふたあたふた。
 ショコラ嬢とわたしの普段の会話はいわゆるマシンガントークではなくて、そろって沈黙していてもさほど気にならない、とても心地よい不思議な友達です。
 時々びっくりするほど饒舌になることもありますが、普段はさほどでもありません。何かを見て思ったことを、まだ口に出す前に相手が言っちゃったりして「うそっ!同じこと考えてた!」とびっくりすることが多々あるのも不思議ですがおもしろいです(笑)
京都駅で新幹線から近鉄に乗り換えて、近鉄奈良駅に到着して、「正直しんどい」のロケスタート地で昨年と同じくさと嬢、shi:ちゃん、とっかーたさんと合流しようとしていたわけですが、実は今回はこの方も。hana*hanaのことりさんです。
 本当は別々にお会いする予定だったのですが、諸事情あってみなさんご一緒にということになりました。どなたとも絶対にお会いしたかったのです。せっかく奈良まで来たのですから。
 それでもこちらの事情でお互い気詰まりなことになったら申し訳ないと少し心配していたのですが、そこはみなさんつよしさんファンで、KinKiさんファンなので全然大丈夫。初対面の皆さんもあっという間に共通の話題で盛り上がって、笑いの絶えないとても楽しい一日になりました。
 さて、全員顔を合わせてから最初に行った場所が「奈良ホテル」です。
 まだチェックインにはかなり時間があったのですが、とりあえず荷物だけでも預かってもらおうと思ったのです。  
 このホテルは皆さんご存じのとおり先日「正直しんどい」で西野くんとつよしさんが泊まられた場所で、ホテルの外もとってもキレイなので、とりあえずみんなに奈良ホテルまでつきあってもらいました。
 最初に荷物を預けてもらった番号札がミラクルで、全員でのぞきこんで「おぉ〜っ!!」となりました。

 この奈良ホテルに泊まるのは3回目です。もちろん5万円の部屋ではなくて、新幹線往復も入っているのに、5万円には全然届かないリーズナブルなツアー料金です(笑)
 そもそも最初に泊まったとき、とても魅せられてしまいました。
 たとえば建物は古いけれど手入れが行き届いていて清潔で、入口を出入りする時に、重い扉を人の手で開け閉めするのも好印象です。若いスタッフさんも年配の方も、何かを尋ねると相手を選ばず等しくていねいに落ち着いたトーンで答えてくださったり。
 部屋に案内してもらう際も、一緒に階段を上って、長い廊下をゆっくり歩いて部屋まで連れていってくれます。
 部屋は天井が高くて広々としているし、古いけれども気持ち良く磨かれた照明や窓の数々はとっても落ち着きます。
 きっともっと新しくて現代的なスタイルで、かゆいところに手が届く、パソコン設備などもあるホテルはいくらでもあるのかもしれませんが、あえて伝統的なスタイルを守っているところにとっても惹かれてしまいました。
 ホテルの敷地内もとても桜がキレイでした。
 
みんなでひとしきり奈良ホテルの敷地内を散策したのですが、このホテルに桜の季節に訪れることができたなんて、本当にうれしかったです。
 それから次は敷地内を横切って「ならまち」へ。
 実はわたしたち、過去2回奈良に来ているのに、今までならまちは行ったことがありませんでした。どうしても興福寺東大寺奈良公園方面へと足が向いてしまっていたのでした。
 ホテルからならまちは意外と近くて、びっくり。道を歩いていたらしだれ桜の枝が水路に垂れていて、とてもきれいでした。

 小さな路地を入ったら、格子戸がある白壁の古い街並みが現れました。民家に混ざって、お店もぽつんぽつんと結構あるのですが、どこも小じんまりしていて風情があります。
 「寧楽湯」というひなびた感じの素敵な風情のお風呂屋さんがあって「ならゆ」って読むのかなぁなんて思いながら通り過ぎようとしたら、いかにもこういうのが好きそうなとっかーたさんがやっぱり立ち止って写真を撮っていて「らしいなぁ」と思ったり(笑)
 雑貨のお店や布屋さん、お茶のお店などいろいろなお店の前を通り過ぎながら行くと、まだ10時半過ぎなのに、先の方にすでに長い行列が。なんだろう!?と思っていたら、やっぱり!!わたしたちも目指していた「カナカナ」さんでした。看板もとっても風情があってお店の雰囲気にぴったりでした。

 開店までまだ数十分はあったのですが、どれだけの人数がいっぺんに入れるのかさっぱりわからず、とりあえず行列に並んでおしゃべりをしながら待ってみました。わたしたちの後からも絶対にファンだという人が次々に列を作り、あっという間に恐ろしく長蛇の列になってびっくり。恐るべし、しんどい効果!恐るべしつよしファン(アンタもね、笑)
 お店が開いて最初の人たちが座って行ったのですが、わたしたちはぎりぎりアウト。とりあえず誰かが食べ終わらないと入れないことがわかったので、予約だけ残して先に春鹿さんへ。
 
 ここでは400円を払ってで試飲をお願いすると、鹿が底に彫られているお猪口がもらえるというので、さっそく試飲を申し込みました。
 画像右はそのお猪口で、実は翌日再度行ってグリーンのを買い足しました。どうせならオットとふたり分買ってふたりで晩酌をするときに使おうと思ったのです。
 ちなみにお酒の方は、5種類試飲できて、わたしは最初に飲んだ「超辛口」がすっきりとした辛口でとっても気に入りました。
 後へ行くほど芳醇な香りと濃厚な味になっていって、甘味も増していった気がしたのですが、おねえさんに聞いたところ、順番にはちゃんと意味があって、最初に濃厚すぎる味や香りのものを飲んでしまうと後の味がわかりにくくなるんだそうです。なるほろ〜。
 最後に奈良漬けをご馳走になったのですが、瓜の奈良漬けもきゅうりの奈良漬けもおいしかったです。試飲の中に「ときめき」はなかったですが、やっぱりみんなが買っていたのはこのお酒。わたしは翌朝「ときめき」のストラップ(250円)も買って得意げにつけているのですが、友達に見せると「事情を知らなきゃただの飲んべ印にしか見えない!」と言われました。そりゃそうだ(笑)
 試飲といってもほんのちょっとなので、気持ちよく歩いて「カナカナ」さんに戻ったのですが、友人の中に千鳥足の子が一名いて、ふ〜わりふ〜わり、とっても気持ちよさそうに歩いてました。どうやらほろ酔いらしいです(笑)ふと気づけばまだ午前中なのでした(笑)
 さて、かなかなに戻って席に着いたら、わたしの場所は古いオルガンの後ろでした。ああ、あのオルガンはどんな音がするのかしら!?と興味津々です(笑)
 テーブルは畳敷きになっていて、囲んで座るとみんなで誰かのおうちにお呼ばれしているみたい。とってもアットホームな雰囲気です。
 トイレに向かう通路には絵本とかたくさん置いてあって、とってもやさしい雰囲気のお店でした。
 席ではさっそくおみやげの交換会となりました。
 
画像はその中の一部を、shi:ちゃんがみんなを代表して撮ってくれたものです。
 春鹿さんの手ぬぐいと、鹿スタンプと鹿キューピー、そしてことりさんにいただいた、ぜいたく豆本舗さんの「かざらないおやつ」(後で調べたらこのおやつは「福ダルマ アネス」と言うのですね!)です。
 この「かざらないおやつ」の中身はこんな風にひとつひとつ顔が違っていて、みんなどこかしら「つよしさん」っぽいといってみんなで大喜び。
 そういえば眉がしっかり濃いのとか、お目目がぱっちりのとか、どの子もとってもかわいいです(笑)おなかに「福」って書いてあるのもナイス。
 大事にしすぎてしまって食べられなくなってしまったら悲しいので、数日前に袋を開けたのですが、マイルドな甘さの、結構カリっとした和風クッキーという感じ。やさしいやさしい味がしました。三条通りにもお店があるみたいなので、次回奈良に行ったらぜひぜひおみやげにしたいです。ことりさん、教えてくださってありがとうございました。
 これらの写真を撮りながら、shi:ちゃんとさとさんがおやつを前に即興コント?!(笑)を始めたりして、みんなでゲラゲラ笑いながらとても楽しい時間を過ごしました。
 そもそもこのメンバーで動くのは初めてだし、姫路から、東京と埼玉から、大阪から集まった日頃の生活にほとんど接点がないわたしたちなのに、共通の話題にはこと欠きません。あっという間にうちとけて楽しく過ごせて本当にしあわせな時間でした。
 ちなみにメニューを見てみんなで頼んだのはこれです。「カナカナごはん」です。
 
このごはんはお野菜や煮物が多くてヘルシーで、とってもおいしかったです。多分女性ならみんな好きなのではないかしら?!ちょうど最近ヘルシー指向だったのでとてもうれしい。
 わたしが特に好きだったおかずは里いもの煮たもの。ゴマがかかっていてそれはそれは美味でした。
 薄味だしヘルシーだったので、当然のように続いてデザートへ。わたしはつよしさんも正直しんどいで食された「スイートマロンケーキ」を食べたのですが、濃厚で思ったほど甘すぎず絶品でした。

 チーズケーキやフォンダンショコラを食べた友人もいて、みんなでひと口ずつ交換しながら食べたのですが、どれも濃厚でしっかりと味がついてました。
 というわけで、旅の記録第一弾はとりあえずカナカナさんまでで終了です。