ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「約束」

 フラゲしてからほぼ1週間。ずいぶん聞き倒したので(笑)感想を書いてみます。
 歌番組も今回はMステが2回もあったし、久しぶりのうたばんもあったし、堂本兄弟でも長めにきちっと演奏部分を入れてくれたし、おまけにMステの一回は3時間KinKi見放題スペシャルだったし(違います! 笑)すっごくお得感がありました。
 最後のHEY×3もなんだかんだで1時間中映っていたし(笑)芸人さんの歌を聞いたり、他のゲストさんのトークを楽しそうに聞いていたり、全編とっても楽しそうでした。 
 蛇足ですが、うたばんのセットが不思議で、あのコンセプトは何なんだろう!?と何度見ても思います。
 あの板みたいな幅の狭い段違いのセットが妙に気になりました。もしかしてマリオみたいにいつかどっちかがどっちかへぴょんと飛び移るのかと思ってましたが、もちろんそんなこともなく(笑)あのままでした。
 あれはどういうことを意図したセットなのでしょう!?不思議すぎてかえって印象に残りました。
 そうそう。「うたばん」ではいずこかのライブ映像が流れてドキドキしたり。「これは〜!?」と期待が高まります。
 お友達のとっかーたさんがちょっと前のブログでリリースについてすっごい「名言」を生んでいらっしゃいます。この日のブログです。とっかーたさん勝手にリンクしちゃってすみませぬ。あまりにも名言だったもので。わたしも合い言葉にさせていただく所存でございます(笑)
 歌はMステは2回ともとってもよかったですが、意外と何度もリピートしたのは堂本兄弟バージョンで、バンドネオンの小松氏が入っていたのも大きな要因かもですが、歌も演奏も印象的でした。
 今回の「約束」はどの番組で聞いても歌声がとっても安定していて、これはライブですでに何度か披露した効果なのかもですし、この曲が彼ら自身の声質や音域にとっても合っているのかもしれません。特に「約束」はコウイチさんの声質にかなり合っている曲なんじゃないかと思いました。
 それにしても、このむずかしい曲をこんなに安定して歌えるなんてすごいなあと思いながら見てました。そういえば、何年か前までは生放送だと思うとファンもドキドキして朝からそわそわなんてことがありましたが、いつの間にか安心してオンタイムを迎えるようになっているし(笑)
 なんていっても生放送であっても安定感が抜群です!すごいです。
 引きこまれるようにつよしさんの表情や声を出している時の顔を見ていたら、穏やかに歌の世界に入り込んでいるのが伺われるのに、実は一方で自在に声をコントロールして、難易度の高い表現をさらっとしている気がして、すごっ!!とただただ驚嘆して釘付けでした。あんな顔してあんな表現をされたら…惹きつけられずにはいられないっていうものです…はぁ。
 さて、話をCDに戻して感想を書いていきます。
 ちょっと前にhana*hanaことりさんトラックバックをいただいたので、ヘタくそではありますが、ちょっと真面目に考えて曲について、感想を書いてみようかなあと思います。ただの感想ですので、あまり真剣すぎるスタンスでは読まないようにお願いします(笑)まじめには書きましたけど(笑)
 というわけで例によってここからまだまだ長いので、余力がある方のみ、続きを読むからどうぞ。
 初回、通常合わせて4曲を聞いてみると、前にも触れたようにどの曲もバラードですが、全部テイストが違います。共通するコンセプトは「別れ」ですが、歌い方も様々でバラエティーに富んでいて、とってもおもしろかったです。
 「約束」は全部の曲を通して聴いてみると、やっぱりシングルはこれ!と納得の1曲です。
 拍子については以前にも触れましたが、やっぱり8分の6拍子です。
 1小節が8分音符(♪)6こ「23 56」(数字の大きいほど強い拍です。)で構成されていて、まん中を境目にして大きく2拍子で取ります。3拍子と間違えられたのは、音符のそれぞれの固まりが3こひと組だからだと思いますが、新しい雑誌ではちゃんと8分の6拍子として触れられています。
 そもそも8分の6拍子の音楽は、コウイチさんもTVガイドで言っているように前のめりに、必死で歌うと心地良さが失われてしまいます。
 軽〜くたゆとうように、行きつ戻りつ揺れながら演奏されたり歌われたりしますが、堂本兄弟の演奏を見返して見ると、建さんもKinKiさんたちも左右に揺れているのがよくわかります。
 ふたりともさらっと気持ちを秘めつつ歌っているので、聞いていてとても心地いいしドキドキします。
 この曲の披露のときはいつも黒のスーツで、おふたりの美青年っぷりが際立っていましたが、曲のイメージとして、こんなに男の子が女性の裏切りに薄々気がつきながら、張り裂けそうな思いを秘めて暮らしているんだと想像すると非常に萌え〜です(笑)
 ドラマの世界でもヒロインをがっちり掴むヒーローと同じくらい、美しく報われない2番手の男の子が出てきます。たとえば花君における斗真くん、花団における小栗くん…とかね。わたしはそんなイメージで「約束」の中の男性を想像しています。
 歌詞は鮮やかに光景が浮かぶし、ドラマチックで映画のワンシーンみたい。これまでのKinKiの曲と比べても詩の内容がかなり具体的で、そのままが一枚の絵画みたいです。
 光景が、事実がさらっと歌われていて、聞いているわたしは共感というよりも「彼」の気持ちに自然と寄りそってしまうような、そんな感じがします。
 歌としてはふたりで短くフレーズをつなぐところも好きだし、サビの結構長いユニゾン部分もとっても好きです。ブレスがぴったり合っているし、声はちゃんとふたり分聞こえるのに本当にうまく溶け合っていて、11年目のキャリアというものを感じます。
 雑誌「SONGS」の中でコウイチさんはインタビュアーに「ふたりの声が自然に溶け合っているのが、すごいなって思います。」と言われたのに対して

不思議でしょ(笑)? でも2人の声は合わさるんですよ。声の周波数的に、重ねた時に混ざりあう。それはKinKi Kidsの特徴だと思います。

といい、つよしさんが

この前も制作の人と話していたんですけど、やっぱり僕の声に一番合うのはあいつの声なんですよね。声の成分が近いんです。

と自慢するのも!?(いえいえ、笑)納得です。
 更に楽曲的には、歌はあえてさらっと歌われているのに、アコーディオンバンドネオン!?)の音は歌に絡みつくように、激しくて哀しくて深い思いを暗示しているように奏でられていて、ドラマチックさがより鮮明に感じられる気がします。
というわけで、今回は久しぶりにびっくりするほどたくさんCDを聞いたのですが、聞けば聞くほど「約束」は好きな曲です。
 カウントダウンコンサートや元旦のライブに参加できなかったので、この曲をいつか生で聴けたらなあと思います。イントロだけできっとばくばくしそうな予感です。ビロードの闇とかとセットでもいいなぁ。アコーディオンシリーズ(笑)
 カップリングの「ユメハジメハナ」は最初に聞いたとき、「必殺仕事人」が浮かんで当惑しました。多分タイトルとリリースのタイミングのせいかもしれないですが(笑)頭の中でなぜか着流しの松岡くんが踊っている姿が浮かぶのですよね〜。なんとなく歌詞が和の感じ?う〜ん、ちょっと違うかな!?歌謡曲の香りと言った方が近いかも…そんな感じがするからかもしれません。歌詞カードを見るとタイトルの「ユメハジメハナ」だけじゃなくて「ナミダ」とか「ツボミ」とか不思議な部分がカタカナになっています。
 初めて聞いたときは、タッキー&翼っぽい!?とも思ったのですがそれはなぜかしらん!?(笑)
 曲調は全然違うのですが、タイトルのイメージかなぁ!?「夢物語」が浮かんだりしました。あちらの曲の方がずっとPOPですけれど。
 アネとあるともだちは久保田早紀さんのかつての大ヒット曲「異邦人」にどこか似ているといい、それは多分歌詞の中のたとえば最初に出てくる部分では「僕のために」という歌詞がついている部分が、移動ド読みをすると「ミソファミレレー」というフレーズで、「異邦人」の「鳥や雲や」のところと一緒だからそう思わせるのではないかと思います。
 この曲は最初の曲では笛らしき音が入っていて、「約束」とは逆にボーカルの方がしっとりwetで笛はあえて無表情で無機質にすら聞こえるくらいの音なのが面白いです。1曲目との対比を狙ったのかなぁ!?偶然でしょうか!?
 いずれにせよなんとなく昭和の香りがする曲です。友人はこの曲のリピートが止まらないそうですが、なんとなくわかる気がします。マイナーコード好きにはたまらないんですって(笑)
 一方わたしは、両ボーナストラックにとても心惹かれます。
 先の友人は思いきりマイナーコードでこそ、別れらしいでしょう!と言いましたが、わたしはメジャーコードで深い悲しみを秘めたものが好きなタイプなのです。(そう言ったら、ひねくれとる!と言われました、笑)
 特に「Loving」はふたりの声がやさしくて哀愁があってとても好き。曲調もアレンジも大好き…と思っていたらアレンジャーが石塚知生氏でした。この方はKinKiやコウイチさんのソロアルバムの曲など結構たくさんのアレンジをなさっている方でした。最近では「hesitated」もそうですよね。納得。
 途中転調した直後の「Loving you…」のところのヴォーカルが絶品だと思います。何度聞いても目を閉じてしまいます。
 もう1曲、「旅立ちの日」はBメロあたりからが特にとても好きです。サビは更に好き。
 詩がもうちょっとわかりやすい口語だったら、小学生の卒業の時の定番曲なんかにもなりそうなテイストの曲だと思います。「弥生の美空」とか「寂寞の思い」とか、字面で見るとキレイだけれども、もうちょっと噛み砕いた言葉でもよかったような気もするのですが、それもまた味かしらん!?(笑)
 「みんなの歌」とかいろいろな人が耳にする機会が多い番組のBGMなんかになったら、どんなに素敵だろうと思います。わたしがプロモーションの担当だったら「夏模様」とか「旅立ちの歌」とか、NHKとか教育テレビに売り込みたい曲がいっぱいあります(笑)
 …と2日がかりで書いてまいりましたが(実はちっとも文章がまとまらなかったの、笑)今朝のワイドショーで連続一位のギネス記録更新のニュースを見ました。
 あんまり記録とかにはこだわっていないつもりですが、それでもやっぱり、好きだなあと思うものが一位だと聞くとうれしいなぁと素直に思います。
 というわけで、あきれるほど長い文章でごめんなさい。読まれた方お疲れさまでした(深謝)