ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

作戦成功とタランテラ選手権!

ひとつ前の超個人的な日記にたくさんの方に反応していただきありがとうございました。
今日はレッスン日記です。
うちの教室には小学二年生の生徒がたくさんいます。
この2年生軍団はみんな今現在学校が違うのですが、幼稚園がたまたま一緒で仲良しだった子たちです。
学校に入ってからはほとんど集まることはないそうですが、レッスン室の壁に絵を飾るところを作ってあって、お互いにお題を出し合って同じものの絵を描いてきたり、一言コメントを書き合ったり、レッスン日も別々ですがずっと教室の張り紙を介して交流がつづいています。
その中の一人「ちびことちゃん」は稀にみるやる気満々な女の子です。
なぜか我が教室では似たような名前の生徒がいっぱい入って来て不思議です。
ふぇるまーたを長く読んでくださっている方ならご存じだと思いますが、名物生徒のひとり、初代ことちゃんは気づけば中3になりました。
受験生で一番忙しい時期に入ったので、とびとびにレッスンをしていますが、気がつけば生徒と先生というより親友という域にに入ってきました。
昨年の秋、学校の合唱コンクールの直前にはものすごい意欲を見せて、一緒に深く曲を掘り下げたい!!と言われ、毎日通って来てました。
この話も別途書きたいです。
気づけば本当にびっくりするほど大人になり、感慨深いです。
今日の主役のことちゃんは小学2年生の方のちいさいことちゃんなので、今後「ちびことちゃん」と書きます。
彼女はチアダンスもやっていて、とても活発です。
幼稚園時代、教室に来たばかりの頃は活発過ぎて狭いレッスン室の中で逆立ちしたりでんぐり返しをしようとして頭をぶつけたり、片時も目が離せない幼児でした、笑。
三年目に入り、今はYouTubeで見つけてきたはやりの曲を自主練してきたり、歌詞を全部ノートに書いてきたり興味も好みもさまざまに展開してますが、凝り性なのは相変わらず。
そして教室のお絵かき部!?でもリーダー格の一人で、鉛筆で塗り絵用の絵をせっせと描いてきては「だれかもってかえってぬってください。」とメモをつけて呼びかけたりもしています、笑。
教室のぬり絵係だそうです。
ほかにお題係、掲示係の子もいて。
お題によっては(好きなキャラクターを描くとか、一押しの動物を美しく描くとか)もっと大きな子たちも参戦して気づくとレッスン室が張り紙でいっぱいになります。
さて、話は戻ってちびことちゃんです。
ピアノの練習がとにかく大好きで、家に帰るとランドセルを置くのもそこそこにまずピアノを弾かないと気が済まないそうです。
うまく弾けないとくやしくて、自主的に朝も弾いたり、納得がいかないとごはんを食べてからまた弾いたりするそうです。
うちの教室では今わりと練習好きの子が集まっていて、言われなくてもそこそこ練習する子が多いのですが、彼女は中でも特に練習好きです。
練習嫌いも極まれり・・・というタイプだったわたしからしたら今の子たちの勤勉さが信じられないし(笑)
なかでもちびことちゃんは神がかりに素晴らしいので、いつも褒めまくっていますが、本人は何が?という風情、笑。
息をするように練習している感じで、親御さんも弾きなさいと言ったことはないんですって。シンジラレナイヨ!!素晴らしい!!
さて、そのちびことちゃん。
練習が好きなのはいいのですが、若干リズムが怪しくて、勝手に間違えたまま覚えてしまうと、練習が行き届いているだけに、すでにレッスン日までに完全に間違った癖がついてしまい、間違いを指摘されても簡単に直せなくて苦労するということがよくあります。
それなのに超負けず嫌いなので、一回で宿題の曲が全部「あがり」にするということに命をかけてるんじゃ?というくらいこだわっていて。
「来週もう一回ね。しあげ!!」というとものすごくいやな顔をします。
「絶対やだ!今日で終わりだもん!!」とがんばってしまいます。
どんなに上手な子だって一週間では仕上がらない曲なんていくらでもあります。
何週もやる曲があるのはしごく普通のことですが、どうしても2週間同じ曲をやるのはプライドが許せないらしいです。
で。
「今ここで百回弾くからあがりにしてよ!?」とか。
「うまく弾けるようになるまで帰るもんか!!」とか。
こじらせてしまうととても面倒なことになります(笑)
困ったなぁと思っていて・・・
先週不意に思いついて
「ねえ、この曲さ、あまりにもことちゃんが上手だから、お手本動画撮らせてもらってもいい?」と言ってみました。
「これ本当にむずかしいから、がんばれば二年生でもこんなに上手に弾けるんだよ!?っていうのをみんなに見せたいんだよね!?」
そうしたら、ことちゃんはいつもの歯切れの良さはどこへやら。
今録画するの?
困るなぁ・・・と小声でぶつぶつ。
だってもっと完璧に弾きたいんだもん。(負けず嫌いに火がついたぞ!?)
完璧ではないことは自分でもちゃ~んとわかってます。
そして最後には
「来週までに猛練習してきて、どうせなら完璧な形でみんなに見てもらいたいから、もう1週間やってきてもいい?」
と自分から言いました。
やった!!!大成功!!!
(と心で思いつつ、ポーカーフェイスはくずさないわたし、笑)
「そ~お!?でもさ、もう1曲宿題が足されるの面倒じゃない?」と聞くと
「全然面倒じゃないよ、もうほとんど弾けてるのをもう1曲追加で練習するだけだもん。」
だって、笑。
というわけで「しあげ」という言葉を使わずに、自分からもう1週間同じ曲を練習してくるという約束をしてくれました。
昨日がその約束の日で、すでにその曲を歌いながらレッスン室に入ってくるちびことちゃん。
「この1週間、毎日10回は弾いてきた!!」と得意顔です。
実際、それはそれは上手に弾けていて、わたしもとてもうれしかったし、誰よりもすらすら弾けるようになった本人がうれしそうでした。
もちろん動画に撮って親御さんに「どうですか?この素晴らしい出来!!」と大いばりで送ったらおかあさんもたいそう喜んでくださいました(笑)
win×2ではありませんか!!
最近動画を撮るというのをレッスンに取り入れていて、生徒の雄志を親御さんに見せたり、わたしのお手本を生徒に送ってあげたり、生徒とわたしで連弾した動画を撮って次にその曲を弾く子や親御さんに見せてあげるなど、いろいろと活用しています。
うちの生徒のうちは共働きの家が多くて親御さんがみんな忙しいし、さまざまな事情で人前に出るのが極端に苦手な子が何人かいるので、発表会をやっていません。
その代わり、時々レッスン動画のやりとりをしたり、親御さんの方からも生徒の練習風景が送られてきたりもして、新しい展開が次々と始まっています。
こういうのも楽しいなぁと思いつつ、ちびことちゃんが次々と「これも撮って!」「これはまだ練習が足りないから来週」とか言い出していて、しめしめと思っているわたしなのでした。
今現在、うちの教室の子たちとは、どの子ともいい感じに絆が出来てきて、どの子もまっすぐに関心がピアノに向かっていて、いい感じになってきました。
一時期託児所状態で、ピアノ教室なんだかお預かり教室なんだか?と家族に言われてた頃がうそのようです。
ほかの子ともさまざまなおもしろエピソードがあって、それぞれの生徒との「ふたりだけの秘密」もたくさんあります。
そうこう書いているうちに、またおもしろい動画の連鎖が始まりました。
「タランテラ」選手権です。
タランテラというのは速い舞曲の一種ですが、どの曲もちょっと似ていてどこかくせになる系です。
バスティンの教本に載っているタランテラのページには気持ちが悪くてちょっとユニーク、間抜けな感じの毒蜘蛛が描かれていて、この絵もお絵かき部のお題になったのが記憶に新しいところです、笑。

教本にはこのように書かれています。

タランテラはイタリアの速いダンス曲です。
タランチュラという毒蜘蛛にかまれて気が狂った人は、激しいダンスをするとなおるという迷信がありました。

諸説あるので、これが正解かどうかは置いておいて・・・
みんなにこの文章を読んでもらうと「なんじゃそりゃ?」と言い(笑)
絵が気持ち悪いと文句を言い。
「気持ち悪いからはやく終わらせる!」とか

「上から自分でかわいい蜘蛛の絵を描いて貼っていい?」とか言うくせに

気づけば一直線にはまってしまう魔力のようなものが「タランテラ」という曲たちにはあるらしいです(笑)
なぜか狂ったように弾く!弾く!弾く!
そのうちに「もうあがり」といってもレッスンのたびに一回だけタランテラも弾いていい?と言い出します。(おやっ!?)
いつもなら頼まれても「もう一回は絶対にやらない!」と言う子たちです。

わたしは彼女たちがそう言うたびに、その昔「We are the World」のメイキング動画でのレイチャールズの発言を思い出します。

この曲に素敵なフェイクを入れてくれと頼まれたレイチャールズは茶目っ気たっぷりにこう答えます。

「いい?一回しかやらないからね。ちゃんと撮ってよ!?」

このレイチャールズの自信満々な姿には当時しびれたものでした、笑。

うちの生徒がそれを言うと「はぁ?なんやと?」ですが、一方でいつもあのときのレイチャールズを思い出して笑ってしまうのも常、笑。

そんな態度の生徒を見慣れているので、このタランチュラに傾ける情熱にはいつもびっくりさせられます。
どの子もこの曲を与えられるとどんどん速いスピードで弾きたくなっていくのもそっくりです。
まるでタランチュラの魔法?毒牙?にかかったか?という風情です(笑)
そしてそのうちに「動画に撮ってくれ」と言ってくるのも一緒(笑)
ならばお互いに今やってるご自慢のタランテラを撮って見せ合おうというイベントをスタートさせることになりました。
競争じゃないんだからね。
上手いだけがいいんじゃないよ!?
いかに自分らしいタランテラを弾くか?だよ。
ユニークさを見せ合う側面もあるから、おりこうさんなタランテラじゃなくてもいいよ!?
言えば言うほどになぜかやる気になる生徒たち、笑。
こんな風にイベントにしちゃうとちょっと難易度が高いかな?というものでもチャレンジして弾けるようになったり、もっともっとむずかしいの!!と自分から言い始めるから不思議です。
バスティンのこのタランテラに出会い、オルガンピアノにも違うタランテラだけどリズムや速さ、感じ方がそっくりなタランテラがあり。
ブルグミュラーにもギロックにも有名なタランテラがあります。
意欲に火がついた子がただいま3人!!
広がっていくのかどうか、そんなことも楽しみです。
ピアノを介しての彼女ら彼らとの時間はわたしにとっても癒やしです。
みんながんばれ~♪

モネと桜と桃色空とPINKと。

今からちょうど2週間前の木曜日。

久しぶりにヨーロッパから一時帰国中の友達と会って上野の森美術館でモネ展を見て来ました。

「連作の情景」というのが今回のテーマで、有名な睡蓮の絵は少なめでしたが、いわゆる印象派という絵だけじゃなくて、もっと初期の頃のご家族を描いた大きい肖像画があったり、同じ風景を時間や気象条件を変えて描かれた作品が数多く展示されていて、とてもおもしろくて至福の時間でした。

空の色、水の色、吹いているであろう風、空気の匂い。

時間の移り変わり。今日のお天気。

なぜか五感が刺激されて、想像は果てしなく多方面へと飛んで行きました。

かなりそばから見ると、筆致はわりと荒々しい感じでもあるのに、どの絵も少し距離を置いてみるとふわふわと漂うように美しくて儚いイメージで驚きます。

モネは印象派の画家と言われますが、はじめからその世界を目指していたわけではなくて、既成の概念や枠にはまらず、試行錯誤を繰り返す中で、徐々に晩年のような形へと進化していった方なのだということも知ることができてよかったです。

そして絵を順繰りに見ているうちに、想像通り、大好きな音楽が脳内で勝手に鳴り出しました。

ドビュッシーのベルガマスクやアラベスク。小舟にて。水の反映。

音や香りは夕べの大気の中に漂う・・・な~んて曲もあったなぁ。

ラヴェルの水の戯れやソナチネ

フォーレのドリー。夢のあとに。

わたしは絵画にはちっとも詳しくないのですが、見ていくうちに次々とイメージが湧いて、いつかこの話を生徒にしたいと思いました。

特に黄昏れの風景に心奪われて、長い間その景色の中に身を置くような気持ちで留まったり。

そこまで激混みでもなかったので、友人とひそひそと絵の印象を語り合いながら見るのもとても楽しかったです。

それにしても美術館の中よりもグッズ売り場がめちゃくちゃ混んでいたのには心底驚きました。

結局人の波に恐れをなして、グッズは買わずに会場を後にしたのですが、結構高価なのに飛ぶように売れていてびっくりでした、笑。

美術館を出て歩いていたら、冬枯れの景色の中に桃色が見えるではありませんか。

もしや桜では?と足早にその場所に行き、確認したら十月桜と書いてありました。

日本が久しぶりの友人とこれを見れたことが心底うれしくて、このことがとても心に残っています。

その後お昼を食べながらお互いの近況や見てきたばかりのモネの絵で印象に残ったことなど話していたら、お互い連作画の中の「黄昏れの風景」がとても気になったことがわかり、「桃色空を連想したわ~」「わたしも脳内で鳴ってた~」なんて話もしていたのも、今にして思えばすごい偶然。

とはいえ、その瞬間の私たちはたまたま同じ歌を連想したね!と喜び合っていたに過ぎなかったわけですが・・・

そして昨年お互いそうと知らずに同じ日の剛さんのイベントを参加していた話にもなって。

あの時は楽しかったね!剛さんってほんと天才!参加できて本当によかったね~なんて話もしつつ。

お年頃的にどうしてもお互いの高齢の両親の話にもなって。

お互いに気がかりなことを言い合って「やっぱりね!同じだね!」なんてため息交じりに話したりもして。

また剛さんトークもちょいちょい挟みつつ、今年は一緒にライブに行きたいね!なんて話をしていたところに・・・です(笑)

まさしくあの日あの時間、事務所からのメールと友達からの「大変!!すごいニュースよ!!」というメールがほぼ同時に届いて、一気に興奮の渦へ・・・という奇跡的な流れがやってきました(笑)(笑)

折も折、わたしは友人から「これすっごく不思議な味だから一口食べてごらんよ。」と、こっそりこれをテーブルの下で渡されたところでした。

「あんバター餅せんべい」です。

海外暮らしが長い友人のバックから、このおせんべいが出て来たこともびっくりでしたが、口に入れた瞬間の「超あんバター味」に「へっ!?なんでこんな味!?おせんべいなのに?」

と盛大に驚きの声を上げようとした絶妙なタイミングで・・・

さらなる衝撃なニュースを、ふたりでほぼ同時に見てしまいました(笑)

えっ!?つよしさん結婚したの!?

その時のわたしたちの驚きっぷりったら!!!

友人はわたしの「へっ!?」というリアクションが一瞬あんバターへのものなんだか、つよしさんの結婚なんだかわからなかったと言い、笑。

妙なハイテンションで笑ったり興奮したり、よかったね~と言ったり。

相手が夏菜子ちゃんってすごくない?でもお似合い!!とか。

よく誰にも見つからずに隠せてたね~すごいね~と言い合ったり。

今にして思えばですが、たまたま二人とも同じようなテンションで、とてもいいニュースとして受け取っていたのはとても奇跡で幸いだったと思います。

これがどちらかがまったく違うテンションでいたら、お互い遠慮してあまり会話がはずまなかっただろうし、なんとなく後味の悪い日になっていた可能性もあったと思うのです。

たまたまお互いうれしくてほんのり興奮していて。

久々の再会から、直前に見たモネや桜や、連想していた桃色空までもが偶然に全部わたしたちの中でつながって、共通のhappyな思い出がまたひとつ増えたと思えたことは本当にラッキーだったと思います。

想像もしなかった出来事に対して、同じように推しへの愛があったとしても反応はさまざまでどれが正解ということもないわけで・・・

結局は同じになったとしても初動から同じテンションだったことはラッキーだったとしか言いようがありません。

興奮から無防備にあれこれ語り、友達を傷つけるような羽目に・・・な~んて事態にならなくてほんとよかったね~と後で言い合ったのもまたよい思い出です。

実はオレンジとピンクの間くらいの色調のモネの絵から、ふたりとも剛さんのPINKという楽曲も連想していて。

彼の才能や来し方を思い出すとき、ご本人がどんなに苦しい道を歩んできたかもどうしても思い出してしまって胸がぎゅっとなる瞬間があるので・・・

彼の人生の中に「自分の幸せ」という項目がちゃんと存在し、静かに育まれていたことを知ることができて、本当によかったと安堵しました。

その瞬間を切り取って残しておこうと思ってポストした内容が下記です。

ケリ友さんと久々に逢ってる最中にやってきた剛さんと夏菜子ちゃん結婚の第一報✨✨
うれしいね!超お似合い!とめちゃくちゃ盛り上がった✨✨
おめでとう💕💕
たまたまこれひと口食べてみて?と差し出されたあんバター餅せんべいを口に入れた瞬間にニュースを見たので「結婚」はあんバター味💕

久しぶりにはてなブログを開いたら、Xの貼り付けができなくなってしまっていたので、引用して書いてみました。

浦島太郎子であることよ・・・

どうにかしたらうまく貼り付けられるのかしら?

それとももう貼り付けはできないの??

詳しい方がいらしたら教えていただけるとありがたいです。

そんなこんな、まずはこの話だろうと思ったので、遅ればせながら書き残しておきます。

のろしをあげたら、早速反響をくださった皆さま方、ありがとうございました。

Y.S.さん、超久々の更新なのに早速見つけてくださり、拍手コメントをいただき、ありがとうございました。

ゆるゆるとまたお付き合いいただけたらうれしいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

久々にゆるゆるっと狼煙上げます!!しゅるるる~♪

気がつけば1月も半分が過ぎてしまいました。

新年早々悲しい出来事がたくさんあって、被災地のみなさまや飛行機事故で亡くなった方々、影響を受けた方々には心からのお見舞いを申し上げます。

どうぞこれ以上、災害や怖い出来事がありませんように。

一方、わたしの日常はほぼ変わらずレッスンと家事が主軸の日々を送っています。

プラス自分のピアノの練習と、コード塾関連のお勉強も細々続けてます。

年末から年始にかけて、コンサートで、あるいは一時帰国中の海外在住の友たちと連絡を取り合い、久しぶりにたくさんの友人と会いました。

同じく留学先のヨーロッパから一時帰国中の生徒とやった、12月の怒涛のレッスンというエピソードもあるのですが、このネタはあまりにおもしろかったので、またどこかでご披露したいところです、笑。

ここ数日、新年早々風邪をひいてしまいましたが、やっと少しずつ治ってきたところです。

朝、2階のベランダで洗濯物を干していると、いつもおとなりの88歳のおじいちゃんもまた洗濯物を干しに上がって来られ。

わりと頻繁にタイミングが一緒なのがおもしろいです。

数年前までは洗濯物を干すのはおばあちゃんのお仕事でしたが、最近はおじいちゃんの担当になったようで、いつもお会いするのがおじいちゃんになりました。

ベランダとベランダが近いので、顔を合わせればほんの少しの会話を楽しむのが常で

「あったかいね。」「寒いね。」「凍えるね…」なんて天候の話が多いですが

「去年すごい具合が悪そうだったから心配してたんだよ。もう大丈夫なの?」

という恒例の会話もあります。

きっと去年の前半肺炎になったとき、よほど傍目にも具合悪そうだったんだろうなぁと思うと本当に治ってよかったと思います。

今では肺炎はもうすっかり治ったのですけどね。

実際のところ、お隣のおじいちゃんのほうがよほど足元がおぼつかなくて、心配と言えば心配だし、どうぞずっとお元気で!!というのがわたしにとっての願いでもありますが…

いつも何度でも、相変わらず全力でわたしを心配してくださいます(笑)

「ありがとうございます。去年の夏前には治りました。今はとっても元気です。」

「でもこれからだって無理しちゃダメだよ!?油断しないで気をつけるんだよ!?」

「わかりました。ありがとうございます。」

ここまでが恒例のトーク

この年になってお隣さんがこんな風に子どものようにわたしの身体を心配してくださるんだなぁなんて思うと、しあわせなことだなぁと思います。

そんな日常のひとこまが時としてかけがえのないものに思えたりもしてます。

さて。

やっと昨日ざっと新しいパソコンの設定をしたので、まずはブログを開きました。

ここのところずっとパソコンの調子が悪かったので、ノーストレスなのが何よりもうれしいです。

昨年家族みんなで以前喫茶店のマスターをしていらしたある方に手相を見ていただく機会があって。

いろいろと当たっていて(呼吸器が弱いとか、両親ごとは心配が多いかもしれないけれど、ひとまず父に任せるしかないね!とか。)びっくりなのですが。

その時に受けたアドバイスの中でできそうなことはできるだけ実践してきた中

まだひとつだけやっていないことがあって。

それが「文章を書きなさい」だったのです。

「君、昔から文章を書くことが好きでしょ!?」

「思ったことはなるべくめんどうがらず文章にしたほうがいいよ。」

「ブログとか向いてると思う。やったら?」とも言われたのでした。

病後だったのもあって、そのころからすでにブログはさぼりがちだったので「すでにやっているんです」とも言わなかったのですが、手相見のおじさんのこの言葉がずっと心に残っていて。

やっぱりふぇるまーたは細々とでも続けていこうと思い、新年を機に再スタートです。

さて何から書こう??と思ってます。

新年早々推しごと関連で「ドラマチックが止まらない!!」という感じなので、そのあたりからゆるゆるっと書いていこうかな!?

わたしにとってはこのニュースもとてもうれしい、心から応援したい幸せな出来事でした。

これが個人的にもタイミングがばっちりで。

そのあたりの話も日記にできたらと思ってます。

レッスン日記もたくさん書きたいです。

そしてそして。

まだまだ記憶に新しいKinKiのコンサートについても…

事務所関連の歴史的変化が起こり、ちょっと不安な気持ちも抱えていたせいか

今回のコンサートはいつにも増して、夢のような楽しい時間だと感じたし。

これからのKinKi Kidsにも限りなく期待が持てた素敵な時間となりました。

わたしは彼らごとに関しては簡単に「奇跡」とか「運命」とかでは片づけたくないタイプで。

彼らが一生懸命汗をかいて、時に押したり引いたり、譲ったり譲られたりしながらじっくり育ててきたデュオとしてのあうんの呼吸や個人とは違うKinKi Kidsという第三の人格のようなものをとても愛しているファンの一人だと思ってて。

まったく違う脳みそを持った、どこか似ているふたりだからこそ生まれる楽曲や世界観を相変わらず信じ、応援しています。

違うところもたくさんあるふたりですが、そこもまたいとおしくて。

個人的にはですけれど…

「この二人の違いが許せないようなら世界平和なんて未来永劫無理だろう…」

くらいの切実な思いがあります。

肌の色の違い、宗教の違い、男女の違い、貧富の差、歴史観の違い、etc.etc.

さまざまありつつも先人たちがあきらめずに守ってきた「平和」の火を自分たちが生きている間に消すのは絶対に嫌だとつくづく思う今日この頃。

時として、一見すると個性も性格も違う彼らがそれでもあの場所を守り、育てることをあきらめずにいることが、平和の象徴のように思えることがあるのです。

剛さんと夏菜子ちゃんの結婚のごあいさつでも「世界平和」という文字が綴られていましたが、わたしにとっても何より大事なのは世界平和であり、世界中のだれもが等しく尊重される世の中です。

世の中がどんどんむずかしいフェーズへと向かっているような気がする今日この頃ですが、ふぇるまーたは変わらず通常営業で。

できることなら今年は昨年よりはもっとたくさん日記を書きたいと思ってます。

ふぇるまーた共々、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

ふたつの邂逅(出会い)と刺激。そして道は続くのだ。

いろいろとご心配をおかけしておりましたが、お蔭さまで先々週の土曜日に行ったCT検査の結果も良好ということで、ほぼ生活が元通りになりました。

自転車も普通のスピードで漕げるし十分に眠ることができ、おなかもちゃんとすくようにもなってひと安心です。

とはいうもののまだ再来週には循環器内科の予約も残っていて。

今月末に再度呼吸器系の検査を行ってそれでも変化がなければ治療終了だからね!

ムリはしないでよ?と先生から念を押されていて(笑)

まだまだお試し運転状態は続いています。

さて。

昨年の晩秋からわたしは、音楽理論の中でもいわゆる和音に特化して勉強する「コード塾」の配信講座を受講しています。

講師は樹原涼子先生という方です。

樹原涼子 - Wikipedia

詳しくは↑のWikiを見ていただくとして。

作曲家でピアニスト、クラシックのみならず、ジャズ理論も学ばれ、まさしく同じ時代を生きる作曲家として数多くの素敵な楽曲を世に送り出し、ご自分でも演奏家としての活動もしていらっしゃるすごい先生です。

初歩のピアノ教育の教則本「ピアノランドシリーズ」の生みの親でもあって。

かつての偉人ではなく、同じ時代を生きていらっしゃる先生が「今」に照準を合わせて創作された魅力的な曲満載のシリーズなので、わたしもレッスンにたくさん取り入れています。

一つ前の日記にも書いた、ミキちゃんの心を動かした「オバケやしき」という曲もまさしく樹原先生のピアノランドの2巻の中の一曲だし。

初心者の初レッスンで必ずどんな子ともほんの一部でも連弾する「おさるのかごや」という曲もピアノランドの一巻の作品です。

先生の作品や教材類はこのピアノランドシリーズ以外にもたくさんあって。

趣味で自分のために弾いている曲も多々ありますが

スケール(音階)やいろいろな旋法、即興演奏や和音の聴き取り術の本などほかの先生方が出版されている教則本とは一味違うものもたくさん出していて。

ピアノの先生が自分の勉強をするのにぴったりな教材も数多くあって、これまでちょこちょこ独学で勉強もしてきました。

中でも「コード」はクラシックだけを専門にやってきた人にはなじみが薄い分野だと思います。

クラシックではかなり似ているけれどちょっと違う「和声学」というのがありますが、わたしはそんなに得意ではなく学生当時、深堀もしませんでした(恥)

とはいえ最近はピアノ譜にもよくコードがついているし。

子どもたちが持ってくる歌本からアレンジを頼まれたり。

テレビのアニメの大好きな主題歌を「弾いて弾いて!」

あるいは

「どうしても弾きたいから楽譜にして!」

と言われることも多いので。

コードを読み解かなくてはならない場面も多々あります。

さらにクラシック以外にも、趣味で聴いているFUNKミュージックや、そこで知りたいと思って開く楽譜にもコードが多用されていて。

推しのライブに行くとコード進行が気になったり、転調や変拍子で考え込んだり、笑。

変拍子のリズムを取りきれず??っとなったり。

ワンコードで回しているのに、そういうアドリブもありなの?と素朴な疑問が湧いたり。

知りたいけれどわからないことがわんさか出てきて勉強の必要を感じていたところでもありました。

ちゃんとコードや和声進行のルール、進行というものの理解を深めたいし。

なんならピアノでちょっとしたアドリブくらいちゃんと弾けるようになりたいし。

そんなこんな、いろいろな思惑があって始めた講座だったのです。

ところが…

ご存じの通り5月の連休からこっち、かつてないほどに体調を壊してしまいました。

それこそ息をするのもやっとという状況だったので。

家に居ながらにしてパソコンで勉強できる「配信」なのに、それさえも見る心の余裕がまったくなくなってしまいました。

この配信講座は毎月一回更新されて、次の月の内容が公開されるまで何回でも観ることができるというルールです。

一回分だいたい2時間弱というボリュームで、一回見たくらいではとても理解できないので何回かに分けて何度も見ます。

また自分で弾いたり考えたりしないと身につかない宿題もあるので

ピアノの前に座って転調したり展開したり、ひたすらにコードと格闘する時間も必要です。

それでも5月は半分くらいまでなんとか動画を見るだけでもとがんばったものの。

6月に至っては一度も見ることができないままに時間が過ぎてしまい、動画を見る期限までに全部見るなんてとても無理!

生徒と向き合うことだけでも必死な毎日の中で。

さらに自分の勉強なんてできるもんですか!!…という悲しい状況となりました。

さらに教材もこの時期になると一回飛ばして次から見ればついていける…ようなものではなくなっていて。

このままでついていくのはきっと無理。

ということで、泣く泣く中途脱落のおわびメールを送りました。

講座受講は3か月ごとに更新なので。

「7月の更新はあきらめます。本当に申し訳ありません。」

と書いて送ったのが6月末のことでした。

ところが…

そのメールを送ってほどなく、なんとわたしからしたら雲の上のお方、先生ご本人から突然お電話をいただいたのです。

お逢いしたことはないけれど、いつも配信で何度も何度も拝見しているので、先生の声のトーンとか調子は知り尽くしていて。

すぐに「あっ!樹原先生ご本人だ!」とわかりました。
先生はいつもの調子で

「肺炎になられたんですって?大変でしたね~

でもレッスンは続けられていたのですって?

気持ちは本当によくわかります。よくがんばりましたね~」

とねぎらってくださり。

そしてなんと

「そんな理由でお勉強をあきらめるなんてもったいないです。

いい機会だし、ルールの方を変えましょう!!」

とそんな風におっしゃってくださったのです。

その月の動画を見る期限を「ひと月」と決めたのは、期限を切らなければきっとみんなもっと勉強や宿題を溜めてしまうだろうと思ったからで。

誰かを振り落とすためではないのですから。

そのルールに縛られることはないのだし。

わたしがルールを変えればいいだけのこと。

そんな風におっしゃってくださいました。

そしてそして。

そう決めたので、善は急げということでわざわざ受講者の一人にすぎないわたしに早急にお電話で伝えてくださったとのことでした。

「これからは復習もできるように全部の動画のURLを受講者のみなさんに解放します。」

「レインさんの場合、具合が悪くなって見られなくなったところから見てもいいし。

わからないところが出てきたら遠慮なく最初の方にも戻って見てくださいね。」

そうおっしゃってくださるではないですか!!!

なんてなんてなんて…ありがたいことでしょう。

ご自分で信念をもって決められたルールをいとも簡単に変えることができる先生の潔さと覚悟。

ああ、わたしも「ひとり」のためにこんな風に尽力できる先生になれるだろうか?

講師としても人間としてもなんてすばらしい方なんだ!!

わたしもかくありたいものだ…と心底そう思いました。

しかも配信講座ですから、モニターの向こうには生徒さんたちが常に数多くいて。

全員の顔が見渡せるような環境ではないのです。

そんな中、たった一人のメールを捨て置かずちゃんと拾ってくださり。

雲の上のような方が一介の受講者に直接お電話をくださるありがたさ。

「これはがんばるしかない」とこの出来事で決意を新たにしました。

ほんの少し前までは、具合が悪くてとても弱気になっていて。

もう年も年だしピアノの先生もそろそろ引退の時期かもね。

となるとこの年になってコードの勉強なんて所詮無理だし無駄だったよね?…

くらいの超いじけた心持ちでいたのが…

晴れ晴れとまた「RE START!」そんな気持になりました。

本当にありがたいできごとでした。

しばらくは病後であまり外へも出られないし、夏休みの間は自分の仕事としてのレッスンと、コードの勉強と、そしてさぼりがちだったピアノの練習とで過ごそうと決めました。

さらにさらに。

「よ~し心機一転、勉強もレッスンもがんばるぞーっ!!」

と決めたタイミングで、今週はもう一人、わたしのスイッチを押してくれた方がいたのです、笑。

それはわたしの「推し」.ENDRECHERI.その人によってもたらされました。

ファンミーティングという名のその催しは、当日まで一切内容が明かされておらず。

ライブと比べると参加費用もとても安価だったので。

申し込んだ頃は正直体調が怪し過ぎて「ダメ元で」という気持ちの方が強かったです。

実際、時期がもう2週間前にずれていたら、まだ無理とあきらめたかもしれません。

たまたま体調もよくなって、かなり怖々、リハビリのつもりで出かけた3月以来の都内でしたし。

「なんとか元気に彼に一目逢えるだけでしあわせ♡」

くらいの気持ちで出かけていったのに。それなのに。

この日行われたファンミーティングは、想像していたのと全然違っていて。

超刺激的なFUNKの歴史を辿る旅の座学&デモンストレーションで。

まさにわたしにとってこんな興味深い内容があろうか!!

ど真ん中の内容だったのでありました!!!

「ファンのレイン」が無条件に楽しくてしあわせで大喜びだったのはもちろんのこと。

「ピアノの先生としてのわたし」にとっても同じくらい刺激的で。

いい意味でここのところの自分のピアノの先生としての在り方に「喝」を入れられた気さえしました(笑)

前半は「剛さんがFUNKの歴史を辿る旅」というテーマで長いスピーチをされたのですけれど。

それをクラシックに置き換えてわたしが今「西洋音楽史」について、あんなに情熱をもって人を惹きつけるようなレクチャーができるだろうか?

そもそもそんなテーマで長々熱弁をふるったとて。

生徒が飽きちゃうだろうな?なんて理由で、そもそも挑戦すらせずに最初からあきらめたりはしてないだろうか?…なんて思ったり。

最近剛さんほど情熱をもって日々音楽と接したり、生徒に向き合ったりしているかな?とか。

おぉ!!わたしの推し、なんてすばらしい!!という気持ちと。

「わたしまけましたわ」(回文)

完敗にもほどがある!!(まっあたりまえなんですけど、笑)というちょっと悔しい気持ちと(笑)

打ちのめされて幸せ~だから大好き~♡という気持ちと(笑)(笑)

いろいろがせめぎ合って俄然やる気が出ました。

剛先生の講義を受けていたら、あまりに日ごろ受けている配信講義とも共通点があって(笑)

思わず二日目はノートを取り始めてしまったわたしですが(笑)

この話も別途ちゃんと書きたいです。

ほんの2週間前には体調不良で参加さえ危ぶまれた場所になんとかたどり着けた奇跡。

そしてど真ん中の内容に刺激を受け過ぎて打ちのめされたしあわせ。

こうやって自分という存在の「底」を見たような気持ちになった直後でも、何かがきっかけになってまた道は転がっていくのかも?と思わされました。

FUNKも超面白くて、また勉強する気満々になったのですが、一方でクラシックもまたとてもとてもおもしろいんですよ~

そしてかじりかけのコードのお勉強もやっぱりあきらめきれず…

せめてちゃんとわかって自分で楽しめて。

教えて?と言われれば生徒にも伝授できるくらいにはなれたらいいな。

健康な身体でいることの大切さも重々にわかったところだし。

どんなに気をつけていても病気になることもあるし、人の時間には限りがあることも徹底的に思い知らされたこともあって。

これからどうしたらいいのかしら?

と本格的に迷い悩み始めたところでタイミングよくふたつの邂逅がありました。

道の向こうに何が待っているのか楽しみにしつつ、マイペースでゆるゆるといきたいです。

新しい生徒

5月の半ばごろ

「娘のお友達の同じ3年生のミキちゃん(仮)が先生のお試しレッスンを受けたいそうです。」

と「ぼのぼの」大好き、通称「ぼのちゃん」のおかあさんからお聞きしました。

今年はちょうど新旧入れ替わりの時期で、ほぼ口コミのみで動いているうちの教室ですが、久しぶりに「若干名生徒募集」の掲示を掲げたのが4月半ば。

その後すぐ、GWに体調を崩してしまったので、掲示のことはすっかり失念しておりました。

もちろん紹介してくださったぼのちゃんのおかあさんも、わたしの体調のことを何より心配してくださっていて。

とても遠慮がちにお話くださったのですが…

ぼのちゃんが強力に

「絶対にうちの教室すごくいいから来なよ~♪」

と推してくれたとのこと。

ありがたいではありませんか!!

いつもならふたつ返事でとりあえずお試しにいらっしゃいませんか!?

とお誘いする所ですが…

わたしは当時あまりにも絶体調で躊躇っていました。

そうしたら、どうも先方にも何やら複雑な事情がありそうな話をちらっと伺い。

その後もミキちゃんのおかあさんからぼのちゃんのおかあさんに

「あの件はどうなりましたか?」

と何度もメールが来ると聞いていたので。

思いきってミキちゃんのおかあさんと直接コンタクトを取りました。

当時のわたしは何より出したい時に十分に声が出せず。

マスクをするとさらに息苦しくて、常に口を無駄にパクパクしているような状況で。

メロディーを歌おうにも歌える音域が極端に狭くなっていて。

いつもなら出る音域がまったく出ないし。

少し喋っただけで息があがってしまう状態で、途切れ途切れにしか話せませんでした。

不思議なもので、呼吸がうまくできないことがピアノのブレスにも影響してしまい、ピアノすらお世辞にも弾きたいように弾けているとは言えず、悪戦苦闘中でもありました。

今いる生徒たちとはそうはいっても関係性ができているので、そんな状況でも短い言葉でなんとか真意を伝えられるし。

歌だってお手本が機能しなくてもまあなんとかなっていましたが…
果たしてそんな状態で新しい生徒を取っていいのだろうか?

はじめて会ったその子の前で、先生のわたしが一瞬でも険しい顔をしていたら怖くない?

いろんなことを考えました。
そもそもわたしの病状は時が経ってもやはりわからないことだらけ。

大学病院では、検査の数値が思うように下がらなければ次は入院かも?と脅かされてもいて。
毎週病院へ行くたびに今日は家に帰れるのだろうか?とドキドキだったので。

そんな事情もお母さまにお話ししました。

そうしているうちに…ミキちゃんのおかあさまも重い口を開かれて…

びっくりな展開となりました。

ミキちゃんの4月まで習っていたピアノの先生もまた、原因不明の体調不良で4月からレッスンが止まっているのだというのです。

またもや原因不明案件(怖っ!!)

そんなに世の中、原因不明だらけなの?

心底びっくりです。

そのお教室の先生は、最初のひと月こそ

「しばらく休みますが自主練して待っていてください。」

だったのが…

5月にはさらに体調が思わしくなくなったそうで(涙)

「無期限のお休みに入ります」

と一報が入ったまましばらく止まり…
そしてあらためてこんなメールが来たそうです。

「いつになるかはわからないけれど、待ってくださってもいいし」

「新しい先生を探していただいてもいいです。」

実はその教室はうちの教室からもほど近い、40人からの生徒さんがいる楽器店系の先生です。

夏には発表会が決まっていて、その練習も始まったばかりだったそう。

すべてが止まってしまい、たくさんの生徒さんたちは途方に暮れているとのこと。

それはそうでしょうとも。

誰よりそんな大切な時期に、原因不明の体調不良に見舞われたそのお教室の先生。

連絡すら短くしかできない状態でどうにもならず、どんなにか辛かったことでしょう。

一歩間違えたら同じ状況だったわたしは、とても他人事とは思えなくて。

胸が痛くてどうにもやりきれない気持ちになりました。

そんな中ミキちゃんは、4月は一人で休まず毎日練習していたものの(偉い!勤勉!!)

5月になったらさすがにピアノから少しずつ遠ざかってしまい。

おかあさんももうはっぱをかけることに疲れてしまったとおっしゃってました。

これ以上自主練には無理があるね。

どうする?

と親子でとても悩んでいたそうなのです。

そんな話を聞いてしまっては…すぐにでも助けてあげたいのは山々です。

でもでもでも。

わたしもまたこういう事態なので(涙)

「他の教室へも遠慮なく先にお試しレッスンに行ってください。」

「そこでよい感触であればそちらへ行っていただいて全然構わないです。」
それでも決まらなければ、わたしもお試しレッスンができますが…

そのレッスン事態、体調によって日延べすることになってしまうかも。

本当に無責任で申し訳ないですが、そんな状況で良ければまたご連絡をください。

その時はぜひ、楽しみにしていらしてくださいね。と話しました。

その後同じ教室に共に通っていたお友達二人と一緒に

ミキちゃんは二つの教室のお試しレッスンを受け。

お友達はそれぞれ別の教室に入会を決めたそうですが

おとなしい性格のご本人はかなり萎縮してしまったそう。

どちらでも震えるほど緊張して、まだどうするか決められないでいるそうで。

5月中にペンディング中の二つの教室には入会するかどうかお返事しないとならないし。

「レイン先生のところへもやっぱりどうしても行ってみたい」

と娘が言ってます。

「ぜひぜひお試しさせてください!」

と連絡がありました。
聞けば、ぼのちゃん以外にもうちの教室を強力に推してくれた元生徒がいて。

それはあのめえちゃん(てめえのめえちゃんです!笑)だったのですって。
いつも「うちのピアノ教室はね~すっごく楽しい!」と聞いていたのですって、笑。

彼女はその後、スイミング教室で強化選手に選ばれて、毎日プールに行くことになったので、今はピアノには来ていませんが。

今でも習い事の中で

「ピアノが一番好きだった!!ああ楽しかったな!!」

と言ってくれているというではありませんか!!!

(ほんとかい!?とわたしはいまだ半信半疑、笑)

そんな「めえちゃん」がミキちゃんへと繋いでくれたご縁でもあるわけで。

これを断ったらあのめえちゃんとの格闘?乱闘?の日々

それでもなんとか近づきたくてお互い精一杯奮闘した時間を全否定することになるのでは?と思ったのもあって。

よ~し、やれることはやってみましょう!!と覚悟を決めました(笑)

5月の最終土曜日の朝、とても緊張したミキちゃんが、おかあさまと共にやってきました。

彼女にとってピアノ教室は

「厳しくて緊張していくもの」

という気持ちが強いそうで、多分一人では無理だと思うとおかあさま。

「一緒にレッスン室に入ってはダメですか?」

とおっしゃるので、どうぞと促して、一緒に入っていただきました。

狭い狭い防音室の向こう側におかあさん。

真ん中にミキちゃん。

手前にわたしという形でお試しレッスンがスタートです。

声がうまく出ないので、いつものように盛り上げて楽しんでもらって、気がつけばピアノの世界に引き込むようなレッスンができたかどうかはわかりませんが…

なるべくおもしろい曲をチョイスして、リラックスできるような曲を選んで初見でバンバン弾いてもらったり、連弾したりしました。

そうしたら、最初表情が硬かったミキちゃんが「おばけやしき」という子どもたちに超鉄板の人気曲を連弾したところで、大喜び。

なぜか途中のクレッシェンドで笑いが止まらなくなって、かわいい声で笑うのです。

ダメだ!笑っちゃう!と小声で言うので

「どうぞ~手を止めなければいくらでも笑って~」

とわたし(笑)

もう一回やりたい?と聞いたら頷いたので、2回目もまた始めましたが…

やはり同じところでげらげら笑うミキちゃん。

ああ楽しそう!これなら全然大丈夫じゃない?

きっともういけるな!と安堵したところで、なぜか向こう側(おかあさん)から聞こえるすすり泣き…

えっ!?なんで?

動揺しつつもとりあえず気づかないフリで流して(笑)

ひと盛り上がりしたあとで、前の先生の時の宿題の曲たちを弾いてもらいました。

発表会で弾くはずだった曲は「お人形の夢とめざめ」

昨今給湯器の「お風呂が沸きました~♪」の音楽としても有名になったこの曲は子どもたちに大人気の超定番曲です。

前の先生はきっとものすごく生真面目な方で、ていねいに細やかに教えてくださっていて。

ミキちゃんもその先生の思いを受けとめ、先生の期待に応えようときちんと勉強してきたのだろうなぁという超生真面目な弾きっぷりでした。

この楽譜を開けた途端すごく緊張が走ったのも感じ、プレッシャーが強いんだなとも感じました。

その他の教材もテクニック的な色合いが強いものが多くて、本当にピアノは親子にとって修行でもあったんだろうなぁと思いました。

後から聞いた話では、前の教室では小学校のうちは親御さんがレッスン室に共に入り、レッスンが終わるまで隣で共に見守るスタイルだったんですって。

いろいろなやり方があるんだなぁ~

ああだから、おかあさんがお子さんのレッスン風景をよくご存じだったのだなと腑に落ちました。

お試しレッスンのラストで、3年生の音楽の教科書の今年の歌「友だち」という曲を伴奏してあげて。

一緒に歌おう!と促しました。

あまりに心底楽しそうに歌うので、一番だけのつもりがフルコーラス弾いてしまったわたし。

ピアノも上手だけど、歌も人を心地よくさせるいい声で、とても上手ですね~

とおかあさんにお声がけしたら、ハンカチで涙を拭きながら頷いてらっしゃいます。

えっ!?待って??

気づけばおかあさまが号泣しているではありませんか!!!

いやいやいや。なぜに?と思いつつ。

ご本人は終始にこにこ。

おかあさんはなぜか号泣したままで、謎を残したまま、お試しレッスンは終了しました(笑)

帰り際。

わたしの体調もこんな風なので、絶対にうちに来てね!とは無責任で言えない状態です。

それでもよければ、上手に振替とか使いつつ精一杯努めます。

どちらにしても、先生がいないままで練習するというのはあまりに過酷なので。

前の先生がお元気になられるまでの繋ぎでもまったく構いません。

お役に立てることがあれば、どのような形でも対応します。

と言って別れました。

実際のところ、それから先自分がどんな体調になるのかまったく読めなかったし。

潔く全レッスンをキャンセルして療養に努めてらっしゃる先生と。

わたしのようにできる限りと言いつつダラダラと休まず続けている教室と。

どっちが正解かなんんて誰にもわからないわけで。

そういう意味でもお返事任せで考えよう…くらいの気持ちでおりました。

そうしたら。

彼女たちが帰って30分と経たないうちに

「レイン先生のところに決めました。」

「ミキが絶対ここにする!!と帰り道、ず~っと言ってたんですよ。」

と早速のお返事をいただきました。

そしてそこで覚悟が決まりました。

もしうちの教室がいつか、万が一にも立ち行かなくなった時

しっかりと養生されていた前の先生が復活されているかもしれないわけで。

その時まで大切にお預かりする…という気持ちで臨もうと思ったの。

今この時、彼女の音楽を引き出し、支えてあげる人は絶対に必要だし。

それがわたしかどうかは二の次三の次で。

「とにかく今に集中しよう」そう思えたので、結果オーライだなと思ったの。

それはほかの生徒に対してもおんなじで。

今日できることを今日やろう…

と、とてもシンプルな覚悟が決まった大事な日となりました。

その後、ミキちゃんのおかあさんから

「わたしが号泣していたのでびっくりされたでしょ?」

と連絡がありました。

そうなんです。その謎は解けていませんでした、笑。

ミキちゃんのレッスンをず~っと見て来られたおかあさん。

今までピアノ教室ではずっと娘が「きをつけ」の姿勢のまま。

いつもとても緊張していて、おかあさんもまたモヤモヤしていたのですって。

おかあさんはうちのレッスン室で、娘がレッスン中に笑い声をあげるのを始めて聞いたのですって。

そして「友だち」という曲を歌うミキちゃんの姿に心底感動されたとか。

うちの娘ったら、なんて音楽を純粋に楽しんでいるんだろう!!とうれしくなったそうなのです。

今まで修行のようなレッスンがあたりまえだと思っていたので

ムスメが楽しいかどうかなんてことを考えたこともなかったです。

わたしも「楽しんでもいいんだ!」ととても勉強になりました。

まずは何事も楽しんでこそですね!!とおっしゃってくださってわたしもうれしかったです。

そして。

「次回からはわたしの監督はなしで、娘一人でレッスンを受けさせてもらってもいいですか?」

とおっしゃって、全面的にミキちゃんを預けてくださることになりました。

実際のところ、わたしは3歳児4歳児とだって少しでも早く仲良くなりたいので、はじめから一対一でやりたい方なので。

これは願ったり叶ったり。

その後本格的にレッスンがスタートしてほぼひと月が経ちました。

今ではミキちゃんはわが教室のゲラ子ちゃんとして君臨してて。

おもしろいこと大好き。

おもしろい歌や曲が好き。

ほかの生徒のように、こっそり貸出用の本にドラえもんのイラストを描いたりもし始めていて。

めちゃくちゃ早く馴染んでいるなぁという感じ。

歌って踊れて弾けて小さい子を感動させられる保育士さんになりたいの!!と言ってます。

前の先生で生真面目に培ってきた基礎はもちろんそのままに。

「あれもやりたいし、これもやりたい!!」

「45分じゃ足りないよ~」

とまで言ってもらえるようになって、とてもhappyです。

わたし自身の体調もだいぶ戻ってきたので…

そろそろわたしも本領発揮できるようになれたらいいなぁと思いますが、また後戻りはしたくないので、しばらくはマイペースでいきます。
一時期は保育所のようだった教室ですが、今はいい感じにみんながちゃんとピアノの方を向いていて。

おもしろエピソードも量産されてます、笑。

そんな話もまた少しずつ書いて行きたいです。

愛のひと。

何年も前のことですが通りすがりのブログで、たまたま草場一壽さんの作品に出合いました。

彼が描く神話の神々や仏さま、龍の絵があまりに美しくて強烈に惹かれ

彼の工房のMuseum Shopのサイトを覗いているうちに、どうしても手にしてみたくなって「龗(おかみ)カードセット」を買いました。

shop.kusaba-kazuhisa.com

わたし的にはかなり高価なものだったので、いざ買うとなったらめちゃくちゃ迷ったし、何度もカートに入れたり戻したりしたのですが、笑。

何より絵そのものが本当に一枚一枚が美しくて好みにぴったりだったし。

たとえば古事記など神話の世界観と、観音さまや大日如来さま不動明王さまなど大好きな仏像の世界が混在していること。

そして水にまつわる神さま、龍の絵もたくさんあって。

ふぇるまーたのトップにも掲げている「かたよらず、こだわらず、とらわれず」の精神にもぴったりな気がしたので、えいままよ!!とカートに入れてしまいました、笑。

結果、ふと時間が出来た時にカードを一枚ずつ眺めていくだけで大満足。

おうち美術館で十分に楽しめる幸せを味わっておりますし。

ククリ姫、瀬織津姫、アメノウズメノミコト、コノハナサクヤヒメなど、神話のテレビや神社でたまたま目に触れた方のカードを見てイメージをふくらませたり。

大日如来不動明王弥勒菩薩ってこういう方なんだなぁと近づく手がかりを見つけたりして楽しんでいます。

さて。
カードセットは一見すると手のひらサイズの大き目のカルタのような感じです。

このカードが入っている箱に、76ページもある小冊子が同梱されていて。

ひとつのカードにつき見開き2ページ、丁寧にその神さまや仏さまや龍になぞらえたメッセージが書いてあります。

カードをよ~く混ぜて「おみくじ」のようにその日の一枚を選び。

番号のメッセージカードを読んでその日に備える…

みたいなことをし始めたのは主に体調が悪くなってから。
きっとあまりに体調不良がひどかったので、何か前向きなメッセージが欲しかったのかもしれません。

そんなある日。

そのカードの中から一枚引いたらその日のカードは「サラスヴァティー」でした。

サラスヴァティーとは、言わずと知れた「弁天様」です。

大好きな天河さんにも、江ノ島にもいらっしゃる弁天様。

芸術の神さまでもいらっしゃるのは有名なので、元々大好きな神さまなのですが…

まず、神さまにまつわる一言メッセージにはこのように書かれていました。

甘美なるビーナの調べ

空に満ち

地に満ちて

万物は響き合う

喜悦の中に

最近読んだ音楽教育関係の本の中でも「万物は響き合う」という言葉を見て、妙に納得したことを思い出します。

一緒に奏でる音楽も人の心と心も、ともに響き合うことはとても気持ちがいいことで。

そんな体験を教室でさせてあげるには…みたいな話だったと思います。

そのことを思い出しながら、さらに右のページのメッセージを読んでいくと…

これは!!!

とびっくりしたので、思わず日記にしました。

ちょっとだけ紹介します。

愛はすり減ることはありません。

あふれるままに。

あなたが愛そのものになるように

一番最初にそのように書いてありました。

わたし「愛そのもの」の人を知ってる!

まさしく推しそのもの、剛さんじゃないの!!

そんな風に思いました、笑。

とはいえ。とはいえです。

なんだか日に日に暗澹たる気持ちになることが増えてきた昨今。

「愛そのものになる」なんて、自分にはハードルが高すぎる…と思って読み進めると…

めちゃくちゃ食いついたのは、そこから数行下のこんな文章です。

「愛の人」を頭に描いてみましょう。

知っている人でも想像の人でも構いません。

愛を具現化したらこんな人だろうという理想像です。

描いたらことあるごとにこの人ならどうするだろうと考えてみることです。

おぉ…まさしく

「剛さんだったら、こんな時どう考えて、どんな行動をとるだろう?」

は日常的に無意識によくやってます。

数行後にこんなことも書いてありました。

どう振舞っていいかわからない時は、愛の人になりきってみるのです。

そのうち、本当の愛の人になります。

愛は見返りを求めません。だから裏切りはありません。

ただあふれるままに流れていくのです。

なんだかいろいろと刺さり過ぎて。
しばし茫然としてしまいました。

「学ぶより真似ぶ」なのはピアノを教えていてもよく思うことだし。

実際に心底迷った時、ふと彼だったらどうすると思う?を自問自答することはよくあります。

たまたまこの日弁天様のカードを引き、彼を思い出したことがとても心に残ったので、「推しごと」のひとつとして!?(笑)

やっぱり日記にしておこうと思いました。

自ずと思い出されるこの曲。

何度聴いても飽きるということがありません。

open.spotify.com

とてもむずかしいですが…

今の世の中で大人に最も求められていることってやっぱりこれじゃないかと思うのです。

明らかに人生の折り返しを過ぎて、あと生きた証としてどれだけのことができるだろう?と考えた時に。

このやるせないほどままならない世の中に。

どんどん生きづらくなってきたこの暮らしを考えた時に…

先の世の中に、年長者として世の中やより若い世代の方々に少しでも絶望ではなくて希望が残せるように。
少しでも愛の人に近づきたいものだ…

そして身近な小さい生徒たちや我が子たちや、たまたま出会った人たち。

みんなが少しでも世の中や人に対してポジティヴなイメージを持てたらと思うのです。

この年になって今さらかもしれないけれど…

愛の人に近づく努力は大事だな…

そんなことを思っていた翌日。

たまたまご縁が巡ってきて、このカードに背中を押されるように新しい生徒を預かることになりました。

自分の体調さえコントロールできないこの時期に、新しく預かるなんて馬鹿じゃない??

周りももちろんそう言いましたし、わたしだって思いました、笑。

あまりにも無謀で無責任ではないのか?って、笑。

でも結果的には預かって正解でした。

彼女は親御さんがびっくりするほどよく笑うようになったそうで。

わたしもまた彼女が楽しそうなのを見てたくさん元気をもらっています。

その話は次の日記で書きたいです。

「それは突然に始まった」シリーズに、たくさんの方から拍手や拍手コメントや、メールやLINEなど反響をいただきました。
いつも心を寄せてくださって、心から感謝です。
ありがとうございます。

それは突然に始まった! その4

少しずつ、ほんとうに少しずつ体調が回復してきて、ゆっくりと日常へと戻りつつあります。
最初にこれはヤバイかも?という体調になったのが5月3日。
今日が6月20日だから、ひと月半が過ぎたところです。
大学病院の先生がレントゲンを見ながら、肺に溜まっていた水が日を追うごとに減ってきたのは明らかで、肺の輪郭がくっきりしてきたでしょ?と説明してくださいました。

「まだ気を緩められたら困るけど、回復に向かっていると思うよ」と言っていただいて、ほっと一安心です。

一番体調が底だった5月の中旬には上を向いて寝ることさえ苦しくて。

夜もろくろく寝れなかったのが。

いつの間にか真上を向いてならなんとか眠れるようになり。

絶対に無理だと思っていた美容院のシャンプー台の頭だけ後ろに落とすような姿勢も。

6月初旬に行ってみたら、大丈夫になっていました。

直後に奥歯の詰め物が取れて(笑)歯医者さんにも行かざるを得ない事態が来て。

こちらも20年来の歯医者さんが気を遣いつつとてもよくしてくださって、なんとかなってひとつ自信がつきました。

もう一ついい出会いがあって、それはなんとアネの幼稚園時代のママ友さんからもたらされた情報で。

ご縁が繋がって、相性のいいカイロプラティック(直訳すると手技というそうです。)の先生と出会うことができました。

この先生はオステオパシーというアメリカからもたらされた自然治癒力を活かした調整をしてくださる方で。

ずいぶん身体の痛みを軽減していただけたし、なにより「この症状はきっと治るよ!!」と毎回力強く言っていただいたこと…
どれだけありがたかったかしれません。

さらに。

10日前、アネが泊まりに来た時翌日に、この枕ならよく眠れるんだよね~と言っていたのを思い出し、試しに彼女の枕を使わせてもらったら…

そんなに高価なものではないのに、高すぎず固すぎず、首に自然にフィットして本当に調子がよくて。

試しに寝返りを打ってみたら打てるではありませんか!!!

そんなこんな、少しずつ少しずつ気がつけばできることが増えてきて。

目が覚めた瞬間に首が痛くてしばらくまったく動けなかったのがウソのよう。

眠りの質が格段に向上して爽やかに起きられるようになりました。
一方で血液検査の数値的にも、まだ完璧に元通りではありませんが、とんでもなく高かった炎症反応の数値「CRP」もだいぶ下がってきたそうで。

抗生物質の種類を変えながらまだ飲んでますが…

体感的にも全体としてずいぶん身体が楽になった感があります。

先週は久々に両親のところへ煮物をたくさん作って送れたし。

昨日は具合が悪くなって以来はじめて、階段しかないアパートの3階のアネの家の中まで届け物に行けました。

そんななんでもないことにも、とても幸せを感じる今日この頃。

庭の草花が気になったり、周りの景色が初夏へと向かっていることにもやっと気づけた感じです。

この間の診察の時

「結局何らかの悪い菌が「どこか」に入ってこじらせてしまったという所だと思う。」
「だから抗炎症剤が効きつつあるんじゃないかな…」

と先生からお話があったのですが、今ひとつはっきりせず…

日常的にお世話になっている主治医の先生のところに現状を報告に行ったら

「今そういう原因不明の不調の人本当にたくさんいるんだよ!」

と先生。

(やっぱり原因不明の部類に入るのだな…と納得するわたし。)

臨床何十年のご経験からも、こんな症状ならこの病気だろうという経験測が昨今全く通用しないのですって。

そんなやや回復気味の先週金曜日。

たまたま「あさイチ」のゲストが志尊淳さんで。

若いのに本当に大変な病気から復活されて、今また朝ドラを始め、生き生きと仕事をされてる様子に大いに励まされました。

そういえば、先日復帰された3時のヒロインのゆめっちさんも発熱と肺に水が溜まったことを話されていて、そこはよく似ているなぁと思ったし。

時々ブログやYouTubeをのぞく主婦仲間(と勝手に思っている、笑)辻希美さんも、やっぱり原因がわからない不調が起きているそうで。

夕方忙しい時間になると熱が出て熱さましを飲んで家事や仕事を一気に片付ける。

そしてその後さらにぐったりすることがあると書かれていたのを見て。

わぁ~一時期のわたしとそっくりな人がいた!と驚いたことを思い出しました。

彼女と比べたらわたしの忙しさなんて笑えるレベルですが、笑。

それでもわたしの仕事も夕方からピアノが始まり、終わってから家族のご飯の支度や翌日の弁当の支度、そして配膳片付けまでの4~5時間があまりにも怒涛で。

午後だんだんに節々が痛くなってきて、これはまずいぞ?信号がなんとなくわかるようになると…

ピアノの前に熱さましを飲んで、一気に仕事や家事を片付けるところまでガーっとやって倒れ込むみたいな時期がありました。

ここ数日は夕方の微熱も出なくなってきて、だいぶ楽です。

何より心拍数が少し落ち着いてきて、90台、どうかすると80台の時もあるくらいにはなったので、120前後が普通だった頃と比べると、びっくりするほど呼吸が楽。

急に立ったり座ったりしても立ち上がれないほどのダメージはなくなったし。

しゃがむこともできるようになりました。

ありがたや~ありがたや~

とはいうものの、今週末は2日連続で検査。

どうぞ少しずつで全然いいので、よくなっていますように。

剛さんのイベントというニンジンもぶら下がったし、まずはなんとか行ける体調でありますように。

祈るような気持ちでいます。

この体調になってしみじみと思うのは、とにかくコロナ禍以降、免疫も極限まで落ちているであろう昨今、無理は禁物ということで。

わたしみたいに日ごろの体力やメンタルの鈍感さを勝手に過信しているようなタイプが危ないのだということをとことん痛感させられました。

「大丈夫、わりとムリは利くタイプだから」

「平気です。わたし、まだ全然余裕があるからそれはやっておきます!」

「あんまり疲れとか感じたことないんですよね」

「スケジュール帳がいっぱいになってると安心なんです。」

みたいなの。

今後は絶対にやめようと思いました。
やめなければ、結果的にこれからだってきっと周りに迷惑もかけてしまうだろうし。
何より寿命を縮めてしまう…

そんなことにやっとやっと気づきました。
ちょうど身体の変わり目の時期でもあったのだと思いますが。

相当遅いけれど、これからはもう少し自分を大切にしたいと思いました。

もちろんほったらかしているさまざまな宿題を早く片付けたいですが…

できない無理はしない…が大前提。

なので友人たちへの私信ですが、ちゃんと約束は覚えてます。

抜けはないと思われますので…

もう少々お待ちくださいね。

それにしても…

光一さんは今年も超忙しそうだから、身体を壊さないといいなぁと時々心配になります。

光一さんも剛さんも。

そして、仕事、介護、育児、ご家族のお世話などなど…

あちこちにいるであろう忙しくて簡単には休みが取れない方々にも…

助け合える仲間と、ちゃんと休める時間がありますように。