まだまだだと思っていた、堂本兄弟スペシャルもあっという間に終わり。
リピートしたいのに、時間が取れません。
いよいよ年の瀬が近づいてきました。
わたし的にはライブの二日間は月の半ばに終了。今年は余裕を持って新年を迎えられそうだと思っていたのに、これはどうしたことでしょう!?
インフルエンザの子がいたり、時間変更がたくさんあって、ピアノもまだまだ終わりません。今年中にやるべきことも半分も終わっておらず。
大掃除なんて言わずもがな…ああ、ちょっと無理かも?と匙を投げる寸前というていたらく。
とはいえ、これだけはと、細切れの時間を繋ぎ合わせて書いています。
これを書き終えたら、そろそろブログをひと区切りにする!という思惑もあって、久々に本気を出して書いていたのですが…
彼らごとに限らず、書くということで自分の心の整理をしているという側面もあって。
いろんな意味で今後このブログをどうするか、ちょっといろいろ揺らいできました。
まっいいか。明日のことは明日考えよう!ケセラセラ…
ということで、ひとまず先へ進みます。
「ここで新曲を。一気にタイムスリップします」と剛さん。
今回のシングルを決めるにあたり「光の気配」のほかにも候補曲があったそうです。
その曲はもっとポップでキラキラしている曲だったそうですが(タイミング的に?)今じゃないということになり「光の気配」に決まったそうです。
実はもう一つの曲の方も、すでに光一さんはレコーディングが済んでいて。
ステージの上で「一応あの曲、剛くんもレコーディングしといてよ!」と光一さん。
剛さんも「うん、わかった!」といつもこんな感じで話してるのかなぁ?という、普通のテンションで言ってました。
そのあと光一さんが「このあとのセットリストは、ふたりの合作曲、そしてこれも素晴らしい提供曲…と続きます。」と言い…
「それでは…剛くん歌振りして」と剛さんに振りました。
剛さんがどんなことを言ったのかは、ちゃんとはメモってなくて。
二日分ごちゃ混ぜでニュアンスですが…
「光の気配はとてもむずかしい曲です。この曲はKinKi にしては珍しく音の数が少なくて、自分の人生それでいいと、大きく深く包むような歌。
人生、これが正解というものがある時代じゃもうないですからね。
みんなの人生を繋げて聴いてください。
このような曲を歌えるのはKinKi Kidsくらいだと思ってます。
それでは光の気配、聴いてください。」
多分、こんな感じだったかと。
これまでのライブでは、光一さんあるいは剛さんのどちらかが、ほとんどの進行や曲紹介をするパターンが多かった気がしますが、今回のライブでは両方がうまく役割を分け合っていて。
一方だけが前に出るのではなく。双方、進行にちゃんと参加していて、とてもバランスがよかったです。
「もし大人数のグループだったら、俺たちふたりともおとなしい方だから、きっと後ろの方で黙っているタイプ」とよく言っていた彼らですが…
ベテランの域になってきて、それぞれソロではまず間違いなくトップに立ってその場を仕切っている二人なわけで。
どちらが前に立っても危なげないのはもちろんのこと、まったく違和感がなくて。
片方が説明を始めると、片方も隣で頷きながら見守っていて。
曲紹介や伝えるべきことは伝えつつ、リレーしながら滞りなく進行していく感じが新鮮でした。
今回みたいなの、とってもいいなと思いました。
一方で。
15日はここまでが長かった(笑)
超楽しかったので文句はないのですが…なかなか歌に行かず!…行けず!?
剛さんがそろそろ~という空気を作り、MCを終わらせようとするたびに。
なぜか光一さんが「もう1こ言っていい?」な~んて、MCを引っ張ります。
わたしはこっそり、懐かしのΦコンの、とんでもなくMCを引っ張った光一さんを思い出してました(笑)
あの時と全然状況は違うにせよ…(笑)
たま~に光一さん、こういうスイッチが入る時があるなぁとおもしろトークに涙目にながら思ってました。
ちなみに…わたしたちファンは長くMCが聞けるから全然OKですが、スタッフさんは気が気じゃなかったことと思われます(笑)
そりゃ、大阪の開演時刻も、15分(それで足りるかは別として!?)早めたいと思うってものです!!!(笑)
そういえば、ずいぶん昔のアイドル誌で、編集後記みたいなのに、光一さんがずっと剛さんに勢いこんで近況を話してて。
「うんうん、って剛さんがひたすら聞き役になってました!」なんて書いてあったことがありました(笑)
時として、光一さんのおかあさんみたいになる剛さん(笑)
15日もまさしくそんな感じで。
はいはい!って感じで適当にあしらってみたり、なんて?言ってみて?なんて促したり。
なんやかんや、歌ぎりぎりまで、手を変え品を変え、名残惜しそうにずっと光一さんは粘ってて(かわいい、笑)
剛さんは笑ってしまって飲み物を吹きそうになったりもして。
とても曲に行く雰囲気ではなくなっていて。
光一さんが曲の説明をしようとする横で、深呼吸。
なんとか心を整えようと努めているのが伺えました。
それでもさらに光一さんがまぜっかえそうとするので(笑)
「俺が立て直そうとしてるの、分かってたやろ!?」な~んて文句を言ったりもして。
なのに、当の光一さんはまるで他人事。
「うん、上手に(本筋に)戻したな~っ!て思ってた」なんて言い(笑)
「真面目に歌うよ!!いいですか?」なんて。
とうとう光一さんを諭すように剛さん。
最後には真綾さんに叱られるかも?的な心配まで始めた光一さんは、堂島くんに向かい、「真綾さんにあやまっといて?」「ああ、でもやっぱり言わなくてもいいや~」なんて。どっちやねん!?なことを言い(笑)
「よし、歌おう!」と言った光一さんに
「よく、こんなトークをした後で歌えるな!」
「おまえのメンタル、厳つい!!」と驚嘆する剛さん(笑)
(この辺のおもしろMCは前のと併せて、具体的には後で書けたら書きます!)
そんなこんな。
どうみてもこれから「光の気配」を歌うようなムードじゃなかったわけですが。
歌の出だし部分は剛さんなわけで。
歌前に剛さんが大きめの声で一言!!
「ああ、ダメだ!!おっしゃ!絶対にいつもよりカッコよく歌ってやる!!」
男前~♪♪
そして本気の仕切り直し的雰囲気を漂わせ。
自分にかなり気合を入れて臨んでたのを覚えてます。
KinKi Kidsはいつも、どんなにMCで直前までげらげら笑ってても、歌はしっかりと歌う人達だから、今回もそうなんだろうなぁと・・・ここは疑いもしませんでしたが…
始まってみたら、最初のひと声から表現に凄みがあって。
この曲の繊細だけど、どこか骨太な世界観に、まっしぐらに入っていく剛さんに心打たれてしまいました。
それにしても、なんてすんなり低音が出るようになったんだろうと驚きました。
Rossoのころ、ちょっと無理してなんとか太い声のオトコっぽい低音域を出そうと努力していた頃が思い出されました。
あの頃とはほんと雲泥の差!
ちょっと渋くて、味のある低音ボイスを全然ムリなく出していて、やっぱりこの人は努力家だなぁと思いました。
この曲のムードに合わせて、あんまり洗練された感じにはせず、どこか素朴で武骨な感じも残してて。
これぞプロ!って思いました。惚れ惚れ。
一日目は光一さんがものすごくイヤモニを気にしてて。
大丈夫かな?と心配になるくらいだったのですが…
二日目はこの辺から、剛さんが袖に向かってハンドサインで、上げて?とか下げて?と頻繁に指示を出してたのが目に入りました。
ワイドショーでもそんな場面が捉えられていましたよね。
やっぱり東京ドームでは、音のコントロールがむずかしいんだろうなぁと思いつつ。
指示を出している時の顔が本当にプロの顔をしてて。
歌にはなんの影響もなく、美声を響かせていました。
一方の光一さんも、歌い始めたらさっきまでなんか言ってましたっけ?くらいの、楚々とした雰囲気。
普通におとなしやかな?好青年っぽいではないですか!!!
歌声も相方同様、ちっともかっこよくは作ってなくて。
「犠牲にしたもの、奪ったものはいくつ」のところ。
好青年そのものと言った佇まいの光一さんが、少し弱さを垣間見せるような真摯な表現に胸がぎゅーっと絞られました。
あそこを歌う光一さん、ミュージックフェアでもFNSでも大好きだったけど、生で歌うとさらによかったです。
一方の剛さんは、歌い方にもフェイクにも、どこかゴスペルっぽい雰囲気を出していて。その表現力にやっぱり脱帽!となったのでありました。
「ブラの気配」なんて言いまくってた直前の爆笑MCは、曲の始まりと共に木っ端みじんに吹っ飛びましたのことよ(笑)(笑)
ほんと、ジェットコースターみたいなセットリスト。
なのにどんな脇道に入っても、曲が始まるやいなや確実に本筋に引っぱり戻してくれます。
これ、相当自信がないとできない技では?なんて思いながら聴いてました。
「銀色暗号」
この曲はピアノの美しい伴奏だけで、歌います。
ここのところ、ふたりの声のアンサンブルがよくなったなぁと感じていて。
ピアノだけだと音の数が圧倒的に少ないので、歌声がまっすぐに届いてきてとても贅沢な感じ。
ふたりの声はこの曲では角がなくて、まるで弦楽器のようになめらかでした。
この曲はこんな風にシンプルなアレンジにすると、さらに楽曲そのものの美しさが際立つ気がします。珠玉のバラード。
個人的には、愛のかたまりも大好きだけど、むしろ楽曲としての仕上がりはこの曲の方が好きかも?と思ったりしていて。
こんな素敵な曲が合作なんだなぁと・・・しみじみしちゃいました。
「恋涙」
この曲は最初、堂島先輩の渾身のブルースハープのソロがあって。ものすごく心を持っていかれます。
一瞬にして銀色暗号の世界観を消し去って、恋涙へ!!
ムードを一新する大事な役割ですが、流石のひとこと!!
とても勢いがあって、5万5千人のハートを瞬時にして鷲掴み。
別世界へと連れてってくれました。
堂島くんは、ソングライターとしての才能が半端ないから、なんとなくわたしの中では作家さん的なイメージの強い方だったのですが、今回のライブでは、ミュージシャンとしての堂島氏に心惹かれる場面が多かったです。
いつか彼のライブ行ってみたいなぁ~と思いました。
さて。恋涙は、ピアノとブルースハープの絡みつくような不思議な音の中、KinKi Kidsがとてもエモーショナルに歌詞を紡ぎます。
最初の方のゆっくり目のテンポのところも素敵でしたが、アップテンポになってからがさらにカッコイイ!とわたしメモ。
リズム隊とアコギも入って、いつもとひと味違うアレンジが効いてて。
同じ合作シリーズでも、銀色暗号と、この恋涙、そして次のTopaz Loveでは受ける印象が全然違ってて、とてもおもしろかったです。
「Topaz Love」
この曲だとわかった瞬間、わぁ!というキラキラしたうれしい気持ちと、この曲ができる過程のとんでもなく悲しかったり、苦しかったりした記憶が同時に襲ってきて、一瞬感情をどちらへ向かわせていいものか迷うような不思議な感覚があったのですが…
ほどなく曲の世界観の中に引きずり込まれてしまいました。
この曲ではストリングスが前に出て、長調のメロディーを彩るので、急に華やいだ雰囲気になります。
それにしても…今さらながら凄い曲だなぁと思います。
歌詞の中に、あの日の横浜の景色がキラキラと閉じ込められているし。
あの横スタのファンと光一さんの景色を小さな画面越しに見た剛さんの気持ちがたくさん入っているわけで。
本当はあの場に立ちたかった剛さんと、一人で立たざるを得なかった光一さん双方の苦悩も見え隠れしているわけで。
あの場にいた私達ファンもまた、当事者的に存在してたわけで。
さまざまなあの日の記憶や体験、痛みが滲むこの曲が、シングルとして形になったことの凄さと、このような体験を表舞台で見せられるふたりの「凄み」のようなものを感じます。
ラストのニ声に分かれて「(別の意味の)いたいよ~♪」で合流するところ。
ほんとスゴイ手法を考えたなぁと感嘆してしまうのですが、今回のライブで聴いたのが、今まで聴いた中で一番いいバランスだった気がしました。
ここだけじゃないですが、剛さんが昨年から今年、ずっとあきらめず重ねてきた「できることを一つひとつ模索しながら、歌い続ける」ことの成果を感じる場面がとてもたくさんあったような気がしました。
元々歌うことがあれほど上手な人が、突然襲った耳の不調を経て、さらに血のにじむような努力を重ねているわけで…そりゃさらに無敵になるに決まってる!と私は思ってて。
石橋を壊してしまうのでは?というほどに慎重な人だから。
耳のことがあってから、リズムやメロディーを、基本に忠実に、今までよりもさらにていねいに一音一音、きっちり当てていってるなったなぁと思っていたのですが。
セッションやこういうデュエットの場面などで、その成果がふと垣間見えて…
凄いなぁ!前より更に進化してずっと凄い…と思わされます。
今回のセトリの中ではこの曲だ!!とすぐにわかるレアな方の曲ですが、今回のバンドの方達の演奏が、多分にファンキーで。
とんでもなくキレがよくて「いつもとひと味違う!!」とわたしメモ。
曲全体にメリハリがあって、より立体的になったように感じました。
この曲でもダンスはダンサーさんと光一さんが担ってて。
大きな動きで魅了してました。
剛さんはギターを弾きながら歌っていますが、間奏で、光一さんのダンスと、ギターを弾きながらステップを踏む剛さんが同時に映し出されます。
ふたりの動きがちゃんとシンクロしてて「キャーっ!!」となったところ。
定番曲だけど、どこか新鮮なキスミスでした。
「硝子の少年」
実は前の曲、そしてこの曲と次の曲辺りが、正直、きっと剛さん、キツイんだろうなぁとこっそり思っていたところ。
前回のオケコンの時ほど顕著ではなかったけど、動きが極端に少なくなって。
ギターのストロークもゆったり目になって。
少し顔が険しく見えて、心臓がぎゅっとしました。
それでも歌をきっちり歌うことに妥協はなくて、むしろそこに特化した結果、動きを最小限にして音を拾うことに全力を尽くしているのだなぁと思いました。
この辺の曲たちはきっと剛さんが「それでもやりたかった曲たち」なんだろうなぁ。
知らぬ間に胃がせり上がって来るような感覚もありつつ、そんな思いを抱えて聴いては失礼だ!普通にちゃんと聴こう!と葛藤してました。
今年、別現場で同じような気持ちになったことがあったなぁ?と記憶を辿ったら、CHERI初日の横アリCCKのあたりでした。
あの時もあの辺りら辺だけは、一緒に痛みを分け合えたらいいのにと思いながら聴いてたことを思い出します。
やっぱり箱が大きいのと。だからこその音のコントロールのむずかしさかな?と思います。
でも今回は「どうしてもジャニーさんとお別れした東京ドームでやりたい!」という信念に突き動かされているのも重々承知しているし。
何事も起こりませんようにと思いつつ、応援するのみです。
キスミスも硝子も、アレンジがわりと元のまま。
前奏の「この曲だ感!」にかなりこだわっているのかな?とも思ったところ。
アレンジ込みでこの曲!!みたいな。
あとでワイドショーで見返したら、それでも歌に入るやいなや、かなり音量が絞られているようでした。
もしかしたら、見ているわたしの心が音に対してナーバスに振れ過ぎたかも?とちょっと反省したところ。
そうそう。
この曲の照明が、セット後ろにいっぱいパインアメが並んでいるようだったの♪
ここにめっちゃ食いついたの、思い出しましたよ。
パインアメさ~ん、いつかグッズ出しませんか??(笑)
「薔薇と太陽」
この曲もわりと原曲に忠実なイメージでした。
メラメラと特効の炎が上がり、情熱的なイメージ。
そもそも剛さんがギター、光一さんがダンスというスタイルは、この曲から始まったことだったなぁと思い出しました。
このスタイルが編み出された?ことで、KinKi Kidsの世界が広がった!!と思った覚えがあるのですが。
今回「こういうのも全然アリ!」という成果や空気ができあがっていたことで、すごくスムーズだったんじゃないか?と思いました。
今回剛さんが極力移動を避け、ダンスもやめたことで、この広い東京ドームでも音が拾いやすかったり、めまいとか危険のリスクが減らせたのだと思うし。
そうしてもらえて、見ている方もとても安心でありがたかったのですけれど。
それだけじゃなくて「こういうのもふたりらしいね」「アシメトリーの美しさ」みたいなのってKinKi Kidsならではだよね。彼らしかできないことだよね!と胸を張って言える感じもあって。
いろんな意味で「薔薇と太陽」が生まれて本当によかったなぁと思いました。
「シャルドネ♪」のところの光一さんの振り付けに「キャーっ!!」という声、ふたたび。
本人はさして気にしてなさそうなのも込みで楽しいところ(笑)
モニターに赤と青の薔薇が劇画風に映し出され、これまたふたりとも似合い過ぎ(笑)
揃いも揃って、薔薇を背負わせたら日本一!!とか思ってしまいましたのことよ(笑)
「薄荷キャンディー」
歌が始まると同時に、水の演出が始まって噴水ショーふたたび。
素晴らしかったです。噴水の美しさとあいまって、曲の透明な世界観が広がります。
じ~んときます。
そして、歌詞を大事に大事に歌うKinKi Kids。
ここ何回か、結構松本せんせのこの曲が要な位置に入っているなぁと思いつつ。
そういや中村アンちゃんも大好きって言ってましたよね~
とてもとてもよかったです。
二日目は、この辺から光一さんがものすご~くたくさん空を見上げてて。
もしや泣いてるのでは?と思うような、なんともいえない表情をしてました。
先のMCの時も思っていたことだけど、彼にとっては惜別の想いがあとからあとからあふれた「この日」だったのではないかと…そんな風に思いました。
剛さんもまた、やはり何度も空を見上げていて、うるうるな瞳。
二人にとってこのツアーは、ジャニーさんが天に召されたことを受け入れ先に進むための、大切な大切な時間だったのだろうなぁと思いました。
何度も泣かせたね、ごめん♪
とか。
薄荷の匂いの運命の人
とか。
ごらんよ、あの光る星 北極星だよ。
とか。
そんな風に思い始めたら、全部ジャニーさんへの歌に思える不思議(笑)
そもそもが、ふたりともそんな想いを乗せてるでしょ?と思わされるくらい、いつもよりずっと切実で感情がこもった歌声で。
大事に大事に歌ってました。
歌の後、本編ラスト一曲に向かう間のMCで、光一さんが言ったこの言葉が強烈に心に残りました。
「ふたりが今、(ステージに)並んでいることがすべてです。」
それは言われなくても十分にわかったことではありましたが、ご本人たちの口から聞けたことがとても大事なことのように思えました。
お客さんも「キャーッ!」という感じではなくて。
この言葉をものすごく静かに噛みしめて聞いてました。
このあと、アンコールの真心のこもった凄みのある二人の歌を聴かされたあとで、さらにこの言葉が効いてきて。
家に帰る途中もずっとこの言葉がライブの余韻とともに、心の中でこだましてました。
そして本編ラストが次の曲です。
この曲もジャニーさんが「Harmony of Decemberだよ!!」と名付けてくださったのだそうです。
「何度も話に出ましたが、今回は2年ぶりのライブです。」
「そして、ジャニーさんがこの世を去って最初のライブでもあります。
僕たちの口から、ジャニーさんへの想いを皆さんに聞いてもらおうと思っていました。
KinKi Kidsを大事にしながら、これからも皆さんとお会いできたら」
とご挨拶がありました。
そしてこの曲へ。
この曲は、かなり原曲に近い感じのアレンジだったと思います。
わたしとしては数あるKinKi Kidsの曲の中でも、数少ない温かくて幸せな気持ちを運んでくる曲だと思ってました。この時までは。
12月の恋人たちの、お互いの心を包み込むようなやさしい時間。
ところが…
今回のライブを経て、この曲もまた、やっぱりKinKi Kidsらしいどこか哀しみを秘めた曲になってしまいました(ちょっと悲しい!)
もちろん元々の歌詞は「12月の恋人たち」の歌ですが、今回二人が揃いも揃って彼ら的にはきっと同じ方を向いていて。
どうみてもいつもと違う意味を込めて歌っているのが伝わるので、歌の表現としての矛盾はまったく感じません。
(それもスゴイことではないですか!!)
君に会いたい 今会いたい
の歌詞を歌う彼らの歌声に、表情に、胸がぎゅーっとなります。
君との日々に僕は生きているよ
ここだって、なんて意味深なんだ!!!
二人はこの曲こそ、全力でジャニーさんに捧げていた気がします。
空を見上げては、今にも泣き出しそうな顔でせつなそうに歌う二人の姿が、強烈に焼き付いています。
2人共、それはそれは切実な佇まい。
想いがたくさんこもった、ずっしりと胸に響く歌声でした。
そうそう。付け加えておきますが、剛さんの歌声は、このラストに向かってさらに調子が上がっていく感じがあって。
どんどん伸びやかになっていくのを驚嘆しながら眺めてました。
あの歌い辛そうな難所を経たあとで、その後の歌に影響を引きずる感じではなかった…と少なくともわたしはそう思ったことを書いておこうと思いました。
おっと本編に戻して…
この日の二人があまりに強烈に胸に焼き付いたので、これからはジャニーさんへのお弔いの曲として印象付けられてしまったかも。
ああ、本当にこの人たち、心からジャニーさんを愛し、大切に思っていた?(いえいえ、過去形じゃないな!)「思っている」のだというのがあふれんばかりに伝わってきました。
そしてこれからも、その気持ちを大事に大事に携えて、ふたりともそれぞれの、そしてKinKi Kidsの未来に向かって邁進していくのでしょう。
わたしはもちろん彼らを通してしかジャニーさんという方を知りませんが、多感な時期に出会い、たくさんの年月を重ね、40歳になるまでずっと彼らを支え、包み込んでくださった方なのだなぁと今更ながらその存在の重さを痛感してました。
そして、一見まったく違う育てられ方、関わり方をされてきた二人が、こんなにも同じように喪失の哀しみに身を委ね、表現していることに、静かな感動を覚えつつ聴いてました。
ジャニーさんという方がどれだけ偉大だったのか、彼らを通してあらためて知れた気がしましたよ。
彼らにとって、今回のライブで今、ちゃんと過去にさかのぼってジャニーさんとの思い出やいただいてきたことを振り返ることが、どうしても必要な時間だったのだろうなぁ。
これは今回のライブを見ながら、何度も何度も思ったことだけど。
そんな場に立ち会えて、彼らの想いの丈にたくさん触れられたこと。
ファンとしても、とても幸せなことだと思いました。
さて。ここで本編はおしまいです。
このクソ忙しい時期に、読んでくださって、ありがとうございます。
まずは仕事と年賀状をなんとかしなくては!!
諸々首尾よく片付けられたら…続きを書きたいです。