ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

KinKi Kids Concert Tour 2019-2020 Thanks 2 YOU 12月14日&15日 その4(買い物ブギとKANZAI BOYA)

その4まで来ました。

いつもたくさんの方に読んでいただき、ありがとうございます。

この辺りから、どうまとめようかとても迷いました。

というのは、14日と15日を一緒に書こうとすると、15日のMCが極端に長いのです。

書いても書いても終わらないほどに(笑)(笑)(笑)

これを全部拾い始めると、いつまで経ってもセットリストが進まない(笑)

でも、一見他愛もない話のように見えても、ファン的にはとても心に残る、大事な瞬間がたくさんあって。

ここを簡単にパス!というのは絶対に違う気がして。

年末じゃなければ、ゆっくり順を追って取り組んでいきたいところですが、やることが限りなくあるこの時期、そうも言っていられないしで。

15日のここから光の気配あたりまでのトークは、後からゆっくり書くことにします。

2人共が見た、ちょっと苦しくなっちゃうようなジャニーさんの夢の話とか。

帝劇や他グループ、KinKiチームのライブリハ現場のケータリング、弁当事情トークとか。

光一さんのアンバサダー告知と、まったく中身を理解してない天然な剛さんとか…

ひょんに出てきた「ブラの気配」とか…

話している内容だけを羅列すると他愛もない感じですが、ふと垣間見れる二人の想像よりはるかに切実なジャニーさんを失った悲しみとか、その喪失感をなんとか未来にポジティヴにつなげようという想いとか…いろんな気持ちが透けてる気がして。

やっぱりちゃんと触れたいと思いました。

とはいえ…トーク的には、ずっと涙目で笑い、多幸感のあるMCで。

KinKiっていいなぁとしみじみ思っていたところなので、乞うご期待!

流れ的には、ずっとシンプルで脱線が少なかった14日のMCを中心に、書きながら進めて行こうとと思います。

(書き連ねているうちに、久々に、超暑苦しい文章になっちゃいました!

書き捨てごめん!って感じw

どうぞ、薄目で読んでいただけたら…ご笑納ください…です。恥ずかしい・・・)

「買い物ブギ」

光一さんがステージの両サイドに注目を促します。

照明が当たると、両側とも、斜面のあちこちにモデルポーズで立つダンサーさんたちが。

みんな黄色いスーパーのレジかごを持っています。

キメポーズもそれぞれですが、すっくと手を挙げている人。

かごを手に掛けている人。持っている人。走り出しそうな格好の方。

さながら「だるまさんが転んだ!」で急遽止まったみたいな、それぞれのポーズだったのでありました。

あっ!!ここだ!!

「真面目にオトナがふざけさせていただきます!」という言葉が光一さんから漏れたのはここ。

一つ前の日記で事実関係がよくわからなくなって併記したところ。

多分言葉が正確ではなくて。

わたしがこっちの発言と混同していたのだと思われます。

ニュアンス的にはこのコーナー「たよりにしてまっせ」から「この後の剛さんの「KANZAI BOYA」まで。

全部のコンセプトが「真面目にふざける」。

でも鳴っている音楽や、彼らから提供されるエンターテイメントは極上…だったのだと思われます。

光一さんが剛さんに「スラッシュのようなギターソロ、お願い!!」と振ります。

ちなみにスラッシュさんはこんな方↓

ja.wikipedia.org

照明が当たった剛さんは「はい!」っと元気よく答えるのですが。

「いやいや、スラッシュは(日本人じゃないから)はい!って言わないから」と光一さん。

「そっか、了解!了解!」といかにも軽く剛さん。

ネタに入ってるな(笑)

そしてお約束。

そのやり取りを繰り返しますが、何度やっても剛さんが「はいっ!!」とお返事してしまう…というオチ(笑)

(確か翌日は「へい!」だったかあなぁ?とにかくここはネタ。何度か繰り返すお約束!笑)

そして剛さんがエレキギターで、魅惑的な旋律をかき鳴らし。

一瞬にしてMCモードから楽曲モードへといざなわれ。

心を鷲掴みにされて準備万端!となったところで、魅惑の本編へ!

これまた「たよりにしてまっせ」同様、ものすごくカッコイイ曲になってる予感!と期待に胸をふくらませていたら…期待をはるかに超えるカッコよさだったのでありました!!

始まった音楽はものすごくグルーヴィーでキレが良くて、超ファンキー。

これ、本当に買い物ブギですよね?とびっくりします。

ああ、ジャニーさんはもちろん、天国の笠置さんにも見せてあげたかった!聴かせたかった!という感じ。

どんなご感想を持たれたかしら?

そして、特筆すべくは、一目でYOSHIEさんに違いないとわかるその振り付け。

これがまた、動きがダイナミックで、超カッコイイのです。

YOSHIEさんはその場にいらっしゃらないのに、彼女の踊る姿を空目しました。

ダンサーさん達は、大きくバキバキに踊っていて、ものすごい存在感なわけですが、センターで踊る光一さんが、身体は小柄なのに、めっちゃ大きく見えるのですよね~

どの方も本当にカッコイイのに、どうしても視線が光一さんにロックオン!!

この華は何?何がこんなに惹きつけるんだろう??しかも曲は買い物ブギ!!
わたしは今回の光一さんのダンスパフォーマンスの中では、文句なくここが一番好きでした。

剛さんはこの曲の間は、ほとんどギタリストに徹してて…それもまたカッコイイのですけれど。

次の曲が終わった後で、ここは光一さんで、次の曲は剛さん。

お互いのソロパートに近い形で、唯一役割分担がはっきりしてた2曲なんじゃないかと思いました。

ただし、どちらも完全なソロではなくて。

ちゃんともう一人にも、ちょっとおいしい見せ場が用意してあって。

そんなところも今回のライブの二人で考えた工夫の一つなのかなぁ?

とても好ましく思いました。

ちなみに買い物ブギでは、あの名台詞「あほかいな~」が剛さんの担当で。

なぜかそこをお願い!と光一さんが頼んだら、何度も何度も「あほかいな~」を言い方を何種類も替えたりしながら剛さんがしつこく練習してたそうで(笑)

リハではジャニーさんバージョンで言ってみたりもしたそうですよん。

光一さんは、なんでそこをしつこく練習してるの?

練習するところなら、もっと他にあるんじゃないの?と疑問に思ったそう(笑)

そもそも剛さんが真面目なんだかふざけてるんだか、さっぱりわからないと光一さんが言い…『いたって真面目よ??』と返す剛さんだったのでありました(笑)

一方、15日は、光一さんが買い物ブギが終わったあとで。

おもむろに、その昔なら買い物に行かされてるのはほぼ100%女性で、ふざけんなよ、おっさん!みたいな歌かと思ってたけど。

ここ最近の感覚だと「買い物」に行ってるのは、男性かもしれないよね?ということを言い。

言われてみればそうだなぁと目から鱗だったのでありました。

時代と共に、歌の歌詞の捉え方も変わって行く…それも確かに普通なことなのでありましょう。深いな。

そして、今度は剛くんの番!ということで、次の曲のお話へ。

「KANZAI BOYA」

どうしても大きな動き(ダンス)があるほうが目立ってしまうから「剛くんの見せ場もつくろうよ」と光一さんが言ったのだそうで。

それを聞いて、最初は違う曲(どうも「桃」だったらしいです!そっちも見たかったけど、笑)をやろうと思っていたのが。

それもなんか違うなぁ??と思った剛さん。

不意に(多分ニュアンス的にはかなり直前だったのかな?)1曲作ろうと思ったそうです。

ふたりがKinKi Kidsになる前に、最初にジャニーさんからもらった名前が「KANZAI BOYA」だったというのは、超有名な話ですが…

黒歴史!とすら思っていたのに、最近、今さらながらこのジャニーさんのネーミングセンスに剛さんはめちゃくちゃいい!と思い「キュン!」ときたそうです。

で、ジャニーさんがいつも現場で「熱いお茶ください!」と言ってたという、その口癖を最初に持ってきて「Please hot green tea!」で始まるパーティーチューンを作ったのだとか。

熱いお茶ください!」ってよく言ってたなぁ、言ってたね~!と言い合う二人が、とてもしみじみしていて。

俺、時々ジャニーさんが好きなものを食べてるよ!とか、言い合ったりもしていて。

(そんな歌も作ってるよ?という剛さんのトークにつながる。)

この辺のトークは、本当に今は亡きジャニーさんをふたりがとことん懐かしんでいるムード。

まるでジャニーさんの法事にファンも一緒に列席しているかのようだと思いながら見てました。

故人を偲び、たくさん故人の話をしてあげることが供養…的な。

ちなみに「KANZAI BOYA」の読みは「かんさい」だけど「KANZAI」と書くのがこだわりね!と説明してました。

この名前に決まった当時は、SMAP兄さんたちにも「え?ヤベぇな!!」「まあでもがんばれ!」な~んて言われたそう。

(この時の口真似が、兄さんたちにめっちゃ似てた!笑)

ついでに・・・KinKi Kidsになってからも、剛さんは中学の同級生に「オマエ、ずっとこの名前(KinKi Kids)でいくんか?」と心配されたそう(笑)

でも今となっては愛おしい名前だった!!と。

ここは二人ともしみじみしてたなぁ。

その流れだったか、堂島くんに「Misty」だって最初、なんだったんだっけ?堂島くん!と振り。

堂島くんが「くもりがちマイハート」と答えたのですが。

あれだってわけわからんと思ってたけど、考えてみたらめちゃめちゃいい名前やん!今更変えないけど!…と、またしても微妙に失礼トークをするKinKiさんたち。

(堂島先輩が大好きだから…ついついいじっちゃうんだなぁ、笑)

『僕はこの曲では出てきません!』と断言する光一さんでしたが…これは実は盛大なネタフリ!後で、大事なお役目が!!

そして。光一さんはささささ~っといったんはけて行きます。

二日目の時は、先ほども触れた、買い物に行かされるのは女性とは限らない…の話の続きで、「じゃ、買い物行ってくるわ!」と光一さん。

「柔軟剤買ってきて~♪」と剛さん。

「は~い!」と光一さんはいいお返事ではけて行ったのを覚えてます(笑)

さて。

剛さんだけが残ります。

ソロライブで、410cakeをやる時にも

「とにかくこう(手のひらを上に向けて腕を上下する動き)してたら終わりますから。なんか知らんけど楽しくなってくる。なんか知らんけど楽しいって人生に必要やからね。」

こんな風によく言ってますが、まさしく同じような感じ。

「ず~っとこうしてたら終わりますから!」って。

これ、剛さんお気に入りの、お決まりのせりふです(笑)

KinKi Kidsのライブだから特別に言ったのでは?と、どこかで見かけましたが、そんなことないです。

さて。

曲がスタートです。

イメージ的には、前の「たよりにしてまっせ」と「買い物ブギ」の流れからそう離れてなくて。

コーナー的にちゃんとつながっているように作ってあるのがまずもってスゴイと思いました。

ここに入ってまったく違和感がない歌なの!!

こういうところだなぁと思うのです。

このところの剛さんが、プロデューサーとしても才能が開花しつつあるのは、コンセプトにぴったり沿った歌をちゃんと作ることができるということでもある気がします。

歌の間、モニターには、週刊誌?ワイドショー?のコラージュ風?カラフルなド派手テロップがタイミング良く出て。

ジャニー愛にあふれた歌詞を、一緒に噛みしめながら聴けるのがとても良いです。

二日目にはお茶を持って小走りすり足で動くダンサーさんが現れました。

多分ジャニーさんの役をしている方です。

この方が縦横無尽にすり足でステージを駆け回り、歌に花を添え、遊び心が加わります。

なんとなく雰囲気だけでも伝わるように、覚えているところだけ、歌詞を書いてみるとこんな感じ。

(多分にニュアンスです!大阪で見たら全然違った!とかだったらごめんなさい。)

KAN ZAI  BO-YA 無敵なnameㅤKAN  ZAI  BO-YA  素敵なname 

KAN ZAI  BO-YA  無敵なname KAN ZAI  BO-YA  素敵だね

(中略)

このセンス ハイセンス そうなんす はいそうなんです。

(中略)

今じゃ魂になりました。
誰にも名前つけられず、暇よ♪

(中略)

一瞬ブレイクして…

「YOUたちに(新しい)カッコイイ名前を思いついたよ!KinKi Kidsだよ!!!」

(ここ、光一さんの台詞!めっちゃジャニーさんっぽく。)

期待に満ちた雰囲気になり…

ワンテンポ置いて…

「そんなに変わらない(変わってない?)!!ジャーン♪♪」

(ここはちゃんと覚えてないので、ニュアンスです!台詞の後はちゃんと音楽です。とてもドラマチック!)

みたいなヤツでした。

長さは買い物ブギとほとんど変わらない、比較的コンパクトな1曲で。

でも即興とは違う。

ちゃんと曲としてまとまってて、音は言うまでもなく極上。

オチもちゃんと作ってある秀作でしたよ。

あちこちいっぱい韻を踏んでいて。

元々頭韻や脚韻をちゃんと踏んでいて、整っていて、遊び心も入っている歌詞が大好物なので、すごくイイと思いました。

歌詞だけでも十分天才!ってなり。
メロディーを聴いて、さらに心躍りました。

若干違うかもだけど…最初の方の繰り返し部分だけ、ちらっと覚えてるのが

♭ミ(KAN) レ(ZAI) レード(BOーYA) ソソソラ(無敵だね~)

みたいな感じだった気が。

(全然違ったらごめんなさい!いつもだったら、絶対に聴音したと思うけど、コラージュ風の歌詞があまりにも秀逸だったので、そっちを追うのが楽しくて、まったくメロディーを覚えて帰ろうという頭がなかったことを後悔してます、笑)

覚えやすい単純なメロディーだけど、とてもノリがよくて。

もちろんバンドの皆さまも一流なので、音がとにかくカッコイイ。

ダブルベースは唸るし、ホーン隊がキレの良い音を鳴らし。

何よりみなさんとても楽しそう♪

そして、もうジャニーさんがジュニアたちに新しい名前をつけてあげることもできないし。

新しく入って来た子たちも、名前を付けてもらうことができない…

そんなせつない歌詞たちが、ノリのいいメロディーに乗っているので、楽しくなりながらキューンとなるという複雑な感情の波にさらわれます。

そして、最後のオチが秀逸!!

買い物ブギの「あほかいな~」と対になってるかのように、ここで光一さんが登場するわけです。

ジャニーさんになりきった感じの口調で。

「これからは、YOUたちKinKi Kidsだよ!!」

的なことをドーン!!と発表して(笑)

「たいしてかわってない!!」

という当時のふたりの驚きのリアクションが、キメの音楽の中に、実感こもる感じに入ってて。

曲が終わってもしばらく、抜け出せない余韻の中で、わたしはちょっと違うことを考えてました。

初心者ながら、少しずつFUNKについて勉強して知ったこと。

黒人霊歌から始まるブラックミュージックの流れを汲むFUNKというジャンルでは、(ルーツを辿れば人種差別とか)どうにもならない現実を、ロックやパンクのように憤ったり拳を振り上げたりという手法は使わずに。

ある時は受け止めきれない現実を笑いに変えたり、一見楽しい音楽に乗せて…なんとかみんなで乗り越えて行こうみたいな色が濃いジャンルだから。

FUNKは、この日この時の彼らの気持ちにとても寄り添ってくれる音楽で、いろんな意味でジャストフィットだったのかもしれない?…なんて。

そんなことを思ってました。

おっと、大幅に逸れちゃった!

流れを元に戻して…

 KANZAI BOYAもKinKi Kidsも、ジャニーさんがつけてくれた大切な名前で。

今さらながらに、彼らはその名前をもらったことの意味を噛みしめていて。

剛さんだけじゃなくて、光一さんも剛さんの歌を通じて、そのことを深く感じ入っているようでした。

バンドリハ中に「KANZAI BOYA」というタイトルで1曲作っていた頃、別のところでダンスリハをしていた光一さんは…

スタッフさんから「光一さん、報告があります!剛さん(曲を)変えるらしいです!」と耳打ちされて(今作ってるの?このタイミングで?というようなニュアンス)と仰天したそうです。

「あなたその場で作りすぎ!!」心底驚いてましたよ。

そして。

「俺この曲すごくいいと思う!好き!」

光一さんがものすごくストレートに剛さんに言った言葉。

さらに「すげーいい歌詞。考えさせられるよな。グループ名大事にしなきゃ。奥が深いな。」と絶賛したこと。

これら、とても素直に光一さんの口からぽっと出た言葉たちは、剛さんにとって、何よりの褒めことばだったんじゃないかな?と思いました。
何より自分が作った曲が、光一さんの心に響き、いろいろ思ってくれたことが心底うれしそうな剛さん。

そしてなんたってこの完成度!!

「オマエはすげーやつだ!!」と、惜しみなく賛辞を伝え、剛さんを絶賛している光一さんもまた、光一さんのダンスを正面から讃えた剛さんと同じく、とても真摯だなあと思いました。 

2人共きっと常日頃から普通に思ってはいるのでしょうけれど、付き合いが長くなればこそ、なかなかそういうのって照れもあって、言葉にしなくなるものだから。

(そういうとこ、変な意味じゃなく、やっぱり夫婦関係とも似ているなぁと思うのです。)

そういう気持ちをジャニーさんが可視化して、表に出してくださったのかなぁと思いました。

そしてそこから
「なんならシングルにしてもいいと思ってるよ。光一が良いと言うならシングルにしようや」と言う話にもなって。

「俺の出番、最後だけ?」と言いつつも、でも(光一さんは)ジャニーさんになって、彼の台詞を言えたことがすごくうれしかったという話とか。

いやいや、楽曲をシングルにするなら、ちゃんと歌割もとして…みたいな話とか。

未来のリリースの話を仮定話とはいえ、二人が笑顔で話している幸せ。

他にも「GoGoキャデラックって曲もあるよ。」とか。

ハンバーガー、ピザピザ…」みたいにジャニーさんの好物を並べた歌とかね。
「(曲調は)今のと変わらんのでは?」という光一さんに「ファンクって、そういうもん」と言う剛さんとか(笑)

その説明だけで「そっか(笑)」と納得しちゃう光一さん…とかね。

この辺、ものすご~くおもしろかったです。

その流れで、一年くらい俺らも「KANZAI BOYA」に改名する?なんて言って笑っているKinKi Kidsがすごくいい顔してました。 

「YOU」も「KANZAI BOYA」も、ちゃんとカタチになったらいいなぁ。