東京ドーム二日間、行ってきました。
久しぶりのKinKi Kidsのコンサートは、その余韻も半端なくて。
今日筋トレに行った時、嵐ファンの同世代の方に「二日間で、抜け殻みたいになっちゃったでしょ?」なんて冷やかされ(笑)「やっぱりわかります~!?」と言いつつ「ふたりの~抜け殻~♪」と瞬時に脳内で雪白の月が再生されて、運動している間中、脳内KinKi Kidsが歌ってました。
実を言うと、今回は久々にいつもより必死でワイドショーを追いかけ、びっくりすることに、スポーツ紙も見渡す限り全紙買ってしまいました(笑)
ファンになって20年とちょっとが過ぎ・・・最近は、凪いだ海のような穏やかなテンションのファンになってきたかも?と思ってましたが、そうでもなかったかも??(笑)
そして自分用の備忘録としてやっぱりどうしても感想を書き留めておきたくなってブログを開きました。
いつも言っていることですが、わたしはレポは得意じゃなくて、あくまでも感想しか書けないタイプなので、わたしが思った通りを書きます。
感想なので、人それぞれ。
わたしはこんな風に思ったということを書いています。
でもそれはあくまでもわたしの感想であって、普遍的なものではないです。
こう感じなければいけないということもなければ、同じものを見ても、まったく違う感想を持つ人がいるのも当然のことと思っています。
なので、なにぶんにも、話半分でよろしくです。
さらに…事実関係については、なるべく裏を取ってから書こうと努めてはいますが、只今年末進行なので、猛烈に忙しく…見切り発車になる部分も多々あると思われます。
間違っているところがあったら、どうぞ遠慮なくご指摘いただけたらと思います。
まとまった時間が取れないので、感想は二日間ごちゃまぜに、セットリストに沿って小出しにしていきます。
いろいろと不十分ではありますが、そんなのでもよければ、どうぞご覧いただけたら。
お留守番の友人のみなさまに少しでも雰囲気が伝わりますように。
そしてもちろんセトリ等、ネタバレ全開です。
ネタバレを避けていらっしゃる方は回れ右でよろしくです。
ついでに・・・これまでふぇるまーたでは、長きにわたり、愛称っぽくつよしさん、コウイチさんと書いてきましたが、もう十分にオトナですし(恥)自分の言葉には責任を持つべきだとも思ったので、これからは潔く剛さん、光一さん、そのままで書きます。
14日も15日も、まずまずのお天気でした。
久々の東京ドームのコンサート。
お天気が崩れそうな気配もなかったし、頭痛や耳の不調に繋がるような気圧の変化もなさそうかな?そうだといいな!なんて思いながら、会場に向かいました。
KinKi界隈では、こんなに大きな箱でのデジチケは初めて。どうなることかと思いましたが、わりとすんなりトラブルもなく入場できました。
初日に、開演の30分くらい前に会場入りして席に着いたら、まだ開演前なのに、ステージ方面から盛大に水が噴き出していてしばし茫然。
イメージ的には平安神宮ライブの壮大だった水の演出みたいな感じ。
ただ、東京ドームは5万5千人が入るハコだから、大きさは桁違いで、あれをもっともっと大がかりにした噴水ショーという感じ。
さながら水のラインダンスのような光景が、ステージの両脇、右と左に大々的に広がっていました。
噴水から水が出始めると、2年前のオーケストラバージョンのKinKi Kidsの楽曲のインストが鳴り始め、相乗効果でさらに荘厳で重厚な感じ。
何曲かあった気がしますが、印象に残ったのはAnniversaryとかかなぁ。
思わず圧倒されてしばらくぼんやり眺めていたら、その演出が終わり。
自然と拍手が湧き起こってました。
開演前なので、その間にも人が続々と入ってきて、会場はぎっしり。
今回まったくステージからの移動がなくて、花道もトロッコが通るところもないから、アリーナもいつもよりさらにぎっしり。
噴水の後ろのスタンドにも人がぎっしり。
上の方にも隅々までたくさんの人が入っていて、みんな待っていたんだなぁとしみじみしました。
男性率はさらに上がっていて。男性だけのグループもちらほら。
家族連れや年配のおじさんもいらしたり。
カップル率が増えたことにもびっくりです!!
それこそファンの年輪も感じましたのことよ(笑)
ステージにはわりとシンプルな幕がかかっていて、両側に光一さん、剛さん、それぞれの(モノクロだった気が…)姿がドーンと大写しになってます。
これは開演中も消えずにずっとそこにあったのですが…多分ど真ん中でもなければ、片方しか見えないかも?(笑)
実際、わたしたちは、一日目が1塁側、二日目が3塁側のスタンド下段で、ステージ全体がくまなくとても見やすい場所だったのですが、この写真?初日は光一さんしかいないのかしら?そんなはずはないよね?と思ってて、二日目は剛さんしかいないように見えてました(笑)
どれだけ東京ドーム、広いんだ!どれだけステージが大きいんだ!!ということでしょうね。
さて。
ほぼ時間ぴったりに、本編が始まりました。
モニターには赤と青の光が最初両端に分かれて映し出され、流れ星のように流れたり、双方の光が一点を目指して集まるような感じになって…
まんなかからさーっと幕が開き。ライブがスタートしました。
珍しくオーバーチュア的なものはなし。
お馴染みのイントロを聴くだけで、いきなりこの曲!!
えっ!?初っ端からこの曲からなの?とざわめく会場。
「愛のかたまり」
始まったのは愛のかたまりでした。
二人とも最初からステージにいて。
光一さんは赤の衣装。「ザ、王子!!」な佇まい。
剛さんは青で、とにもかくにもキラキラキラキラ。
鏡になっていて、あちこち反射して自ら光ってました(笑)
ふたりともビジュアルはとても良好な感じ。
ふたりが並んでいるだけでものすご~い特別感。そして豪華感。
いやん、カッコイイ!!(知ってたけど!)と早速目がハートになりました。
今回の「愛のかたまり」は(俗に言われてる、バラードの心中?バージョンではなくて、オリジナル仕様でした。)
歌声が始まる直前に、音の数がすっと減り…結果全体の音量が若干絞られた感じになります。
剛さんの耳に配慮したのだと思うのですが、これが結果的に二人の美しいボーカルを際立たせ、真っ暗な夜空にペンライトの星がちりばめられた広い宇宙空間の中で、二人の声だけが響き渡っているような、そんな効果を生んでいて。
「歌声」こそがウリの一つであるKinKi Kidsの魅力。ふたつの声が一つになる瞬間を存分に堪能できて幸せでした。
とてもとてもよかったです。
まだ最初の曲なのにじーーーん!!です。
はぁ…しみじみと2年ぶりのコンサートなんだなぁと感慨深く思ってました。
1曲目が終わると…
いきなり曲調がまったく変わる気配があって。
WOW WOW WOW~♪とコーラスさんの声。
えっ?これ知ってる!?このコード進行はあれじゃん!?
これはまさかあの幻の?…と忙しく頭を巡らせていて…
「あれだ!!」と気づいた瞬間の興奮ったら。
ここでこれやっちゃう?なこの曲。
「The Red Light」
ざわめく会場。歓喜の叫びがあちこちから!!
思わず友だちと顔を見合わせてひゃーっ!!です。
ちょうど発売の頃に剛さんが突発性難聴を発症して。
公に歌われたことのなかったこの曲が、ついに披露される時が来たというわけです。
ライトが当たり、剛さんが(少なくともわたしは)見たことがないエレキギターを抱えてて。
サングラスをかけて、ものすごくファンキーな佇まい!!
そして初っ端で思わずのけぞってしまうような、超カッコイイ、極限まで興奮を煽るような情熱的なギターソロ。
「バキューン!!!」
(わたしがハートを撃ち抜かれた音。瞬殺でした、笑)
発売のタイミングがタイミングだっただけに。
この曲には何の罪もないのに、前後の出来事と共に突然降って沸いた恐怖の象徴のようになってしまってて、ほんとごめんなさいという感じ。
あの年のテレ東音楽祭の日から、長きに渡りずっと引っかかっていた「トラウマ」は、この目の前のパフォーマンスで、あっという間に霧のように四方八方へ散って消え去って行きました。
やっぱり百聞は一見に如かずだなぁ。
漠然とした根拠のない不安はとるもとりあえず払拭されました。
もちろんもう大丈夫!なんて言うつもりも、思ってるわけでもないですが、当時のとんでもなく苦くて、鉛のように重かったわたしの勝手な心模様は、成仏したような気がします。
さて。曲について書きます。
元々とても重心が低い感じの重めの曲だけど、今回かなりFUNK寄りにアレンジが工夫されていて、剛さんの耳は大丈夫かな?と心配になるような怖い感じではなかったです。
歌が始まるとふたりの声がワイルドでカッコイイ!!
ホーン隊のブレイクがシャープでカッコイイこと。
光一さんはかなり遅めのテンポの中で、緩カッコイイダンスをするのですが…
一つ一つの動作が大きくてエッジが効いていて。
王子衣装も手伝ってなんという洗練されたカッコよさ!!
一方の剛さんもまた、こういうファンキーなアレンジはお手のもの!!
余裕を持ったパフォーマンスが、この曲のグルーヴ、引っかかりをさらに特徴付け、際立たせてました。
二人ともリズムの捉え方が素晴らしくよくて、音符と音符のあいだの間とか、ブレイクを挟んでも、まったく音楽がダレることなくカッコイイ!!
多分10代や20代の頃の二人だったら、このゆったりしたテンポは持て余し気味になって、こんなにもカッコイイ感じにはならなかったかも!?
この年の二人ならばこそかも?と思いながら聴いてました。
間奏に入ると剛さんがギターを持ったままステップを踏み、カッコよく踊っていて。
その姿がガシガシ踊る光一さんと重なるようにモニターに映し出されて、すごくチーム感、統一感を感じてグッときました。
同じことをしてなくても、ちゃんと「ふたり」。ちゃんとKinKi Kidsでした。
ここ、とてもグッと来たところでした。
さて。
驚いたのが剛さんがアップになった時、後ろのホーン隊が見えて、あれっ?トランペットの方、ちょっと見知った感じのパイナップル頭??(失礼!笑)と気づいて、次の瞬間…
ぎゃーっ!!ルイスだ!!と、なりました。
ジャマイカ出身で、うちの生徒も行ってる某音大の講師もしてらっしゃるつよしさんのライブでは、長きに渡りお馴染み、ルイスバジェ氏ではありませんか!!
そして横へと視線をずらすと、SASUKEさんとかわ島さん!!
おぉ!!まんま、ENDRECHERIチームのホーン隊ではありませんか!!
(剛さんのソロ現場をご存じない方に補足すると…帝劇チームで言えば石川直さんのような立ち位置の方って言ったらいいかな?
長きに渡り剛さんをサポートしてくださり、彼の音楽にはなくてはならない皆さんです。)
こんな展開はまったく想像しておらず、とにかくびっくり。
そして、コーラス隊に、これまた剛さんソロの現場ではお馴染みのTIGERさん。
(サザンとかMISIAさんとかのサポートもされてる方です!)
そしてギターにこの方も。
シミーさんこと、清水ひろたかさん。
— shimmy 清水ひろたか (@ShimizuHirotaka) 2019年12月14日
今回の2年ぶりの東京ドームのコンサートにこの方々がいてくださる心強さよ。
その時に感じたことをつぶやいたツイートがこれです。
今回、剛さんのソロの現場でお馴染みの方々がバンドに入ってらして。
— レイン (@raintalk) 2019年12月15日
個人的にはKinKiの現場での新しいミュージシャンとの邂逅も楽しみにしている派だけど。
長く彼と一緒に音楽してて、剛さんの音楽を知り尽くし、どんな不測の事態にも対応できるであろう名手達の存在が心強く、ありがたかった。
そして、もちろんいつもダンディーな、チームの要、吉田建さんでしょ。
KinKi Kidsにとっても精神的な大事な支柱の堂島孝平さんでしょ。
そういえば、今回はベースは、ツインベースだったそうだし、ご紹介はなかったですが、他のバンドの皆さま方もかなり名の通った腕利きの方ばかりだったそうだし。
ダンスチームも見るからに充実していて、振り付けにはYOSHIEさんも加わってくださったそうで。
各方面の、最強のプロ集団に支えられたライブでもあって…いろんな意味で超豪華~と思いました。
この曲もFUNKYなアレンジで、ホーン隊がカッコよかったこと!!
直線的な光の演出がとてもシャープでカッコイイです。
剛さんはここでも基本ギターを弾いているのですが、前曲と同じく、ギターを抱えたまま踊っていた部分もあって。
決して激しいダンスをしているわけではないのに、ステップを踏みつつも、ちょっとした身体の向きや角度とか、見せ方もとても上手で、うならされました。
そして、光一さんの振り付けは、以前ライブでやった時と変わったところがたくさんあって。
でも、時計の針のように腕の角度をカチっカチっと変えて行くお馴染みの振り付けは残してあって、ダンサーさんたちと共にかっちりと。
懐かしい!と思ったり、新鮮と思ったりしつつ見てました。
ダンサーさんたちが電飾をつけて、チカチカしながら踊ってらっしゃるのも近未来的でこの曲にぴったり。
何よりふたりの歌声が以前より洗練されて断然好きかも。
また歌って欲しいなぁ。
と、ここまで散々アッパーに来て…
聴き慣れたピアノの調べ!!
えっ!?次はこれですか??もちろん大好きだけど…と驚きます。
とにかく今回はそこここで「セトリが~ジェットコースター♪」
そしてこの人たちの切り替えの早さったら。
そこも込みでおもしろかったなぁ。
「雪白の月」
剛さんが、今の耳の状態で、KinKi Kidsの曲たちをきちんと歌うのはとてもむずかしいと兼々語ってましたけど、いえいえどうして。
音程が確かなのはもちろんのこと、ユニゾンがとてもよく揃ってました。
息が合うというのは、文字通り呼吸そのものが同じペースになることでもあって。
よいチームは、ハモってもユニゾンでも、呼吸の深さとかブレス、スラーの切れ目とか、音楽の間が意識しなくても揃うものですが、今回そんな瞬間がたくさん見れた気がしました。
この難曲をこれだけちゃんと歌えるなんて凄すぎる!!と、驚きと共に聴きました。
(そもそもが、彼自身が自分に求めている合格のレベルがあまりに高いのだろうと思うのです。わたしも職業柄、属性柄、人並み以上に多方面の音楽に触れているからこそ、その理想の高さがよくわかる気がします。)
もちろん人知れず苦労を重ね、ものすごい努力をしてるのだろうと思うのですが、そんなことをまったく感じさせない、終始うっとりさせる歌声は、とても安定してました。
なのでこの辺りから、わたしも「怖い」とか「心配」と思う気持ちは極力手放して、音楽に身を委ね、世界観にどっぷり入り込んで聴いていた気がします。
最近ではアリーナツアーのラストのドームコンサートで披露された「雪白の月」が印象に残ってますが…あの時は初日だったって言うのもあって、なかなかに二人ともうろ覚えで(笑)むしろ今回よりずっと冷や冷やしたかも(笑)
一方で今回のは、しんしんと心に降り積もるような、二人の気持ちの入った歌声が、これでもか、これでもかと胸を叩いてきて息をするのも忘れて見てました。
ふたりともすごく感情がこもってて。
その後のMCや歌声を聞いてさらに確信したのですが…
多分特にバラード系は、どんな恋愛の曲も、かなりの確率で彼らはジャニーさんを想い、ジャニーさんにに向けて歌っていたに違いないです。
(実際「さようならを言われるよりも言う方がきっと辛い」という箇所について、二日目二人がジャニーさんになぞらえていて共感トークを繰り広げてました。)
だからこそ、あまりにも切実で。
特に別れの歌は、彼らの純度の高い哀しみや苦しい気持ちがストレートに音楽に乗っていて…こちらにもこれでもかとビンビンと伝わってきたのだと…そんな風に思いました。
実際に、あっちのバラード、こっちのバラードで、二人それぞれによく上を見上げてました。
少年のような二人の瞳は、二人ともどこか心細そうで…とても儚げに見えました。
そうそう。この曲でもう一つ、特筆すべくはトランペットのソロ。
ルイスのトランペットで、あの魅惑のトランペットソロが聴けるなんてまるで夢のようでした。大阪でご覧になる方々、必見です。
伸びやかで美しいメロディー。楽器が本当によく鳴っていて。どうかすると一緒に空を飛べそうだとすら思いましたのことよ(笑)
というわけで、ここから一回目のMCですが、一旦切ります。
そういえば、ちょっとTが見辛いですが、2年前にはこんな電光掲示板ってあったっけ?と友人たちと話してました。
なんだかちょっと見ないうちに、いろいろ変わってるんだね~と感慨深いものがありました。