ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

堂本剛 平安神宮LIVE 2019 9月13日・14日 その1

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昨年は参加できなかったので、今年は二日間参加してきました。

わたしが入った日だと、二日目に「収録カメラが入っています。」というアナウンスがあったので、今度こそこの平安神宮公演もブルーレイになるといいなぁと思います。

約10年の時を経て、会場の特性を生かしたノウハウも、音作りもとても進化したと感じたので、そろそろまた残してほしいとつくづく思いました。

今回どちらの日も同じような席で、真ん中よりもやや後ろですがほぼど真ん中。

一番最初、平安神宮での奉納ライブが始まった頃と比べると、ステージが高くなったのか、ずっと見やすくなっていて。

細かいところはともかくとして、ステージの演出はもちろんのこと。

ほぼそこで何が起こっているのか、誰が鳴らしていて、どんな風に音がリレーされて、つよしさんがどんな風に指示を出しているのか、ちゃんと見ることができました。

さらに驚いたのは、その音の良さ。

たまたま位置がど真ん中ということもあったとは思いますが、こんなにかつて音がいいと思ったことがあったかな?というくらい、音のストレスがゼロでした。

野外にも関わらずこれだけいい音響で聴かせることができるんだ!という感動。

湿気や天候でコントロールしずらいホールよりも、とてもクリアで、音が割れたり散ったりすることもなく、歌声が埋もれたり聴きづらいこともなく。

珍しくお天気が最高に良かったせいもあると思いますが、今回いつもよりもさらにそう思いました。

さて。

ふぇるまーた的に特筆すべきは、2日目にとうとうオットが一緒に参加しました。

昨年の東大寺でどんな風だったかを話して以来、どうしても自分も行ってみたいと言っていたオットだったので、念願が叶ったことになります。

会場に入ったら、聴いたことがある静かなインストがかかってて。

一生懸命、どこで聴いたのか思い出そうとしていたのですが、わかりました!!

アツシナカシマ!!ミラノコレクション、多分初回で使われた音楽です。

淡々としていて、でも趣があって。これがここで聴けたしあわせよ。

開場してから開演までに、昨年はお祓いがなかったと聞いていたので、少しさみしく思っていたら、今年はちゃんとありました。

神社仏閣が大好きなオットにあのシーンを見せてあげられたのもよかったなぁと思います。

宮司さんが出ていらして、まずはステージの方を向いて、その後、今度はお客さんにも頭を下げるように指示があって、お祓いしていただきます。

その後、ややしばらく時間があって。

四方を照らしていた灯りが消え、密やかにステージにバンドのみなさんが登場されました。

最初からつよしさんもいて。多分いつもの?あの白いギターを弾いてました。

 

☆セットリスト

NARALIAN

ブルースーや紫のレーザー光線がちょっと妖しげで、とても美しかったです。

そんな中、つよしさんはゆったりとしたはっきりとした大きな幾何学模様の衣装で。

なんだか古代人のようにも見えたし、現代人としても(笑)とてもお洒落だったなぁ。

そして髪の毛が遠目には銀髪に近い金髪?あるいは茶髪にも見えて、すごく好きな感じでした。

かなり長めのイントロがあって、この曲だ!!とわかるまでが結構長かったです。

この曲と次の曲は、原曲よりもかなりBPMを落として、ゆったりと。

なのにちっとも冗長にならないのがスゴイです。

つよしさんはゆったりしたテンポの中で、とても冷静にバンドを引っ張っていた印象で。

BPMを落とすと、ややもするともったいぶったり、しつこくなったりしがちですが、まったくそういうこととは無縁な感じ。

ゆっくりなのに感情過多にならず淡々と。

NARALIENという曲は、いい意味でとてもエキセントリックで混沌としていて。たまたま土曜のラジオでも言っていたけど、少し怖い感じ。

人も神さまも、太古の昔から生きて来て亡くなった多くの魂、羅生門に集まる魑魅魍魎とか人ではないもの含め。

誰がいらしても、何が通りすがってもおかしくないようなちょっとおどろおどろしい雰囲気。

そうそう宇宙人だって来てみちゃったりしていたかも?

混沌とした音楽が、いろんな気配や感情を運んできて、それがただ美しいとか、厳かって言うよりは、舞台やミュージカルの始まりを告げるドラマチックな序曲のよう。

一日目は、午後には晴れと聞いていたのに、しつこく雲が覆っていて。

こりゃ一雨来てもおかしくないぞと思っていたのですが、なんと始まってまもなく、奇跡的に雲が切れて、地面に近い下の方に、お月さまが顔を出したではありませんか。

折しもこの日は中秋の名月

わたしたち客席からは、振り向かないと見えないお月さまでしたが、多分つよしさんたち演者さんたちからは、かなりよく見えたはず。

お月さまが演者さんたちに、その日だけのインスピレーションをくれたかもなぁ・・・なんて。そんなことを思ったりもしました。

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この画像は、終演後帰りながら撮ったもので、あんまり上手じゃないですが、こんな風に真ん丸なお月さま。時に雲がいい仕事をしていて。古都な感じ。とても風流だったのでありました。

客席側で、お月さまが見える方向は奈良の方角でもあるんですって。

ここ京都から奈良に向かって歌っているような感覚があるとつよしさんがおっしゃってました。

HYBRID FUNK

スモークがもくもくと炊かれ、大極殿の前、ステージの後ろ側に、横一列に並んだ噴水のような、たくさんの水の柱が現れました。

昨年のレポで「水」の演出が凄かったというのは聞いていてましたが、思ってたのの何倍もスケールが大きくてただただ茫然。

この水の柱は、いろいろな曲で形や出方が変化して、さらにその水に色とりどりのレーザーがあたったり、場合によっては、水の上からメラメラと火・・・本物の炎がゆらめいたり、ため息が出るほど美しかったです。

この曲は、さらにスローなHYBRID FUNKで。編曲が施されていて。

最初やっぱり何が始まったのか、わかるまでに少し時間がかかりました。

「ドドラシ♭」とわたしメモ。

ゆったりとしたグルーヴに身を任せ、ゆらゆらと揺れながら、過去や未来に思いを馳せてました。

PAST FUTURE 絡み合った FUNK

 様々な時代の歴史の局面で、表舞台となったこの京都という場所になんてぴったりな曲!!!と膝を打つ。

刺さる歌詞のラップからの

今日までの道のりに咲いた残像の傷跡を

まだ知れない一秒の先の風と舞わせ舞おう

の詞が、実感的に「そういうことなんだ」とわかったような気がしました。

過去から未来へ。わたしたちは、真ん中の現在(今)に立っている。 

HYBRID FUNKは、いつの間にか彼の代表曲の一つになったなぁとしみじみ思ってました。

そういう曲が最近の曲の中にあるのが、いいな。

本当の意味で彼のFUNKはその分野の届くべくファンにやっと周知され始めていて。

今はブレイク前夜・・・という感じかな。

こんなに芸歴が長い人なのに、まだまだこのジャンルではフレッシュさを全然失ってなくて。

それどころかサマソニ後、若い音楽ファンには、彗星のごとく現れた?とすら思っている人すらいそうな雰囲気で(笑)

とてもいいなあと思います。

 

HYBRID ALIEN

Love is the key

この2曲はアップテンポで、アゲアゲな感じ。

とても楽しいアレンジでした。

あちらこちら、スタッカートやマルカートで歌ってて。だからポップだと思ったのだと思うのですが、軽やかで楽し気で。

HYBRID ALIENはどこかユーモラスで愉快な感じ。心躍る一曲に仕上がっていて。

Love is the keyは、思い出してみる限り、こんなにポップに歌われたのは初めてじゃないかな?

この曲ができた頃を覚えていて、あちこちのライブで折に触れて何度も歌われてきて。

どちらかと言えばこれまでスローアレンジ、重めのアレンジが多かった気がするので、今回のポップさがとても新鮮に思えました。

照明もピンクとかオレンジで、楽しい感じ。プロジェクションマッピングで、この辺りからお堂にも映像が重ねられ、宇宙的な感じ。

とても華やかで綺麗でした。

気がつけばサーチライトのように、少し上向きのライトが二本、斜め上方向に向かって大きく伸びて行ったり来たりしてました。

宇宙人に呼びかけてる?探してる?見つけて~と訴えてる?

なんか楽しそうなこと、やってるぞ!って気づいてちょっと寄ってみようかな?って思ってくれたらいいのですけど・・・むふふ。

 

410 cake

そして、ほとんど切れ目なく始まったのが・・・

曲やアレンジやキメフレーズはどうみてもホットケーキですが、詞が違っていて。

諸説ありますが、わたしは当日は、勝手に「SPACE TRON」だと思ってそう口ずさんでました。

ネットを見ているといろんなことを言ってる方がいて。

「SPACE TRIP」とか「スペースシャトル」とか言ってる方もいたけど。

多分わたしの頭ににここのところずっと「FUNK TRON」があったからか??

直前にたまたま見たサイトで、TRONギリシャ語の意味に「機械」とか「道具」というのがあって。なるほど~だからFUNK TRONなんだなと思ったせいか・・・ずっと「スペーストロンかな?」と思いつつ、聴いてました。

「I'm Hot Cake」のところは「I'm NARALIEN」かなぁ?ここは合ってる気がする。

「ホッ×2ホットケーキ」のところは「スペース×3 ドリーム?」とおっしゃってたか方いましたが、わたしは正直よく聞き取れませんでした。

言われてみれば、そんなだった気もする!?・・・ってくらい。

どちらにしても歌詞については想像の域を出ません。つよしさんが見たら「耳悪っ!!」って思ってるかも(笑)

今回、MCでも歌われた歌や、歌詞についてまったく言及はなし。

いつか種明かしトークが聞けるといいなぁとは思うけど。

この謎のままってのも、なかなかFUNKYかもね~なんて(笑)

かなり影響されてます(笑) 

2日目ラストのMCで、いつか宇宙人とバンドを組んでるかも?と言っていたから、宇宙人と共に鳴らすFUNKってこんななのかなぁ?なんて想像してみるのも楽しい!!

いずれにしても「SPECE」と言ってたのは間違ってなさそう(笑)

 

スーパーミラクルジャーニー

一日目が終わった後にどなたががレポされたセトリを見て、えっ?ここでスーパーミラクルジャーニー??あったんですか?というくらいの感想だったのですが…

二日目によ~く聴いてたら、確かに「スーパーミラクルジャーニー」と言ってました。

この曲が生まれた日に会場にいなかったので、誰かのレポを読まなければ、セッションの一部だと思っていて、気づかないままだったかも。

この曲はさらにブラッシュアップされて世の中に出て行くのかな?

巻き戻せるなら、もう一度聴いてみたい曲の筆頭です(笑)

ちなみに・・・HYBRID ALIENからスーパーミラクルジャーニーまでは、ノンストップで、切れ目がなくつながっていて。

でも、メドレーという感じでもなく。まったく新しい大きな1曲のような感じでもありました。