ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO 5月8日 横浜アリーナ その3

あとは、アンコールからをまとめておしまい!と思っていたのですが、ちょっとこの先の「とぅゆ」遊び部分を書き過ぎてしまい(笑)

長くなっちゃったので、一旦このコーナーだけで切ります。

どうしてこんなに熱心にこの部分を書いているのかというと、多分、このコーナーが限りなくわたしの本業(ピアノの先生)の理想形に近かったので。

「勉強になったっす!」

「先生、ありがとうございます!!」

という感じだったからと思われます(笑)

ただ見てるだけの人を「音楽って楽しいよ!」の世界に引きずり込み。

「やってみたくなってきた!」と思わせて。

「気がつけばその気になって本人が知らず知らず楽しみながらがんばってる!」

そんな状況が作れたら、ピアノを習う生徒にとっても理想的だと思うし、なんとかできないもんかね?と思いながら何十年もやってますが。

「うまくいったぞ!」なんて日はそうそうコンスタントにあるはずもなく。

それをね、目の前のスターが、こともなげに、さりげなくやってるわけです!!(笑)

一対一でもなかなかうまくいかないのに、万の人を集めてまずはひとつにしちゃう超高等テクニック。

決してむりやりじゃなくて、自分から人を、そして人の身体までも動かしちゃうその妙技!!

そしていつの間にか「つよしさん大好き」と「激しい立ったり座ったりは一見苦痛なのにとんでもなく楽しい」と「音楽大好き」がイコールになってて。

半端ない満足感まで与えてる!!!

ほんといろいろ尊敬しちゃいましたのことよ。

これからは師匠と呼ぼう(笑)(笑)

というわけで、最後は次のその4です。

昨日あたりからまた、たくさんの方に読んでいただいているみたいで、なんだかとても緊張しましたが、読んでいただけることはいつだってしあわせなこと。

いつも訪れてくださるみなさま方には心からの感謝を!!

まずはつよしさんがグッズのピンクのTシャツに着替えて一人で出て来ました。

ちょっとだけジャジャジャーン!!とギターを鳴らしたりしてから・・・おもむろに話し始めます。

バンドのみんなも、着替えたらだんだんに出て来るでしょう~なんて言いながら。

先陣を切ってはりきって出てくる真ん中の人!!!

昨年のツアーでも思いましたが、一旦引っ込んでから、アンコールで出て来るまでが本当に早いです!!

一時巷では「アンコール論争」とかあって。

アンコールはそもそもサービスなんだから必ずやるものじゃないとか。

拍手が足りないなら出ない選択もある、と本編で終わりにしたミュージシャンの方がいたり。いろんな論争になってましたけど・・・

つよしさんの場合、まずはご本人が『ちょっとでも長くステージにいたい!!』『もっともっと音楽をやりたい!!」という気持ちが全開で!!

アンコールはサービス精神とかじゃなく、自分の楽しみでもあるんだろうなぁという印象です。

純粋にその場の音楽を先頭に立って楽しんでいる人のライブが、楽しくないわけがなく。

そんなライブに参加できる幸せ。

アルバムは今現在、絶賛制作中だそうで。

全体として面白いアルバムになったそうで、新譜はパーティーチューンが多いそうだし、とてもとても楽しみです。

『panic disorder man』という曲も作ったそう。

このタイトルが出てくるとはまったくの想定外だったので、とてもとてもびっくり。

オリジナルのpanic disorderも最初のアレンジから、次のライブで劇的に変わって、それがまた素晴らしくて「参りました!」と思わされた経験が蘇ります。

今回はまったく違う曲として新しく作られたのかな?というニュアンスに受け取りましたが、詳しくは触れられなかったので、アルバムを手に取ってからのお楽しみかな。

ほかにも、平成ラストの日、午後11時20分くらいに、つよしさんが歌い終わって。

そのあと十川さんも同日に録るはずが、マイクトラブルにより収録が押して、キーボードが令和になってからやっと弾けた「いい感じのバラード」があるそうです。

「僕のボーカルは平成で十川さんのピアノは令和!!」そこがおもしろかったみたいで、強調してました。

そういえば、十川さんが機材の不調に触れてらしたツイートも天川で見たような?

「トラウマのうた」もあるそうで。

一見トラウマを克服するための歌だけど、逆に聴いたらトラウマが発動するかもしれない曲(笑)な~んて言ってましたよ。

この辺ではもうバンドのみなさまもスタンバイ。

みんなグッズなTにお着替えして、それぞれに着こなしてらして素敵でした。

ピンクな集団。

さらに・・・つよしさんの話は続き、ダークでディープなFUNKもあれば、くーさんが歌うバースディソングもあるよ!なんて。

つよしさんがそんな話をしていたら・・・

突然会場から「今日誕生日~♪」という声が上がりまして。

その瞬間は「あ、そうですか。」なんて(笑)

ちょっとわざとっぽく、あっさりと返していたつよしさんでしたが…

このトークが先へとつながるキーワードでした。

その先を誰が想像したでありましょう?

会場をも巻き込まれ、へとへとにさせられる、超おもしろい即興の『音楽遊び』がスタートすることになるのです。

「どういうのにしよっかな?」と少々頭をななめ上に傾けて、メロディーやらリズムを思案し始めるつよしさん。

ちなみに今横浜アリーナで歌うバースデーソングは、アルバムに入る予定のものとは、まったく無関係だそう。

その場のつよしさんの脳みその思いつきだけで、おもしろいことが始まる雰囲気。

「ハッピーバースデー トゥーユー?」

「はっぴばーすでー とぅゆ?」

さらっと、何種類か、メロディーやリズムを違えながら、アカペラで歌ってみるその声の艶っぽさよ。

多分今現在は、無意識に、鼻歌みたいなテンションで歌っている時の方が、断然力が抜けてとってもいい声。

声に伸びがあって「もっと歌って!」「もっともっと歌って!!」という気持ちになります。

でもたとえば誰かがそう叫んだりしたら、急に意識しちゃいそうだから、聴かないフリして全身耳にして聴いてる的な空気の会場(笑)

で、コーラス隊を振り返り「こんなんできる?」と聞くつよしさん。

4人のコーラスさんたち(恵子さん、タイガーさん、かおるさん、オリビアさん。)はすぐに「ハッピバースデー トゥーユー♪」とつよしさんの鼻歌メロディーをコピーしてかっこよく歌います。

おぉ、瞬時にブラッシュアップしてかっこよく歌ってる!プロだなぁ♡

しかし。

つよしさんからはダメだし。

「そんないい感じのトゥーユーじゃなくて、もっと『とぅゆ!』ってそこ短く!!」

だって(笑)

はいはい。ってことで、すぐにつよしさんの意図するところをつかんで

『とぅゆ!(キリっ!!)』と再度美声を響かせます。

(タイガーさんの声が特によく響いてて、すご~くかっこよかったです!)

そして・・・『はっぴーばーすでー とぅゆ♪遊び』のスタートです。

「それではみなさん!!!」

腕まくりでもせんばかりに、突然張り切り出すつよし先生(笑)

「『はっぴばーすでー』で立って『とぅゆ』で素早く座りますよ!!

わかりましたね!!」

そういうことか!!

素早く座らせるために「とぅーゆー」じゃなくて「とぅゆ」なんだ!!!

でもね、横アリの椅子は立ち上がると自動的に座面が上がる仕組みになっているから。

座るためには『まず座面をフラットにして』というワンアクションがいるのです。

なので、そんなに早くは座れない(笑)

でもでもでも。

つよしさんが言うんだから、やらないわけにはいかないでしょ!!

つよしさんに言われたら、やるでしょ!!

ってことで。

みんながんばって「とぅゆ」で必死に座ってました。

椅子がたてる「バタバタバタ」という音が会場中に響き渡り。

つよしさんは人のワルイ顔。超うれしそう(笑)
「はっぴばーすでー」で立たされては「とぅゆ」で座るというのを何回やったでしょう??
「いい運動になるよね?」なんて涼しい顔のつよしさん。

一回やるたび「次どうしようっかなー」なんて言いながら鼻歌でまた歌ってみたりするのですが、それがやっぱりさらっとびっくりするほど上手くって。

こういうところでほんとに歌がうまいかどうかって出るよなぁ!!と思ってました。

そしていつのまにか「とぅゆ」は「とぅゆ とぅゆ」になり。

とうとう「とぅゆ とぅゆ とぅゆ とぅゆ とぅゆ」になる楽しさよ!!

(実際は楽しいとか言ってる場合じゃなく、超大変!!!」

若干40歳の若者?にまんまと乗せられて

「ヒンズースクワットじゃん!!ヒンズースクワット!!」と言いながらも、律儀にとなりでやっている還暦を過ぎたオットよ!!(笑)(笑)

わたしは、中腰のまま、完全に腰を上げ切らず落としきらず。

椅子の座面を膝の裏にひっかけて、すぐ座れるようにしてスタートという、ちょっと卑怯な技を使ってスタンバイ(笑)

そして夫婦でお互いのぶざまさに「ははは!」と乾いた笑いを漏らしつつ(笑)

ちょっと慣れてきた頃に、今度は次なるミッションを思いつくつよしさん!!
「みんなは『とぅゆ』で座わるけど、今日が誕生日の人だけは『とぅゆ』で跳ぼっか。ただ跳ぶんじゃなくて、ファンクっぽくかっこよく跳んでよ?」
だって(笑)(笑)(笑)

わたしの周りにはたまたま跳んでる人はいなかったですが、何人かいらしたのかしら?

で。

「バンメンの中にも今日が誕生日の人がいたら良かったけどね」と言い。

「じゃあ十川さん、今日誕生日ってことで!!」と、十川さんに誕生日の人の役を振るつよしさん。

どうするのかなぁ?と思ってたら、さすが十川さん!!
『とぅゆ』に合わせて、メガネをかけたり外したり。

よく見れば、十川さんも顔をカラフルにペイントしてて、なんて派手!!!

素敵~♪

そして、そんなペイントのお顔で、さすがのリズム感をご披露してらっしゃいましたよん。

その間も、つよしさんはしばしばぐるっと客席を見渡してはご満悦(笑)(笑)

こういう時の彼は手に負えない!もはや誰にも手がつけられない!!!

「立ち上がる時のみんなの顔、ヤバいねぇ(笑)もういいんだけど、って顔してる。」
「いやーひどかったですねぇ、今のコーナー(笑)とぅゆ遊び!!」

「みんなの顔がすごくおもしろくってね~!」

「すごい顔してるよ?」

「うふふ。動けるようになってきたやん。面白いね、人って追い詰められるとこんな顔するんですね…っていう集団でした」

いろいろ言うこと!言うこと!

言われたい放題!言われっぱなし。

なのにみんな超うれしそう!にこにこと、誰もが笑顔の客席!

なんだかね。つよしさんが屈託なく笑っている顔を見ているだけで、何とも言えず、しあわせな気分だったのです。
コントロールしづらい身体のこととか。

不安な夜もあるであろう耳のこととか。

大変なこともいっぱいあるだろうけどさ。

今日くらいはわたしたちと一緒に笑ってて?

客席も、バックの仲間たちも、みんなでいっぱい笑ってよう!?・・・なんて。

ああ、キツイけど、終わらないで!もっとやってて。もっと笑って!

なんだかとってもそんな気分だったのでありました。

幸いにも後日筋肉痛にはならなかったけど。この夜のあのスクワットを思い出すと、今でもニヤニヤしちゃうし、しあわせな夜だったなぁと思い出します。

それと。

土曜日のラジオで、TU FUNKを聴きながら筋トレするとメールを送った方がいて。

そんなのもヒントになったのかも?とふと思いました。

今回のは、まさしく音楽を使った筋トレだったし。

音楽を使って、みんなで楽しめるもの。

みんなが喜ぶものってことで、あのラジオの投稿もあって、たまたまひらめいたのがあれだったのかもなぁ?と。

新譜の中にも、ファンからのおたよりが元になってひらめいた曲がありそうだったし。

一方通行でただ、遠くからつよしさんやバンメンさんを眺め、音を聴くだけじゃなくて。

客席が楽しいこと。客席も巻き込んで、知らず知らずみんなが一緒に汗をかいて、FUNKを楽しんでいるような・・・そんなライブを彼自身も求めていて。

あの瞬間、めっちゃはまったのかもしれない!!と思いましたのことよ。

ということで、なんとも楽しくて仕方なかった魅惑の時間もおしまいになり。

あとはお楽しみのセッションタイム。

そしてフィナーレです。