ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その6 元興寺

昨年たまたまオットが行ってみたい!と言い。

あれ行ったことないぞ?とびっくり。

なぜ今まで行ってなかったのかが不思議だった元興寺

今回も、朝食を兼ねた朝散歩で、チェックアウト前にひとつだけ行くとしたらどこがいい?という話になって、迷わず元興寺に行くことに決めました。

ちょっと遠回りして、ここは外せない!!というところを経由。

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薄曇りだけど、ありがたいことに雨は降っていませんでした。

昨夜のあの夕方から夜だけの雨は一体なんだったのでしょう??(笑)(笑)

まるで夢を見たみたい・・・

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興福寺は前回の旅で金堂をじっくり拝観したので、今回は遠景だけで失礼しました!

ならまちを歩いている途中で見かけた鬼瓦。

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そして元興寺さんへ。

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こんな風に、どこにもていねいに美しい花々がしつらえてあって。

お手入れも行き届いて、すごく気持ちのいいところです。

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元興寺と言えば!な日本最古の飛鳥時代の瓦。

この瓦はここまでの長きにわたり、どんな歴史を見守って来たのでしょう。

しばし見上げて感慨にふけったあと。

本堂でお参りして、大好きな仏像たちを心ゆくまで眺めます。

前回来た時に、こんなにたくさんいらっしゃるの?とびっくりしたのですが、どの仏像もとても美しく、時代もさまざま、保存状態もよくて、見て歩くだけでもとても楽しいです。

こんな場所がならまちに!!といっぺんで大好きになりました。

ここのサイトで画像を見ることができます。↓

gangoji-tera.or.jp

阿弥陀如来さま。如意輪観音さま。聖観音さま。地蔵菩薩さま。不動明王さま。

そして。ここの弁財天さまの表情がこれまた、大好きなのですよね~

というわけで、うっとりと見学。

二階では、元興寺地蔵会行燈絵名品展なるものをやっていて。

たくさんの行燈絵が展示されていたのですが、著名な作家の先生方や、日本画家、洋画家、漫画家の先生方。

伝統芸能の大家の方々や、映画監督、音楽家、彫刻家、書家など、そうそうたる方々の作品が並んでいて、目を奪われました。

どの方の作品も渾身のふたつとないその方らしいものばかり。

いかにこのお寺が人々に愛されてきたかが実感できる素敵なラインナップでした。

個人的にとても食いついたのが・・・

棟方志功氏の作品。せんとくんの薮内先生。絵本作家の長新太さん。

緒形拳さん。隈研吾さん。三波春夫さん。河瀨直美監督の作品など。

とても心に残りました。

外へ出て、今度はまだ朝の清々しいお庭をぐるっと一回り。

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南無神変大菩薩役行者さまだ!!これからゆかりの土地、天川さんへ参ります・・・と、手を合わせ。

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 こちらは弁財天さま。

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この石はかえる石と言って・・・元は大阪城のもので、ご縁があって、この寺に移され、極楽堂に向かって安置されたそうです。

福かえる、無事かえるの名石として毎年七夕の日に供養されるそうです。

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そしてこちらは鬼さん。天川さんに頻繁に行く身としては「鬼」はとても親しみ深い存在で。

この方の姿にほっこり。

ちなみにこのお寺でも節分の豆まきは「福は内」と共に「鬼は内」でもあるんですって。

とても清々しくてしあわせな時間でした。

気がつけばチェックアウトの時間が迫っていて。

この日は天川まで上がるので、そんなにのんびりもしていられません。

あっちに惹かれこっちに惹かれつつ、宿へ戻る道すがらも、ずっとずっと耳の奥で前日の「ダッタン人の踊り」が鳴っていて。

もうどうしようもなく長谷寺に呼ばれている気がしたので(笑)(笑)(笑)

ちょうどぼたん祭り中でもあることだし。レンタカーに乗ったらまず長谷寺ね!

そしてその後は天川へ・・・と自然とルートが決まりました。
まだまだ旅の記録は続きます。