ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

堂本剛 東大寺LIVE2018 9月15日 プロローグ (開演まで)

東大寺ライブと奈良旅の二日間から無事帰宅しました。
しみじみとしあわせな旅となりました。

そのまんま日常に戻り、翌日は母が入院している病院に顔を見に行き・・・

(お蔭さまで、みなさまにたくさんアドバイスをいただき、信頼できる病院に転院して、現在は入院中なのですが、薬のコントロールも効き始め、だいぶ元気になりました!反響をくださったたくさんのみなさまに、心からの感謝を!)

その次の日から、いつもの怒涛のレッスンな日常に突入したので、とても出遅れてしまいましたが、書かないでいられるわけがない!

ざっとですが、ライブの感想や、旅の記録を書きたいです。

まずはプロローグということで、ライブが始まるまでの行動をその1とします。

ライブの感想だけを読みたい方は次からで大丈夫です。

(最後の方に若干、会場の画像とかもあるので、流し見でも。)

ありがたいことに、一緒に旅した気分を味わうのを楽しみにしているから、その部分もはしょらないでね!と言ってくださる方々もいて。

あえて、その部分も残すことにしました。

めっちゃ長いですけど、少しでも伝わりますように。

わたしは埼玉に住んでいて。

そもそも家が好き。

子どもたちが小さい頃、オットの駐在により海外に住んだ数年はあちこち旅にも出ましたが…

帰国してからは日々の生活に追われ、とんと旅からはご無沙汰で。

だからと言ってそこまで切実に旅に出たいとも思っておらず。

つよしさんに出会わなければ、こんなに足しげく奈良の地を訪れる人生は、きっとなかったと思います。

ましてや、ライブやコンサートのために、家族を置いてまで遠征する未来は考えられませんでした。

そう思うと人生なんて、わからないものだと思います。

堂本剛さんという人の歌声や楽曲に強く惹かれ、その人が生まれた地で鳴らされる音楽に、どうしても触れてみたくなって。

初めて奈良まで行ったのは、今からちょうど10年前のことでした。

最近は、ツアーなど地元でも見ることができれば、奈良までは行っていないから、奈良でライブを見るのはとても久しぶり。

最後に見たのはいつだろう?

2回目の薬師寺ライブかな?

いえいえ、違いました。

2011年のなら百年会館で行われた「十人十色 水声~suisei」10月22日以来でした。

あの時は・・・というか、あの時も・・・あまりにすごいライブで、魂を抜かれたようになったんだった(笑)

あれから7年とは・・・早いなぁ。

わたしに限ったことではないと思いますが…

ファンの「奈良愛」も「つよしさんに会うためなら」とか、そんな域はとっくに越えていて。

奈良はわたしにとっても大事な心のふるさと。

欠かせない場所になっていることを再確認しました。

多分友人たちみんなもそうで。

ライブももちろん楽しみにしていているけど、みんなが久々の奈良を楽しむ気満々で、わくわくそわそわ(笑)

久しぶりに関西から関東から、長野から名古屋・・・あちこちから駆け付けた友人たちとたくさん会って旧交を温める機会にもなりました。

今回、ほとんど約束らしい約束もしていないのに、逢いたかった人たちに次々逢えた不思議。あちらこちらで再会を喜び合いました。

だからと言って、ずっと団体行動をしていたわけでもなく。

一人一人の意思で、ゆる~く合流したり、行きたいところ次第で、潔く一旦解散したりもしつつ。気ままに奈良を楽しみました。

「京都駅を通過する時間が比較的近い」ということで、京都の友人たちの車に京都駅で拾っていただいたので、車の中からすでにして濃い会話が繰り広げられました。

快適なドライブのあとは、近鉄奈良駅からほど近いパーキングに停めて。

最初の信号待ちをしていたら、ふと交差点の先頭車から、大阪の友達親子が、満面の笑みで手を振っているではありませんか!!

なんという偶然!!

「そっちは車をどこに停めたの?」「追いかけるね~」

話が早いです。

チェックインすべくホテルに寄ったら「三条通り、JRと近鉄のまんなから辺」・・・くらいのアバウトな説明で、すでに待っててくださる友人や、続々と合流してくるあちこちの友人たち。

頃合いを見計らって、通りへ出て、さぁ行くぞ!

近場で腹ごしらえ組とは早速にふた手に分かれてまた後でね!

奈良公園の登大路園地で開かれているシェフェスタin奈良まで歩く人たちは、のんびりとそぞろ歩き。

「この辺、お洒落な店増えたね~」「贅沢豆がなくなってさみしい・・・」なんて言い合う旅人なわたしたちがおかしい(笑)

途中おなかふさぎに堀内果実園さんで、白桃とすもものスムージーを買い。

retty.me

ビタミンを補給して~♪

久々のさと嬢とも合流♡

雪だるま式に友が友を呼びつつ、奈良公園へ。

シェフェスタとは | 奈良のフードフェスティバル - C'festa(シェフェスタ)

その後・・・

東大寺の二月堂や法華堂、四月堂を散策。

これは2月堂からの景色です。

(いつか夕焼けの時間にも行きたい!)

ここでは双眼鏡が本来の役割を果たしました!!

そもそも双眼鏡ってこうやって使うんだったよね?

ピンポイントで人を見るためのものじゃなかった(笑)

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 そしてかわいい鹿さんたち。

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後から来た友人が、どの辺?とメールをくれて、三月堂ら辺・・・とか超アバウトに返すのに、ちゃんと逢えたり。

もちろんかねてより一番好きな仁王様たちにもご挨拶。

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さすが、我が家にある「がちゃがちゃ」の仁王様たちとは全然違う!

(何言ってんの?バカじゃない!?笑)

迫力が違う!威圧感がスゴイ!ほれぼれするような筋肉♡♡♡

友人の一人からもらった「東大寺ミュージアムの前に座ってます!」という情報に、そっちへ!と方向転換してみたり。

大仏殿の中を歩いていて、ばったり別の友人集団と出会って手に手を取り合ったり。

開演前に、大仏さまもちゃんと拝観してきました。

御朱印は、あまりにもすごい列だったのであきらめました。

法華堂や四月堂でこの日の日付の御朱印をいただけたし、まっいいかということにしました!)

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そして、ライブ中も、ステージを見ようとするたびに、そびえ立つ大仏殿の大きさに、顔をのぞかせている大仏さまの大きさに、畏怖の念を覚えずにはいられなかったです。

かつて読んだ「国銅」という本が思い出されてなりませんでした。

 

国銅〈上〉 (新潮文庫)

国銅〈上〉 (新潮文庫)

 
国銅〈下〉 (新潮文庫)

国銅〈下〉 (新潮文庫)

 

 帚木蓬生氏の著作で、前にもふぇるまーたで触れましたが、人に対するやさしさや暖かい目線があるとても素敵な物語です。
なかなかイメージしにくい奈良時代の暮らしや、大仏建立にまつわるできごとが、以前ドラマやテレビの特集で見たような地位の高い人々の目線ではなくて、庶民の目線で読むことができてとても興味深いです。
この本の主人公が、東大寺の「盧舎那仏」建立のための材料「銅」を作る人足「国人」で、
amazonの紹介文はこんな風に書かれています。

 

内容(「BOOK」データベースより)
歯を食いしばり一日を過ごす。星を数える間もなく眠りにつく。都に献上する銅をつくるため、若き国人は懸命に働いた。優しき相棒、黒虫。情熱的な僧、景信。忘れられぬ出会いがあった。そしてあの日、青年は奈良へ旅立った。大仏の造営の命を受けて。生きて帰れるかは神仏のみが知る。そんな時代だ。天平の世に生きる男と女を、作家・帚木蓬生が熱き想いで刻みつけた、大河ロマン。 
内容(「MARC」データベースより)
極上の銅を命懸けで掘り出し、精錬して鋳込む。若き国人も仲間と共に都に向かった…。奈良の大仏造りに身を捧げ、報われずに散った男達の深き歓びと哀しみを描く大平ロマン。

ライブの途中でも、何度かこの物語のことを思い出しました。

あの時代に、この大仏が建立されるまでには、どれだけの人の想いが込められているのでしょう。

聖武天皇の発願により、日本中のどれほどの銅や人足が集められ、あの地で完成をみるまでに、どれほどの苦労があったのかを考えると、それだけで胸がいっぱいになります。

大仏建立の仕事に携わるために、郷里から奈良までの往路の旅だけでも、相当の危険が伴う時代だったとか。

さらに、無事に任務を終えても、郷里に帰り着けず、病気や事故で途中で亡くなる方々も少なくなかったとか。

天平時代の人々が、世の中の平穏無事の願いを込めて、総力を結集して作り上げたこの大仏さまが、今日までずっとこの地を見守り、照らし続けているんだなぁと。

そんな壮大なことを思いつつ、ひたすらに開演を待っておりました。

もうずいぶん前に読んだきりなので、今こそ、もう一度読み返してみたいです。

 

お参りのついでに、大仏殿側から客席も撮ってみました。

映っている楽器は、楽器なのか仏具なのか?(本物の仏具も東大寺からお借りして使ったと、スティーブさん

ご自身がおっしゃってました!)ちょっと境目がわからない感じの、スティーヴさんブースあたりだと思われます。

 

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逆方向から撮った画像がこちら。

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前方左の方に映っている黒いスクリーン。あれが両側にあって、ステージの上のつよしさんやバンドメンバーが大写しになったり、お堂の中で起こっていることが中継のように見せてもらえたり、プロジェクションマッピングのような映像も、大仏さまも映し出されました。

 

参道を歩いていて、いつも何かとつよし事で会う千葉の友人と、今回奈良でもまたまたばったり会ったり。

(彼女とはライブのブロックも一緒、なんとホテルまでご一緒でした!笑)

サマソニに一緒に参加した仲間とも、次々と出会ったり。

極めつけは西の心の友の一人に「今どの辺?」とメールをもらい、メールを返そうと携帯を開けたら、まさしく彼女が一人目の前を歩いてきて・・・思わずぎゅーーっとハグ。

万感の思いがこみあげてしまいました。

今や、ファンの誰にとっても、それぞれにとって少しずつ違う、自分だけの大事な奈良があって、そこであちこちからやってきて集う友がいて。

すべてのご縁は奈良出身のたった一人のスターから始まったことで。

彼に導かれなければなかったご縁で。

いくら「おいで」と言われたところで、つよしさん自身に、そして奈良という地に、そこまでの魅力がなければ、こんなにたくさんの人が、こんなにも奈良好きになるはずもなく。

あらためて、今回のことでいろいろと運命を感じてしまいました。

行基さまの前とか、ひがしむき商店街とか、ならまちとか。

猿沢池とか、三条通りとか、どっちへ行けば県庁とかどっちへ行けばJRの駅とか・・・

会場周辺の地図が、誰と会っても、みんなの共通認識として頭に入っているのもスゴイでしょ!と誇らしい気持ちになるってもんです。

さらに、今回は久々にショコラ嬢も一緒で、bonyarihitsuji嬢と3人で旅をして。

いっとう最初の奈良百年会館ライブ(多分2008年の4月です。)のこと、数々重ねてきた奈良の思い出が一気に蘇り、話に花が咲きました。

たとえば、下のリンク先は、初奈良の一番最初に書いた記録です。

d.hatena.ne.jp

この日の日記(ダイアリーを貼ったのは、単に検索しやすかったからです!)に書いてあります。

思えば遠くへ来たもんだ~♪

そして何より・・・

彼がいなければ、出会わなかった大勢の友人たちと共に、あの世紀の奉納ライブを「目撃」し(ご本人が目撃という言葉を使われたのですが、なるほどほんと、これは目撃でありました!)見届けることができたこと。

とてもとても、幸せに思っています。

もちろん、参加したくてもできなかった友人たちもいて。

距離だったり、仕事だったり家庭の事情だったり。

阻むものはそれぞれですが、そんな友人たちの気持ちも一緒に携えてライブに参加してきました。

さて。
昼間、散策している間、何度も傘を出したりしまったり。
雲が立ち込め、いかにも怪しげなお天気でしたが、いざライブが始まるころにはちゃんと止んで、奇跡のようなお天気でした。
雨の形跡は、荷物を不用意に下に置こうとしたときに、実はびしょびしょだったこと。

多分それくらいの感じだったのでありました。

会場に入ってすぐに、まずはみんなスマホを掲げてました。

だって、こんな機会は本当に滅多にあるものではありません。

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何かが違うと思ったら、大仏殿のところの窓が開いて、大仏様のお顔がのぞいでいるではありませんか!!

なんてスゴイことなんだ!!

そしてこれこれ。八角灯籠です。

ずっと以前から、笛や笙などを奏でる音声菩薩さまが浮き彫りされた、この八角灯籠が大好きなので。

暗闇に照明で照らされたこの灯籠を見ることができてとてもうれしかったです。

音声菩薩さまたちも、現代の音楽家たちが奏でる、このライブをこんな特等席でご覧になれて、喜ばれたのではないかしら。

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開場した頃には雨もやんで、雨の形跡はないね~なんて言っていたのですが、実は地面がびしょびしょだと気がついて、ゴミ袋、ゴミ袋。

慌てて全部の荷物をゴミ袋に格納しました(笑)
ふと見たら周り中、同じようにシャカシャカとゴミ袋で荷物を保護している手慣れたわたしたち。
ライブ中に雨が来たってどんとこい!どうにでもするからさ!だって慣れてる・・・

という気持ちで開演を待ちます。

幸運なことに、準備は万端でしたが、実際2時間40分ほどの奉納ライブ中、雨が降ったのは最初の方で一瞬だけ。
合羽もとうとう取り出さず、快適なままに終わりました。

ユネスコ世界遺産古都奈良の文化財」登録20周年を記念しての奉納演奏会だったというのは、実は後から知りました。
後々、つよしさんがMCの中で、いかにこの奉納ライブを作り上げるのに、プレッシャーを感じ、構成やアレンジに心を砕き、精魂込めて演奏に臨んだかを語っていましたが、百聞は一見に如かず。納得でありました。
何度か「収録用のカメラが入っています!」とアナウンスがあったので、なんらかの形にはなると思うけどこれはファンだけがこっそり楽しむ形ではなくて、広くあまねく、普通の老若男女、日本人に限らず、世界中の人に見て、知ってもらいたい映像だと思いました。
それから、7000人も入っていたというのもびっくりでした。
思い出してみると、びっしりと放射状に並べられた椅子の壮観だったこと!!

まだ いただきものも含め、残している会場の画像もあるのですが、そちらはライブの感想と共にあげたいと思います。

次からやっとライブについてです。